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5章
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リデルゴア暦──年 寒霊の月
どこから間違えていたのか。
なぜこうなってしまったのか。
いくら考えても答えが出ない。もう考えたところで無意味なのかもしれない。
今日世界は崩壊する。機械仕掛けの世界から解き放たれた魂が、次々と人々の身体を奪っていったせいだ。リデルゴア中央都市は陥落し、エラムラの里には続々と避難民が流れ込んできている。直にエラムラも機械仕掛けの世界に呑まれるだろう。
残り僅かな時間、俺はこうして記録を残すことにした。最初の世界で何があったのか、これから長い時間をかけて解明しなければならないのだから。
崩壊の予兆は、五百年前からあった。ダアト教幹部がこぞって解読で夢中になっている、あの予言書だ。あれは本来、現実世界に生きる俺達――新人類を導くために、とある博士が作り出した産物らしい。その博士は浦敷良甫という名で、つい先ほど、俺に世界を変える術を与えてくれた男だ。
予言書は最初、浦敷の意図に沿って新人類たちを導いていた。しかしある日を境に、予言書に書かれる文章がこれまでと全く違うものに変化した。予言書の最後のページに終末の日が書き加えられたのもちょうどその頃だと、事情に詳しいある男が教えてくれた。
つまり、今日世界が滅びるのは五百前から決まっていたことだったというわけだ。
しかしそうなると別の疑問が湧く。五百年という気の遠くなるような時間がありながら、なぜ新人類は滅びの予言に抗えなかったのだろうか。
一応の大まかな予想はついている。機械仕掛けの世界から派遣された人造人間が、社会の裏で新人類たちを操っていたのだ。そうでなければ、ノンカの里でアンジュが暴走し、ベアルドルフが死ぬような事態にはならなかった。俺が浦敷の忠告を聞いてアンジュを殺していれば、もしかしたら世界は滅びなかったのか?
考えるのはやめよう。記録を残すことだけに専念したいが、想像以上に俺も混乱しているらしい。
ひとまず、ここ最近の大きな出来事を時系列にまとめる。
まず、ノンカの里が滅びた。
その日の俺達は、ノンカの里長であるマルタに会いに行っていた。だが里に着いて数時間後、アンジュがおかしくなった。暴走した、としか言えないが、あまりに突然のことで俺たちは何もできなかった。里の人々を化け物に作り替えるアンジュを、俺は見ていることしかできなかった。
唯一ベアルドルフだけがアンジュを止めようとしたが、駄目だった。アンジュの『星詠』の力はどんな攻撃も先読みしてしまう。彼女に攻撃を当てられるだけでも奇跡だった。
ベアルドルフはその奇跡を何十回と引き当てたが、最後の一撃で躊躇ってしまった。だからあいつはアンジュに殺されてしまった。
ノンカの里の次に滅びたのは、ヨルドの里だった。
ミカルラがヨルドの里を裏切って攻め込んだのがきっかけだったが、最終的に破壊をもたらしたのはスタンピードだった。
当時のミカルラは何かに憑りつかれたように戦いを求め、まるで別人のようになっていた。息子同然だったベアルドルフを失ったとしても、あそこまで非道になれるとは思えない。今思うと、あの姿は最後に見たアンジュに酷似していた。
ヨルドの里はエラムラの侵攻に抵抗し、俺もミカルラを止めようと奔走したつもりだ。だが、ようやくミカルラが耳を傾けてくれるようになった頃、まるで図ったようにヨルドの里はスタンピードに見舞われ、女子供も関係なく皆殺しにされた。
ミカルラは滅びたヨルドの里へ真っ先に駆けつけて、何かを探している様子だった。だが、水面に浮かぶマリーナの死体を見つけた瞬間、笑いながら頓死した。最後に彼女が何を思っていたのかは想像できない。残されるハウラとニヴィのことを少しも考えなかったのか、それだけが腹立たしかった。
