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55.尾行
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歩き出してすぐ、聖者様も足元の不安定さや高低差のある地形に気付いて顔を曇らせた。
「方向が分かってたとしても、これは気軽に歩ける場所じゃないな」
「危なそうなところもありますね。ダンさんは大丈夫でしょうか」
ルルビィも、心配そうに周囲を見渡す。
自害する気がなくても、こんな場所なら迷ったり、ケガをしてそのまま死んでしまいかねない。
「ダンがいたのは、さっき転移して来た場所だから大丈夫だよ。あの女の子は迷ってる感じじゃなかったし」
何かを探すように目線を動かしながらゆっくり歩いていたけれど、それは慣れた場所で警戒しているような動作だった。
「村の人間だとしたら帰るところなのか…標的を探してるのかもな」
聖者様も、僕たちが見つけた女の子が当たりだろうと考えている。
そうしているうちに、すぐにダンに追いついた。
「あっ…来た来た。やっぱり動きがおかしいっスよ。探しながら、隠れてるみたいな」
ダンの指差す先に、さっきの女の子がいる。
説明はしていたけど、その幼さにみんな戸惑いを隠せない。
「少なくとも、成人はしてないだろうな…」
「若くても人はそれぞれですから…結局、話してみないと分かりません」
ルルビィが、荷物を置いて聖者様に向かって右手を差し出す。
「聖者様。行く前に手首を掴んでみてください」
それは、どの程度の接触が大丈夫なのか確認したときに、ルルビィが恐怖を感じてしまった行為だ。
「そこまでしなくていい」
聖者様は渋ったけど、ルルビィの決意は固かった。
「本当に見る目のある人なら、演技なんて通用するとは思えません。私も人を騙すようなことには自信がありません。それに私だって、自害が止められるなら止めたいんですよ」
「…分かった」
ルルビィ自身が、命の重さをよく理解している。その決意に、聖者様は躊躇いながらも手を伸ばす。
もしかしたら少しは慣れて、聖者様ならそのくらいは大丈夫になっているかもしれない。僕にはそんな期待が少しあった。
だけど手首を掴まれた途端、ルルビィの体はやっぱりビクッとはねて強張る。
さらに、今まで堪え続けていた反動なのか、こみ上げるものを抑えるように口を手で覆ってうずくまった。
「ルルビィ、大丈夫?!」
介抱しようとしたサリアを手で制して、ゆっくりと呼吸をしてからサリアの顔を見ることもなく目を閉じる。
「これでいいんです。これくらいじゃないと、囮になりません」
俯いたルルビィは、唇を嚙んで目尻に涙を滲ませていた。
好きな人に触れられることに、恐怖を感じる。それどころか多分、嫌悪感も。
その絶望を、改めてその身に刻み込んでいる。
「ライルさん。私をどこか少し離れた場所に転移させて、私にも聖者様たちが分からないようにしてください。…見えると安心してしまうから」
演技ではなく、本当に迷ってしまうつもりだ。
聖者様の役に立ちたいという思いもあるんだろう。だけど見知らぬ人の命を救いたいからと、そこまで出来る気持ちは僕にはまだ解らない。止める言葉もなく、言われるままにするしかなかった。
「じゃあ…そのままじっとしてて」
目を閉じたままだから、この不安定な足場で支える人もなく立ったまま転移するのは危ない。うずくまっているルルビィと一緒に、女の子が向かっている先へ転移する。
「…離れるね」
本当は「気をつけて」と言いたい。だけど今は、労りの言葉もない方がいいんだろうと思って言葉を呑みこんだ。
そして僕だけが聖者様たちの元に戻り、ルルビィと不審な女の子の両方がギリギリ確認できる場所で様子を伺う。
「あそこまでされますと、天使の証言だけでもどうにか出来ればと思ってしまいますわ…」
囮のことを「良くない」と言っていたリリスも、ルルビィが自らを追い詰めるようにしていくのを目の前にして、綺麗ごとだけでは話は進まないと理解してきたようだ。
