家に帰りたい狩りゲー転移

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2章

(22)薄明の塔 1

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 ──巫女の役目を母から継いだ時から、こうなる日が来るとは分かっていた。

 エラムラの二代目巫女、ハウラは薄明の塔の最上階で瞑目する。

 ハウラの正面では、壁一面を埋め尽くすほどの巨大な歯車が。重々しい音を立てて回り続けている。歯車の裏側には小さな歯車がいくつも抱え込まれており、屋上の風車と連動しながらふいごのように風を生み出していた。

 ハウラは祈祷座の上で何時間も正座しながら、白くなるほど握りしめた手から能力を発動し続けていた。歯車に巻き込まれたハウラの菌糸能力は、塔の中を巡り巡って、屋上の噴出口から里全体へと行き渡るようになっている。

 こうしている間にも、人々の苦痛の叫びが祈祷場まで聞こえてくる。

「わたしは……なんと無力なのでしょう」

 十二年前、五歳だったハウラは母の生首を目の当たりにした。

 ベアルドルフの大きな手に鷲掴みにされた先代巫女ミカルラは、ヨルドの里を救いに向かった勇ましい後姿とはとても似つかぬほどに変わり果てていた。美しかった白髪はざんばらに乱れ、髪の隙間から覗く死に顔は壮絶に歪み、鬼のように恐ろしかった。

 偉大だった母の尊厳を踏みにじったベアルドルフに、幼過ぎたハウラは怒りに震えることも、泣き叫ぶこともできなかった。

 感情を発露できなかった分だけ、あの日の悔いは今もなお悪夢となってハウラを責め苛み、忘れられぬ憎悪となって肥え太っていた。

 そしてその元凶が、今日再びエラムラの里に帰ってきた。

 ハウラは唇が白くなるほど歯を立ててながら、懸命に歯車に力を注ぎ続ける。

 塔に自分がいなければ、エラムラの勝利はあり得ない。その信念が、憎しみに飲まれそうなハウラをギリギリのところで押さえ込んでいた。

 薄明の塔はハウラだけでなく、ロッシュの『響音』の能力も増幅させている。

 外側の風はハウラが、内側の風はロッシュが常に監視し、里の皆に配られる木製の鈴をもって互いに連絡を取り合っている。たとえ里の中に敵が入り込んでも、ロッシュの『響音』によってスパイが即座に炙り出されるため、内部から攻撃されることはまずありえなかった。

 だが、どこから監視情報が漏れたのか、ベアルドルフはロッシュにもハウラにも気づかれることなく、多くの手勢を里の中へ引き入れていた。いつか襲撃が来ると予期していながら敵に後れを取ってしまったのは、あまりにも大きすぎる失態だった。

 ロッシュの『響音』は里の人々の監視と、敵の発する音があってこそ。音のないやり取りをされればロッシュでも仔細は把握できない。なによりエラムラには外から来る狩人が多すぎるため、訪れる人間がスキュリアのスパイかどうかを逐一確認するのは不可能だ。

 そのような状態であっても、ロッシュとハウラはその抜け道・・・を塞がなかった。隙だらけのまま、ダウバリフを野放しにし続けた。

 それは、いずれ来るであろう大罪人を里の中まで──薄明の塔まで迎え入れるために。

 スゥ、とハウラが赤い瞳を睫毛から覗かせる。

 瞬間、彼女の首元に刃が叩き込まれた。

 ふわりとハウラの白髪が扇状に広がり、音もなく床へ散らばる。
 しかし転がり落ちたのはハウラの首ではなく、真っ黒に腐食された刃の破片であった。

 右半分だけ削ぎ落とされた彼女の髪から、傷一つない真っ白なうなじが露になる。敵の刃がハウラの柔らかな皮膚に競り負けたのだ。

「──『腐食』か。母親の『浄化』とは似ても似つかん醜さだ。だが、だからこそ貴様は危険なのだ」

 ハウラの遥か頭上から、喉に引っ掛かるような潰れた声が落ちてくる。

 ただそこに立っているだけで、厳粛たる存在感が放たれている。男が息をするだけで、指一つ動かすことも許されない。

 右目の眼帯からはみ出すほどの大きく深い三つ爪の傷。
 それが男の最大の特徴だった。

 小豆色の逆立った頭髪や鎧からはみ出た首筋からは、茹るような憤怒の蒸気がもうもうと上がっている。外套の下に着こんでいるのは、黒と赤を基調とした分厚い鎧だ。両手に持つセスタスの三枚刃からは、すでに誰かの血が滴っていた。

