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40.受肉
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夜になると、聖者様はルルビィさんにまた「ゆっくり休んでくれ」とだけ言って、意外とあっさりそれぞれの部屋に分かれた。
「2人で話さなくて良かったんスか?」
ダンの疑問には、僕もそう思う。
「…2人だと、距離感間違えそうでな」
聖者様は、髪を掻き上げながら小さくため息をついた。
「あのとき強引に抱き上げてしまっただろう。俺もまだ、子ども扱いしてしまってるところがあるかもしれないし…」
それがきっかけで、メリアの記憶が呼び覚まされたことを気にしているらしい。
「ああなさらずとも、すぐに同じ状態になっていたと思いますよ。それほどに深く交感していましたから」
マリスが気遣うように言ったけど、聖者様は聞いてないのか、ベッドに勢いよく腰を下ろして額を押さえて話し続けた。
「それに想像していたより発育はいいし、6年前とは別の意味で可愛くなってて、あの洞窟で抱き締めたいのをどれだけ我慢したか…」
サリアが聞いていたら、また「こんな人が聖者だなんて」と嘆きそうな勢いだ。
発育がどうとか考えながら子ども扱いの距離感で触れていたら、それはこんな状態じゃなくても問題だと思う。
「聖者様の理性はどうにも出来ないけど、もし修道院に行くなら東部教会にはすぐにでも転移で行けますから」
旅をしているうちにメリアの記憶が薄れるのが一番なんだろう。
だけど、そんなにすぐ消えるとは思えない。
「理性は自分でどうにかしてるから、今ここでおとなしくしてるんだよ」
なるべくならルルビィさんと離れたくないだろう聖者様は、不満気に膝の上で頬杖をついて僕を見上げた。
そんな僕たちを見て、ダンがため息をつく。
「子ども相手に発育だの理性だのって…ライルもライルでよく普通に話すよなぁ」
そういえば聖者様がメリア相手に脅しをしていたとき、ダンは僕みたいな子どもがいるのにと気にしてくれていた。
「生まれたときから言葉が分かってたっていうのはさ、言葉の意味することも分かってたんだよ」
僕は同意を求めるように聖者様に視線を向けたけど、聖者様はまた少し考え込むように拳を口元にあてる。
「俺はそれについては、前世の知識からの影響だと思ってたんだがな。お前が前世を持たない魂だってことなら…どう思う?」
聖者様が空中を見上げると、幻妖精たちが姿を現した。
「原初の魂も、神の御言葉を理解することはできましたわよ!」
「ですが神も平易な言葉を使われていましたし、やはり語彙の豊かさは今ほどではありません。ライルさんは始めから今と同じくらいに言葉が分かっていたのですか?」
マリスに聞かれて、自分の記憶をたどってみる。
「国の名前とか、知らない言葉はあったよ。でも日常会話で分からないことは特になかったかな」
マリスも少し考えているような間を置く。
「…それならば、むしろ人より天使に近いのかもしれませんね」
僕は神と人の中間のようになるのか、どちらかだけに似るのかも分からなかったらしい。
だとしたら、天使に近いというのもおかしくないだろう。
だけど結局サリアが言っていたように、ここで話しても何の解決にもならない。
「僕、今からメリアのこととか話しに母さんのところに行きますけど。なんだったら一緒に行って、母さんの話を聞いてみますか?」
聖者様は少し考えて、首を横に振った。
「夜中にいきなり修道女の部屋に押しかけたなんて、サリアに知られたら何て言われるか。それに東部教会には正面から行って面会を求めようと思ってるんだよ。何しろ奇跡認定の申請を怠った疑いがあるわけだから」
そう言って、どことなく人の悪い笑みを浮かべる。
これは、東部教会が八つ当たりされている気がした。
「東部教会には、むしろ僕たちが迷惑をかけた感じなんですけど…」
「お前たちにとって結果的に良かったとしても、教会としてやるべきことをやらなかったのは別問題だ」
それはそうかもしれないけど、申し訳なさが募る。
「それにルルビィを預けることになるかもしれないなら、後ろ暗いところを握っておけるところのほうがいい」
もう、言うことも顔つきも、完全に悪人だ。
「私だけご一緒してもよろしいでしょうか?」
またマリスが同行を申し出てきた。
僕にも聖者様と同じように、お目付け役として側にいるべきだと考えているんだろうか。
「マリスが行くなら、わたくしも行きますわ!」
「私たちがそろってサザン様の側を離れるわけにはいかないよ」
リリスを宥めるように言うマリスに、聖者様がなんとなく不審そうな眼差しを向けた。
「そう急いで確認することでもないだろうに……」
そして、じっと見つめたまま低い声で訊く。
「マリス、お前ルシウスの受肉を疑ってるだろう」
一瞬、聖者様が何を言っているのか分からなかった。
だけどマリスが沈黙している間に、段々と理解が追い付いてくる。
