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6章
(6)真夜中の会議
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「そォか。ロシ坊とドミィの坊主が死んだか……」
メルクの意気阻喪とした声が、肌寒い石造りの洋館の会議室に落ちる。会議室の真ん中には、紫陽花色のサンゴ礁が飾られた円卓が置かれている。それを囲うように、俺、レオハニー、メルク、ハインキー、クライヴ、研大の六人が座っていた。
洋館の外では、外部から襲撃があった時のために守護狩人たちが配備されている。屋上にはゼンが、里の外周にはミッサを筆頭とするバルド村と旧人類の混合チームが見回っている。
結界がないだけで、ドラゴンの警備にこれだけ人手を割かれてしまうのは後々命取りになる。カイゼルの守りに変わる、新たな結界を作るのが喫緊の課題だった。
ちなみに非戦闘員たちには、完成したばかりのアパートからできるだけ外出しないようにお願いしてある。今頃は安全な室内で思い思いの時間を過ごしていることだろう。
ふむ、とメルクは円卓に両肘をつき、組んだ両手の上に顎を乗せた。
「オラガイアが墜落する瞬間は儂らも見ておった。アンジュが存命であったことも、ベアルドルフと同盟を結べたのも喜ばしい。じゃが、失ったものもまた、あまりにも大きすぎるのォ。ロシ坊にはまだまだ、ハウラを導いて欲しかったわィ」
窓からか細い夜風が吹き込み、会議室を照らす蝋燭が揺らぐ。部屋の四方に伸びた六人分の影も、灯火に合わせて不規則に歪んだ。
俺は音を立てぬようゆっくりと肺を膨らませ、声量を抑えながら言った。
「ロッシュの死とオラガイア同盟については、まだエラムラの里民には伝えられていません。ディアノックスの襲撃を受け疲弊している民に、これ以上不安を与えたくはないそうで……」
「うむ……悪手じゃなァ。ロシ坊の死は、里を揺るがす大事件じゃから、奥手になるのも理解できる。しかしなァ、ロシ坊が帰って来るやも、と偽りの希望を抱かせるのは残酷じゃ。しかも、それが嘘と知れれば里の者たちは裏切られたと思うじゃろォ」
「では、あの場で民に真実を告げるべきだったと?」
「……お主、エラムラの民が恐慌に陥ると心配しておるのかの?」
突然油を浴びせかけられたような、居心地の悪い空気がまとわりつく。俺は喉に突っかかりを覚えながらも意見を述べる。
「ロッシュさんは里の人に慕われていましたから。冷静でいられる人の方が少ないでしょう」
「エラムラの民は、お主やハウラが思うほど子供ではなィ。エラムラ防衛戦後、ディアノックス襲撃後の逞しさをその目で見たじゃろ?」
声は凪いでいたが、メルクの瞳からは静かな怒りが燃えていた。俺ははっと息を呑んで目線を下げる。
高く積み上がった重荷にゆっくりと押しつぶされていくような沈黙が流れる。メルクが呆れたような溜息を吐くと、一気に空気が軽くなった。
「お主を叱りつけても詮無きことじゃなァ。ハウラもまだ、里の者たちを信用しきれておらんのだから仕方があるまい。つい最近まであの娘は、民を怖がらせぬように自ら薄明の塔に閉じこもっておったんじゃから」
その言葉を受けて俺は再び目を見開いた。俺はてっきりハウラとエラムラの人々は和解済みだと思っていたが、真実はそう単純ではなかった。表面上は取り繕えても、やはり腹の中では納得できないものもあるはずだ。
特にハウラは『腐食』の能力のせいでエラムラの人々から恐れられ、中には嫌う者までいた。そういった意味では、ハウラとシャルは似たもの同士である。
シャルはまだ、エラムラで迫害されてきた過去の痛みを完全に払拭できたわけではない。ならばハウラも、無意識のうちに民から一歩引いた距離を保とうとするだろう。
エトロからもっとハウラのことを聞いておくべきだった、と悔恨する。するとメルクは何の前触れもなく両手を三回叩いた。
「ほれほれほれ! ミカルラの娘が困っておるのだ。見て見ぬふりをしておる場合かァ! 後悔するぐらいなら、このままエラムラの巫女様の元へ突撃してしまえ!」
「え? 今から!?」
「当たり前じゃィ!」
足をばたつかせるメルクに、ハインキーが片頬を緩ませながら図星をついた。
「どうせ酒が飲みたいだけでしょうに」
「バレちまったぜィ」
メルクはへへっと犬のように笑う。相変わらず酒が大好きな村長に俺たちは苦笑したが、ハインキーとレオハニーだけは何故か深刻な表情をしていた。
