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45.相違
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泊まっていた教会の部屋に戻ると、聖者様がベッドに座っていた。
「まだ起きてたんですか? 先に寝てて良かったのに」
「寝付けなかったんだよ」
聖者様は考え事をしていたみたいだった。
ダンは長身を丸くして静かに寝ている。ベッドが狭いわけじゃないけど、旅に慣れるとどこでもすぐに眠れるようになると言っていた。こういう寝相も癖になっているんだろう。
「昨夜も眠れてなかったんじゃ…」
「ただいまですわ、マリス!!」
僕の言葉なんてどうでもいいように、リリスがマリスの側に飛んで行った。
「おかえり、リリス」
優しい声で迎えるマリスを見て、こんなに近くにいるのにリュラが僕に「おかえり」と言って飛びついてくるあの温もりを感じられないのは、確かに罰になっているなと思う。
「それで、わざわざ押しかけて何か収穫でもあったか?」
聖者様は特に期待はしていない口調で、リリスに目を向ける。
「そうですわね…少なくとも神にとって特別な方なのは事実だとは思いますわ! 神の御姿を正確にご存じでしたもの!!」
「…は? クソ神が姿を見せたのか?!」
その驚きようで、それがどれだけ普通じゃないことだったのか実感する。
「えっと…母さんは神とふたりきりになることもあったそうですから…まあ、それで僕が出来たみたいで……」
親のこんな話を説明するのは、ものすごく気まずい。
「何か考えがあったわけでもなく、本気で私情で? うっかり出来た子どもを母子ともに地上に放り出しといて、後は俺に面倒見ろって? どれだけ勝手なんだあのクソ神!」
言いかたが身も蓋もないけど、事実だからしょうがない。
「なんかほんと、すみません…」
そう言う僕を見て、聖者様は息をついて少し自分を落ち着かせた。
「子どもには何も責任ないんだから、お前が気にしなくてもいい」
「聖者様は、僕がルシウスだとは思わないんですか?」
マリスの考えに不満そうだったのは、何か確信でもあるのかと気になっていた。
「否定出来る根拠はないな。だけど仮にそうだとしても、ルシウスの記憶を持たずに人間として生まれてきたなら、普通の転生と同じだ。前世の行いをどうこう言われる筋合いはないだろう。俺にとってはどっちでも変わりないってだけだ」
僕の魂が神の子であろうとルシウスであろうと、今この地上で生きている僕という人間であることに変わりはないと思ってくれている。
だから聖者様は急いで確認することでもないと言ったし、それでも早く探ろうとしたマリスの行動が気に入らなかったんだろう。
「私が気がかりなのは、ライルさんが生まれてからも魂攫いが続いていることです。仮にライルさんの魂がルシウス様であるなら、ルシウス様が関与されていない証拠になるではありませんか」
マリス自身は今の僕への接し方とかじゃなく、ルシウスにかけられた疑いのことを気にしていた。
「神子が生まれたなら喜ばしいとか言ってなかったか? どっちならいいと思ってるんだ」
「…私にもよく分からないのですよ。これほど高位の魂をわざわざ地上に居続けさせる理由も」
少し沈み込んだマリスをかばうように、リリスが前に出る。
「そうですわ! ライラさんのおっしゃる通りどんな魂が生まれるか分からなかったとしても、地上に合わない魂でしたなら早く天界に迎えるのが自然ですのに!」
「リリス!!」
勢いで言ったんだろうけど、少し息を呑んだ。
僕のような存在は、早く死んだほうがいいと言われたようなものだ。
聖者様が即座に声を上げたことで、リリスも自分の言ったことを自覚したらしい。
「も、申し訳ありませんでしたわライルさん! 地上の命を軽く見ているつもりではありませんの…」
「いえ、私が口に出したのがいけなかったのです。リリスが悪いのではありません」
幻妖精たちは、いつものようにかばい合いを始める。
