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6章
(16)揺るがないもの
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薄明の塔の最上階にて、光が踊る。祭壇と結界のカラクリが置かれた広々とした大部屋は、今宵だけは幻想的な風景に様変わりしていた。
プリズムのように乱反射する光の粒子は、時々人の形となって祭壇の周りを軽快に駆け回る。天井や壁に映る街も、人も、空でさえも幻だ。
「……これが、母の記憶」
祭壇の上で正座したハウラの膝には、ミカルラの記憶本が開かれたまま横たわっている。本が瞬くたびに、プリズムは姿を変え、床に落ちたハウラの影も陽炎のように揺らいだ。
本の表面を撫でると、より鮮明にミカルラの記憶が流れ込んでくる。彼女が生涯口にすることすら叶わなかった真実、エラムラに対する深い愛情、どれ一つとってもかけがえのないものだった。
ハウラは、ミカルラとそれほど多くの時間を過ごしていたわけではない。巫女であり守護狩人でもあったミカルラは、結界の維持や救援、竜王討伐と仕事が積み重なり、娘と過ごす時間すら確保できないほど多忙であった。
それでも、ミカルラは合間を縫ってハウラに会いに来てくれた。だが、当時幼かったハウラは、もっともっとと親子の触れ合いを求めていた。なかなか顔を見せてくれない母に、巫女なんてやめちゃえ、と心無い言葉もぶつけてしまった。
そういえば、あの時のことをまだ謝罪できていない。いつもありがとうと感謝を伝えることすらできていない。そんな日はもう、一生来ないのだ。
母が死んで、ベアルドルフが離反して、巫女の重圧が一気にハウラにのしかかった。その時に手を差し伸べてくれたのは、幼い頃からハウラの面倒を見てくれたロッシュだった。
そのロッシュも亡くなったと聞いて、ハウラは自分のことで精一杯になってしまった。自分はきっとエラムラの民に愛されていない。でもせめて里を守れるようにと菌糸能力を磨いてきたが、ディアノックスの襲撃を完璧に防ぐことは叶わなかった。ミカルラならば、里に被害が出る前に竜王討伐を成していただろうが、ハウラには結界を維持するので精一杯だった。
自分はきっと巫女に向いていない。これから先のエラムラを守護できる自信がなかった。
だから、ロッシュが里に帰ってきたと知らせを受けた時、ハウラは一瞬だけホッとしてしまった。
結局のところ、ハウラはこの重積を誰かに押し付けたかっただけだ。偽物のロッシュの登場で、エラムラの存亡がかかっているかもしれないのに、ハウラは動けなかった。レブナに好きに動けと投げやりな指示をだして、結界を維持するためだからと言い訳をして最上階に引き篭もった。
……けれど、ミカルラが残してくれた記憶が、乾き腐ったハウラの心根に雨を降らせてくれた。
ヨルドの里で眠る瞬間まで、母は娘を愛していた。あの子ならエラムラを導いてくれると信じてくれた。
何より自分は、母のような巫女になるのが夢だったのだ。
「ハウラ様」
背後からレブナの声がする。ハウラは小さく頷き、両手で柔らかく本を閉じた。
瞬間、周囲を駆け巡っていた記憶が粒子となって解け、本の中へと仕舞われていく。残ったのは赤く燃える蝋燭と、淡く照らし出される真新しい祭壇だけとなった。
『今は分からなくても、いつか理解できる時が来る。それまで決して忘れないで』
難しい話を聞かせた後に、ミカルラはいつもそう締め括った。
今なら分かる。感じる。母の想いを。
「安心して、見守っていてください。お母様……エラムラの里は、わたしが守ります」
ハウラは祭壇の先にある、古びた歯車へと祈りを捧げた。そうして振り返り、赤く煌めく双眸を細めた。
「行きましょう、レブナ」
