家に帰りたい狩りゲー転移

roos

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3章

(4)迷い

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 俺は、鍵者というよく分からないものにいつのまにか任命されていたらしい。そして予言によれば、俺が世界を破滅させる張本人のようだ。

「救済者であるトトは、貴方を使って僕らの世界を破滅させようとしています。まず確実に、トトはリョーホさんに接触してくるでしょうね」

 内容と全く一致しない爽やかな笑顔で言われ、俺はロッシュの顔をまじまじと見つめた。

 冗談を言っている風ではない。目が笑っていなかった。

 俺はスゥーッと息を吸い込み、目を覆って天井を仰いだ。

「……ちょっと、お茶もらっていいか」

 椅子に沈みながらお願いすると、レブナがすぐに緑茶を注いでくれた。俺は熱々のお茶を一気に煽って、喉の奥がじんわりと焼けるのを感じながら鼻声になった。

「寝不足かなぁ。うん、寝不足だな。聞き間違いだろ。俺が鍵者? 世界の破滅? ファンタジーかよ。意味わかんねー」

 喉の火傷は『雷光』のせいですぐに消えた。だが痛みを感じても全く目覚める気配はない。徹夜の疲労で立ちながら眠っているのかと思ったが、俺はしっかり目覚めているらしい。意味がわからない。

「残念ですが、予言は今まで外れたことがないんです。トトが救済者なら、鍵者も現れていないと辻褄が合いませんし、鍵者と特徴が合致しているのも今のところリョーホさんだけで……」
「あ゛ー! 聞きたくないです! 鍵なんて知りません! ただの一般市民です!」
「貴方が一般市民だと宣言しても、予言書にそう書かれているんです。トトの襲撃も世界の破滅も絶対に避けられません。自分の運命を受け入れてください」
「ひぇぇ……」

 蹲って耳を塞ぐ俺に、ロッシュが上から圧をかけてくる。ガタガタ震えて反論もできなくなった俺は、縋るようにアンリの方へ目をやった。

 アンリは俺と目が合うと深々とため息をつき、ゆっくりと腕を組みながら口を開いた。

「ちょっとした疑問なんですけど、予言を聞いておけば未来って変えられるんですか」
「予言は百発百中です」
「無理じゃん! 定まってるじゃん運命!」

 即座に俺が泣き叫ぶと、アンリは一瞬面倒臭そうな顔になってからアルカイックスマイルで俺の肩を叩いてきた。

「まあまあ。意外とハッピーな未来かもしれないよ?」
「お前の自信はどこから来るんだよ」
「未来は変えられますよ」
「マジですか!?」

 ロッシュから希望の発言が出るなり、俺はがばりと起き上がった。

「先ほどの予言の更新を見たでしょう? 予言の内容が昨日と変わっているということは、言い換えれば未来が変わったとも言えます。現に僕が一ヶ月前に解読したページが新しく書き換えられていますから」

 と、ロッシュは予言書を赤子のように抱えながらページを開く。

 レブナは横からそっと本を覗き込むと、いきなり目を見開いてそれを指差した。

「あ! 思い出した! なんか見覚えあると思ったら、ロッシュ様が血眼になって読み耽ってた分厚い本じゃん!」
「……見ていたんですか」
「ノックしても返事なかったからですよー。血管切れそうになってまで読んでたのに、またやり直し? ちょー不毛じゃん」
「レブナ」
「ウィッス」

 レブナがそそくさと壁際に逃げていくと、ロッシュは咳払いをしてから鉄製の箱に予言書を丁寧に戻した。

「予言書に書かれてしまった内容は変えられませんが、書かれていない部分なら如何様にも変えられます」
「というと?」
「例えば『りんごが木から落ちた』と書かれていても、誰が、どうやって、どこに、なぜ落ちたのかは、僕たちの手で変えられるんです」
「……じゃあ、鍵者が世界を破滅させるっていうのも!」
「そうです。何をもって世界の破滅とするかは確定していない。であれば、足掻く価値は十分にあるんじゃないでしょうか」

 笑みを深めるロッシュに、俺は心臓から全身にかけて力が漲るような感覚がした。

「さて、二人ともお忙しいでしょうし、難しい話はここまでにしましょう。皆さん、今日はお疲れ様でした。お休みでしたら南区の『サンゲツ』という宿でその通行証を見せてください。あそこなら今日からでも泊まれるはずですから」