ミカルラが死に、前任の里長アドランも病死した後、里長の座は予定通りロッシュが継ぐことになった。俺はロッシュの継承式に顔を出した後、すぐエラムラの里を離れた。
その一か月後、オラガイアが墜落した。
ビーニャ砂漠から中央都市近くまでを横断する巨大なガルラ連峰が丸ごと吹き飛び、リデルゴア国中の地形と気候が一気に変化した。墜落の衝撃で巻き上げられた粉塵が一週間も空を覆い、時々植物が白煙を上げるほどの酸性雨が降り注いだ。
しかもオラガイアの墜落に巻き込まれ、ドラゴン狩りの最前線が消滅した。高冠樹海の生態系も粉微塵になり、ビーニャ砂漠の侵食がプロヘナ草原の辺りまで一気に進んだ。もはや並の狩人では中央都市から離れられないほど、リデルゴア国全体のドラゴンの脅威度が倍増してしまった。
それから間もなく、ノクタヴィスから大量の白いドラゴンが溢れ出した。新種の白いドラゴンは、最寄りの里だったテララギを文字通り食いつくし、急激に増殖しながら周辺の村々を轢き潰して行った。
そして、テララギの里の地下から、災厄の竜マガツヒが誕生した。
守護狩人にとってマガツヒの誕生は、本来なら討滅者に昇格できる唯一の方法であり、絶好のチャンスだった。しかし、今回生まれたマガツヒはこれまでとは明らかに別格だった。俺達がレオハニーと共に討伐したマガツヒよりも巨大で、人里を積極的に狙う知能まであったのだ。
しかもそのマガツヒは、空を飛ぶたびに真っ黒な胞子をまき散らした。胞子に触れたものは首筋に長方形の縦じま模様を刻まれた。そしていざ機械仕掛けの門が開かれた瞬間、模様を刻まれた者たちは他人に身体を奪い取られ、本来の魂は次々に死んでいった。浦敷博士が『コード』と呼んでいたあの縞模様は、機械仕掛けの世界が用意したマーキングだったようだ。
それ以降は最初に書いた通りだ。リデルゴア国が機械仕掛けの世界に占拠され、生き残った数少ない人類はエラムラの里に逃げ込んでいる。北方ではノースマフィアが機械仕掛けの世界と一か月もの間戦争をしていたらしいが、つい昨日全滅したそうだ。その情報を持ち帰ってきたデッドハウンドの男は、俺に報告してすぐに息絶えた。デッドハウンドらしくない気の良い男だったが、またすぐに会えるはずだ。
この世界で何が起きたか、必要なことはできるだけ書き起こしたつもりだ。
あとは、俺がこれからやろうとしていることを説明したい。
俺は今、逆さ滝を辿ってリバースロンドにいる。そこで浦敷と、その関係者のとある男に再会し、俺にある計画を持ち掛けてきた。
その計画は、一言で言ってしまえばタイムリープだ。
浦敷博士は、俺が過去にアンジュの『星詠』の研究をしていたと聞いた時から、ずっとこの計画を練っていたようだ。
計画実行の方法は単純だ。アンジュが未来の自分から予知を受け取っていたように、今の俺たちの魂を過去へ移植するのだ。ただし、この計画には問題がある。アンジュの『星詠』はタイムパラドックスを起こさないよう、魂の一部をこの世界に置いていかなければならないらしい。残していく魂は多ければ多い程時空が安定するため、俺は魂の半分をここに置いていくことにした。
それから、人間の身体には魂の容量というものがあるらしい。だから過去の俺の身体にも、未来の俺の魂が入れるだけの容量を用意してもらわなければならない。
だから、過去の俺には魂の半分だけ死んでもらうことにした。自分の死がアンジュの救済のためならば、過去の俺も納得するだろう。
さて、お前がこれを読んでいるということは、俺の試みは無事に成功したのだろう。この日記は俺の菌糸を織り込んであるから、お前の魂と一緒に時空を渡り切れたはずだ。次からはお前がこの日記に記録を残し、次のお前に引き継がせるように。
お前がやることは単純だ。納得できる結末を手に入れるまで、何度でも過去の俺を殺せ。
すべてが終わる頃には一回目の俺の魂は擦り切れてほとんど残っていないだろう。だが、どんな俺でも考えていることは同じで、望む結末もたった一つだけだ。
