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50.別れの朝
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聖者様が様子を見ると言ってから2日目の朝。
泊めてもらった教会で迎えた朝は、重苦しい雰囲気だった。
この2日間、母さんも調べてくれた。
だけど日誌がきちんと書かれているだけに、その量が膨大だった。
“メリアの呪い”を訴えたのは何人だったのか、メリアが死んでから何年後だったのか、正確なところは伝わっていない。
それでもどうにか2人だけ、それらしき人の記録を見つけてくれた。でも見つかったのは、修道院に戻ってきたときに精神状態が不安定だったという記述くらいで、その後には2人の名前で特筆すべき事柄は見つからなかったという。
考えてみれば、外での奉仕活動を望まずにただ修道院の中だけの生活を希望する人もいる。
2人がそう希望していれば、男性と接触する機会のない修道院の生活では安定して過ごせていたということだろう。
そして安定していたということは、普通の生活を送れていたということで、特に日誌に名前が書かれることもなくて当然だ。
修道院で生涯を終えた修道女の名前は、日誌に記載される。
だけど寿命を全うしたのなら、亡くなったのは修道院に戻ってから数十年後だという可能性が高いし、母さんもそこまで日誌を読み進められていない。
でも多分、安定した精神状態のまま次第に記憶が薄れていったんだと思う。それならもう、日誌にそのことは書かれていないだろうと、母さんも予想し始めていた。
一緒に話を聞いていたリュラには、ルルビィが血塗れの聖女の呪いで怖い思いをしている、とだけ伝えている。
大量殺人鬼として有名なメリアの名前に、リュラも「そんなにたくさん人を殺した人の呪いなんて怖いね…」と、少し違う受け止め方をしてしまった。
だけどメリアが受けた被害は公にされていないし、リュラに聞かせたい話でもない。僕も母さんもあえて詳しくは触れずに「メリアの魂はもう天に召されたから大丈夫だよ」と安心させようとしたけど。
「修道院にいれば、呪いで怖い思いをしなくてすむんだよね? でも聖者様の婚約者さんは、聖者様と一緒にいたいんでしょ?」
そう言って、悲しそうな顔をする。
今一番の問題点をちゃんと理解して、早く良くなるようにリュラも祈ってくれた。
だけど結局、今日まで何の進展もなかった。
夜は、ルルビィが寝付くまで聖者様が頭を撫でるということを続けているせいか、初日のように吐いたりはしていないらしい。
だけど見るからに衰弱し始めている。
食事も無理に口に運んでいるように見えた。
「聖者様、今日決めるんですよね…」
僕は僕で、相変わらず体を横たえる気になれないでいる聖者様を強制的に眠らせているけど、そうしないと自分まで消耗してしまうことを自覚した聖者様は、もう文句を言ってこない。
目を覚ましたときから暗い表情で、片膝を立ててベッドに座り、無言で考え込み始めた聖者様に声をかける。
しばらく返事がなかったけど、ようやく口を開いた聖者様はそれでもまだ迷っているようだった。
「ああ…旅はもう、無理だと思う」
「ルルビィさんには、いつ言うんスか?」
ダンも聖者様と同じように感じていたようだけど、ルルビィに期限を告げていないことを心配していた。
状態を隠されたくないのも解るけど、突然「今日これで離れよう」なんて言われたらルルビィがどう思うか。
どうしても、婚約破棄を告げられたときの場面が頭をよぎる。
「次の村の手前に例の樹海がある。だからもし今日中にどうにかできれば、せめて東部教会へは一緒に行きたいんだが…それ次第だな」
「東部教会に一緒に行くかはまだ決められないってことも含めて、早く言っておいたほうが、ルルビィだって心の準備ができると思いますよ」
東部教会まで送って、修道院に保護してもらうことについても自分が話をつけたいんだろう。だけど一緒の旅は諦めようという話は早くしたほうがいいと思う。それを言いづらいのも、本心ではまだ決めたくないのも理解は出来るけど。
僕に言われなくても分かっていただろうけど、出来れば一緒に行くと言いたくて、でもそれを確定できなくて悩んでいるんだろう。
聖者様は天井を仰ぎ見るようにして、脱力したように大きな溜息をついた。