僕が使った時間に関与できる魔法は、幻妖精たちが知る限り神とルシウスしか使えない。
そして神と人の間に子が出来るというのも、今の常識では信じ難い話だ。
ルシウスに対しては神が自ら対処すると通達しているのだから、天使たちの知らないところで何かが行われてもおかしくはない。
――たとえば記憶を消して、上位天使が受肉できるような特別製の肉体で地上に生まれさせているとか。
ここまで考えて、それを否定する言葉を持たない自分を情けなく思う。
まさか自分がルシウスだとは思わないけど、今まで父親にも自分にも無関心だったシワ寄せが来たような気がした。
「…疑っている、というより、そうではないと確信したいのですよ。神が人を騙したようになってしまいますし、神子が生まれたということが事実であるなら喜ばしいではありませんか」
「それを疑っていると言うんだよ」
ようやく絞り出したという感じのマリスの言葉を、聖者様は切り捨てるように返す。
「ま、まぁ聖者様の言うとおり急いで確認しなきゃいけねぇことでもないんだろ? ライルだって昨日もお袋さんのところに行ったばかりなんだから、あんまり続けて行ったら心配させるんじゃねぇか?」
ダンが仲裁するように落ち着かせようとしてくれるけど、今度は僕のほうが沈黙してしまう。
だけどこの先のことを考えたら、正直に言っておくべきだろう。
「…特に用事がなかったり遅くなったりしなかったら、毎日行ってるんだよ、僕」
予想はしていたけど、呆れたような視線が向けられた。
「毎日って、お前な…」
「へぇ、子どもらしいところもあるんだなぁ」
母親離れできていない。そう思われても仕方はないし、完全には否定できない。
だけど絶対に付け加えておきたいことがある。
「行ってるのは、婚約者に会いたいからだからね?!」
また、昨日と同じように聖者様とダンが目を合わす。
だけど今日は少し見方が違うようだった。
「ああ、首都の孤児院の娘って言ってたよな」
「会ってるってことは、その娘はお前の魔法を知ってるのか?」
納得してもらえたようで、安心する。
「全部知ってますよ。昨日の母さんの話も一緒に聞いたし」
そうしたら、聖者様がさっきまでと違う笑みを見せた。
悪だくみでもない、八つ当たりでもない。
「それはお前にとって得難い女性になるな。大事にしろよ」
また、自分はそれどころではないはずなのに、こうやって人のことを気遣ってくれる。
これだから、聖者らしくないところをどれだけ見ても、ついて行こうと思ってしまうのだ。
大事にしているつもりだけど、将来のことについて深く考えていなかったと気付かせてくれたのもこの人だ。
僕はただ素直に「はい」と答えた。
「2人で話さなくて良かったんスか?」
ダンの疑問には、僕もそう思う。
「…2人だと、距離感間違えそうでな」
聖者様は、髪を掻き上げながら小さくため息をついた。
「あのとき強引に抱き上げてしまっただろう。俺もまだ、子ども扱いしてしまってるところがあるかもしれないし…」
それがきっかけで、メリアの記憶が呼び覚まされたことを気にしているらしい。
「ああなさらずとも、すぐに同じ状態になっていたと思いますよ。それほどに深く交感していましたから」
マリスが気遣うように言ったけど、聖者様は聞いてないのか、ベッドに勢いよく腰を下ろして額を押さえて話し続けた。
「それに想像していたより発育はいいし、6年前とは別の意味で可愛くなってて、あの洞窟で抱き締めたいのをどれだけ我慢したか…」
サリアが聞いていたら、また「こんな人が聖者だなんて」と嘆きそうな勢いだ。
発育がどうとか考えながら子ども扱いの距離感で触れていたら、それはこんな状態じゃなくても問題だと思う。
「聖者様の理性はどうにも出来ないけど、もし修道院に行くなら東部教会にはすぐにでも転移で行けますから」
旅をしているうちにメリアの記憶が薄れるのが一番なんだろう。
だけど、そんなにすぐ消えるとは思えない。
「理性は自分でどうにかしてるから、今ここでおとなしくしてるんだよ」
なるべくならルルビィさんと離れたくないだろう聖者様は、不満気に膝の上で頬杖をついて僕を見上げた。
そんな僕たちを見て、ダンがため息をつく。
「子ども相手に発育だの理性だのって…ライルもライルでよく普通に話すよなぁ」
そういえば聖者様がメリア相手に脅しをしていたとき、ダンは僕みたいな子どもがいるのにと気にしてくれていた。
「生まれたときから言葉が分かってたっていうのはさ、言葉の意味することも分かってたんだよ」
僕は同意を求めるように聖者様に視線を向けたけど、聖者様はまた少し考え込むように拳を口元にあてる。
「俺はそれについては、前世の知識からの影響だと思ってたんだがな。お前が前世を持たない魂だってことなら…どう思う?」
聖者様が空中を見上げると、幻妖精たちが姿を現した。
「原初の魂も、神の御言葉を理解することはできましたわよ!」
「ですが神も平易な言葉を使われていましたし、やはり語彙の豊かさは今ほどではありません。ライルさんは始めから今と同じくらいに言葉が分かっていたのですか?」