 俺は脳の半分が眠っているような錯覚を抱きながら、曖昧な笑みでロッシュに目礼した。

「何から何までありがとうございます」

 ロッシュは頷くと、壁際で不動に徹していたレブナに声をかけた。

「レブナ。宿まで案内してあげてください。その後は貴方もあがりでいいです」
「あいあいさー! じゃあ早く行くよ二人とも!」

 レブナは明らかにテンションを上げ、俺の腕を掴んでさっさとギルド長室の外へ引っ張り出してしまった。別れ際の挨拶も碌にできなかったが、レブナがこの調子なのできっと大丈夫だろう。

 階段を降りて、狩人で賑わう表口から外に出る。日が沈んだせいで東側は完全に山陰に沈んでおり、点々と明かりが灯っている。対して西側は午後の日差しが白いほどに差し込んでいて、まるで里の中で昼と夜が同居しているような光景だった。

 最後に見た時よりも建物が増えた表通りを歩きながら、ふと野戦病院のテントが俺の目に留まった。

「なぁ、宿に行く前にちょっといいか?」
「なんだい? 眠すぎて死にそうな顔してるのに、まだ何かする気かい?」
「そんなに酷いか? まぁ大した用事じゃないよ。エトロとシャルのお見舞いに行こうと思って」

 そう口にすると、アンリは呆れ返って俺の額を強く小突いた。たったそれだけで、一瞬俺の平衡感覚が消えてふらついた。

「うおっとと……」
「もう寝た方がいい。お見舞いなら明日でもできるよ」
「……いや、せめて顔だけでも見てからにしたい。じゃないと寝たくても寝れる気がしない」

 俺は泥のように覆い被さってくる眠気を振り払うように首を振った。

 アンリは数秒ほど俺を見つめた後、肩をすくめて道を開けてくれた。代わりに、横からレブナの手が伸びてきて肩を支えられる。

「また運んであげよっか?」
「やめてくれ。腰を掴むな。俵運びするな」
「おっさんって丁度いい重さだから、いい筋トレになるんだよねー」
「おっさんじゃない。ダンベル代わりにするな!」

 隙あらばしなだれかかってくるレブナを押し除けながら、俺たちは数時間前に後にした野戦病院の区域に入った。

 区域内のテントは全部で二十ほど。うち数個は負傷者がいなくなったため片付けが始まっている。他のテントについては、まだ起き上がれない人のために数日ほど残されたままになるだろう。

「ここからなら、シャルの方が近いな」

 俺は消毒液と血の匂いが残る区域内を見渡した後、一番隅の小さなテントの方へ歩き出した。そのテントの周辺だけは異様に静まり返っており、入り口には紐で吊るされた木製の鈴がある。鈴に構わずに入り口の布をくぐり抜けると、俺の腰に下がっていた鈴と入口の鈴が一音だけ共鳴した。
 
「……シャル」

 ベッドが二つだけの殺風景なテント内で、シャルは一人だけで眠っていた。

 ロッシュの監視が行き届いているため、ベアルドルフに恨みを持つ不埒な輩もこのテントに寄ってこない。だが俺には、逆にシャルが監視されているように思えてならなかった。

「まだ起きてないか……」

 俺は枕元に立ちながら、シャルの目にかかった桃色の前髪をそっと脇に避けた。それから、もう一つのベッドの方に視線を向ける。そこにはハウラが眠っていたはずだが、今は空っぽだ。

「巫女さんは?」
「お姉ちゃんが一緒だから大丈夫だよー」

 全く緊張感のない返答に、俺はつい眉間に皺を寄せた。

「不用心だな。こんなことがあったばっかなのに」
「まぁ、巫女様が近くにいたら野戦病院の人もゆっくり休めないしね」
「ん? どういう意味だ?」
「おっととと」

 レブナは両手で口を塞ぎ、こめかみの辺りから冷や汗を垂らした。代わりに、アンリが言いにくそうにしながら教えてくれた。

「ハウラ様の能力は少し特殊なんだ。一言で言うと、彼女に素手で触れると死ぬ」
「は? 死ぬってどっちが? 巫女? それとも触った人?」
「触った人」

 ひゅ、と俺の喉から変な音がしたが、アンリは気づいていないのか、そのまま話し続けた。

「先代巫女のミカルラ様の『浄化』のことは前に話したよね」
「ああ。確かドラゴンぐらいが結界に触れるだけで死ぬんだったな」
「そう。でもハウラ様の場合、人間や無機物まで効果を及ぼしちゃうんだ」
「それ、服もなくなるんじゃ?」