「そうだな…やっぱりそのほうがいいんだろうな。この村を出たらすぐに…かな」
昨日泊まった村でも、やっぱり着いてすぐと翌朝の出発前に人が集まった。
今日もこれから人が集まるだろうし、その間のルルビィの精神的負担を考えると、確かに村を出てからのほうがいいだろう。
「ライル、またルルビィとサリアとで先に村を出るだろう。村を出たところで、話があるってルルビィに伝えておいてくれるか」
合流していきなり話を始めるより、それは伝えておいたほうがいいと思う。
待っている間、ルルビィの不安が募ってしまうかもしれないけれど。
サリアが上手くルルビィに寄り添ってくれることを期待しつつ、僕は「分かりました」と言って頷いた。
***
村を出て聖者様の言葉を伝えたときのルルビィは、思ったより落ち着いていた。
自分の状態はよく分かっているはずだから、聖者様の話の内容も察しがついたんだろう。
僕とサリアに、気を遣った笑顔を向ける。
「やっぱり、足手まといになってしまいましたね」
すぐにサリアはルルビィの手を取って、力強く握る。
「そんなことないわよ。むしろ3日間もよく頑張ったわ。おかげで少しは私たちも人捌きに慣れたんだから」
サリアの適応力は特に頼もしかった。それでもまだ本当は、人の多い都市部でやっていけるか不安はある。
そうしていると、いつもより早く聖者様とダンが追いついて来た。
駆け足で来たようで、ダンが少し息を切らしている。
聖者様の息が特に乱れていないのは――やっぱり、僕と同じような体だからだろう。
「ルルビィ…」
「はい、聖者様」
どう言葉を紡ごうかまだ迷っている聖者様に対して、ルルビィは穏やかな笑みを向けた。
それで聖者様も、ルルビィがもう話の内容を分かっていると気がついたようだ。
「ごめん。俺が一緒にいたいからって、無理をさせてしまって」
ルルビィは首を横に振る。
「私も聖者様と一緒にいたかったんです。寝る前に頭を撫でていただいて安心して…本当に子どもみたいですよね。聖者様に大人の女性だと思っていただける頃には、きっと良くなるって信じて…待っていますから」
そんなルルビィの頭を撫でながら、聖者様も少し穏やかな笑みを浮かべた。
「ずっと離ればなれになるわけじゃない。知ってるか? ライルの奴、毎晩東部教会の婚約者に会いに行ってるんだぞ」
「ライルさんの…婚約者?」
ルルビィの視線が僕のほうに向く。そういえばルルビィの前ではリュラの話をしていなかった。
「正式な婚約式をしたわけじゃないけど。東部教会の孤児院にいる幼馴染みだよ」
「ああ、それって私も結局詳しく聞いてなかったけど…ちょっと、毎晩孤児院にって、まさか女子部屋に忍び込んで…」
サリアがすかさず、痛いところに気付きそうになる。
「母さんの部屋で、3人で会ってるんだよ!」
女子部屋に忍び込んでいるのはその通りだけど、否定はせずに別のことを強調して誤魔化す。
「便乗すれば、俺も毎晩会いに行ける」
僕の誤魔化しに気づいているのか、また少し人の悪い笑みを向けられる。
だけど勝手に便乗すると決められるのも、困る。
「いくらなんでも修道院に忍び込むなんて、やっていいわけないでしょう」
今更だけど、聖者ともあろう者がと言いたげにサリアが頭を押さえる。
「僕だって、修道院には入ったことがないから転移で行けませんよ。警備も厳しいから、ルルビィも夜に抜け出すなんて無理だし…」
「1度気配隠蔽を使ってルルビィの部屋を探し出せば、後は転移で行けるんだろう?」
この人はいつものことながら、ルルビィのことになると聖者の立場も道徳も何もない。
僕がやっていることも褒められたことではないけど、小さい頃からの習慣のようなものだ。これからさらに修道院に忍び込むというのは、やっぱり気が引ける。
「あ、あのでも、それが出来るなら。やっぱり会ってみないと、どれだけ平気になれたか分かりませんし。今は頭を撫でていただくだけしかできませんけど…確かめるなら、聖者様に触っていただいたほうが私も…」
ルルビィ自身が、顔を赤くしてまんざらでもない返事をするから、僕もサリアもそれ以上言えなくなってしまう。
ダンはまた、笑いを押し殺すようにしていた。
「…詳しいことは、歩きながら話そうか」
東部教会まで僕が転移で送ることや、今日中に樹海の問題が片付けば聖者様も一緒に行けるかもしれないこと。
そんなことを話し始めながら、僕たちは歩き出す。