マリスに聞かれて、自分の記憶をたどってみる。
「国の名前とか、知らない言葉はあったよ。でも日常会話で分からないことは特になかったかな」
マリスも少し考えているような間を置く。
「…それならば、むしろ人より天使に近いのかもしれませんね」
僕は神と人の中間のようになるのか、どちらかだけに似るのかも分からなかったらしい。
だとしたら、天使に近いというのもおかしくないだろう。
だけど結局サリアが言っていたように、ここで話しても何の解決にもならない。
「僕、今からメリアのこととか話しに母さんのところに行きますけど。なんだったら一緒に行って、母さんの話を聞いてみますか?」
聖者様は少し考えて、首を横に振った。
「夜中にいきなり修道女の部屋に押しかけたなんて、サリアに知られたら何て言われるか。それに東部教会には正面から行って面会を求めようと思ってるんだよ。何しろ奇跡認定の申請を怠った疑いがあるわけだから」
そう言って、どことなく人の悪い笑みを浮かべる。
これは、東部教会が八つ当たりされている気がした。
「東部教会には、むしろ僕たちが迷惑をかけた感じなんですけど…」
「お前たちにとって結果的に良かったとしても、教会としてやるべきことをやらなかったのは別問題だ」
それはそうかもしれないけど、申し訳なさが募る。
「それにルルビィを預けることになるかもしれないなら、後ろ暗いところを握っておけるところのほうがいい」
もう、言うことも顔つきも、完全に悪人だ。
「私だけご一緒してもよろしいでしょうか?」
またマリスが同行を申し出てきた。
僕にも聖者様と同じように、お目付け役として側にいるべきだと考えているんだろうか。
「マリスが行くなら、わたくしも行きますわ!」
「私たちがそろってサザン様の側を離れるわけにはいかないよ」
リリスを宥めるように言うマリスに、聖者様がなんとなく不審そうな眼差しを向けた。
「そう急いで確認することでもないだろうに……」
そして、じっと見つめたまま低い声で訊く。
「マリス、お前ルシウスの受肉を疑ってるだろう」
一瞬、聖者様が何を言っているのか分からなかった。
だけどマリスが沈黙している間に、段々と理解が追い付いてくる。
僕が使った時間に関与できる魔法は、幻妖精たちが知る限り神とルシウスしか使えない。
そして神と人の間に子が出来るというのも、今の常識では信じ難い話だ。
ルシウスに対しては神が自ら対処すると通達しているのだから、天使たちの知らないところで何かが行われてもおかしくはない。
――たとえば記憶を消して、上位天使が受肉できるような特別製の肉体で地上に生まれさせているとか。
ここまで考えて、それを否定する言葉を持たない自分を情けなく思う。
まさか自分がルシウスだとは思わないけど、今まで父親にも自分にも無関心だったシワ寄せが来たような気がした。
「…疑っている、というより、そうではないと確信したいのですよ。神が人を騙したようになってしまいますし、神子が生まれたということが事実であるなら喜ばしいではありませんか」
「それを疑っていると言うんだよ」
ようやく絞り出したという感じのマリスの言葉を、聖者様は切り捨てるように返す。
「ま、まぁ聖者様の言うとおり急いで確認しなきゃいけねぇことでもないんだろ? ライルだって昨日もお袋さんのところに行ったばかりなんだから、あんまり続けて行ったら心配させるんじゃねぇか?」
ダンが仲裁するように落ち着かせようとしてくれるけど、今度は僕のほうが沈黙してしまう。
だけどこの先のことを考えたら、正直に言っておくべきだろう。
「…特に用事がなかったり遅くなったりしなかったら、毎日行ってるんだよ、僕」
予想はしていたけど、呆れたような視線が向けられた。
「毎日って、お前な…」
「へぇ、子どもらしいところもあるんだなぁ」
母親離れできていない。そう思われても仕方はないし、完全には否定できない。
だけど絶対に付け加えておきたいことがある。
「行ってるのは、婚約者に会いたいからだからね?!」
また、昨日と同じように聖者様とダンが目を合わす。
だけど今日は少し見方が違うようだった。
「ああ、首都の孤児院の娘って言ってたよな」
「会ってるってことは、その娘はお前の魔法を知ってるのか?」
納得してもらえたようで、安心する。
「全部知ってますよ。昨日の母さんの話も一緒に聞いたし」
そうしたら、聖者様がさっきまでと違う笑みを見せた。
悪だくみでもない、八つ当たりでもない。
「それはお前にとって得難い女性になるな。大事にしろよ」
また、自分はそれどころではないはずなのに、こうやって人のことを気遣ってくれる。
これだから、聖者らしくないところをどれだけ見ても、ついて行こうと思ってしまうのだ。
大事にしているつもりだけど、将来のことについて深く考えていなかったと気付かせてくれたのもこの人だ。
僕はただ素直に「はい」と答えた。
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