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ユキオンナ~snow woman~
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触れた白い手は、何もかもが氷のようだった。
ひんやりと冷たくて。
驚くほど美しく白くて。
白い肌にかかる漆黒の髪。
絶世の美女。
そんな美女が畏れられるこの吹雪の山。
そこへ一人の人間が現れた。
雪女と名付けられた美女と共に暮らすのだと。
側にいたいと。
彼は町民にも雪女にもそう言ったのだ。
雪女は、初めて恋をした。
側にいたいと言ってくれた彼が好きになった。
だけど、雪女は溶けてしまった。
彼の温かい心に触れて、溶けたのだった。
そして雪女は溶ける前に言う。
「私に触れたら皆凍りついてしまうというのに、貴方は私を溶かしてしまった」
ーーーーー私も、好きでした。
全てを知った雪女は、優しい笑顔でそう言った。
自分が見つけた全てを腕に抱いて。
自分が愛した全てを心に抱いて。
彼女は溶ける。
町からも離れた、人気の無い雪山竹林で。
人知れず消えていった女性は。
それはそれは、絶世の美女でした。
ひんやりと冷たくて。
驚くほど美しく白くて。
白い肌にかかる漆黒の髪。
絶世の美女。
そんな美女が畏れられるこの吹雪の山。
そこへ一人の人間が現れた。
雪女と名付けられた美女と共に暮らすのだと。
側にいたいと。
彼は町民にも雪女にもそう言ったのだ。
雪女は、初めて恋をした。
側にいたいと言ってくれた彼が好きになった。
だけど、雪女は溶けてしまった。
彼の温かい心に触れて、溶けたのだった。
そして雪女は溶ける前に言う。
「私に触れたら皆凍りついてしまうというのに、貴方は私を溶かしてしまった」
ーーーーー私も、好きでした。
全てを知った雪女は、優しい笑顔でそう言った。
自分が見つけた全てを腕に抱いて。
自分が愛した全てを心に抱いて。
彼女は溶ける。
町からも離れた、人気の無い雪山竹林で。
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それはそれは、絶世の美女でした。
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