聖者様とルルビィは、名残惜しそうに小指だけをずっと繋いでいた。
泊めてもらった教会で迎えた朝は、重苦しい雰囲気だった。
この2日間、母さんも調べてくれた。
だけど日誌がきちんと書かれているだけに、その量が膨大だった。
“メリアの呪い”を訴えたのは何人だったのか、メリアが死んでから何年後だったのか、正確なところは伝わっていない。
それでもどうにか2人だけ、それらしき人の記録を見つけてくれた。でも見つかったのは、修道院に戻ってきたときに精神状態が不安定だったという記述くらいで、その後には2人の名前で特筆すべき事柄は見つからなかったという。
考えてみれば、外での奉仕活動を望まずにただ修道院の中だけの生活を希望する人もいる。
2人がそう希望していれば、男性と接触する機会のない修道院の生活では安定して過ごせていたということだろう。
そして安定していたということは、普通の生活を送れていたということで、特に日誌に名前が書かれることもなくて当然だ。
修道院で生涯を終えた修道女の名前は、日誌に記載される。
だけど寿命を全うしたのなら、亡くなったのは修道院に戻ってから数十年後だという可能性が高いし、母さんもそこまで日誌を読み進められていない。
でも多分、安定した精神状態のまま次第に記憶が薄れていったんだと思う。それならもう、日誌にそのことは書かれていないだろうと、母さんも予想し始めていた。
一緒に話を聞いていたリュラには、ルルビィが血塗れの聖女の呪いで怖い思いをしている、とだけ伝えている。
大量殺人鬼として有名なメリアの名前に、リュラも「そんなにたくさん人を殺した人の呪いなんて怖いね…」と、少し違う受け止め方をしてしまった。
だけどメリアが受けた被害は公にされていないし、リュラに聞かせたい話でもない。僕も母さんもあえて詳しくは触れずに「メリアの魂はもう天に召されたから大丈夫だよ」と安心させようとしたけど。
「修道院にいれば、呪いで怖い思いをしなくてすむんだよね? でも聖者様の婚約者さんは、聖者様と一緒にいたいんでしょ?」
そう言って、悲しそうな顔をする。
今一番の問題点をちゃんと理解して、早く良くなるようにリュラも祈ってくれた。
だけど結局、今日まで何の進展もなかった。
夜は、ルルビィが寝付くまで聖者様が頭を撫でるということを続けているせいか、初日のように吐いたりはしていないらしい。
だけど見るからに衰弱し始めている。
食事も無理に口に運んでいるように見えた。
「聖者様、今日決めるんですよね…」
僕は僕で、相変わらず体を横たえる気になれないでいる聖者様を強制的に眠らせているけど、そうしないと自分まで消耗してしまうことを自覚した聖者様は、もう文句を言ってこない。
目を覚ましたときから暗い表情で、片膝を立ててベッドに座り、無言で考え込み始めた聖者様に声をかける。
しばらく返事がなかったけど、ようやく口を開いた聖者様はそれでもまだ迷っているようだった。
「ああ…旅はもう、無理だと思う」
「ルルビィさんには、いつ言うんスか?」
ダンも聖者様と同じように感じていたようだけど、ルルビィに期限を告げていないことを心配していた。
状態を隠されたくないのも解るけど、突然「今日これで離れよう」なんて言われたらルルビィがどう思うか。
どうしても、婚約破棄を告げられたときの場面が頭をよぎる。
「次の村の手前に例の樹海がある。だからもし今日中にどうにかできれば、せめて東部教会へは一緒に行きたいんだが…それ次第だな」
「東部教会に一緒に行くかはまだ決められないってことも含めて、早く言っておいたほうが、ルルビィだって心の準備ができると思いますよ」
東部教会まで送って、修道院に保護してもらうことについても自分が話をつけたいんだろう。だけど一緒の旅は諦めようという話は早くしたほうがいいと思う。それを言いづらいのも、本心ではまだ決めたくないのも理解は出来るけど。
僕に言われなくても分かっていただろうけど、出来れば一緒に行くと言いたくて、でもそれを確定できなくて悩んでいるんだろう。
聖者様は天井を仰ぎ見るようにして、脱力したように大きな溜息をついた。
「そうだな…やっぱりそのほうがいいんだろうな。この村を出たらすぐに…かな」
昨日泊まった村でも、やっぱり着いてすぐと翌朝の出発前に人が集まった。
