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5章
(42)痕跡
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バルド村までの帰路に着く間、俺たちは昨日とは比較にならぬほど大量のドラゴンと遭遇した。五分も歩けばドラゴンが飛び出してくるわ、戦闘音に引かれて上位ドラゴン同士の大乱闘になるわで、まさに世は大怪獣戦争だった。
アヴァクト海峡大橋で見かけた大怪獣戦争は、遠目だったのもあって面白楽しく観戦できた。しかしいざ渦中に放り込まれると、とてもそれどころではない。ドラゴンの活動時間に入っただけだというのに驚異的なエンカウント率である。ビーニャ砂漠の恐ろしさを身を持って体感するたび、昨日の昼間、単独でバルド村までの道を切り開いたレオハニーの規格外さをまざまざと思い知らされた。
「はぁ……や、やっとキャラバンが見えてきた」
かぴかぴに乾いたドラゴンの返り血を擦り落としながら、俺達はようやくバルド村の渓谷まで戻ってきた。行きは十五分だったというのに、帰りは二時間も掛かり、レオハニー以外のメンバーはヘトヘトである。
「そろそろ俺たちは隠れる。またな」
「おう。さっきはマジでありがとう」
「ふん」
クライヴは鼻で笑うと、疲労困憊で喋る気力もないシュレイブの腕を掴んで『迷彩』を発動させた。あっという間に二人の姿が透明になり、その場には俺とレオハニーだけが取り残される。俺は大きく一息ついたあと、救助隊の皆がいるであろう渓谷の縁へと近づいていった。
渓谷を覗き込むと、エトロたちが南側の研究所に集まっているのが遠目に見えた。どうやら自分たちの菌糸能力で研究所を発掘できないか試しているらしい。
「おーい!」
渓谷を飛び降りながら手を振ると、集まっていたメンバーがこちらに気づき、大きく手を振り返してくれた。
俺は菌糸能力にモノを言わせて一気に駆け寄ると、二の腕を捲りながら手に入れたばかりの『砂紋』の菌糸模様を見せつけた。
「見ろこれ! ちゃんと手に入れたぞ!」
すると、丁度俺の一番近くにいたエラムラの狩人たちが目を輝かせながら顔を近づけてきた。
「おお、これがユダラナーガの菌糸模様か」
「随分と早かったな!」
「途中やっぱ死にかけたけどな!」
「そりゃそうだ! なんせあそこは正真正銘の地獄だからな!」
はっはっは! とブラックジョークで盛り上がると、エトロが鬼の形相でずかずかと俺に近づいてきた。
「おい、無茶はしていないだろうな」
「し、シテマセンヨ」
「……まあいい。おかえり」
「…………おう」
妙な照れくささを感じながら小さな返事をすると、アンリに後頭部を引っ叩かれた。
「あだっ」
「遊んでないで早速試しな」
「うっす」
その場に膝をつき、右手をまっすぐ伸ばしながら砂の上に押し付ける。それから菌糸能力を引き出してみると、指先から金色の光が溢れ、砂の中へと吸い込まれていった。やがて菌糸能力が砂全体に染み渡ったかと思うと、唐突に俺の脳内でゴーサインが発せられた気がした。
右手を握り、持ち上げてみる。すると、俺の動きと連動するように大量の砂が持ち上がり始めた。
「おおお!」
周りから歓声が上がるのを聞きながら腕を高く持ち上げると、俺達の目の前に三メートルほどの砂山がそそり立った。それを丸ごと崖沿いに押し出しながらさらに砂を集めていくと、研究所の入口を塞いでいた部分がごっそりと取り除かれた。
「見えた。研究所の入口だ!」
「もっとどかせー!」
「おう!」
シャルから声援を貰いながら先ほどよりもっと大胆に砂を退かす。両手を前に突き出して左右にかき分けるように動かすと、柔らかいババロアを真っ二つにしたように砂が裂けた。研究所の入口は、俺達が立っている場所から二、三メートルも下にあり、この三日間でどれだけの砂が渓谷に降り積もっていたのかも明瞭になった。
そして予想通り、研究所の内部にはそれほど砂が流れ込んでいなかった。軽く中を覗き込んでみても、最後に来た時より少し埃っぽくなっただけの長い廊下が延々と続いているのが見えた。
「中は大丈夫そうだな。砂の重さで天井が崩落しないか心配だけど」
「大丈夫だよ。竜王に踏まれたぐらいじゃ倒壊しないって前にドミラスが言ってたし」
「はは、なら安心だな」
アンリと会話をしながら、ついでに研究所の近くにある監獄の方も整地しておく。するとその途中で、研究所の壁に謎のくぼみがあることに気が付いた。
