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第二章~黒き騎士~
EPISODE11~黒き騎士~
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廃村付近ーー。
ティルシアとエスティは、地響きを捉え、ピタリと足を止めていた。
「聞こえた?今の轟音」
「無論だ」
ライが放った強烈な一撃の余波が数キロ離れた所まで響き渡っていた。
「大丈夫?ベルドを殺したりしてないよね?もし殺ったら…」
完全にルゼル王国と敵対関係になる事間違いなしだ。
全力で報復して来るに違いない。
「心配するな。奴は頑丈だからな」
「なら、いっか」
2人の予想とは裏腹にベルドは瀕死という結果になっていた。
意外とベルドに対しては評価は高い。
「そろそろ廃村近いけど、瘴気がどんどん濃くなってるね~」
「そうだな。魔物がいない事を祈る」
黒き瘴気は、魔物にとって高密度な栄養源となる。
小鬼|《ゴブリン》と呼ばれる魔物がいる。
集団で行動しているが、一匹一匹の力は弱く、駆け出しの冒険者パーティーも手順さえ間違えなければ簡単に討伐する事が出来る。
小鬼|《ゴブリン》が黒き瘴気に触れたならば、屈強な肉体を手に入れ、気性は更に荒くなり、戦闘能力も格段に上がる。
縄張り意識も非常に高くなり、上位種であるホブゴブリンでさえも簡単に屠る。
多くの魔物が入り込んでいるなら、最大限まで強化された魔物も相手にしなければならない。
「それフラグ~…って言いたいところだけど」
ティルシアが道端に転がっている死骸に目を向ける。
「小鬼|《ゴブリン》か」
「沢山転がってる」
廃村に近付く度に魔物の死骸が多く転がっている。
爆散した肉片に両断された胴体。
何者かが倒したか魔物同士で争ったか。
血の臭いで辺りが埋めつくされている。
廃村へ到着すると黒き瘴気は濃く漂っており、村は完全に朽ち果てていた。
廃村の中心には、噴水があったであろう場所があった。
そこに、黒き騎士が静かに座っていた。
座っているというよりは、持たれ掛かっている。
まるで死んでいるようだった。
普通は慎重に近付くところだろう。
ティルシアとエスティは違った。
「魔術展開!」
腰に付けている魔導書に触れると手元に浮き上がり、パラパラとページがめくれて行く。
「詠唱…。魔を払い、魔の者を討ち滅ぼせ」
エスティが詠唱を始めると、乱雑に書き殴られた古の文字が刻まれた魔法陣が展開される。
「光魔法、光天精ッ!」
ティルシアが扱う遺跡武器、【根源の魔導書】はあらかじめページに魔法、魔術を刻む事で魔導書が蓄積した魔力を消費して放つ事が出来るため、戦闘での魔力消費はない。
上級魔法、光天精は光の翼を纏う光玉で相手を追尾し衝突すると爆発を起こす。
「光魔滅光」
上級魔法、光魔滅光。
魔物に対して効果を発揮する魔法で、大きな光線は対象を塵と化す。
光天精が空高くから黒き騎士へ目掛けて急降下すると同時に光線が焼き払う。
先手必勝。
煙が立ち込め振り払うと、黒き騎士は無傷だった。
「ティー、気を付けろ。想像以上に厄介な相手になりそうだ」
「りょうかい!」
黒き騎士の纏う鎧の隙間からは、黒い枝が網目状に包み込むようにして、2人の魔法を防いでいた。
黒き瘴気を吸い込んだ魔物でさえ、消滅する魔法だった。
黒い枝は生きているように脈打っており、鎧の中へ引っ込んでいく。
「あれ何?」
ティルシアがエスティに尋ねる。
「黒き騎士の体内で生成されている細胞だ。防御であり、攻撃手段でもある。当たれば体内で広がるぞ」
相当厄介な能力だ。
「騎士の中身は人間だろうな。黒き瘴気を吸い込み過ぎて、圧倒的な力を手に入れたんだろう」
