家に帰りたい狩りゲー転移

roos

文字の大きさ
上 下
225 / 242
6章

(22)野放図

しおりを挟む
 狩人たちが着々とマガツヒを追い詰めていく中、地上では超常的な激闘が繰り広げられていた。

「はあああああッ!」

 叫び慣れていないハウラの裂帛。それとは明らかに不釣り合いな、豪速の拳がゴモリーに迫る。しかし全てを塵にする巨大な剛腕は、真下から迫り上がったダアトの壁によって防がれた。

 バラバラと腐食し、崩れていくダアトの壁。その反対側で、ゴモリーは空中を踏みしめながら嘆息した。

「自我を持たれると面倒な事この上ない。全く、里長とは最後まで余計なことをせねば気が済まないのか」

 影鬼の拳を引き戻しながら、ハウラは巨人の肩の上ではっと疲労の息を吐く。

「部下から裏切られるように仕向けたのはあなた自身でしょう、ゴモリー・リデルゴア。それとも初代国王の立場に甘んじて、人を疑うことを忘れてしまったのかしら」
「くくく、よく喋るな。必死さが隠しきれていないぞ」
「気のせい、ですよ!」

 指先から『腐食』の霧を放出し、影鬼をより強固な形へ作り変える。ベアルドルフのように力強く、レオハニーのように素早く、圧倒的な力を。ハウラのイメージに沿うように、影鬼の両腕が逆巻き、ドリルのような形状で固形化する。影鬼は無音の雄たけびを上げながら、地響きを立ててゴモリーへと踏み込んだ。

 巨人の正拳突きが、肘から衝撃波を打ち出しながら穿たれる。ゴモリーは難なくダアトの壁を展開したが、今度は『腐食』を相殺しきれず、壁ごとゴモリーを殴りつけた。

 影鬼に比べれば、人間のゴモリーは子犬のように矮小だった。物理法則に従うがまま、ゴモリーは錐揉みしながら吹っ飛んでいく。高速で移動する物質に気流が乱され、足元の街並みが一直線に爆風で引き裂かれていった。最終的にエラムラの外壁に全身を強打して、ようやくゴモリーは動きを止めた。

「はっ、はぁっ!」

 菌糸能力を使いすぎてしまい、ドッと疲労が肩にのしかかる。ハウラはレオハニーから能力を極める術を徹底的に叩き込まれたが、実戦でのペース配分まで教えを乞う機会がなかった。もう一度同じ技を出せと言われても、しばらく回復に徹しなければ不可能だろう。

「そう調子に乗っては長く持たないぞ?」
「……っ!?」

 吹き飛ばしたはずのゴモリーの声がすぐ隣から聞こえてきた。咄嗟に腕を振るうが、分厚いダアトの膜によって『腐食』を相殺され、上から手首を強く掴まれた。

「うああ!」

 ダアトが酸のようにハウラの手首を焼く。『腐食』の出力を上げてダアトを打ち消すが、じわじわと侵食されるのを止められなかった。

「分からんな。なぜそこまでエラムラに固執する」
「ッ……建国の父ともあろうあなたが、どの口で!」

 もう片方の手で『腐食』の短刀を作り出し、ゴモリーの眉間へ振り下ろす。だがそれも、刃が届く前に無骨な手に掴み取られ、そのまま背負い投げられてしまった。

 地面に落ちる前に、なんとか影鬼の手で受け止めてもらう。激痛に蝕まれる手首は、幸い皮膚が爛れた程度で済んでいた。もう少し『腐食』の発動が遅ければ、持っていかれていたかもしれない。

 あり得たかもしれない未来に身体を戦慄かせながら、ハウラは気丈に顔を上げた。

 ゴモリーは影鬼の肩上から、跪くハウラを鼻で笑う。それから虚空へ一歩踏み出し、空中を歩きながら仰々しく両手を広げた。

「土地のない旧世界ならともかく、滅亡後の世界なら建国程度、児戯にも等しい。愚者でも神輿に乗せれば国は興る。逆もまた然り、愚者を適度に導いてやれば、私の軌跡が国となる」
「……なぜあなたのような人間がリデルゴア国を建国できたのか理解に苦しみますね。あなたの行動からは、他者に対する最低限の敬意が感じられない!」
「ハハッ、ロッシュのような事を言うな。空気に敬意を払うものなどいるまいに、どいつもこいつも」
「このっ……」

