家に帰りたい狩りゲー転移

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4章

(10)少数信仰

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 夜。
 狩人と村人が夕食を求めて食堂に集まると、渓谷の上層と下層から人々の談笑する声が反響した。村に食事処が二つしかないからこそ起きる不思議な合唱は、中層部の住宅街からだとさざなみのようである。

 リョーホより早く夕食を食べ切ってしまったシャルは、食後の散歩と称して一人で外を出歩くことにした。普段のリョーホは心配性で、シャルを一人にするのを嫌がるのだが、バルド村で一番強いレオハニーが帰ってきたからか、今日は笑顔で見送ってもらえた。

 少しだけ心配してくれてもいいのに、とちっぽけな不満でむくれながら、シャルはトントンとテンポよく階段を降りていく。キノコライトで照らされた階段は、下から見上げると色のついたカーテンのようで幻想的だ。それに反して、明かりの乏しい渓谷は、ぽっかりと穴が空いているように闇が積み重なっているので、シャルは明暗の強さに眩しさを覚えた。

 シャルが住んでいたエラムラでは、街中に提灯や街灯が並んでいたため、このように巨大な闇が残されているとドキドキする。あの闇の先には川しかないと知っているが、もしかしたら自分でも見たことのないドラゴンが飛び出してくるのではと、勝手に想像が膨らんでしまうのだ。

 シャルは階段の手すりに寄りかかって、しばらくの間、川の音源を探すように目を彷徨わせた。次いで、思い切って闇の向こうへと飛び込んでみた。
 
 一秒にも満たない浮遊間の後、対岸の渓谷の灯りがみるみる通り過ぎて、不可視の川へドボンと着水する。

 『重力操作』である程度の速度を落としていたので、水に触れても軽い衝撃しか感じなかった。じっとりと服を濡らす重みを心地よく感じながら、シャルは適当に川を泳いで、砂利が敷き詰められた岸へ上がった。

 すると、自分の両肩にだらりと髪が垂れてきた。落下の衝撃で、二つに結っていたお団子が解けてしまったようだ。面倒臭さを感じながら適当に髪を絞って水気を吐いていると、

「こんな夜更けに何をしているんだ?」

 と男性の声がした。階段のキノコライトに照らされて、白衣の男のシルエットが浮かび上がっている。色素の薄い髪は光に照らされると骨のようで、猛禽類のような瞳が暗がりでも光っており一層不気味だ。目の前の男がリョーホの友人だと知っていなければ、『重力操作』を使って全力で殴りかかっていたかもしれない。

 シャルはドミラスへ返事をしようと息を吸った。しかし、声帯は穴の抜けた風船のようにハリがなくて、今日も声は出そうになかった。諦めてメモ帳を取り出そうとしたが、今度は川の水で湿気っており、文字をかける状態ではない。

「びしょびしょだな。乾かしてやるからついて来い」

 ドミラスは問答無用でシャルを抱えると、最下層にある彼の研究所へと運び始めた。

 出入り口に近づいた途端、通路のライトが自動点灯し――人の動きに反応するキノコライトらしい――、ぼたぼたと水滴を散らしながらドミラスは奥へ進んだ。出口から二つ目のドアに入ると、ギルドにあるようなシャワールームが現れ、ようやくシャルはそこで下ろされた。
 
 ドミラスは指先から糸を伸ばすと、棚の中から大きめのタオルと女性物のワンピースを持ってきた。

「ほれ、外で待ってるからシャワー浴びて着替えろ。使い方はギルドと同じだ。服はそこのハンガーで干せ」
 
 シャルがこくりと頷くと、ドミラスは猫のように目を細めてそのまま廊下へ出ていった。小さな音を立てて締まるドアを見つめた後、シャルは服を脱いでそそくさとシャワーを浴びに行った。バルド村の川は上水道の元として扱われているためそれほど汚れていないが、浄化槽を通っていないのだから、放置すればそれなりの匂いが出て来るだろう。一応、川に飛び込んだ後は一人でお風呂に入るつもりだったのだが、服のことは全く考えていなかったのでドミラスの気遣いは素直にありがたかった。

 温かいシャワーを浴びながら、シャルはちらりとハンガーに掛けられたびしょ濡れの服を見上げる。オリヴィアに買ってもらった薄手のトップスは自分でもお気に入りで、なんでこの服で飛び込んでしまったのだろうと今更ながらに後悔が押し寄せてきた。