こんな様子には、共感できることもあるのだけど。
「いいよ、天界の感覚が違うのは僕も分かってきたし…でも、大事な相手を悲しませなくないって気持ちは同じだよね?」
「それはもちろんですわ!」
「はい、当然です」
即答する幻妖精たちに頷いてみせる。
「だから僕は、神もただ母さんを悲しませたくないってだけの理由かなって思ったんだよ。もしも僕の魂がルシウスだったとしても、母さんにとっては自分が産んだ子なんだから」
少し間をおいて、マリスがまた沈んだ声を出す。
「人間の親子の情というものを、分かっているつもりでしたが理解していたとは言い難かったのですね、私どもは…」
神がもう、新しい魂を創り出せないことをリリスが知らなかったのだから、マリスも多分そうだろう。
それなら、いつか天使も神も地上に生まれることが出来るようになって、新しい魂を生み出せるようになってほしいという神の理想も知らないのかもしれない。
叶うかどうかも分からない遠い先の話だけど、このふたりは人間のように結婚したいという想いを持った最初の天使だ。もしかしたらいつか地上に生まれさせるために、こうやって地上の感覚を学ばせているのかも、という考えが頭をよぎる。
「神の真意は天使にも理解出来ないってのが定説だろう。考えるだけ無駄だと思っておけ」
聖者さまの言うとおりで、僕の考えも全くの的外れかもしれない。
ただ、本当にそこまで理解の及ばない存在なら、母さんがあそこまで信頼を寄せるとも思えないのだけど。
「まあ俺としては、クソ神がルシウス以上の魂に耐えられる肉体を奇跡で創ったって事実だけでもそれなりに収穫だ。信仰を集めるのに一役買ってるんだから、奇跡の力の使い途に口を挟むくらいしてもいいだろう。私情で使ったとはっきりしたら、より有利にはなるけどな」
そして聖者様はまた、悪い笑顔を見せる。
神に対して有利だとか不利だとか考えているあたり、いつかまた天に召されたときに再び神に文句をつけに行くつもりなんだろう。
「そういえば母さんが、『神はわざと解りにくい言葉を使う』って言ってたんですけど。そのことで聖者様にも何か言いたいことがあるみたいだけど、直接会ったときに話すつもりみたいで」
「俺に?」
母さんがそう言っていたときの状況を思い出しながら、リリスにも聞いた。
「僕がリュラに会いに行った後だったよね。その間にどんな話してたの?」
今日の出来事だとは言っていたけど、どのくらい詳しく話したのかは把握していない。
「神についてもう少しお聞きしましたけど、ご存じのことは全て正確でしたから天界での記憶が完全に残っているのは間違いありませんわ! サザン様もあれくらいご存じでしたら『ジジイ』だなんて印象ではないはずですのに!」
「若造りってことか。関係ない、口調も考えもジジイ臭いんだよ」
リリスが一方的に話したわけじゃないらしい。確かに母さんも神について語りたそうだった。
「ですからその口調が、普段は人間に対してはやや難解にしているのです。人間が思考を放棄しないよう、神の言葉を解釈するという段階を踏んで理解することを望んでおられるのだと思いますよ」
「それは神託のときだろう。天界じゃ、人間に対してももう少し…」
聖者様はマリスに返そうとした言葉を止めて、何か考えるように口元に手をあてる。
「…復活する直前に話したときは、確かに回りくどい言いかたをしていたな…」
詳しく思い出そうとしているらしく、視線が彷徨う。
だけどそのとき、廊下を小走りに通り過ぎる複数人の足音が聞こえた。
「サリアもいますよ」
扉のほうを振り返った聖者様は、すぐに僕へ視線を戻した。
「分かるのか?」
「知ってる人なら、近くを通ればなんとなく気配で」
これが分かることも普通じゃないんだなと今更ながら感じる。
部屋を出たのには気がつかなかったから、僕が戻る前に出ていたんだろう。
「サリアと、あと2人ですね」
足音は隣の部屋の前で止まり、今度は小声で言葉を交わしているのが聞こえる。