「人間って事は生きてる?」
「恐らく死んでるはずだ。黒き瘴気と生成される細胞が侵食し尽くしている」
ティルシアは、生きていない事を確認すると、魔導書を展開させてまま錆びた剣を構える。
もし生きているのなら、救出手段を模索するつもりだったが黒き騎士を倒す事に専念することにした。
「ググ…アア…」
黒き騎士の兜から紅い瞳を覗かせている。
全身がガタガタと痙攣したかと思うと急に体が動かなくなり、右手で握り締めていたボロボロの片手剣を杖のように扱い立ち上がる。
両手はがっくりと地面に向けて下がっており、風に煽られているせいか揺れていた。
正直不気味だ。
動きが止まった瞬間、ティルシアは目を見開く。
黒き騎士は、音もなく忽然と消えた。
エスティが叫ぶよりも早く、ティルシアは仰け反る体勢を取っていた。
「ティーッ!」
ティルシアがいち早く気付いていなければ、頭を貫かれていただろう。
黒き騎士はティルシアの懐に飛び込むと同時に鎧の隙間から黒い枝を突き出していた。
魔力防御を纏い枝を防ごうと試みたが、触れた瞬間に回避という選択肢を取った。
あのまま魔力防御をしていれば、間違いなく即死だった。
ティルシアの魔力感知は、少し変わっている。
通常、魔力感知は人に限らず魔力を纏ったものであれば捉えることが出来る。
しかし、ティルシアの魔力感知は、相手が巡らせる魔力の流れを見極める事が可能だ。
ティルシアは、魔力の流れを見極め、次にどのような攻撃、行動を繰り出すかある程度予測して選択している。
黒き騎士が纏う魔力からは魔力の流れは阻害され正確に捉えられず、一瞬にして距離を詰められていた。
繰り出された枝も魔力が歪に絡んでいたため、「あっ、これはヤバい」と本能で回避していたのだった。
「えい!」
ティルシアは錆びた剣に魔力を纏わせ斬払うが、黒い枝がすぐさまそれを防いでみせる。
枝の反応も速い。
「衝撃波|《インパクト》」
エスティは左手に魔力を込めながら振り払う。
本来なら直接相手に触れて最大限の威力を持つが、触れる訳にはいかないため、魔力を上乗せして放つ。
魔力の精錬は申し分ない。
威力も最大限に近い状態だ。
衝突と共に枝の破片が飛び散っただけで、黒き騎士には届いていない。
エスティは続け様に魔法を発動させる。
地面に触れ黒き騎士から距離を取った。
すると朽ち果てた大地に緑が芽生え、黒き騎士の周囲に草木が生い茂る。
「拘束」
生い茂る草木は、魔力を纏う蔓となり、黒い枝と同じようにして網目状に広がった。
展開しようとする枝を蔓が押し留め、間を縫うようにして蔓が黒き騎士の右腕に絡みついた。
【爆速成長する植物】。
植物成長という魔法を魔力操作によって成長加速、操る事を可能にした派生魔法。
展開させた植物は、変幻自在で絡みつくと四肢をバラバラにする威力持つ。
絡みついた蔓は瞬く間に腕から黒き騎士の全身を拘束してみせたのだが、蔓は黒く染まり崩れ去ってしまった。
黒き騎士から、どす黒い魔力が漏れるとその場の植物も朽ち果ててしまう。
矛先がティルシアからエスティへと変わる。
ギロリと睨みつけ、ティルシアが視界から外れた。
「魔力衝撃|《インパクト・マジック》!」
ティルシアは錆びた剣に魔力を纏わせたまま殴り付ける。
エスティに矛先を向けたのが大きな隙となり、錆びた剣は頭に直撃した。
直撃した魔力は反発し首をへし折りながら吹き飛ばす。
黒き騎士は瓦礫に体を突っ込むが、枝が瓦礫に突き刺さり体勢を整えていた。
首は完全にへし折れ、兜は大きく凹んでいるのだが、たちまち修復する。
「結構、思いっきり殴ったのになー」
仕留めるつもりで放った魔力衝撃|《インパクト・マジック》は、普通であれば頭が消し飛んでいる。