 ヤツカバネを倒してから、リョーホは変わった。監獄のベートを尋問した後はもっとひどくなった。

 シャルの紫色の瞳は、ベアルドルフと同様に人の魂を見ることが出来る。だからリョーホの魂が濁り続けていることに、誰よりも早く気づいていた。
 
 初めて会ったとき、リョーホの魂は空っぽだった。正確には、バルド村の川と同じように闇が積み重なったような『無』があったのだ。そこにあると分かるのに、そうとしか表現できない虚空である。それはシャルにとって、いままで見たこともない魂の形だったが、恐怖よりも先に興味を引かれた。

 本当に人間なのだろうか、それとも特別な人なのだろうか。もしかしたら特殊な魂のせいで、リョーホは一人ぼっちなのかもしれない。シャルはそんな風に勝手な想像を押し付けて、勝手に同族だと喜んだ。

 だがリョーホは驚くほど普通の人間だった。魂や菌糸が異常なだけで、心優しくて少し腑抜けで頼りないだけの、どこにでもいる男の子である。一緒に住もうと言われたときは複雑だったが、エラムラに一人残されるよりは、絶対にリョーホと一緒の方が楽しいと思った。

 実際にバルド村に引っ越して共同生活を送ってみると、本当に楽しくて仕方がなかった。ドラゴンの解体も、ギルドへの換金も、食事も、お風呂も、いつも誰かと一緒だ。一人で放置される時間はほとんどなく、寂しさを感じる暇もないぐらい毎日が輝いていた。

 なのに、昨日からリョーホは全く楽しそうではない。リョーホの魂は時々鮮やかな色を放って、遠くから見ても分かるぐらい綺麗なオーラを見せてくれるのに、ベートに会ってからは『無』がより強くなっている。しかもシャルが傍に居る時は、より『無』の濃度が深まっているのだ。

 ……あたしのせいなのかな。

 シャルはシャワーを頭から浴びながら、両手でぎゅっと顔を覆った。リョーホに嫌われたら、またダウバリフの時のように捨てられてしまうかもしれない。せっかく自分の居場所を見つけられたのに、結局どこに行っても結末は同じなのかもしれない。

 一人で生きていける自信はあるが、一度こんな幸せを知ってしまったら、死んだ方がマシだと思えてくる。多分そう思ったから、暗い川へと真っ逆さまに飛び込んだのだ。

 声を出せないシャルが人に思いを伝えるには、リョーホから貰ったメモを使うしかない。だが文字は後から読み返すことが出来てしまうので、後でリョーホに読まれてしまう不安があった。しかもそれ以前に、シャルにはこの複雑な気持ちを言語化する力がない。口にしたとして、この気持ちが軽くなるとも思えなかった。

 せめてノーニャがいれば、嘘偽りなく話すこともできたかもしれない。メモに文字を書いても、ノーニャなら絶対に秘密を守ってくれるのに。
 
 ……ノーニャに会いたい。

 口だけでそう呟き、シャルは熱い目頭を両手で拭った。



 ・・・―――・・・


 
 ドミラスから貸されたワンピースは少々大きめだった。アメリアと同い年ぐらいの女性が着ていそうなデザインで、シャルは少しだけ自分が大人になったような気がして、沈んでいた気分も上向いてきた。

 シャルは桃色の髪を耳の上でお団子に纏めた後、そっと外の様子を伺いながら通路に出た。ドミラスは部屋に戻ってしまったのか、人の気配が全くない。紫色の瞳を光らせて研究所の中を見渡すと、ドミラスの私室に見覚えのある灰色の魂が見えた。それから研究所の外へと目を向けると、食堂のあたりでバルド村の住人の魂がふわふわと集まって瞬いている。その中に、一つだけ黒い染みのような魂が浮かんでいるのを見てシャルは思わず嘆息した。

 シャルが離れても、リョーホの魂はまだ輝きを取り戻していない。エトロといるときは僅かに煌きが見えるのに、レオハニーが近くにいるからか、今もしつこいぐらいに暗く淀んでいた。

 レオハニーは、突然いなくなったリョーホを探しに行ってくれたから感謝している。だがあの人は信用できない。赤い魂のオーラは他の魂をかき消してしまうほどに強いのに、その中心にはリョーホと同じ『無』がある。まるで別の人間の魂で外側を取り繕っているようで不気味なのだ。
 
 彼女がいるだけで何か良くないことが起きる気がする。リョーホもヤツカバネの力で魂が見えるようになったのだから、きっと同じことを考えているはずだ。レオハニーがエトロの大事な師匠だから口にしないだけで。