 人狼の血を浴びて、己もまた人狼になった男。

 彼こそが、討滅者ベアルドルフである。

 ハウラは着物の裾と床を擦れ合わせながら、澱みなく祈祷座から立ち上がった。そして巨大な歯車を背に庇いながらベアルドルフに対峙する。

 行燈と蝋燭で照らされた祈祷場は、歯車の前に神楽殿のごとくせり上がった床があり、その下には大広間が設けられている。丸く囲われた壁には縦長の狭い窓が等間隔に並べられ、燃える斜陽によって赤々と染め上げられていた。

 赤い日差しに照らされるベアルドルフの顔は十二年前と変わらなかった。それどころか、ミカルラに仕えていた時と同じ強い信義が隻眼から垣間見えた。

「どうして、母上を殺したのですか……」

 震える声でハウラは問う。ベアルドルフは石像のような険しい顔つきのまま、しゃがれた声で答えた。

「化け物の血を、絶やさねばならん。貴様らのその白髪、赤い瞳、その魂。魂だけが許せぬ。化け物が人間を統べるなんぞ言語同断」
「でも、母上はエラムラの皆を守っていたではありませんか。わたしだって母に力及ばずとも、この十二年間ずっと里のために尽くしておりました! それなのに、なぜ──」
「お前の力が世界を滅ぼす。どう使おうが、存在するだけで罪なのだ」

 ベアルドルフはセスタスの刃を構えると、神速の拳をハウラの顔へ打ち出した。

 ハウラは身を捩ってぎりぎりで回避するが、柔らかい頬の表面を刃が這い、美しい顔を血で濡らした。

 長い白髪の隙間をすり抜けていくセスタスの刃が、今度は横向きに払われる。

 ハウラは首筋の白い菌糸模様を光らせ、淡雪色の指先で刃につかみかかった。

 即座に『腐食』を浴びたベアルドルフの刃が黒ずみ、何も切り裂くことなくハウラの鼻先を通り抜ける。ハウラの掌に握りこまれた刃はすべてへし折られ、黒い塵となって指の隙間から零れ落ちていた。

 二人は社交ダンスじみた間近で見つめ合い、赤と紫の瞳を交錯させる。

「貴様の姉もそうだったが、ミカルラの残した子供はどれも気色の悪い能力を持っているな」
「わたしにもそのような自覚はあります。ですが、決して人を殺すために使おうとは思いません。スキュリアの狩人たちも今ならまだ見逃せます。盟約に従い、エラムラからスキュリアの里に攻め入るようなことも致しません。どうか……」
「それで、大人しくオレに死ねと」

 分厚い手の平がハウラを突き飛ばす。よろけながら後ずさったハウラは、ベアルドルフの表情が人間離れしたものへ変貌するのを目の当たりにした。

「あなたは……そこまでしてエラムラを滅ぼしたいのですか!」
「スキュリアの里長はオレだ。里長が代替わりすれば条約も無効という取り決めは、貴様の母が言い出したことだろう。それを盟約に従って、部下だけは見逃してやるだと? 全く片腹痛い」

 ベアルドルフは素早く身を引きながら破損したセスタスの刃を捨て、新たな刃を装填した。刃には紫色の複雑な模様が這いずっており、ベアルドルフの菌糸と反応して毒々しく脈動していた。

 ハウラが『腐食』で一瞬で消せるのはドラゴンと無機物のみ。人間の菌糸が織り込まれた武器の腐敗には時間がかかるため、先ほどのように素手で刃を受け止めることもできない。

 祈祷場の清涼とした空気が、殺伐としたベアルドルフの気迫に汚染されていく。

 これほどの殺意を抱いていながら、ベアルドルフは何を思ってハウラを初手で仕留めなかったのか。それももはやどうでもよい事だ。二人が必要としていた交渉は、たった今決裂したのだから。

 ハウラは切られて短くなった髪を後ろに払いながら、赤色の瞳で片目を閉じるように笑った。

「……どうやら、ここまでのようですね」

 直後、ベアルドルフの足元から真っ黒な影が四角く伸びあがった。光も影も反射しない、まるでそこだけ空間が切り取られたような黒さに、ベアルドルフは大袈裟なぐらい後ろへ飛び退る。

 影はそのまま天井まで伸長を続け、音もなくベアルドルフの方へと倒れていった。

 影は一見すると薄く平たく、いかにも柔らかそうだ。しかし地面に倒れ込む寸前に掠めたベアルドルフの外套が、まるで未知のものに擦り取られたように消滅したため、その認識は誤りだと知れる。