「なんだ、この巨大な穴は……」
まるで内側から何かが飛び出していったような大穴が、研究所の側面に開けられていた。全長はおよそ四メートルほどで、大型トラックの頭と同じぐらいはありそうだった。ドラゴンに襲撃されたにしては、穴がやけに綺麗すぎる。ドリルでなければこれほど完璧な円形は描けないだろう。
穴の中を覗き込んでみると、開かれたままの隔壁と太いレールが、穴と一直線になるように並んでいた。
「格納庫、か?」
「そのようだね」
現実世界の技術を知るレオハニーからお墨付きをもらい、俺は言い知れない緊張に襲われた。
「とにかく中に入ってみよう」
穴の縁を飛び越えながら施設内部に入ると、ぷつぷつと音を立てながらキノコライトが自動で点灯した。
「まだ生きてるのか、この施設」
「どこかが崩れた形跡もないし、多分まだ使えるものがあるんじゃないかな」
アンリの話を聞きながら、格納庫の内部を見渡してみる。大穴の方は砂で汚れてしまっていたが、それ以外の部分は無事なようだった。左側には廊下に繋がる鉄製の扉があり、その近くにはコルクボードに張り付けられた無数の設計図があった。さらにその下には整然と整えられたデスクがあり、箱のような謎の精密機械が陳列されている。
設計図に近づいて詳細を確認してみるが、細かい部品で分けられているせいで全体像が全く想像できない。うんうん唸りながら見上げていると、レオハニーが半ば確信した口調で言った。
「これは潜水艦の設計図だ」
「分かるんですか?」
「なんとなく。それに、ドミラスから潜水艦でテラペド遺跡に行ったと聞いたことがあった」
「っじゃあ、この格納庫にあったものって!」
「おそらく潜水艦だろう」
もしかしたら、という思いが強烈に俺の脳裏を焼き貫く。
「外が砂で埋まる前に、誰かがこの格納庫にあった潜水艦を使って、壁に穴をあけた……」
「そう考えた方が自然だろう」
「ならもしかしたら、バルド村の皆はもう避難しているかもしれない!」
思わず大きな声を出してしまってから、はっと後ろを振り返る。そこには口を押えながら大きな目で俺を見つめるエトロがいた。
「リョーホ、今の話本当か?」
「あくまで可能性だけど……俺は信じてる」
顎を引きながらはっきりと告げると、エトロは胸いっぱいに両目を潤ませた。
「潜水艦が通った道を辿ってみよう。そしたらきっと追いつけるよ」
俺がそう言うと、エトロは唇を強く引き結びながら頷いた。
アヴァクト海峡大橋で見かけた大怪獣戦争は、遠目だったのもあって面白楽しく観戦できた。しかしいざ渦中に放り込まれると、とてもそれどころではない。ドラゴンの活動時間に入っただけだというのに驚異的なエンカウント率である。ビーニャ砂漠の恐ろしさを身を持って体感するたび、昨日の昼間、単独でバルド村までの道を切り開いたレオハニーの規格外さをまざまざと思い知らされた。
「はぁ……や、やっとキャラバンが見えてきた」
かぴかぴに乾いたドラゴンの返り血を擦り落としながら、俺達はようやくバルド村の渓谷まで戻ってきた。行きは十五分だったというのに、帰りは二時間も掛かり、レオハニー以外のメンバーはヘトヘトである。
「そろそろ俺たちは隠れる。またな」
「おう。さっきはマジでありがとう」
「ふん」
クライヴは鼻で笑うと、疲労困憊で喋る気力もないシュレイブの腕を掴んで『迷彩』を発動させた。あっという間に二人の姿が透明になり、その場には俺とレオハニーだけが取り残される。俺は大きく一息ついたあと、救助隊の皆がいるであろう渓谷の縁へと近づいていった。
渓谷を覗き込むと、エトロたちが南側の研究所に集まっているのが遠目に見えた。どうやら自分たちの菌糸能力で研究所を発掘できないか試しているらしい。
「おーい!」
渓谷を飛び降りながら手を振ると、集まっていたメンバーがこちらに気づき、大きく手を振り返してくれた。
俺は菌糸能力にモノを言わせて一気に駆け寄ると、二の腕を捲りながら手に入れたばかりの『砂紋』の菌糸模様を見せつけた。
「見ろこれ! ちゃんと手に入れたぞ!」
すると、丁度俺の一番近くにいたエラムラの狩人たちが目を輝かせながら顔を近づけてきた。
「おお、これがユダラナーガの菌糸模様か」
「随分と早かったな!」
「途中やっぱ死にかけたけどな!」
「そりゃそうだ! なんせあそこは正真正銘の地獄だからな!」
はっはっは! とブラックジョークで盛り上がると、エトロが鬼の形相でずかずかと俺に近づいてきた。
「おい、無茶はしていないだろうな」
