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第二章~黒き騎士~
EPISODE12~予想外~
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黒き騎士は右手で握り締めている片手剣をゆらゆらと振り上げた。
周囲に漂っている黒き瘴気が片手剣へと収束していく。
空気が振動する程の瘴気の集合体が完成していた。
「ガアアアア…ッッ!!」
唸り声を上げて地面に突き刺さりながら片手剣を振り下ろした。
黒き瘴気は、翼を纏う黒鳥に変貌し、地面を黒き瘴気で覆いながら飛翔する。
黒き瘴気が漂っていても、微かに地面に残っていた魔力。
それさえも黒鳥は魔力を消失させながら飛翔している。
まるで【死】を体現させているようだ。
ティルシアとエスティは、黒き瘴気に対して耐性はある。
この黒鳥は、それさえも関係なく死という現実を与えるだろう。
大きく息を吸い込んだティルシアは魔力を解き放つ。
魔力を解放させ、純粋な自身の魔力を乗せた魔力斬撃で黒鳥を両断した。
ティルシアの魔力が大き過ぎたためか、黒鳥は爆散。
放った魔力斬撃は黒き騎士が枝を展開させたが、枝ごと胴体を両断した。
上半身が地面に落下し、そのまま絶命してくれればという期待は直ぐに裏切られた。
黒い枝は細胞なだけはあって、何重にも連なり、落ちた上半身と下半身を繋ぎ修復する。
「駄目かー…うーん…」
光魔法も魔力による攻撃も効果はない。
どうすれば、黒き騎士を倒せるか悩んでしまう。
エスティの言った通り、厄介な相手となってしまった。
「全属性行進|《エレメント・パーティー》」
エスティが小さな杖を懐から取り出し、魔法を展開する。
現れたのは、人一人を簡単に包み込んでしまう球体だった。
火魔法、水魔法、氷魔法、風魔法、雷魔法、地魔法、光魔法、闇魔法。
全ての属性を持つ球体だ。
エスティが黒き騎士に杖を向けると、火魔法から順に円を描きながら不規則に飛んでいく。
火魔法、水魔法と、球体は全て命中するが、黒き騎士はダメージを受けていないと証明するようにその場から動く気配はない。
魔の者に効果が高い光魔法。
今度は枝を展開せずに受ける。
やはりダメージはない。
最後に放つ闇魔法も効果はないだろう。
これで全属性の魔法を放った。
魔法や魔力による攻撃が無意味となれば、倒す方法がない不死身の存在となる。
対抗策を巡らせたまま放った闇魔法。
当然、効果はない。
すると、闇魔法だけ受ける事なく避けた。
「もしかして…」
「まさか…こいつ…」
ティルシアとエスティが顔を見合わせる。
あからさまと言っていいほど、闇魔法だけ避けてみせた。
誰もが思うだろう。
魔の者には闇魔法と対を成す光魔法が有効だと。
魔の者に闇魔法が効くだろうと誰も思うまい。
活路を見出したティルシアとエスティは、同時に闇魔法を発動させる。
「魔術展開、闇刃!」
「邪光滅殺」
ティルシアは、闇魔法を纏わせた魔力斬撃を。
エスティは、光魔滅光と対を成し、精霊を塵と化す光線を。
黒き騎士は、片手剣で闇刃を撃ち落とし、光線を黒い枝を束ねて展開し、無理矢理光線の向きを変えてみせる。
余程、闇魔法による攻撃を受けたくないらしい。
これで確定する。
どういう訳か闇魔法が黒き騎士には通用する。
ならば、闇魔法で押し切るしかない。
体勢を整えようとした黒き騎士は、先程と同じようにエスティに矛先を向けるが直ぐにティルシアの姿を視界で捉えようとした。
学習しているのだ。
目を逸らした瞬間、ティルシアから受けた攻撃を喰らうまいと警戒を強める。
やはり、ティルシアは居ない。
既に黒き騎士は懐に入り込まれていた。
「今度こそっ!!」
ほぼ真下からの斬り上げ。
闇魔法を纏った斬撃を黒き騎士に浴びせる。
展開した黒い枝に感じていた強度はなく、柔らかい物を切ったように、すんなりと攻撃通った。