これまでの憔悴を感じさせぬほどの厳然とした佇まいに、レブナは思わず瞳を震わせた。
「どこまでもお供致します。ハウラ様」
胸を押さえながら、レブナは目礼を返す。
レブナはハウラが日に日に衰弱しているのを知っていた。ロッシュ亡き今、巫女を支えられるのはレブナしかいない。偽ロッシュによって齎された混乱も、もしもの時はレブナが全ての責任を負って収めるつもりだった。ハウラから好きにしろと命令された時から腹は括っていたのだ。
だが、どうやら要らぬ世話だったらしい。
正式にミカルラの記憶を継承したハウラに迷いはない。彼女がこれから切り開こうとする道がどれほど過酷であるか、解っていて邁進するのだ。
この人になら、ロッシュの跡を継がせても良い。レブナは晴れやかに、心からそう思えた。
ハウラは知らないだろう。エラムラの民が、薄明の塔に住まう巫女にどのような想いを寄せているか。ハウラの『腐食』が恐ろしいと思う人はいるが、それが全てではない。命をかけてベアルドルフと戦い、血反吐を吐きながらディアノックスを追い返し、守護狩人の指揮を取った華々しい巫女の活躍を、エラムラにいる誰もが見ていた。
なにより、ミカルラが民を愛するように、民もまた彼女を愛していたのだ。彼女の娘を、可愛がらずにいられようか。
レブナはさっきまで映し出されていたミカルラの記憶を思い返す。そこには、ハウラの誕生を祝う人々の姿が映し出されていた。幸福を振り撒く大歓声が、ミカルラではなくハウラに向けられたものであったと、いつか本人が気づいてくれればいいのに。
・・・―――・・・
広場には大勢のエラムラの民が集まっていた。クライヴによるギルドの襲撃を始め、真夜中に響き渡った戦闘音、東門付近で炸裂した謎の光、加えて、守護狩人からの避難命令が立て続けに起き、状況を理解できていない民衆は騒然としていた。
何が起きたのか、まだ戦闘が続いているのか。いつまでも状況を説明されず、民衆の不安がざわめきとなって伝播する。彼らを広場に避難させた守護狩人でさえ、何が何だか分からないのだ。いつもならば、里長から鈴越しに、里で起きた事件の詳細が伝達されるはずなのだが。
「ロッシュ様からご連絡は?」
「まだだ。伝令もギルドに来ていないらしい」
「まさかロッシュ様の身に何かあったのか?」
そんな時、人垣を掻き分けて五人組の集団が現れた。黒髪黒目の男を筆頭とした、エラムラの民でも見知ったバルド村の狩人たちだった。
「あれ、シャルじゃないか?」
「英雄もいるぞ」
「いつのまに調査から帰ってきていたんだ?」
「引きずられてる男、誰?」
ざわざわと揺れる民衆を見渡しながら、リョーホは広場の中心に立つ。リョーホの左右にはエトロとシャルが控え、後ろには偽クライブを肩に担いだゼンがいる。
ゼンは凪ぐような目つきで周囲を見渡すと、担いでいた偽物をぞんざいな手つきで放り投げた。
手足を縛られた偽物が、激しく地面を転がる。非戦闘員であるエラムラの民では、顔を見ただけでクライヴの正体など知りようもない。が、守護狩人の中にはピンときた者もいたようだ。
「あいつ、ミヴァリアの守護狩人じゃないか!」
カミケン直属の守護狩人は、やはり過去にもエラムラの狩人と刃を交えたことがあったらしい。
オラガイア同盟を結んだとはいえ、死闘を演じた相手。エラムラの狩人たちは瞬く間に殺気立った。
「ハインキーだ!」
また別の方角が騒がしくなる。
リョーホたちに遅れて広場に到着したのは、ハインキーとミッサだった。二人の腕にはそれぞれ二人ずつ、腕を縛られた衛兵が抱えられていた。
計四人の縛られたエラムラの衛兵と、英雄に捕縛されたであろうミヴァリアの狩人。それらがまとめて広場に転がされている構図は、誰がどう見ても彼らが共犯だと察しがつく。しかし全く共通点が見出せず、場はさらに混乱するばかりだ。
「え、英雄様、彼らは一体……」