健闘を祈る。
どこから間違えていたのか。
なぜこうなってしまったのか。
いくら考えても答えが出ない。もう考えたところで無意味なのかもしれない。
今日世界は崩壊する。機械仕掛けの世界から解き放たれた魂が、次々と人々の身体を奪っていったせいだ。リデルゴア中央都市は陥落し、エラムラの里には続々と避難民が流れ込んできている。直にエラムラも機械仕掛けの世界に呑まれるだろう。
残り僅かな時間、俺はこうして記録を残すことにした。最初の世界で何があったのか、これから長い時間をかけて解明しなければならないのだから。
崩壊の予兆は、五百年前からあった。ダアト教幹部がこぞって解読で夢中になっている、あの予言書だ。あれは本来、現実世界に生きる俺達――新人類を導くために、とある博士が作り出した産物らしい。その博士は浦敷良甫という名で、つい先ほど、俺に世界を変える術を与えてくれた男だ。
予言書は最初、浦敷の意図に沿って新人類たちを導いていた。しかしある日を境に、予言書に書かれる文章がこれまでと全く違うものに変化した。予言書の最後のページに終末の日が書き加えられたのもちょうどその頃だと、事情に詳しいある男が教えてくれた。
つまり、今日世界が滅びるのは五百前から決まっていたことだったというわけだ。
しかしそうなると別の疑問が湧く。五百年という気の遠くなるような時間がありながら、なぜ新人類は滅びの予言に抗えなかったのだろうか。
一応の大まかな予想はついている。機械仕掛けの世界から派遣された人造人間が、社会の裏で新人類たちを操っていたのだ。そうでなければ、ノンカの里でアンジュが暴走し、ベアルドルフが死ぬような事態にはならなかった。俺が浦敷の忠告を聞いてアンジュを殺していれば、もしかしたら世界は滅びなかったのか?
考えるのはやめよう。記録を残すことだけに専念したいが、想像以上に俺も混乱しているらしい。
ひとまず、ここ最近の大きな出来事を時系列にまとめる。
まず、ノンカの里が滅びた。
その日の俺達は、ノンカの里長であるマルタに会いに行っていた。だが里に着いて数時間後、アンジュがおかしくなった。暴走した、としか言えないが、あまりに突然のことで俺たちは何もできなかった。里の人々を化け物に作り替えるアンジュを、俺は見ていることしかできなかった。
唯一ベアルドルフだけがアンジュを止めようとしたが、駄目だった。アンジュの『星詠』の力はどんな攻撃も先読みしてしまう。彼女に攻撃を当てられるだけでも奇跡だった。
ベアルドルフはその奇跡を何十回と引き当てたが、最後の一撃で躊躇ってしまった。だからあいつはアンジュに殺されてしまった。
ノンカの里の次に滅びたのは、ヨルドの里だった。
ミカルラがヨルドの里を裏切って攻め込んだのがきっかけだったが、最終的に破壊をもたらしたのはスタンピードだった。
当時のミカルラは何かに憑りつかれたように戦いを求め、まるで別人のようになっていた。息子同然だったベアルドルフを失ったとしても、あそこまで非道になれるとは思えない。今思うと、あの姿は最後に見たアンジュに酷似していた。
ヨルドの里はエラムラの侵攻に抵抗し、俺もミカルラを止めようと奔走したつもりだ。だが、ようやくミカルラが耳を傾けてくれるようになった頃、まるで図ったようにヨルドの里はスタンピードに見舞われ、女子供も関係なく皆殺しにされた。
ミカルラは滅びたヨルドの里へ真っ先に駆けつけて、何かを探している様子だった。だが、水面に浮かぶマリーナの死体を見つけた瞬間、笑いながら頓死した。最後に彼女が何を思っていたのかは想像できない。残されるハウラとニヴィのことを少しも考えなかったのか、それだけが腹立たしかった。
ミカルラが死に、前任の里長アドランも病死した後、里長の座は予定通りロッシュが継ぐことになった。俺はロッシュの継承式に顔を出した後、すぐエラムラの里を離れた。