「し、シテマセンヨ」
「……まあいい。おかえり」
「…………おう」
妙な照れくささを感じながら小さな返事をすると、アンリに後頭部を引っ叩かれた。
「あだっ」
「遊んでないで早速試しな」
「うっす」
その場に膝をつき、右手をまっすぐ伸ばしながら砂の上に押し付ける。それから菌糸能力を引き出してみると、指先から金色の光が溢れ、砂の中へと吸い込まれていった。やがて菌糸能力が砂全体に染み渡ったかと思うと、唐突に俺の脳内でゴーサインが発せられた気がした。
右手を握り、持ち上げてみる。すると、俺の動きと連動するように大量の砂が持ち上がり始めた。
「おおお!」
周りから歓声が上がるのを聞きながら腕を高く持ち上げると、俺達の目の前に三メートルほどの砂山がそそり立った。それを丸ごと崖沿いに押し出しながらさらに砂を集めていくと、研究所の入口を塞いでいた部分がごっそりと取り除かれた。
「見えた。研究所の入口だ!」
「もっとどかせー!」
「おう!」
シャルから声援を貰いながら先ほどよりもっと大胆に砂を退かす。両手を前に突き出して左右にかき分けるように動かすと、柔らかいババロアを真っ二つにしたように砂が裂けた。研究所の入口は、俺達が立っている場所から二、三メートルも下にあり、この三日間でどれだけの砂が渓谷に降り積もっていたのかも明瞭になった。
そして予想通り、研究所の内部にはそれほど砂が流れ込んでいなかった。軽く中を覗き込んでみても、最後に来た時より少し埃っぽくなっただけの長い廊下が延々と続いているのが見えた。
「中は大丈夫そうだな。砂の重さで天井が崩落しないか心配だけど」
「大丈夫だよ。竜王に踏まれたぐらいじゃ倒壊しないって前にドミラスが言ってたし」
「はは、なら安心だな」
アンリと会話をしながら、ついでに研究所の近くにある監獄の方も整地しておく。するとその途中で、研究所の壁に謎のくぼみがあることに気が付いた。
「なんだ、この巨大な穴は……」
まるで内側から何かが飛び出していったような大穴が、研究所の側面に開けられていた。全長はおよそ四メートルほどで、大型トラックの頭と同じぐらいはありそうだった。ドラゴンに襲撃されたにしては、穴がやけに綺麗すぎる。ドリルでなければこれほど完璧な円形は描けないだろう。
穴の中を覗き込んでみると、開かれたままの隔壁と太いレールが、穴と一直線になるように並んでいた。
「格納庫、か?」
「そのようだね」
現実世界の技術を知るレオハニーからお墨付きをもらい、俺は言い知れない緊張に襲われた。
「とにかく中に入ってみよう」
穴の縁を飛び越えながら施設内部に入ると、ぷつぷつと音を立てながらキノコライトが自動で点灯した。
「まだ生きてるのか、この施設」
「どこかが崩れた形跡もないし、多分まだ使えるものがあるんじゃないかな」
アンリの話を聞きながら、格納庫の内部を見渡してみる。大穴の方は砂で汚れてしまっていたが、それ以外の部分は無事なようだった。左側には廊下に繋がる鉄製の扉があり、その近くにはコルクボードに張り付けられた無数の設計図があった。さらにその下には整然と整えられたデスクがあり、箱のような謎の精密機械が陳列されている。
設計図に近づいて詳細を確認してみるが、細かい部品で分けられているせいで全体像が全く想像できない。うんうん唸りながら見上げていると、レオハニーが半ば確信した口調で言った。
「これは潜水艦の設計図だ」
「分かるんですか?」
「なんとなく。それに、ドミラスから潜水艦でテラペド遺跡に行ったと聞いたことがあった」
「っじゃあ、この格納庫にあったものって!」
「おそらく潜水艦だろう」
もしかしたら、という思いが強烈に俺の脳裏を焼き貫く。
「外が砂で埋まる前に、誰かがこの格納庫にあった潜水艦を使って、壁に穴をあけた……」
「そう考えた方が自然だろう」
「ならもしかしたら、バルド村の皆はもう避難しているかもしれない!」
思わず大きな声を出してしまってから、はっと後ろを振り返る。そこには口を押えながら大きな目で俺を見つめるエトロがいた。
「リョーホ、今の話本当か?」
「あくまで可能性だけど……俺は信じてる」
顎を引きながらはっきりと告げると、エトロは胸いっぱいに両目を潤ませた。
「潜水艦が通った道を辿ってみよう。そしたらきっと追いつけるよ」
俺がそう言うと、エトロは唇を強く引き結びながら頷いた。
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