「何ですかその顔は」
「村長は酒が切れると暴れる癖がある。早めに手配しておかないと不味い」
レオハニーにそこまで言わせるとは、酒が切れた後のメルクはいかほどのものなのだろうか。興味がそそられたが、ハインキーが無言で首を横に振りまくっていたので、この場での言及はやめておいた。
メルクは俺たちのやりとりを不思議そうに眺めた後、くるりと研大へ向き直る。
「んじゃァ、リョーホたちにはエラムラの酒をたんまり持ってきてもらうとして。ついでにケンタは旧人類たちも連れてエラムラを見てきたらどうじゃァ?」
「それって……!」
研大の表情が一気に華やいだ瞬間、クライヴが素早く待ったをかけた。
「待て。ケンタとレオハニーは北方に行く予定があるだろう? それに旧人類を大勢連れて砂漠を越えるのは無謀だ」
「そ、そうだぞ!あそこは上位ドラゴンばっかりの魔境だからな!」
砂漠の激戦区を思い出し、俺も慌ててクライヴに便乗する。
しかしメルクは豪快に笑った。
「心配せんでも良ィ! レオハニーも三竦みも一緒じゃ!」
「なんというVIP待遇」
バルド村の最高戦力が結集したSPなぞ、大盤振る舞いにも程がある。砂漠越境の安全性は八割ほど保障されたと言っていい。
ここまで言われてはクライヴも反論できなかったようで、渋々顎を頷かせていた。
「異論はない。だが、俺とシュレイブはリョーホたちと共にそのままテララギに向かう。帰りの戦力が減ることも考慮に入れているのでしょうな?」
「くひひ、お主こそ、こ奴らの実力を測れぬ男ではあるまい」
「……ふ」
クライヴが笑みを溢せば、メルクは鈴を転がすような子供の笑い声を上げた。気に入られたらしい。
ハインキーは二人のやり取りを微笑ましげに眺めた後、腰をさすりながらのっそり席を立った。
「では、明日の朝にさくっとお使いに行きますかね」
続いて研大とレオハニーも腰を上げる。
「ヨルドの里に戻り次第、俺とレオハニーはすぐに北方へ出立しましょう」
「吉報をお待ちください。村長」
遅れて、俺とクライヴは顔を見合わせながらテーブルに手をついた。
「俺たちはそのままテララギの里へ向かいます。またしばらく帰ってこれませんが、ヨルドの里を頼みます。メルク村長」
「うむ。めいっぱい暴れて来るがいいぞィ!」
快い激励の言葉を貰い、俺たちは互いに仲間たちの顔を見て笑みを深めた。
メルクの意気阻喪とした声が、肌寒い石造りの洋館の会議室に落ちる。会議室の真ん中には、紫陽花色のサンゴ礁が飾られた円卓が置かれている。それを囲うように、俺、レオハニー、メルク、ハインキー、クライヴ、研大の六人が座っていた。
洋館の外では、外部から襲撃があった時のために守護狩人たちが配備されている。屋上にはゼンが、里の外周にはミッサを筆頭とするバルド村と旧人類の混合チームが見回っている。
結界がないだけで、ドラゴンの警備にこれだけ人手を割かれてしまうのは後々命取りになる。カイゼルの守りに変わる、新たな結界を作るのが喫緊の課題だった。
ちなみに非戦闘員たちには、完成したばかりのアパートからできるだけ外出しないようにお願いしてある。今頃は安全な室内で思い思いの時間を過ごしていることだろう。
ふむ、とメルクは円卓に両肘をつき、組んだ両手の上に顎を乗せた。
「オラガイアが墜落する瞬間は儂らも見ておった。アンジュが存命であったことも、ベアルドルフと同盟を結べたのも喜ばしい。じゃが、失ったものもまた、あまりにも大きすぎるのォ。ロシ坊にはまだまだ、ハウラを導いて欲しかったわィ」
窓からか細い夜風が吹き込み、会議室を照らす蝋燭が揺らぐ。部屋の四方に伸びた六人分の影も、灯火に合わせて不規則に歪んだ。
俺は音を立てぬようゆっくりと肺を膨らませ、声量を抑えながら言った。
「ロッシュの死とオラガイア同盟については、まだエラムラの里民には伝えられていません。ディアノックスの襲撃を受け疲弊している民に、これ以上不安を与えたくはないそうで……」
「うむ……悪手じゃなァ。ロシ坊の死は、里を揺るがす大事件じゃから、奥手になるのも理解できる。しかしなァ、ロシ坊が帰って来るやも、と偽りの希望を抱かせるのは残酷じゃ。しかも、それが嘘と知れれば里の者たちは裏切られたと思うじゃろォ」
「では、あの場で民に真実を告げるべきだったと?」
「……お主、エラムラの民が恐慌に陥ると心配しておるのかの?」
突然油を浴びせかけられたような、居心地の悪い空気がまとわりつく。俺は喉に突っかかりを覚えながらも意見を述べる。