一人の男性が疑問を露わにすると、大勢の視線が一気にリョーホへ集中した。
リョーホは小さく咳払いをすると、『瞋恚』を発動し瞳を紫色に染めた。
さぁ、ハッタリをかます時間だ。
プリズムのように乱反射する光の粒子は、時々人の形となって祭壇の周りを軽快に駆け回る。天井や壁に映る街も、人も、空でさえも幻だ。
「……これが、母の記憶」
祭壇の上で正座したハウラの膝には、ミカルラの記憶本が開かれたまま横たわっている。本が瞬くたびに、プリズムは姿を変え、床に落ちたハウラの影も陽炎のように揺らいだ。
本の表面を撫でると、より鮮明にミカルラの記憶が流れ込んでくる。彼女が生涯口にすることすら叶わなかった真実、エラムラに対する深い愛情、どれ一つとってもかけがえのないものだった。
ハウラは、ミカルラとそれほど多くの時間を過ごしていたわけではない。巫女であり守護狩人でもあったミカルラは、結界の維持や救援、竜王討伐と仕事が積み重なり、娘と過ごす時間すら確保できないほど多忙であった。
それでも、ミカルラは合間を縫ってハウラに会いに来てくれた。だが、当時幼かったハウラは、もっともっとと親子の触れ合いを求めていた。なかなか顔を見せてくれない母に、巫女なんてやめちゃえ、と心無い言葉もぶつけてしまった。
そういえば、あの時のことをまだ謝罪できていない。いつもありがとうと感謝を伝えることすらできていない。そんな日はもう、一生来ないのだ。
母が死んで、ベアルドルフが離反して、巫女の重圧が一気にハウラにのしかかった。その時に手を差し伸べてくれたのは、幼い頃からハウラの面倒を見てくれたロッシュだった。
そのロッシュも亡くなったと聞いて、ハウラは自分のことで精一杯になってしまった。自分はきっとエラムラの民に愛されていない。でもせめて里を守れるようにと菌糸能力を磨いてきたが、ディアノックスの襲撃を完璧に防ぐことは叶わなかった。ミカルラならば、里に被害が出る前に竜王討伐を成していただろうが、ハウラには結界を維持するので精一杯だった。
自分はきっと巫女に向いていない。これから先のエラムラを守護できる自信がなかった。
だから、ロッシュが里に帰ってきたと知らせを受けた時、ハウラは一瞬だけホッとしてしまった。
結局のところ、ハウラはこの重積を誰かに押し付けたかっただけだ。偽物のロッシュの登場で、エラムラの存亡がかかっているかもしれないのに、ハウラは動けなかった。レブナに好きに動けと投げやりな指示をだして、結界を維持するためだからと言い訳をして最上階に引き篭もった。
……けれど、ミカルラが残してくれた記憶が、乾き腐ったハウラの心根に雨を降らせてくれた。
ヨルドの里で眠る瞬間まで、母は娘を愛していた。あの子ならエラムラを導いてくれると信じてくれた。
何より自分は、母のような巫女になるのが夢だったのだ。
「ハウラ様」
背後からレブナの声がする。ハウラは小さく頷き、両手で柔らかく本を閉じた。
瞬間、周囲を駆け巡っていた記憶が粒子となって解け、本の中へと仕舞われていく。残ったのは赤く燃える蝋燭と、淡く照らし出される真新しい祭壇だけとなった。
『今は分からなくても、いつか理解できる時が来る。それまで決して忘れないで』
難しい話を聞かせた後に、ミカルラはいつもそう締め括った。
今なら分かる。感じる。母の想いを。
「安心して、見守っていてください。お母様……エラムラの里は、わたしが守ります」
ハウラは祭壇の先にある、古びた歯車へと祈りを捧げた。そうして振り返り、赤く煌めく双眸を細めた。
「行きましょう、レブナ」
これまでの憔悴を感じさせぬほどの厳然とした佇まいに、レブナは思わず瞳を震わせた。
「どこまでもお供致します。ハウラ様」
胸を押さえながら、レブナは目礼を返す。