かと思ったら、声を潜めるのを忘れたかのようなサリアの苛立った言葉が響いた。
「聖者様が復活されたのは昨日ですよ!!」
僕たちは顔を見合わせて、とりあえず廊下へと向かった。
「まだ起きてたんですか? 先に寝てて良かったのに」
「寝付けなかったんだよ」
聖者様は考え事をしていたみたいだった。
ダンは長身を丸くして静かに寝ている。ベッドが狭いわけじゃないけど、旅に慣れるとどこでもすぐに眠れるようになると言っていた。こういう寝相も癖になっているんだろう。
「昨夜も眠れてなかったんじゃ…」
「ただいまですわ、マリス!!」
僕の言葉なんてどうでもいいように、リリスがマリスの側に飛んで行った。
「おかえり、リリス」
優しい声で迎えるマリスを見て、こんなに近くにいるのにリュラが僕に「おかえり」と言って飛びついてくるあの温もりを感じられないのは、確かに罰になっているなと思う。
「それで、わざわざ押しかけて何か収穫でもあったか?」
聖者様は特に期待はしていない口調で、リリスに目を向ける。
「そうですわね…少なくとも神にとって特別な方なのは事実だとは思いますわ! 神の御姿を正確にご存じでしたもの!!」
「…は? クソ神が姿を見せたのか?!」
その驚きようで、それがどれだけ普通じゃないことだったのか実感する。
「えっと…母さんは神とふたりきりになることもあったそうですから…まあ、それで僕が出来たみたいで……」
親のこんな話を説明するのは、ものすごく気まずい。
「何か考えがあったわけでもなく、本気で私情で? うっかり出来た子どもを母子ともに地上に放り出しといて、後は俺に面倒見ろって? どれだけ勝手なんだあのクソ神!」
言いかたが身も蓋もないけど、事実だからしょうがない。
「なんかほんと、すみません…」
そう言う僕を見て、聖者様は息をついて少し自分を落ち着かせた。
「子どもには何も責任ないんだから、お前が気にしなくてもいい」
「聖者様は、僕がルシウスだとは思わないんですか?」
マリスの考えに不満そうだったのは、何か確信でもあるのかと気になっていた。
「否定出来る根拠はないな。だけど仮にそうだとしても、ルシウスの記憶を持たずに人間として生まれてきたなら、普通の転生と同じだ。前世の行いをどうこう言われる筋合いはないだろう。俺にとってはどっちでも変わりないってだけだ」
僕の魂が神の子であろうとルシウスであろうと、今この地上で生きている僕という人間であることに変わりはないと思ってくれている。
だから聖者様は急いで確認することでもないと言ったし、それでも早く探ろうとしたマリスの行動が気に入らなかったんだろう。
「私が気がかりなのは、ライルさんが生まれてからも魂攫いが続いていることです。仮にライルさんの魂がルシウス様であるなら、ルシウス様が関与されていない証拠になるではありませんか」
マリス自身は今の僕への接し方とかじゃなく、ルシウスにかけられた疑いのことを気にしていた。
「神子が生まれたなら喜ばしいとか言ってなかったか? どっちならいいと思ってるんだ」
「…私にもよく分からないのですよ。これほど高位の魂をわざわざ地上に居続けさせる理由も」
少し沈み込んだマリスをかばうように、リリスが前に出る。
「そうですわ! ライラさんのおっしゃる通りどんな魂が生まれるか分からなかったとしても、地上に合わない魂でしたなら早く天界に迎えるのが自然ですのに!」
「リリス!!」
勢いで言ったんだろうけど、少し息を呑んだ。
僕のような存在は、早く死んだほうがいいと言われたようなものだ。
聖者様が即座に声を上げたことで、リリスも自分の言ったことを自覚したらしい。
「も、申し訳ありませんでしたわライルさん! 地上の命を軽く見ているつもりではありませんの…」
「いえ、私が口に出したのがいけなかったのです。リリスが悪いのではありません」
幻妖精たちは、いつものようにかばい合いを始める。
こんな様子には、共感できることもあるのだけど。
「いいよ、天界の感覚が違うのは僕も分かってきたし…でも、大事な相手を悲しませなくないって気持ちは同じだよね?」