その一か月後、オラガイアが墜落した。
ビーニャ砂漠から中央都市近くまでを横断する巨大なガルラ連峰が丸ごと吹き飛び、リデルゴア国中の地形と気候が一気に変化した。墜落の衝撃で巻き上げられた粉塵が一週間も空を覆い、時々植物が白煙を上げるほどの酸性雨が降り注いだ。
しかもオラガイアの墜落に巻き込まれ、ドラゴン狩りの最前線が消滅した。高冠樹海の生態系も粉微塵になり、ビーニャ砂漠の侵食がプロヘナ草原の辺りまで一気に進んだ。もはや並の狩人では中央都市から離れられないほど、リデルゴア国全体のドラゴンの脅威度が倍増してしまった。
それから間もなく、ノクタヴィスから大量の白いドラゴンが溢れ出した。新種の白いドラゴンは、最寄りの里だったテララギを文字通り食いつくし、急激に増殖しながら周辺の村々を轢き潰して行った。
そして、テララギの里の地下から、災厄の竜マガツヒが誕生した。
守護狩人にとってマガツヒの誕生は、本来なら討滅者に昇格できる唯一の方法であり、絶好のチャンスだった。しかし、今回生まれたマガツヒはこれまでとは明らかに別格だった。俺達がレオハニーと共に討伐したマガツヒよりも巨大で、人里を積極的に狙う知能まであったのだ。
しかもそのマガツヒは、空を飛ぶたびに真っ黒な胞子をまき散らした。胞子に触れたものは首筋に長方形の縦じま模様を刻まれた。そしていざ機械仕掛けの門が開かれた瞬間、模様を刻まれた者たちは他人に身体を奪い取られ、本来の魂は次々に死んでいった。浦敷博士が『コード』と呼んでいたあの縞模様は、機械仕掛けの世界が用意したマーキングだったようだ。
それ以降は最初に書いた通りだ。リデルゴア国が機械仕掛けの世界に占拠され、生き残った数少ない人類はエラムラの里に逃げ込んでいる。北方ではノースマフィアが機械仕掛けの世界と一か月もの間戦争をしていたらしいが、つい昨日全滅したそうだ。その情報を持ち帰ってきたデッドハウンドの男は、俺に報告してすぐに息絶えた。デッドハウンドらしくない気の良い男だったが、またすぐに会えるはずだ。
この世界で何が起きたか、必要なことはできるだけ書き起こしたつもりだ。
あとは、俺がこれからやろうとしていることを説明したい。
俺は今、逆さ滝を辿ってリバースロンドにいる。そこで浦敷と、その関係者のとある男に再会し、俺にある計画を持ち掛けてきた。
その計画は、一言で言ってしまえばタイムリープだ。
浦敷博士は、俺が過去にアンジュの『星詠』の研究をしていたと聞いた時から、ずっとこの計画を練っていたようだ。
計画実行の方法は単純だ。アンジュが未来の自分から予知を受け取っていたように、今の俺たちの魂を過去へ移植するのだ。ただし、この計画には問題がある。アンジュの『星詠』はタイムパラドックスを起こさないよう、魂の一部をこの世界に置いていかなければならないらしい。残していく魂は多ければ多い程時空が安定するため、俺は魂の半分をここに置いていくことにした。
それから、人間の身体には魂の容量というものがあるらしい。だから過去の俺の身体にも、未来の俺の魂が入れるだけの容量を用意してもらわなければならない。
だから、過去の俺には魂の半分だけ死んでもらうことにした。自分の死がアンジュの救済のためならば、過去の俺も納得するだろう。
さて、お前がこれを読んでいるということは、俺の試みは無事に成功したのだろう。この日記は俺の菌糸を織り込んであるから、お前の魂と一緒に時空を渡り切れたはずだ。次からはお前がこの日記に記録を残し、次のお前に引き継がせるように。
お前がやることは単純だ。納得できる結末を手に入れるまで、何度でも過去の俺を殺せ。
すべてが終わる頃には一回目の俺の魂は擦り切れてほとんど残っていないだろう。だが、どんな俺でも考えていることは同じで、望む結末もたった一つだけだ。
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