レブナはハウラが日に日に衰弱しているのを知っていた。ロッシュ亡き今、巫女を支えられるのはレブナしかいない。偽ロッシュによって齎された混乱も、もしもの時はレブナが全ての責任を負って収めるつもりだった。ハウラから好きにしろと命令された時から腹は括っていたのだ。
だが、どうやら要らぬ世話だったらしい。
正式にミカルラの記憶を継承したハウラに迷いはない。彼女がこれから切り開こうとする道がどれほど過酷であるか、解っていて邁進するのだ。
この人になら、ロッシュの跡を継がせても良い。レブナは晴れやかに、心からそう思えた。
ハウラは知らないだろう。エラムラの民が、薄明の塔に住まう巫女にどのような想いを寄せているか。ハウラの『腐食』が恐ろしいと思う人はいるが、それが全てではない。命をかけてベアルドルフと戦い、血反吐を吐きながらディアノックスを追い返し、守護狩人の指揮を取った華々しい巫女の活躍を、エラムラにいる誰もが見ていた。
なにより、ミカルラが民を愛するように、民もまた彼女を愛していたのだ。彼女の娘を、可愛がらずにいられようか。
レブナはさっきまで映し出されていたミカルラの記憶を思い返す。そこには、ハウラの誕生を祝う人々の姿が映し出されていた。幸福を振り撒く大歓声が、ミカルラではなくハウラに向けられたものであったと、いつか本人が気づいてくれればいいのに。
・・・―――・・・
広場には大勢のエラムラの民が集まっていた。クライヴによるギルドの襲撃を始め、真夜中に響き渡った戦闘音、東門付近で炸裂した謎の光、加えて、守護狩人からの避難命令が立て続けに起き、状況を理解できていない民衆は騒然としていた。
何が起きたのか、まだ戦闘が続いているのか。いつまでも状況を説明されず、民衆の不安がざわめきとなって伝播する。彼らを広場に避難させた守護狩人でさえ、何が何だか分からないのだ。いつもならば、里長から鈴越しに、里で起きた事件の詳細が伝達されるはずなのだが。
「ロッシュ様からご連絡は?」
「まだだ。伝令もギルドに来ていないらしい」
「まさかロッシュ様の身に何かあったのか?」
そんな時、人垣を掻き分けて五人組の集団が現れた。黒髪黒目の男を筆頭とした、エラムラの民でも見知ったバルド村の狩人たちだった。
「あれ、シャルじゃないか?」
「英雄もいるぞ」
「いつのまに調査から帰ってきていたんだ?」
「引きずられてる男、誰?」
ざわざわと揺れる民衆を見渡しながら、リョーホは広場の中心に立つ。リョーホの左右にはエトロとシャルが控え、後ろには偽クライブを肩に担いだゼンがいる。
ゼンは凪ぐような目つきで周囲を見渡すと、担いでいた偽物をぞんざいな手つきで放り投げた。
手足を縛られた偽物が、激しく地面を転がる。非戦闘員であるエラムラの民では、顔を見ただけでクライヴの正体など知りようもない。が、守護狩人の中にはピンときた者もいたようだ。
「あいつ、ミヴァリアの守護狩人じゃないか!」
カミケン直属の守護狩人は、やはり過去にもエラムラの狩人と刃を交えたことがあったらしい。
オラガイア同盟を結んだとはいえ、死闘を演じた相手。エラムラの狩人たちは瞬く間に殺気立った。
「ハインキーだ!」
また別の方角が騒がしくなる。
リョーホたちに遅れて広場に到着したのは、ハインキーとミッサだった。二人の腕にはそれぞれ二人ずつ、腕を縛られた衛兵が抱えられていた。
計四人の縛られたエラムラの衛兵と、英雄に捕縛されたであろうミヴァリアの狩人。それらがまとめて広場に転がされている構図は、誰がどう見ても彼らが共犯だと察しがつく。しかし全く共通点が見出せず、場はさらに混乱するばかりだ。
「え、英雄様、彼らは一体……」
一人の男性が疑問を露わにすると、大勢の視線が一気にリョーホへ集中した。
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