 シャルはじっと赤い魂を睨みつけた後、研究所内でひっそりと瞬く灰色の魂の方へと歩き出した。

 入院患者がいなくなった診療所を通り抜けて、さらにその奥にあるドミラスの私室の前まで来る。すると、シャルがドアをノックするより早くドアノブがひとりでに動き、招き入れるように開かれた。部屋の中は整頓されているが、唯一テーブルの上だけが雑多だ。ドミラスは椅子に腰かけて日記を読み返しており、視線を寄越さぬままシャルへ手招きをしてきた。
 
 されるがままにシャルが部屋に入ると、今度は糸に吊るされたメモ帳がふよふよと目の前まで飛んできた。シャルがシャワーを浴びている間にすっかり乾かされたようで、受け取ったメモはパラパラと捲れるぐらいにハリが戻っていた。

「文字が消えないように乾かすのに苦労した。次からは袋に入れてから飛び込めよ」

 柔らかく揶揄うような声がして、シャルはメモを抱きしめながらこくりと頷いた。それからこれでは伝わらないと思い直し、大きくお辞儀をした。

「教育が行き届いているようで結構だ」

 ドミラスは日記を閉じると、自分の向かいの椅子に座るように手で促してきた。大人しくそちらに座ると、ドミラスは日記の表紙をなぞりながら、こんなことを聞いてきた。
 
「お前はベアルドルフに似ているな。もしかしてあいつの娘か?」

 シャルはぎくりと身体を強張らせ、恐る恐る頷いた。

 シャルがエラムラで迫害を受けてきたのは、ベアルドルフの娘だからに他ならない。ギルドの人は優しくしてくれたし、表通りでは暴力も振るわれることはなかったが、少なくない人間がシャルに憎しみを抱いていることは身をもって知っている。だからドミラスも自分を憎んでいるのではと心配になった。

 しかし、ドミラスが浮かべた表情は酷く穏やかなものだった。懐かしさ、親しみ、切なさ。どれもシャルの想像したものと全く逆の反応だ。

 なぜそんな反応をするのか。不躾に見上げるシャルの瞳から疑念を察したか、ドミラスはシャルの髪を解かしながら言った。

「俺はエラムラに何年か滞在していたことがあってな。守護狩人に昇格した場所もエラムラだった。そこで俺の同期だったのが、ロッシュとベアルドルフだ。だからベアルドルフのこともよく知っている」

 同期とは、シャルとノーニャのような関係だろうか。だとしたら、ドミラスはベアルドルフの友達?

「……!?」
 
 嫌われ者の父にも友達がいたという衝撃に、シャルは大袈裟なぐらい目を白黒させた。

「なんだ、やっぱり娘にも話していなかったのか? まぁ、日記によれば十二年前から疎遠になっているから無理もないか」

 どうやら嘘ではなさそうだ。シャルはぱくぱくと口を動かした後、慌ててメモを開いて、付属している鉛筆で文字を書きなぐった。

『ききたい!』
「ほう? なら、あいつと会ったころから話そうか」

 ドミラスは楽し気に笑った後、糸でお茶の準備をしながらゆっくりと語り出した。
 
 十二歳のドミラスは、流浪狩人として各地を転々としていた。だが当時はギルドに加入していなかったため、正式な狩人ではなかったらしい。食料確保のついでに討伐したドラゴンの爪や牙などを改造して、装備に作り替えては別の狩人に売りつけるという、その日暮らしの生活を送っていたという。

 強い装備と、強いドラゴンを探し求めて旅をしているうちに、ドミラスは自然とドラゴン狩りの最前線の方へと足を向け、その過程でエラムラの里へ立ち寄ることになった。

 そこでドミラスは、一つ年下のベアルドルフと邂逅を果たした。

 ドミラスはベアルドルフの剛腕に、そしてベアルドルフはドミラスの生み出す装備に価値を見出し、互いに意気投合した。

 十二年前のベアルドルフは、親代わりのミカルラを守るために強くなるのが目標であり、ドミラスが作り出すドラゴンの装備や武器が必要だった。より強い装備を作り出すために、ドミラスたちはたった二人で上位ドラゴンの狩りに出かけたり、竜王討伐に飛び入り参加して素材を分けてもらったり、時には遠出までしてスタンピードの討滅に乗り出した。

 なりふり構わずドラゴン討伐の実績を上げ続けたおかげか、いつの間にか二人は守護狩人に昇格し、次期里長となるロッシュの傍付きを任せられるようになった。

 そこまでは良かったんだ、とドミラスは淹れたての緑茶で喉を湿らせる。

「ベアルドルフは実直な男でな、里に籠りがちなロッシュを四六時中護衛すると言って、全く狩りに行かなくなったんだ。ベアルドルフはミカルラのために狩人になったような男だからな、ロッシュに何かがあれば、そのまま巫女の顔に泥を塗ることになると思ったんだろう」