黒き騎士に大したダメージは与えられていない。
ダメージを与えているのかさえ、分からない状態だった。
ティルシアとエスティは、地響きを捉え、ピタリと足を止めていた。
「聞こえた?今の轟音」
「無論だ」
ライが放った強烈な一撃の余波が数キロ離れた所まで響き渡っていた。
「大丈夫?ベルドを殺したりしてないよね?もし殺ったら…」
完全にルゼル王国と敵対関係になる事間違いなしだ。
全力で報復して来るに違いない。
「心配するな。奴は頑丈だからな」
「なら、いっか」
2人の予想とは裏腹にベルドは瀕死という結果になっていた。
意外とベルドに対しては評価は高い。
「そろそろ廃村近いけど、瘴気がどんどん濃くなってるね~」
「そうだな。魔物がいない事を祈る」
黒き瘴気は、魔物にとって高密度な栄養源となる。
小鬼|《ゴブリン》と呼ばれる魔物がいる。
集団で行動しているが、一匹一匹の力は弱く、駆け出しの冒険者パーティーも手順さえ間違えなければ簡単に討伐する事が出来る。
小鬼|《ゴブリン》が黒き瘴気に触れたならば、屈強な肉体を手に入れ、気性は更に荒くなり、戦闘能力も格段に上がる。
縄張り意識も非常に高くなり、上位種であるホブゴブリンでさえも簡単に屠る。
多くの魔物が入り込んでいるなら、最大限まで強化された魔物も相手にしなければならない。
「それフラグ~…って言いたいところだけど」
ティルシアが道端に転がっている死骸に目を向ける。
「小鬼|《ゴブリン》か」
「沢山転がってる」
廃村に近付く度に魔物の死骸が多く転がっている。
爆散した肉片に両断された胴体。
何者かが倒したか魔物同士で争ったか。
血の臭いで辺りが埋めつくされている。
廃村へ到着すると黒き瘴気は濃く漂っており、村は完全に朽ち果てていた。
廃村の中心には、噴水があったであろう場所があった。
そこに、黒き騎士が静かに座っていた。
座っているというよりは、持たれ掛かっている。
まるで死んでいるようだった。
普通は慎重に近付くところだろう。
ティルシアとエスティは違った。
「魔術展開!」
腰に付けている魔導書に触れると手元に浮き上がり、パラパラとページがめくれて行く。
「詠唱…。魔を払い、魔の者を討ち滅ぼせ」
エスティが詠唱を始めると、乱雑に書き殴られた古の文字が刻まれた魔法陣が展開される。
「光魔法、光天精ッ!」
ティルシアが扱う遺跡武器、【根源の魔導書】はあらかじめページに魔法、魔術を刻む事で魔導書が蓄積した魔力を消費して放つ事が出来るため、戦闘での魔力消費はない。
上級魔法、光天精は光の翼を纏う光玉で相手を追尾し衝突すると爆発を起こす。
「光魔滅光」
上級魔法、光魔滅光。
魔物に対して効果を発揮する魔法で、大きな光線は対象を塵と化す。
光天精が空高くから黒き騎士へ目掛けて急降下すると同時に光線が焼き払う。
先手必勝。
煙が立ち込め振り払うと、黒き騎士は無傷だった。
「ティー、気を付けろ。想像以上に厄介な相手になりそうだ」
「りょうかい!」
黒き騎士の纏う鎧の隙間からは、黒い枝が網目状に包み込むようにして、2人の魔法を防いでいた。
黒き瘴気を吸い込んだ魔物でさえ、消滅する魔法だった。
黒い枝は生きているように脈打っており、鎧の中へ引っ込んでいく。
「あれ何?」
ティルシアがエスティに尋ねる。
「黒き騎士の体内で生成されている細胞だ。防御であり、攻撃手段でもある。当たれば体内で広がるぞ」
相当厄介な能力だ。
「騎士の中身は人間だろうな。黒き瘴気を吸い込み過ぎて、圧倒的な力を手に入れたんだろう」
「人間って事は生きてる?」
「恐らく死んでるはずだ。黒き瘴気と生成される細胞が侵食し尽くしている」