 ハウラは憎しみの籠った視線を向けるが、ゴモリーのどこまでも人を小馬鹿にする態度は変わらなかった。

「人は腐るほどに湧き出てくる。少し環境さえ整えてやれば、放っておいても生まれ落ちてくるのだよ。それともお前はアレか? 一から十まで機械で作られた大量生産の商品に温もりを感じる、などとほざく口か?」
「この世界に、あなたの古い価値観が適していない。それだけのことです!」
「いいや、旧人類、新人類、NoDも全て、同じ穴の狢だ。旧人類から生まれたお前たちも、旧人類と同じ過ちを繰り返すと運命付けられている。いずれはお前も、私と同じ視点を抱くようになるのさ」

 指先から絶え間なくダアトを溢れさせながら、ゴモリーはつま先を軸に軽やかに回り出した。

「嗚呼、懐かしきかな! 滅びゆく世界に希望をもたらした浦敷博士の手腕に、若き頃の私は舌を巻いたものだ! ……が、いざ救済が始まってみれば、人類史の焼き直しときた。進化したつもりが退化するとは、ダーウィニズムの侮辱も甚だしい。そうは思わないか、劣等人種!」

 リボンのように螺旋を描いたダアトが、突如としてハウラへと襲いかかった。影鬼の巨体で薙ぎ払うと、それらはあっさり霧散し、ゴモリーの姿も消えていた。

「あまり幻滅させてくれるなよ。浦敷博士に期待した昔の私が愚かになってしまう」

 空から声が降ってくる。『星詠』を使った瞬間移動を繰り返しているのだろう。視線を巡らせれば、ゴモリーは影鬼の頭に腰掛け、足首をだらしなく揺らしていた。

 ハウラは呼吸を整え、身体ごとゴモリーに向き直った。

「なぜあなたは浦敷博士のことを知っているのです」

 ゴモリーは意外そうに眉間を開くと、顎に手を当てながら視線を斜め上に向けた。

「……そうだな。ああ、そうだった。世界を創生すると決めたのは、あの人の論文がきっかけだったのだ」

 ピンと人差し指を立てて、ゴモリーは他人の秘密を嬉々としてひけらかすように笑った。

「人工進化論。既存の人体に特殊な免疫機構を植え付け、急速な肉体の改造を試みるものだ。生き残るためならどうあっても構わぬという浦敷博士の直向きな姿勢に私は憧れたのだよ」

 意外な言葉にハウラは瞠目する。ゴモリーは浦敷博士の作り出したNoDを掠め取るような男だ。なのに彼に尊敬の念を抱いているとは、想像もしていなかった。

 しかしゴモリーの浮かれた表情は、一瞬にして侮蔑へと塗り変わった。

「しかし政府は、浦敷博士の心意気を買うどころか、倫理に反すると非難した。あげく、人類が放射能に適応するのではなく、世界を元通りにしろと命じたのだ」

 怒りに震えるゴモリーの手が握りしめられると、パラパラと、溶岩で昇華しきれなかった雹がまばらに降り注いだ。ゴモリーは上空に広がる溶岩溜まりを見上げ、緩やかに瞼を下す。

「放射能汚染で腐る街のど真ん中で、浦敷博士は政府に言われるがまま、放射能を喰らう生命を生み出すことになった。研究の糸口となったのは、チェルノブイリ原子炉跡から発見されたとある菌だった」

 ミカルラの記憶にもない、初めて聞く単語の羅列にハウラは困惑する。それでもゴモリーはハウラを無視したまま、舞台の主役のように語り続けた。

「菌が発見されて四十年が経過した当時であっても、大量の放射能を取り除ける菌を生み出すのは不可能とされていた。──けれども、彼はやり遂げたのだ。素晴らしかったよ。後のドラゴン毒素になる欠陥品ではあったが、彼は確かに、一つの生命を生み出したのだ!」