 やがて影が床に染み入るように消え失せると、床の表面は荒く削り取られたように落ち窪んでいた。

「せめて納得のいく理由が聞き出せればよかったのですけれど、あなたから聞けるのは世迷言ばかりのようです」

 冷然としてハウラが告げる横で、いつの間にか全身黒づくめの男が立っていた。スリムで伸縮性のある薄い鎧を身に着け、布とフードで厳重に隠されているため容姿は不明だ。手には柄の中心に金具がついた長い槍を持っており、両端には三日月型の刃が取り付けられていた。

 ベアルドルフは大して驚きもせずに男を視界に収めると、傷だらけの口元に淡く冷笑を浮かべた。

「黒鬼か」

 呼びかけとも独り言ともとれる言葉を発するベアルドルフ。黒鬼は黙して槍を構え直すのみ。

 何の前触れもなく両者は同時に踏み込んだ。

 もしこの場にクラトネールと戦ったリョーホがいれば、目を見開きながらこう叫んだだろう。

 何も見えなかった、と。

 コンマ一秒にも満たない時間。
 両者はすでに攻防の結果を目にしていた。

 黒鬼は長い槍を両手で横たえるように持ち、ベアルドルフのセスタスを受け止めている。対してセスタスの刃は器用に槍を避けるように傾けられ、黒鬼の胸を貫いていた。

 真空状態にも似た沈黙。

 それは、再び動きだした黒鬼によって破られた。

 黒鬼は捩じるように柄を引き絞り、中心で結合していた金具部位を分断。二つに分かれた槍は、それが本来の姿だと言わんばかりに黒鬼の腕の中でくるりと回り、ベアルドルフの腕を切り落としにかかった。

「双槍とは、また懐かしいものを」

 ベアルドルフはセスタスから腕を引き抜いて斬撃を回避すると、回し蹴りでカウンターを入れた。軽々と吹き飛んだ黒鬼の首に、もう片方のセスタスが振り抜かれる。

 三枚刃が喉を貫通し、黒鬼の首が落ちた。布で巻かれた頭部は転がりながら解けていき、内側のものを曝け出す。

 布の中には何もなかった。

 首を失った胴体は即座に起き上がり、一連の流れを観察していたベアルドルフへ再び襲いかかる。ベアルドルフの眼球を狙った双槍は、しかし片手だけで難なく抑え込まれてしまった。

「やはりこの黒鬼も、ミカルラと同じお人形遊びか。クックック……化け物の子は所詮、化け物よな」

 ミカルラも扱っていた、己の能力を人の形に固めて操る力。それこそが黒鬼の正体だ。

 黒鬼は不老不死かつ、最強と謳われる暗殺者。巫女に悪意を持って近づこうものなら瞬殺され死体すら残らない。

 エラムラ近辺を統治する里長たちは目の前で積み上げられるエラムラの巨額の富に垂涎したが、黒鬼の存在を恐れていたため決して手を出すことはしなかった。だがミカルラに仕えていたベアルドルフだけは、正しく黒鬼の弱点を理解していた。それゆえにスキュリアを巻き込んでエラムラを襲撃することもできたのだ。

「無害そうな顔で人の上に立っておきながら、いざ牙を剥かれれば情け容赦ない。巫女という生き物は、そうやって人間に取り入りながら里の中で肥え太ってきたのだ。これを廃せずして正しい道を歩めはせぬ!」

 ベアルドルフは片手でまとめて受け止めた双槍を握りつぶすと、黒鬼を蹴り飛ばしながらハウラの方へ軌道を向けた。

「その子を放置して、わたしに手が届くとでもお思いですか」

 黒壁がベアルドルフの行く手を阻む。

 コンマ数秒の間、無尽蔵に湧くであろうこの黒壁を避けながらハウラに近づく手間と、黒鬼を完封する手間とを天秤にかける。

「……いいだろう。乗ってやる」

 ベアルドルフは隻眼を細め、その場で高く飛び上がった。それから何もない空中で地面と垂直に着地・・し、バネのように跳ね返りながら黒鬼へ襲い掛かった。

「先代の黒鬼はあえなくオレに敗れたが、貴様はどうだ?」

 黒鬼は正々堂々と、突進してきたベアルドルフのセスタスを双槍で受ける。
 しかしベアルドルフの剛腕は細身の黒鬼を軽々と吹き飛ばし、塔の壁へと叩きつけた。

 蜘蛛の巣のように罅が入った壁が、衝撃に耐えきれずに上方から崩れ始める。

 細かく落下する瓦礫の中で、黒鬼は操り人形のようにぬるりと起き上がった。あれほどの攻撃を受けてもなお黒鬼は負傷していない。ほどけかけたフードを深くかぶりなおして悠然と歩く余裕すらあった。