ティルシアは、生きていない事を確認すると、魔導書を展開させてまま錆びた剣を構える。
もし生きているのなら、救出手段を模索するつもりだったが黒き騎士を倒す事に専念することにした。
「ググ…アア…」
黒き騎士の兜から紅い瞳を覗かせている。
全身がガタガタと痙攣したかと思うと急に体が動かなくなり、右手で握り締めていたボロボロの片手剣を杖のように扱い立ち上がる。
両手はがっくりと地面に向けて下がっており、風に煽られているせいか揺れていた。
正直不気味だ。
動きが止まった瞬間、ティルシアは目を見開く。
黒き騎士は、音もなく忽然と消えた。
エスティが叫ぶよりも早く、ティルシアは仰け反る体勢を取っていた。
「ティーッ!」
ティルシアがいち早く気付いていなければ、頭を貫かれていただろう。
黒き騎士はティルシアの懐に飛び込むと同時に鎧の隙間から黒い枝を突き出していた。
魔力防御を纏い枝を防ごうと試みたが、触れた瞬間に回避という選択肢を取った。
あのまま魔力防御をしていれば、間違いなく即死だった。
ティルシアの魔力感知は、少し変わっている。
通常、魔力感知は人に限らず魔力を纏ったものであれば捉えることが出来る。
しかし、ティルシアの魔力感知は、相手が巡らせる魔力の流れを見極める事が可能だ。
ティルシアは、魔力の流れを見極め、次にどのような攻撃、行動を繰り出すかある程度予測して選択している。
黒き騎士が纏う魔力からは魔力の流れは阻害され正確に捉えられず、一瞬にして距離を詰められていた。
繰り出された枝も魔力が歪に絡んでいたため、「あっ、これはヤバい」と本能で回避していたのだった。
「えい!」
ティルシアは錆びた剣に魔力を纏わせ斬払うが、黒い枝がすぐさまそれを防いでみせる。
枝の反応も速い。
「衝撃波|《インパクト》」
エスティは左手に魔力を込めながら振り払う。
本来なら直接相手に触れて最大限の威力を持つが、触れる訳にはいかないため、魔力を上乗せして放つ。
魔力の精錬は申し分ない。
威力も最大限に近い状態だ。
衝突と共に枝の破片が飛び散っただけで、黒き騎士には届いていない。
エスティは続け様に魔法を発動させる。
地面に触れ黒き騎士から距離を取った。
すると朽ち果てた大地に緑が芽生え、黒き騎士の周囲に草木が生い茂る。
「拘束」
生い茂る草木は、魔力を纏う蔓となり、黒い枝と同じようにして網目状に広がった。
展開しようとする枝を蔓が押し留め、間を縫うようにして蔓が黒き騎士の右腕に絡みついた。
【爆速成長する植物】。
植物成長という魔法を魔力操作によって成長加速、操る事を可能にした派生魔法。
展開させた植物は、変幻自在で絡みつくと四肢をバラバラにする威力持つ。
絡みついた蔓は瞬く間に腕から黒き騎士の全身を拘束してみせたのだが、蔓は黒く染まり崩れ去ってしまった。
黒き騎士から、どす黒い魔力が漏れるとその場の植物も朽ち果ててしまう。
矛先がティルシアからエスティへと変わる。
ギロリと睨みつけ、ティルシアが視界から外れた。
「魔力衝撃|《インパクト・マジック》!」
ティルシアは錆びた剣に魔力を纏わせたまま殴り付ける。
エスティに矛先を向けたのが大きな隙となり、錆びた剣は頭に直撃した。
直撃した魔力は反発し首をへし折りながら吹き飛ばす。
黒き騎士は瓦礫に体を突っ込むが、枝が瓦礫に突き刺さり体勢を整えていた。
首は完全にへし折れ、兜は大きく凹んでいるのだが、たちまち修復する。
「結構、思いっきり殴ったのになー」
仕留めるつもりで放った魔力衝撃|《インパクト・マジック》は、普通であれば頭が消し飛んでいる。
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