いつもなら天界に対してすぐに辛辣な言葉を返す聖者様は何も言わずに、立ち上がって動き始めたルルビィをじっと見守っていた。
「世界全体では、自害を唆す人間も珍しくはないからね。すべてに天界が介入するわけにはいかないよ」
マリスも残念そうに言う。
人間の問題はなるべく人間同士で解決することが神の方針とはいえ、ルルビィがこんなことをすることになったのは、聖者様が天使に頼まれたからなのに。
「今回は、数が多いからってこと?」
「人間であるサザン様なら天界の介入には当たりませんし、復活される場所が近いという安直な思いつきだったのかもしれませんね、クリス様は」
途端に、マリスの口調が冷ややかになる。
クリスは天使らしく無性別に見えたけど、リリスに抱きついている様子は姉を慕う妹という感じだった。それでもこんな反応をするんだから、意外と聖者様と似たところがあるのかもしれない。
「実行するのが人間でも、天使が頼んだ時点で天界の介入になるんじゃないの?」
サリアも、ルルビィを見守るしかないもどかしさを感じているようだ。
「頼んだっていうか、世間話っぽく持ち込んできたからな。あれはクソ神の入れ知恵だろう」
聖者様が、ルルビィから目を離さないまま口を挟んできた。
「俺や教皇がクソ神から直接指示されれば、確実に天界の介入になる。世間話でも、こんな話を聞いたら俺が放置できないのを分かってて言わせたんだよ。ただの世間話なら、この前みたいに念を押したりしないだろうに」
それはつまり、クリスを使って神が仕向けたということになる。
「分かってたのに引き受けたんですか?」
「クソ神が何を企んでようが、自殺者を減らせるなら動くさ。ルルビィだって、止めたいと言ってただろう」
魂の性質だけじゃなく、こういう人だからこそ聖者に選ばれたんだろうと思う。
「まぁ、いずれ文句はきっちり言わせてもらうけどな。やり方が気に食わないんだよ」
こういう言葉が続かなければ、もっと聖者らしいんだけど。
「考えすぎではありませんか? それでは、ここの状況は予想以上に特殊だということになりますが」
神が手引きしたような話に、マリスが疑問の声を上げる。
「さあな。ここが特殊なのか、今が特殊なのかは知らないが。魂の消滅には元々敏感だったらしいが、病める魂に対してもここ30年ほどで急に動きが変わったそうじゃないか。自害の先はそのどっちかだろう」
「…っ!」
リリスとマリスが、息を吞むのような感じがした。
母さんの前で、リリスが言いかけていたことだろうか。
「またあのお方ですわね! 地上に戻るサザン様にそんなことを教えてしまうなんて!! 地上への干渉が過ぎれば、転生前でも前世の記憶を消されてしまいますわよ!!」
「そんなこと気にしてないだろう。生まれ故郷をクソ神に消し飛ばされてるんだから、地上に未練はなさそうだし」
旧文明時代の聖者だったという人の話だろう。
物知りだとは聞いていたけど、古い知識だけじゃなかったらしい。
「旧文明が滅びたのは、あの方が亡くなって300年も経ってからですよ。故郷というほどの感覚があるものですか?」
「聖者として世界中を巡っていましたのに、生まれた場所はそんなに特別なものですの?」
幻妖精たちは、まだ人間の感覚というものが理解できずにいる。
そういう僕も、300年後の自分が地上にどんな感情を持っているかなんて想像もできないけど。
「おいおい、話ばっかりしてないでちゃんと見ててくれよ。木が邪魔で見失いそうなんだよ」
ダンが困ったように訴える。
サリアまでが好奇心で聖者様と幻妖精たちのほうを向いてしまって、女の子への注意が確かに散漫になっていた。
聖者様は話している間もずっとルルビィから目を離していなかったし、見失っても僕が気配を感じているとはいえ、女の子がどんな行動を取るかはしっかり確認しておかないといけなかったのに。
ちょうどそのとき、女の子は木々の間に動くもの――ルルビィを見つけたようだった。