黒き騎士の左腕が宙を舞う。
中身はもう人間ではないせいか、血が飛び散る事はなかった。
その代わり、吐き捨てたガムのように黒い細胞が地面にこびり付いた。
「グガアアアアッ!!アアアアッ!!」
黒き騎士の雄叫びが耳を劈く。
ティルシアは様子がおかしい事を感じ取り、距離を取っていた。
腕を斬り飛ばされた事に怒り狂っているのか、地団駄を踏んだかと思いきや、左腕を抑えて絶叫する。
頭を地面に打ち付けたり、その辺にある瓦礫を蹴飛ばす。
地面に膝を着き、奇声をあげる。
その奇声は怒りと哀しみに満ちていた。
項垂れると2人は驚いてしまう。
兜から流れた落ちた水滴。
涙だった。
ポツポツと雨が降り注ぐ。
偶然落ちてきた雨が涙と錯覚させたのだろうか。
「ウガ…ウガアアアアアアッ!」
黒き騎士が悶え苦しむと斬り落とされた左腕から細胞が溢れ出し蠢く黒い枝が生え、鎧の隙間からも黒い枝が溢れ出る。
雰囲気がガラリと変わった。
ティルシアは、闇魔法を魔力防御に纏わせ、距離を詰める。
闇魔法が効くのであれば、黒い枝も防ぐ事が出来ると判断したからだ。
一気にトドメを刺そうとするが、黒い枝は闇魔法を纏わせた魔力防御を貫く。
そのまま黒い枝は伸び続け、腕や腹を貫いていた。
「くっ…」
焦りをみせたエスティは、闇魔法の効果が薄くなったと判断し、魔力の塊を放つ衝撃波に乗せる。
塊を浴びた黒き騎士が吹き飛ばされ宙を舞う。
黒き枝も抜け、ティルシアは地面に倒れ込んだ。
「ティー!大丈夫か!?」
エスティの問いにティルシアからの反応はない。
「うっ…!くぅ…ッ!?」
ティルシアは首を抑えながらのたうち回った。
細胞が作り出した細胞が貫いた時にティルシアの体内に入り込んでしまった。
貫かれた箇所からは、黒い枝が網目状に広がっていく。
呼吸が出来ない程の激痛。
枝が体の奥へ奥へと入り込んで来るのが分かる。
細胞に触れてはいけないのは、こういう効果があるからだ。
黒き騎士が作り出している細胞の好物は魔力。
例え、小さな細胞が直に触れるだけで網目状に体内を侵食していく。
全身に回り切ったら最後、肉体は朽ち果てる。
周囲に漂っている黒き瘴気が片手剣へと収束していく。
空気が振動する程の瘴気の集合体が完成していた。
「ガアアアア…ッッ!!」
唸り声を上げて地面に突き刺さりながら片手剣を振り下ろした。
黒き瘴気は、翼を纏う黒鳥に変貌し、地面を黒き瘴気で覆いながら飛翔する。
黒き瘴気が漂っていても、微かに地面に残っていた魔力。
それさえも黒鳥は魔力を消失させながら飛翔している。
まるで【死】を体現させているようだ。
ティルシアとエスティは、黒き瘴気に対して耐性はある。
この黒鳥は、それさえも関係なく死という現実を与えるだろう。
大きく息を吸い込んだティルシアは魔力を解き放つ。
魔力を解放させ、純粋な自身の魔力を乗せた魔力斬撃で黒鳥を両断した。
ティルシアの魔力が大き過ぎたためか、黒鳥は爆散。
放った魔力斬撃は黒き騎士が枝を展開させたが、枝ごと胴体を両断した。
上半身が地面に落下し、そのまま絶命してくれればという期待は直ぐに裏切られた。
黒い枝は細胞なだけはあって、何重にも連なり、落ちた上半身と下半身を繋ぎ修復する。
「駄目かー…うーん…」
光魔法も魔力による攻撃も効果はない。
どうすれば、黒き騎士を倒せるか悩んでしまう。
エスティの言った通り、厄介な相手となってしまった。
「全属性行進|《エレメント・パーティー》」
エスティが小さな杖を懐から取り出し、魔法を展開する。
現れたのは、人一人を簡単に包み込んでしまう球体だった。
火魔法、水魔法、氷魔法、風魔法、雷魔法、地魔法、光魔法、闇魔法。
全ての属性を持つ球体だ。
エスティが黒き騎士に杖を向けると、火魔法から順に円を描きながら不規則に飛んでいく。
火魔法、水魔法と、球体は全て命中するが、黒き騎士はダメージを受けていないと証明するようにその場から動く気配はない。