 がなるような叫びが、倒壊した建物の合間に反響する。遅れて、腑をゆっくりと握られていくような重い沈黙が満ちた。

 ゴモリーは顔を覆い、指の間からハウラに向けて邪悪に微笑んだ。

「私は……どうしてもその結果が気に入らなかった。だってそうだろう。浦敷博士の本来の目的は、人類の進化。だのに人類が生き残るためだけに世界を作り変えるなど、進化の機会を奪う重罪だ!」

 爪がゴモリーの皮膚を抉り、夥しい血が顎先から滴り落ちる。ブン、と鈍い音がして、その傷もあっという間に『星詠』で消え失せた。

「私はね、真に求める目的を捻じ曲げ、望まぬ研究を完遂した浦敷博士が惨めに思えてならなかったよ。倫理だ道徳だと変化に怯える無能のせいで、人類の可能性が潰されるのが我慢ならなかったのだ!」
「……だから、政府に無断で、浦敷博士の作り出した細菌を世界中にばら撒いたのですか……? その末に、何が起きるのかも分かっていながら!」
「そうとも。そして浦敷博士は劣等種の安逸な思想から解放され、見事人工進化の本懐を成し遂げた。まさに私の期待通りだった! 新世界の礎となれるのならば、私にとって建国なぞ造作もなかったのだ!」

 裏返り恍惚とした吐息を吐きながら、ゴモリーは背中を反らして天を仰いだ。目先には空が燃えるような溶岩が蠢いており、狩人たちの雄叫びが時折大気を震わせた。

 ゴモリーはだらりと両腕を落とし、這うような声を発した。

「しかし、なんだ? この為体ていたらくは」

 脊髄を舌先で舐められたような気持ちの悪さに襲われ、全身がぶわりと粟立った。

「仮想世界? 新人類を見守る? 予言書で導くだと? 他ならぬ浦敷博士が、進化を諦めるだと? 冗談じゃない」

 声がだんだんと、忍び寄るように大きく、苛烈に彩られていく。

「NoDには自我データしか入らないからなんだ? 旧人類に適した肉体がないから、なんだというのだ? そこら中に、私が育み、堂々と世を闊歩する肉の器があるではないか!」

 ゴモリーの身勝手な怒号にハウラは強張った。バクバクと心臓が脈打ち、こめかみから冷や汗が垂れる。限界まで瞳孔が開いてしまったのか、やけに暗いエラムラがくっきりと見えた。

 この男は進化についてどこまでも偏執的だ。上辺だけを見れば口の回る為政者のふるまいをしているが、中身は全て自分のため。自分がそう思ったからそうあるべき、そうでなければ我慢ならないという子供の我儘だ。現実問題と動機が直結していないから、責任すら感じないのだろう。外見と内面の歪さが、言葉では決してこの男を止めることができないのだと物語っていた。

 こんなことのために、エトロもリョーホも、大勢の人々が故郷を失ったのか。ロッシュは殺されてしまったのか。

 思わず胸元を押さえ、指先で襟元を握りしめる。それでも身体の震えが止まらなかった。

 そんなハウラを憐れむように、ゴモリーはほんの少しだけ声量を落とした。

「ハウラよ。お前の『腐食』は、人体から魂を抹消できる唯一の菌糸能力だ。今からでも遅くはない。マガツヒに殺される運命にある民を、その手で救うがいい。そして旧人類と共に、新たなエラムラを作り出すのだ」
「ふ、ざッ……!」

 頭の奥で複雑に絡み合った悪罵を、呼吸一つ、力任せに吐き捨てた。

「ふざけないでください!」

 影鬼を繰り、力任せに腕を振るう。碌に心構えもなっていない攻撃はあっさりとダアトで防がれ、相殺された分だけ影鬼の面積が削られていった。

 構わずハウラは全身から『腐食』の霧を放出し、影鬼の外側に鎧を構築する。同時に影鬼の腕がキュルキュルと唸り、身の丈に迫るほどの薙刀へ変貌した。

 ハウラは両足を前後に広げ、膝がつきそうなほど重心を下げた。上体を大きく捻り、バネを解き放つよう、脇構えから前方を薙ぎ払った。

 薙刀は黒い霧を振り撒きながら、エラムラの広場に積もる瓦礫を余すことなく粉砕した。余波を喰らったダアトもまた、嵐に吹き散らされる炎のように掻き消える。

 薙刀が、防御壁を失ったゴモリーの胴体をついに捉えた。

 大地を殴りつけたような手応えだった。無数の見えない手のひらで押さえ込まれているかのように、薙刀を振り抜ききれない。しかし刃は確実に、ゴモリーの正中面まで食い込んでいた。