微笑みながら、その動きをしばらく目で追っている。
だけど、その微笑みを見せる前。
ルルビィを見つけたときのほんの一瞬、とても悲しそうな顔をしたような気がした。
「方向が分かってたとしても、これは気軽に歩ける場所じゃないな」
「危なそうなところもありますね。ダンさんは大丈夫でしょうか」
ルルビィも、心配そうに周囲を見渡す。
自害する気がなくても、こんな場所なら迷ったり、ケガをしてそのまま死んでしまいかねない。
「ダンがいたのは、さっき転移して来た場所だから大丈夫だよ。あの女の子は迷ってる感じじゃなかったし」
何かを探すように目線を動かしながらゆっくり歩いていたけれど、それは慣れた場所で警戒しているような動作だった。
「村の人間だとしたら帰るところなのか…標的を探してるのかもな」
聖者様も、僕たちが見つけた女の子が当たりだろうと考えている。
そうしているうちに、すぐにダンに追いついた。
「あっ…来た来た。やっぱり動きがおかしいっスよ。探しながら、隠れてるみたいな」
ダンの指差す先に、さっきの女の子がいる。
説明はしていたけど、その幼さにみんな戸惑いを隠せない。
「少なくとも、成人はしてないだろうな…」
「若くても人はそれぞれですから…結局、話してみないと分かりません」
ルルビィが、荷物を置いて聖者様に向かって右手を差し出す。
「聖者様。行く前に手首を掴んでみてください」
それは、どの程度の接触が大丈夫なのか確認したときに、ルルビィが恐怖を感じてしまった行為だ。
「そこまでしなくていい」
聖者様は渋ったけど、ルルビィの決意は固かった。
「本当に見る目のある人なら、演技なんて通用するとは思えません。私も人を騙すようなことには自信がありません。それに私だって、自害が止められるなら止めたいんですよ」
「…分かった」
ルルビィ自身が、命の重さをよく理解している。その決意に、聖者様は躊躇いながらも手を伸ばす。
もしかしたら少しは慣れて、聖者様ならそのくらいは大丈夫になっているかもしれない。僕にはそんな期待が少しあった。
だけど手首を掴まれた途端、ルルビィの体はやっぱりビクッとはねて強張る。
さらに、今まで堪え続けていた反動なのか、こみ上げるものを抑えるように口を手で覆ってうずくまった。
「ルルビィ、大丈夫?!」
介抱しようとしたサリアを手で制して、ゆっくりと呼吸をしてからサリアの顔を見ることもなく目を閉じる。
「これでいいんです。これくらいじゃないと、囮になりません」
俯いたルルビィは、唇を嚙んで目尻に涙を滲ませていた。
好きな人に触れられることに、恐怖を感じる。それどころか多分、嫌悪感も。
その絶望を、改めてその身に刻み込んでいる。
「ライルさん。私をどこか少し離れた場所に転移させて、私にも聖者様たちが分からないようにしてください。…見えると安心してしまうから」
演技ではなく、本当に迷ってしまうつもりだ。
聖者様の役に立ちたいという思いもあるんだろう。だけど見知らぬ人の命を救いたいからと、そこまで出来る気持ちは僕にはまだ解らない。止める言葉もなく、言われるままにするしかなかった。
「じゃあ…そのままじっとしてて」
目を閉じたままだから、この不安定な足場で支える人もなく立ったまま転移するのは危ない。うずくまっているルルビィと一緒に、女の子が向かっている先へ転移する。
「…離れるね」
本当は「気をつけて」と言いたい。だけど今は、労りの言葉もない方がいいんだろうと思って言葉を呑みこんだ。
そして僕だけが聖者様たちの元に戻り、ルルビィと不審な女の子の両方がギリギリ確認できる場所で様子を伺う。
「あそこまでされますと、天使の証言だけでもどうにか出来ればと思ってしまいますわ…」
囮のことを「良くない」と言っていたリリスも、ルルビィが自らを追い詰めるようにしていくのを目の前にして、綺麗ごとだけでは話は進まないと理解してきたようだ。
いつもなら天界に対してすぐに辛辣な言葉を返す聖者様は何も言わずに、立ち上がって動き始めたルルビィをじっと見守っていた。