 シャルは驚いた。世間では凶悪な犯罪者であるベアルドルフが、信義に厚い人だったとは。しかも仕事のためなら自分の目標まで遠ざけてしまうような真面目さだったとは。

「だが、ずっと里にいては宝の持ち腐れだろう? 俺は狩りに行きたいくせに行かないあの馬鹿に腹が立ったから、ロッシュごと簀巻きにして高冠樹海に連れ出した」
「っ!?」
「あの時は流石にやりすぎたな。初めてベアルドルフに殺されるかと思った。しかし、あれのお陰でロッシュごと討伐へ行くのが当たり前になったから、まぁ悪くない成果だった」

 エラムラの里長が簀巻き、という強烈な一文にシャルは目を見開いたまま宇宙を背負った。

 シャルが知っているベアルドルフとロッシュの関係は、敵対する里長同士で、文字通り殺し合う関係だ。だから昔は仲よく狩りをしていたという話がなんとなく信じられない。だが、思い出話をするドミラスの口調はなんの混じりけもなく、故に真っすぐとシャルの心に届き続けていた。

「全くあいつは、上の命令に忠実すぎるんだよ。戦いもしない次期里長のお守りなんかしていたら、せっかく極めた武術が腐っていくだけだと理解していたのに。俺がいなかったらそのまま飼い殺しにされていたぞ」
『かいごろしって?』
「あー、強くて怖いお前のお父さんが、里のリーダーにならないようにって、偉い人みんなで足を引っ張ったってことだ」
『おとうさん いじめられてた?』
「はははっ! 確かに、あいつらは弱いからベアルドルフをいじめたんだ」
 
 弱いからいじめる、という言い方にシャルは違和感を覚えた。普通は強い人がいじめるものだと思っていたから。しかし弱いベアルドルフというのを想像できないので、きっとドミラスの方が正しいのだろう。

 シャルは胸が温かくなるのを感じながら、用意された緑茶を飲んでみた。少し苦かったが、後からほんのり甘みがついてきて面白い味だった。

 ぎしり、と古い椅子の背もたれから音がする。ドミラスは背もたれに身を預けたまま、シャルの紫色の瞳をのんびりと見つめた。
 
「ベアルドルフは馬鹿だったが、立派な奴だと思うよ。なにせ、ミカルラ様の近衛になる夢を実現したんだからな。お前の父親は凄い人なんだよ。大勢に嫌われていても、あいつが何をしでかしたとしても、ベアルドルフの残した偉業が消えるわけじゃない。だろ?」

 お茶と一緒にじっくりと意味を理解してから飲み込むと、シャルの中で互い違いに折り重なっていた違和感が、かちりと一直線につながった気がした。

 誰もがベアルドルフを悪だと言い、討滅者の称号をはく奪されていないことに腹を立てていた。あれは英雄でも討滅者でもなく、ただの犯罪者だと、エラムラの人々は声高に言い続けていた。

 だが、シャルにとってベアルドルフはたった一人の父親で、討滅者という凄い人に違いなかった。その思いは、生まれた時からつい最近まで、大勢の人に踏み荒らされて折れかけていたが、きっと何も間違っていなかった。お父さんは、自慢のお父さんなのだ。

 息を吸い込んだ拍子に、ぶわりと両目から涙が溢れる。大粒の涙が頬を伝い落ちるたびに、シャルに纏わりついていた重いものが、薄皮のように剥がれていく気がした。
 
「なんで泣く。喜ぶところだろうに」

 ドミラスに呆れられてしまい、シャルは首を横に振りながら不器用な笑顔になった。それから、涙で滲む目で一生懸命に文字を綴る。
 
『もっとききたい』

 ドミラスはそれを見て、仕方なさそうに微笑んだ。そして糸で別の部屋からお茶と菓子を引っ張ってきて、作業机の機材をどけて小さなお茶会を用意した。
 
「帰りが遅れて浦敷に怒られても知らんぞ?」

 にやりと笑うドミラスに同じく不敵な笑みを返せば、完全に夜更かしが確定した。

「じゃあ、あいつがミカルラ様と喧嘩してバロック山岳に谷を作った話と、竜王の卵を探しにガルラ環洞窟に入って迷子になった話があるんだが、どっちから聞きたい?」
『たまごのほう!』
「オーケー」

 ドミラスは聞きなれない返事をして、低く穏やかな声で物語を語り聞かせた。シャルは宝物を集めるような笑顔で耳を傾け、想像を巡らせながら物語の中へ引き込まれていった。

 祖父にすら聞かされなかった父の昔話は、不安で澱んでいたシャルの気持ちを暖かく包んでくれた。
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