「ぐ、お……」

 拮抗した薙刀とゴモリーの腕から、壊れた蛇口のように血が迸る。

 黒くねっとりとした血液を睨みつけながら、ハウラは奥歯から憎悪を絞り出した。

「ロッシュの魂を手に入れておきながら、あなたの演技は最初から最後まで杜撰だった! あなたは魂を奪い取るだけで、彼の記憶までは読み取ろうとはしなかったのでしょう? 他人の人生や思い入れなんて、心の底から興味がないのでしょう!」

 グッと手首を翻し、臓腑を捻りながら薙刀を切り上げる。骨が砕け、『腐食』で肉が塵になる匂いがした。

「人を知らないあなたが、理想の新世界を作れるわけがない。人より劣るあなたの理想は、あなたが思うほど美しくはない!」

 ゴモリーの肩口から鮮血が噴出し、見苦しい血の雨が飛び散った。常人ならば即死、しかし相手は化け物だ。返す刃を水平に振るい、首を落としにかかる。

「ククク……言い得て妙だな」

 ブゥン、と聞き慣れてしまった重低音と共に、またぞろ世界が塗り変わった。

 正中面まで胴体を切り裂かれたゴモリーが、淡い笑みを滲ませたまま、何事もなかったかのように空中に佇んでいた。十秒前に見た姿そのままだ。唯一違うのは、ハウラの薙刀がすでに振り抜かれた直後ということだけだった。

 攻撃は当たった。しかし肉体のダメージだけをなかったことにされたのだろう。ならばなぜ、胴体の傷まで癒さなかったのか。

 降って湧いた光明に手を伸ばそうとするも、糸口をつかむ前に、ゴモリーの胴体の傷からぶわりと水蒸気が吹き上がった。肉が焼けるような匂いが辺りに満ち、あっという間に傷口が塞がる。ゴモリーは内臓から生み出された水蒸気を口から吐き、片頬にだけ深い笑みを刻んだ。

「……嗚呼、確かに、そうだとも。私はあの世界が気に食わなかった。不完全で愚か者ばかりが蔓延る弱者の世界が」

 熱気が完全に失せた、温度のない声。人間とは思えぬざらついた質感だった。

 不意に、水中で枝を折るようなくぐもった音が響いた。音の発生源はゴモリーの顔だ。記憶に残りにくい顔つきが、見る見るうちに分厚く彫りの深いものへと作り変えられていく。

 よく見れば、首から下の身体にも異変が起きていた。筋肉が異様に膨れ上がり、身長が引き伸ばされて、時々関節が外れる不気味な音がする。

 見上げるほど大きい。本当に人間なのか目を疑うほど、四肢が丸太のように太く、鞭のように長い。胴体だけでもハウラの身長と並ぶかもしれない。血とダアトで織られたトーガと相まって、その荘厳な佇まいは聖堂を彩る偶像を連想させた。

「夢見がちなお姫様に聞いてみようか。お前は平和を何より愛しているようだが、戦争が止まらぬ理由を一度でも考えたことがあるのか?」

 音吐朗々と経典を読み上げるような口調に、委縮したように鳥肌が立つ。ゴモリーは精悍な面を持ち上げて、閉じられた双眸を緩慢に開いた。NoDよりも暗く赤い瞳が、臓物のような光沢で歪に縁取られている。縦長の瞳孔がドラゴンのようで、ぱくり、と瞬膜が眼球を濡らすのが見えた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした

高鉢 健太
ファンタジー
 ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。  ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。  もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。  とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

学園長からのお話です

ラララキヲ
ファンタジー
 学園長の声が学園に響く。 『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』  昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。  学園長の話はまだまだ続く…… ◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない) ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。 しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。 選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。 選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。 貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…? ☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...