今日もこれから人が集まるだろうし、その間のルルビィの精神的負担を考えると、確かに村を出てからのほうがいいだろう。
「ライル、またルルビィとサリアとで先に村を出るだろう。村を出たところで、話があるってルルビィに伝えておいてくれるか」
合流していきなり話を始めるより、それは伝えておいたほうがいいと思う。
待っている間、ルルビィの不安が募ってしまうかもしれないけれど。
サリアが上手くルルビィに寄り添ってくれることを期待しつつ、僕は「分かりました」と言って頷いた。
***
村を出て聖者様の言葉を伝えたときのルルビィは、思ったより落ち着いていた。
自分の状態はよく分かっているはずだから、聖者様の話の内容も察しがついたんだろう。
僕とサリアに、気を遣った笑顔を向ける。
「やっぱり、足手まといになってしまいましたね」
すぐにサリアはルルビィの手を取って、力強く握る。
「そんなことないわよ。むしろ3日間もよく頑張ったわ。おかげで少しは私たちも人捌きに慣れたんだから」
サリアの適応力は特に頼もしかった。それでもまだ本当は、人の多い都市部でやっていけるか不安はある。
そうしていると、いつもより早く聖者様とダンが追いついて来た。
駆け足で来たようで、ダンが少し息を切らしている。
聖者様の息が特に乱れていないのは――やっぱり、僕と同じような体だからだろう。
「ルルビィ…」
「はい、聖者様」
どう言葉を紡ごうかまだ迷っている聖者様に対して、ルルビィは穏やかな笑みを向けた。
それで聖者様も、ルルビィがもう話の内容を分かっていると気がついたようだ。
「ごめん。俺が一緒にいたいからって、無理をさせてしまって」
ルルビィは首を横に振る。
「私も聖者様と一緒にいたかったんです。寝る前に頭を撫でていただいて安心して…本当に子どもみたいですよね。聖者様に大人の女性だと思っていただける頃には、きっと良くなるって信じて…待っていますから」
そんなルルビィの頭を撫でながら、聖者様も少し穏やかな笑みを浮かべた。
「ずっと離ればなれになるわけじゃない。知ってるか? ライルの奴、毎晩東部教会の婚約者に会いに行ってるんだぞ」
「ライルさんの…婚約者?」
ルルビィの視線が僕のほうに向く。そういえばルルビィの前ではリュラの話をしていなかった。
「正式な婚約式をしたわけじゃないけど。東部教会の孤児院にいる幼馴染みだよ」
「ああ、それって私も結局詳しく聞いてなかったけど…ちょっと、毎晩孤児院にって、まさか女子部屋に忍び込んで…」
サリアがすかさず、痛いところに気付きそうになる。
「母さんの部屋で、3人で会ってるんだよ!」
女子部屋に忍び込んでいるのはその通りだけど、否定はせずに別のことを強調して誤魔化す。
「便乗すれば、俺も毎晩会いに行ける」
僕の誤魔化しに気づいているのか、また少し人の悪い笑みを向けられる。
だけど勝手に便乗すると決められるのも、困る。
「いくらなんでも修道院に忍び込むなんて、やっていいわけないでしょう」
今更だけど、聖者ともあろう者がと言いたげにサリアが頭を押さえる。
「僕だって、修道院には入ったことがないから転移で行けませんよ。警備も厳しいから、ルルビィも夜に抜け出すなんて無理だし…」
「1度気配隠蔽を使ってルルビィの部屋を探し出せば、後は転移で行けるんだろう?」
この人はいつものことながら、ルルビィのことになると聖者の立場も道徳も何もない。
僕がやっていることも褒められたことではないけど、小さい頃からの習慣のようなものだ。これからさらに修道院に忍び込むというのは、やっぱり気が引ける。
「あ、あのでも、それが出来るなら。やっぱり会ってみないと、どれだけ平気になれたか分かりませんし。今は頭を撫でていただくだけしかできませんけど…確かめるなら、聖者様に触っていただいたほうが私も…」
ルルビィ自身が、顔を赤くしてまんざらでもない返事をするから、僕もサリアもそれ以上言えなくなってしまう。
ダンはまた、笑いを押し殺すようにしていた。
「…詳しいことは、歩きながら話そうか」
東部教会まで僕が転移で送ることや、今日中に樹海の問題が片付けば聖者様も一緒に行けるかもしれないこと。
そんなことを話し始めながら、僕たちは歩き出す。
聖者様とルルビィは、名残惜しそうに小指だけをずっと繋いでいた。
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