「ロッシュさんは里の人に慕われていましたから。冷静でいられる人の方が少ないでしょう」
「エラムラの民は、お主やハウラが思うほど子供ではなィ。エラムラ防衛戦後、ディアノックス襲撃後の逞しさをその目で見たじゃろ?」
声は凪いでいたが、メルクの瞳からは静かな怒りが燃えていた。俺ははっと息を呑んで目線を下げる。
高く積み上がった重荷にゆっくりと押しつぶされていくような沈黙が流れる。メルクが呆れたような溜息を吐くと、一気に空気が軽くなった。
「お主を叱りつけても詮無きことじゃなァ。ハウラもまだ、里の者たちを信用しきれておらんのだから仕方があるまい。つい最近まであの娘は、民を怖がらせぬように自ら薄明の塔に閉じこもっておったんじゃから」
その言葉を受けて俺は再び目を見開いた。俺はてっきりハウラとエラムラの人々は和解済みだと思っていたが、真実はそう単純ではなかった。表面上は取り繕えても、やはり腹の中では納得できないものもあるはずだ。
特にハウラは『腐食』の能力のせいでエラムラの人々から恐れられ、中には嫌う者までいた。そういった意味では、ハウラとシャルは似たもの同士である。
シャルはまだ、エラムラで迫害されてきた過去の痛みを完全に払拭できたわけではない。ならばハウラも、無意識のうちに民から一歩引いた距離を保とうとするだろう。
エトロからもっとハウラのことを聞いておくべきだった、と悔恨する。するとメルクは何の前触れもなく両手を三回叩いた。
「ほれほれほれ! ミカルラの娘が困っておるのだ。見て見ぬふりをしておる場合かァ! 後悔するぐらいなら、このままエラムラの巫女様の元へ突撃してしまえ!」
「え? 今から!?」
「当たり前じゃィ!」
足をばたつかせるメルクに、ハインキーが片頬を緩ませながら図星をついた。
「どうせ酒が飲みたいだけでしょうに」
「バレちまったぜィ」
メルクはへへっと犬のように笑う。相変わらず酒が大好きな村長に俺たちは苦笑したが、ハインキーとレオハニーだけは何故か深刻な表情をしていた。
「何ですかその顔は」
「村長は酒が切れると暴れる癖がある。早めに手配しておかないと不味い」
レオハニーにそこまで言わせるとは、酒が切れた後のメルクはいかほどのものなのだろうか。興味がそそられたが、ハインキーが無言で首を横に振りまくっていたので、この場での言及はやめておいた。
メルクは俺たちのやりとりを不思議そうに眺めた後、くるりと研大へ向き直る。
「んじゃァ、リョーホたちにはエラムラの酒をたんまり持ってきてもらうとして。ついでにケンタは旧人類たちも連れてエラムラを見てきたらどうじゃァ?」
「それって……!」
研大の表情が一気に華やいだ瞬間、クライヴが素早く待ったをかけた。
「待て。ケンタとレオハニーは北方に行く予定があるだろう? それに旧人類を大勢連れて砂漠を越えるのは無謀だ」
「そ、そうだぞ!あそこは上位ドラゴンばっかりの魔境だからな!」
砂漠の激戦区を思い出し、俺も慌ててクライヴに便乗する。
しかしメルクは豪快に笑った。
「心配せんでも良ィ! レオハニーも三竦みも一緒じゃ!」
「なんというVIP待遇」
バルド村の最高戦力が結集したSPなぞ、大盤振る舞いにも程がある。砂漠越境の安全性は八割ほど保障されたと言っていい。
ここまで言われてはクライヴも反論できなかったようで、渋々顎を頷かせていた。
「異論はない。だが、俺とシュレイブはリョーホたちと共にそのままテララギに向かう。帰りの戦力が減ることも考慮に入れているのでしょうな?」
「くひひ、お主こそ、こ奴らの実力を測れぬ男ではあるまい」
「……ふ」
クライヴが笑みを溢せば、メルクは鈴を転がすような子供の笑い声を上げた。気に入られたらしい。
ハインキーは二人のやり取りを微笑ましげに眺めた後、腰をさすりながらのっそり席を立った。
「では、明日の朝にさくっとお使いに行きますかね」
続いて研大とレオハニーも腰を上げる。
「ヨルドの里に戻り次第、俺とレオハニーはすぐに北方へ出立しましょう」
「吉報をお待ちください。村長」
遅れて、俺とクライヴは顔を見合わせながらテーブルに手をついた。
「俺たちはそのままテララギの里へ向かいます。またしばらく帰ってこれませんが、ヨルドの里を頼みます。メルク村長」
「うむ。めいっぱい暴れて来るがいいぞィ!」
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