魔の者に効果が高い光魔法。
今度は枝を展開せずに受ける。
やはりダメージはない。
最後に放つ闇魔法も効果はないだろう。
これで全属性の魔法を放った。
魔法や魔力による攻撃が無意味となれば、倒す方法がない不死身の存在となる。
対抗策を巡らせたまま放った闇魔法。
当然、効果はない。
すると、闇魔法だけ受ける事なく避けた。
「もしかして…」
「まさか…こいつ…」
ティルシアとエスティが顔を見合わせる。
あからさまと言っていいほど、闇魔法だけ避けてみせた。
誰もが思うだろう。
魔の者には闇魔法と対を成す光魔法が有効だと。
魔の者に闇魔法が効くだろうと誰も思うまい。
活路を見出したティルシアとエスティは、同時に闇魔法を発動させる。
「魔術展開、闇刃!」
「邪光滅殺」
ティルシアは、闇魔法を纏わせた魔力斬撃を。
エスティは、光魔滅光と対を成し、精霊を塵と化す光線を。
黒き騎士は、片手剣で闇刃を撃ち落とし、光線を黒い枝を束ねて展開し、無理矢理光線の向きを変えてみせる。
余程、闇魔法による攻撃を受けたくないらしい。
これで確定する。
どういう訳か闇魔法が黒き騎士には通用する。
ならば、闇魔法で押し切るしかない。
体勢を整えようとした黒き騎士は、先程と同じようにエスティに矛先を向けるが直ぐにティルシアの姿を視界で捉えようとした。
学習しているのだ。
目を逸らした瞬間、ティルシアから受けた攻撃を喰らうまいと警戒を強める。
やはり、ティルシアは居ない。
既に黒き騎士は懐に入り込まれていた。
「今度こそっ!!」
ほぼ真下からの斬り上げ。
闇魔法を纏った斬撃を黒き騎士に浴びせる。
展開した黒い枝に感じていた強度はなく、柔らかい物を切ったように、すんなりと攻撃通った。
黒き騎士の左腕が宙を舞う。
中身はもう人間ではないせいか、血が飛び散る事はなかった。
その代わり、吐き捨てたガムのように黒い細胞が地面にこびり付いた。
「グガアアアアッ!!アアアアッ!!」
黒き騎士の雄叫びが耳を劈く。
ティルシアは様子がおかしい事を感じ取り、距離を取っていた。
腕を斬り飛ばされた事に怒り狂っているのか、地団駄を踏んだかと思いきや、左腕を抑えて絶叫する。
頭を地面に打ち付けたり、その辺にある瓦礫を蹴飛ばす。
地面に膝を着き、奇声をあげる。
その奇声は怒りと哀しみに満ちていた。
項垂れると2人は驚いてしまう。
兜から流れた落ちた水滴。
涙だった。
ポツポツと雨が降り注ぐ。
偶然落ちてきた雨が涙と錯覚させたのだろうか。
「ウガ…ウガアアアアアアッ!」
黒き騎士が悶え苦しむと斬り落とされた左腕から細胞が溢れ出し蠢く黒い枝が生え、鎧の隙間からも黒い枝が溢れ出る。
雰囲気がガラリと変わった。
ティルシアは、闇魔法を魔力防御に纏わせ、距離を詰める。
闇魔法が効くのであれば、黒い枝も防ぐ事が出来ると判断したからだ。
一気にトドメを刺そうとするが、黒い枝は闇魔法を纏わせた魔力防御を貫く。
そのまま黒い枝は伸び続け、腕や腹を貫いていた。
「くっ…」
焦りをみせたエスティは、闇魔法の効果が薄くなったと判断し、魔力の塊を放つ衝撃波に乗せる。
塊を浴びた黒き騎士が吹き飛ばされ宙を舞う。
黒き枝も抜け、ティルシアは地面に倒れ込んだ。
「ティー!大丈夫か!?」
エスティの問いにティルシアからの反応はない。
「うっ…!くぅ…ッ!?」
ティルシアは首を抑えながらのたうち回った。
細胞が作り出した細胞が貫いた時にティルシアの体内に入り込んでしまった。
貫かれた箇所からは、黒い枝が網目状に広がっていく。
呼吸が出来ない程の激痛。
枝が体の奥へ奥へと入り込んで来るのが分かる。
細胞に触れてはいけないのは、こういう効果があるからだ。
黒き騎士が作り出している細胞の好物は魔力。
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