「それはもちろんですわ!」
「はい、当然です」
即答する幻妖精たちに頷いてみせる。
「だから僕は、神もただ母さんを悲しませたくないってだけの理由かなって思ったんだよ。もしも僕の魂がルシウスだったとしても、母さんにとっては自分が産んだ子なんだから」
少し間をおいて、マリスがまた沈んだ声を出す。
「人間の親子の情というものを、分かっているつもりでしたが理解していたとは言い難かったのですね、私どもは…」
神がもう、新しい魂を創り出せないことをリリスが知らなかったのだから、マリスも多分そうだろう。
それなら、いつか天使も神も地上に生まれることが出来るようになって、新しい魂を生み出せるようになってほしいという神の理想も知らないのかもしれない。
叶うかどうかも分からない遠い先の話だけど、このふたりは人間のように結婚したいという想いを持った最初の天使だ。もしかしたらいつか地上に生まれさせるために、こうやって地上の感覚を学ばせているのかも、という考えが頭をよぎる。
「神の真意は天使にも理解出来ないってのが定説だろう。考えるだけ無駄だと思っておけ」
聖者さまの言うとおりで、僕の考えも全くの的外れかもしれない。
ただ、本当にそこまで理解の及ばない存在なら、母さんがあそこまで信頼を寄せるとも思えないのだけど。
「まあ俺としては、クソ神がルシウス以上の魂に耐えられる肉体を奇跡で創ったって事実だけでもそれなりに収穫だ。信仰を集めるのに一役買ってるんだから、奇跡の力の使い途に口を挟むくらいしてもいいだろう。私情で使ったとはっきりしたら、より有利にはなるけどな」
そして聖者様はまた、悪い笑顔を見せる。
神に対して有利だとか不利だとか考えているあたり、いつかまた天に召されたときに再び神に文句をつけに行くつもりなんだろう。
「そういえば母さんが、『神はわざと解りにくい言葉を使う』って言ってたんですけど。そのことで聖者様にも何か言いたいことがあるみたいだけど、直接会ったときに話すつもりみたいで」
「俺に?」
母さんがそう言っていたときの状況を思い出しながら、リリスにも聞いた。
「僕がリュラに会いに行った後だったよね。その間にどんな話してたの?」
今日の出来事だとは言っていたけど、どのくらい詳しく話したのかは把握していない。
「神についてもう少しお聞きしましたけど、ご存じのことは全て正確でしたから天界での記憶が完全に残っているのは間違いありませんわ! サザン様もあれくらいご存じでしたら『ジジイ』だなんて印象ではないはずですのに!」
「若造りってことか。関係ない、口調も考えもジジイ臭いんだよ」
リリスが一方的に話したわけじゃないらしい。確かに母さんも神について語りたそうだった。
「ですからその口調が、普段は人間に対してはやや難解にしているのです。人間が思考を放棄しないよう、神の言葉を解釈するという段階を踏んで理解することを望んでおられるのだと思いますよ」
「それは神託のときだろう。天界じゃ、人間に対してももう少し…」
聖者様はマリスに返そうとした言葉を止めて、何か考えるように口元に手をあてる。
「…復活する直前に話したときは、確かに回りくどい言いかたをしていたな…」
詳しく思い出そうとしているらしく、視線が彷徨う。
だけどそのとき、廊下を小走りに通り過ぎる複数人の足音が聞こえた。
「サリアもいますよ」
扉のほうを振り返った聖者様は、すぐに僕へ視線を戻した。
「分かるのか?」
「知ってる人なら、近くを通ればなんとなく気配で」
これが分かることも普通じゃないんだなと今更ながら感じる。
部屋を出たのには気がつかなかったから、僕が戻る前に出ていたんだろう。
「サリアと、あと2人ですね」
足音は隣の部屋の前で止まり、今度は小声で言葉を交わしているのが聞こえる。
かと思ったら、声を潜めるのを忘れたかのようなサリアの苛立った言葉が響いた。
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