 うっかり脳裏で全裸のハウラを想像しかけると、すかさずアンリからチョップを、レブナからはタイキックを喰らわされた。

 俺が無言で地面に崩れ落ちた後、レブナはポキポキと指を鳴らしながら俺を蔑んだ。

「ハウラ様は痴女じゃないからねー? 菌糸が織り込まれたものならすぐには消えないよ。まぁ、保って一週間か二週間だけど」

 俺は地面とハグをしながら、ハウラの体質に同情した。

 高い服でも、お気に入りでも、着ていれば問答無用で消えてしまうのだから、ハウラの気苦労は想像を絶する。特に菌糸が織り込まれた服となればかなり高価だから、調達するだけでも苦労しそうだ。

 と、呑気に思考を巡らせている間に、俺はなぜ野戦病院にハウラを連れてきたときに阿鼻叫喚になったのか、今になってようやく理解した。俺がやったことを例えるなら、核爆弾を病院に持ち込む無自覚テロリストである。治癒士たちにはとても悪いことをした。

 それともう一つ、俺はアンリたちに言わなければならないことがあった。

「なぁ、俺さ……普通に触っちゃったんだけど。巫女さんに」
「…………」

 アンリの顔から表情が消え、上位ドラゴンと対面したが如くジリジリと後退を始める。

「なんで距離取るんだよ!」
「いや、移るかなって」
「麻疹じゃないんだから!」
「いやー、はは。冗談だよ」

 アンリは苦笑して後ずさるのをやめたが、不自然に開いた距離を縮めようとしなかった。

 俺はため息をついた後、物が少なすぎるテントの中を改めて見渡した。

 触れるだけで殺されてしまう危険人物が近くにいたら、確かに野戦病院の人々も休む気分になれないだろう。相手に殺意がないと分かっていても、自分の命が掛かっているのだから緊張する。

 だからこそ、巫女が管理する薄明の塔も、うら寂れた高台に置かれたのかもしれない。

 巫女は里長と同等の地位を得ていると聞いていたが、シャルと同じテントに寝かされている時点で、ハウラへの待遇はあまりよろしくない。ハウラも人々の恐怖を煽っている自覚があるのか、ベッドを抜け出してまで極力里の人と離れるようにしている。痛々しい努力だと、俺は思わずにいられなかった。

 俺は込み上げてきたため息を飲み込むと、全く目覚める気配がないシャルを一瞥してから、二人を外へ促した。

「次はエトロのところに行こう」
「そうだね。うるさくしても悪いし」

 アンリはすんなりと頷いて、先にテントの外に出た。だが、レブナは捲られたテントの外を見つめたまま動こうとしない。

「レブナ?」

 テントの布を持ち上げながら名を呼ぶと、彼女は両手を握りしめたまま、鋭い目つきで俺を射抜いた。

「リョーホはさ、シャルちゃんが目覚めた後どうする気?」

 無意識に避けていた話題を突きつけられ、俺は返答に窮した。

 保護者のダウバリフはスキュリアへ逃亡してしまい、シャルには身寄りがない。俺はベアルドルフから直々にシャルを任せられたが、正直引き取るのを躊躇っていた。

 シャルを助けたいのは本心だ。出なければ、危険を冒してまでニヴィから助け出そうとはしない。俺が一番気にしているのは、シャルの人生を握ってしまうことだ。

 俺とシャルは昨日会ったばかりで、俺にとっては命の恩人でもある。だがシャルは俺と一緒に暮らすのは嫌かもしれない。一緒に暮らせたとしても、シャルを正しく導けるか不安だ。俺の選択一つでシャルの人生を変えてしまえるのが、被人道的で恐ろしいことに感じられた。

「答えられない?」

 レブナの鋭い声が追撃をかける。俺は迷いに迷った末、天秤が辛うじて傾いている方を選び取った。

「……引き取りたいと思ってるよ」

 重く鉛のような息を吐きながら答えると、レブナはますます険しい顔つきになった。

「中途半端に入れ込んでも、シャルちゃんのためにならないからね」
「……肝に銘じておく」

 どうにか返事をしてから、俺はテントの外へ出た。

 ますます重くなった頭を揺らして顔を上げるが、アンリの姿がどこにもない。先にエトロのところに行ったか、と見当をつけて歩き出そうとすると、折よく向こうのからアンリが走ってくるのが見えた。

「リョーホ。ちょっと面倒なことになった」
「なんだよ」
「エトロがいなくなった」

 再び積み上がった問題を前に、俺は強い眩暈で崩れ落ちそうになった。
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