「世界全体では、自害を唆す人間も珍しくはないからね。すべてに天界が介入するわけにはいかないよ」
マリスも残念そうに言う。
人間の問題はなるべく人間同士で解決することが神の方針とはいえ、ルルビィがこんなことをすることになったのは、聖者様が天使に頼まれたからなのに。
「今回は、数が多いからってこと?」
「人間であるサザン様なら天界の介入には当たりませんし、復活される場所が近いという安直な思いつきだったのかもしれませんね、クリス様は」
途端に、マリスの口調が冷ややかになる。
クリスは天使らしく無性別に見えたけど、リリスに抱きついている様子は姉を慕う妹という感じだった。それでもこんな反応をするんだから、意外と聖者様と似たところがあるのかもしれない。
「実行するのが人間でも、天使が頼んだ時点で天界の介入になるんじゃないの?」
サリアも、ルルビィを見守るしかないもどかしさを感じているようだ。
「頼んだっていうか、世間話っぽく持ち込んできたからな。あれはクソ神の入れ知恵だろう」
聖者様が、ルルビィから目を離さないまま口を挟んできた。
「俺や教皇がクソ神から直接指示されれば、確実に天界の介入になる。世間話でも、こんな話を聞いたら俺が放置できないのを分かってて言わせたんだよ。ただの世間話なら、この前みたいに念を押したりしないだろうに」
それはつまり、クリスを使って神が仕向けたということになる。
「分かってたのに引き受けたんですか?」
「クソ神が何を企んでようが、自殺者を減らせるなら動くさ。ルルビィだって、止めたいと言ってただろう」
魂の性質だけじゃなく、こういう人だからこそ聖者に選ばれたんだろうと思う。
「まぁ、いずれ文句はきっちり言わせてもらうけどな。やり方が気に食わないんだよ」
こういう言葉が続かなければ、もっと聖者らしいんだけど。
「考えすぎではありませんか? それでは、ここの状況は予想以上に特殊だということになりますが」
神が手引きしたような話に、マリスが疑問の声を上げる。
「さあな。ここが特殊なのか、今が特殊なのかは知らないが。魂の消滅には元々敏感だったらしいが、病める魂に対してもここ30年ほどで急に動きが変わったそうじゃないか。自害の先はそのどっちかだろう」
「…っ!」
リリスとマリスが、息を吞むのような感じがした。
母さんの前で、リリスが言いかけていたことだろうか。
「またあのお方ですわね! 地上に戻るサザン様にそんなことを教えてしまうなんて!! 地上への干渉が過ぎれば、転生前でも前世の記憶を消されてしまいますわよ!!」
「そんなこと気にしてないだろう。生まれ故郷をクソ神に消し飛ばされてるんだから、地上に未練はなさそうだし」
旧文明時代の聖者だったという人の話だろう。
物知りだとは聞いていたけど、古い知識だけじゃなかったらしい。
「旧文明が滅びたのは、あの方が亡くなって300年も経ってからですよ。故郷というほどの感覚があるものですか?」
「聖者として世界中を巡っていましたのに、生まれた場所はそんなに特別なものですの?」
幻妖精たちは、まだ人間の感覚というものが理解できずにいる。
そういう僕も、300年後の自分が地上にどんな感情を持っているかなんて想像もできないけど。
「おいおい、話ばっかりしてないでちゃんと見ててくれよ。木が邪魔で見失いそうなんだよ」
ダンが困ったように訴える。
サリアまでが好奇心で聖者様と幻妖精たちのほうを向いてしまって、女の子への注意が確かに散漫になっていた。
聖者様は話している間もずっとルルビィから目を離していなかったし、見失っても僕が気配を感じているとはいえ、女の子がどんな行動を取るかはしっかり確認しておかないといけなかったのに。
ちょうどそのとき、女の子は木々の間に動くもの――ルルビィを見つけたようだった。
微笑みながら、その動きをしばらく目で追っている。
だけど、その微笑みを見せる前。
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