「先代よりは脆くないか。だが」

 二撃目。引き絞られたセスタスの先端が鮮やかな紫色を帯び、螺旋の軌道を描きながら黒鬼の腹部を狙う。そこへ狙いすましたかのように床から黒い影が伸び、真下からセスタスの刃を断ち切り、セスタス本体まで消滅させた。

 ベアルドルフは右腕がすべて影に飲み込まれるより早く、大きく後ろに飛び退いた。

 片腕分の武器は破壊できたが、腕の肉まで持っていけずにハウラは歯噛みした。今日この日のために黒鬼を絡繰る術を身に着けたというのに、未だにベアルドルフに手傷を負わせられない。

 ハウラの能力は触れたものを一瞬で腐食させられるが、使い勝手は最悪だった。自分が素手で触れるものは自分の意志を問わず一切が腐り果ててしまう。同じ血を分かつニヴィやミカルラでなければ、誰もハウラに触れることすら叶わない。

 それは無機物に対しても同じだった。武器を取れば柄が消えてしまい、衣服も誰かの菌糸を織り込んでもらわねば、すぐに使い物にならなくなってしまう。任意で『腐食』の能力を発動するためには、黒鬼という媒介を使わなければ不可能だった。

 ハウラ自身が戦えない理由はもう一つある。それは、エラムラの里すべてを『腐食』で飲み込んでしまうほどの、膨大な菌糸の力だ。迂闊に能力を酷使してしまえば、ベアルドルフを殺せても、里の人々まで消滅させてしまう。

 ミカルラすら超越する能力の強さが、逆にハウラの足かせとなっている。百戦錬磨のベアルドルフは、それを紫色の瞳で魂ごと見抜いていた。

「檻の中の猛獣は、安寧を得られど自由ではない。貴様に似合いの言葉だ」

 嘲るベアルドルフに、ハウラは奥歯を噛みしめる。

「わたしは、わたしの能力が憎い。こんな力さえなければ、わたしは平穏に生きることが出来た。復讐に生きることもなかった! 巫女の地位なんていらない。ただ皆と、普通に暮らしたい! でも!」

 ここぞとばかりに距離を詰めてくるベアルドルフを黒壁でさえぎる。それを横からすり抜けようとすれば、黒鬼はベアルドルフの四方を囲うように黒壁を展開した。さらに天井にも影を伸ばすことで完璧にベアルドルフを封じ込め、ハウラは荒い息を吐いた。

 掌をベアルドルフのいる箱に向けながら、ハウラは赤い瞳から涙を流す。強く噛み過ぎた下唇から血が滴り、床に点々と染みを作った。

「わたしは、普通に暮らせない。わたしとあなた、どちらかが死ぬまで安寧は訪れない。わたしは決して、エラムラを滅ぼそうとするあなたを許しはしない!」

 ひたむきに殺意を告げるハウラに、ベアルドルフは暗い箱の中で歯を剥き出しにした。眉間に影が落ちたその形相は閻魔のごとく、あらゆる負の感情で煮えたぎっていた。

「であれば、貴様を地獄に送り返してやろう!」

 ベアルドルフは左拳を黒壁に向けると、装着した刃をすべて弾丸代わりに排出した。

 高速で放たれた刃はあっけなく黒壁に吸い込まれる。が、三つの刃はすべて滅されることなく、いとも簡単に黒壁を突破して見せた。

「うそ──」

 黒鬼が影を伸ばそうとするが、間に合わない。

 ついにベアルドルフの刃がハウラのか細い首へ触れる。

 刹那、その横合いに氷晶の槍が飛来した。

 ハウラの喉笛を裂くはずだった三つの刃は、氷の槍ですべて弾かれ床に突き刺さる。氷の槍も役目を終えるや、儚く砕け散りながら白い冷気を残して消えた。

 はっ、と乱れた息を吐きながらハウラはその場に崩れ落ちる。

「一人では、無理でしたね……」
「そのために私が来たんだ。ハウラ」

 冷や汗を流しながらその場に蹲るハウラの肩に、なんの躊躇いもなく白い手が置かれた。服越しで触れれば腐食しないとはいえ、このように気軽にハウラに触れられるのは彼女一人だけだ。

「ヨルドの民か……里を潰された復讐か?」

 黒い箱の外から闖入者に向けて、ベアルドルフが低く問い質す。どういうカラクリか、ベアルドルフは黒鬼の黒壁から抜け出して自由の身になっていた。

「お前も復讐されるために来たんだろう。ベアルドルフ」

 勇ましい口調で答えたのは、ハウラのたった一人の友人──エトロだった。
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