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▷9 あなたとデート
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「茜先生、どっちの服が可愛いと思う…?」
「んー?左だろ」
ピンク色のふんわりしたブラウスと、白色のフリルが可憐なトップス。
両手に抱えたまま意見を聞くと、茜先生は少しだけ悩んで左のブラウスを指差した。
買い過ぎた食材を消費するべく、作り置きカレーを作りに来た先生は、作り終わった後も帰る気は無さそうだった。
「ってか、なんでまた急にそんな事始めたんだ?」
「明日…ね……、夕灯君に、デート誘われたから…」
「なに!?恋人か!?」
「ち、違うもん……友達、だよ…?」
「……友達なのにデートすんのか」
ちょっと意地になった私の答えに、呆れた様に茜先生が笑う。
まだ"友達"。
告白はされたけど、友達のラインで保ったままなのは私のせい。
今はまだ友達だけれど、それでも、いつかは恋人になる──?
彼の事は嫌いじゃない。
むしろ普通に好意的だと、やっと気づけた。
けれど、恋人の"好き"かどうかはまた違う。
茜先生はソファにぐったりともたれかかった格好のままで、綺麗な微笑みを浮かべた。
「──まぁでも、今の音々子、すごい良い顔してるよ」
「良い、顔…?」
「あのババァが死んでから、一切する事の無くなった幸せそうな顔」
幸せそうな、顔。
私今、そんな顔しているの?
洋服を選ぶ為に向き合っていた姿見を慌てて見ると、私の口角が嬉しそうにほんの少しだけ上がっていた。
「ねぇ、茜先生…ババァは良くない」
「別にいーだろー、私はあんまり好きじゃなかったし」
子供が拗ねる様に彼女はそう呟く。
確かに私はおばあちゃんが大好きだったけど、おばあちゃんが生きている間はこうやって茜先生がちょくちょく家に来ることは無かった。
「先生、ありがとう…」
「……明日楽しんでこいよ」
◇
「少し、早いかな…?」
スマホをちらりと見ると、時刻は待ち合わせ10分前の8時20分。
待ち合わせ場所に歩いて向かっているが、少々早いだろうかと思ってしまう。
だけどそんな気持ちとは逆に、足の早さは緩くなる事はなくむしろ少しだけ早くなっていく。
待ち合わせ場所の綺麗な噴水が見えてくると同時に、スマホを見つめている背の高い彼がいるのを見つける。
(──夕灯君だ)
駆け寄ろうとした私にちょうど顔を上げて気付いた統矢は、淡く微笑んでひらひらと右手を振る。
「あの、もしかして…待ってた?」
「楽しみで、少しだけ早く来ちゃった」
悪戯っぽく笑う彼の、普段は見ない私服姿に目が行くと、彼も同じ事を思ったのか、私に言う。
「音々子ちゃんの私服、とっても可愛い」
「あ、ぅ、あり…がと……」
今日の格好を褒めてもらえたのはすごく嬉しい。
夜に一生懸命悩んだ甲斐があった。
茜先生に選んでもらったピンク色のブラウスと、両脇にあるリボンの編み上げが可愛いスカート。
統矢の服装もとても似合っているけれど、シンプルなシルバーネックレスのぶら下がる首元や鎖骨のラインがいつもより鮮明に見えて、何だかすごく目の毒だ。
ドキドキしてしまうから、極力見ない様に…。
「じゃあ、行こっか」
「うん」
◇
「あ、お手洗い行ってくるね」
「じゃあ俺はここで待ってるから」
近くのベンチに統矢が座ると、私は彼にそう言って公衆トイレに向かう。
(夕灯君と居ると、楽しいな……)
自然と頬が緩んでしまう。
今のこの顔を見たら、きっとまた茜先生が良い顔してるって言うんだろうな。
初めて遊園地なんて所に来たけれど、ずっとわくわくしっぱなしだ。
だけど、聞いた事のある声が近くに急に近付いてきた。
その瞬間に私の顔は、きっと凍りついた様に強張っただろう。
「誰かと思ったら白井じゃん」
「ほんとだー!きもちわるー!」
中学生の時の、典型的ないじめっ子みたいな男子三人組だ。
ある事ない事を言いふらしたり、人を馬鹿にするのが大好きで、元々居場所が無かった私の入る隙間すらも奪った。
1番背が高くてうるさいのが高根。
陰険な嫌がらせをしては人を見下すという愚かな行為しかしない、早見。
見た目だけなら女子に人気の佐野次。
「何してんだよ、こんなとこで」
「あ、俺さっき男と歩いてんの見た!背が高ぇ、こんなやつに似合わないイケメン!」
(──やっぱり)
(私は、夕灯君の傍に…いちゃいけない……?)
それは最初から分かっていたはず。
私なんかが他人と仲良くしちゃいけない、私だけじゃなくてその人も悪く言われてしまうのが目に見えているから。
なのに。
(自惚れてた、私……)
そう思うと何だか急に悔しくて、涙が出そうになる。
私はあれからずっと変わってない。
弱い私のままだ。
(駄目、今泣いちゃ駄目。また馬鹿にされる)
我慢してるはずなのに、涙はそれと反する様に溢れる。
"出ないで"ってそう焦っているのに、もう自力で止める事は不可能そうだった。
不意にぐいっと後ろから抱き寄せられた。
温かい体温に包まれた瞬間、上から優しい低い声が怒った様にあの三人に向けられた。
「──この子は俺の大事な子だから、いじめないでくれる?」
「夕灯、くん…?」
微かに息を切らしている。
まさか、走って来てくれたのだろうか。
背が高い高根の更に上をいく統矢にびびったのか、三人は口々に言い訳を重ねると、この場から逃げ出した。
「俺は何にもしてねぇからなっ!」
「じゃ、じゃあまたな白井!」
「"またな"と言わずに一生目の前に現れないでほしい…」
走っていく三人の後ろ姿を見つめて、ぼそりと統矢がそう呟く。
いつもは言わない様な真っ黒い発言に、何か危機的なものを感じざるを得ない。
彼は私を後ろから抱きしめたままの状態で、涙が止まる事の無い私に、そっと声をかけた。
「怪我とかしてない?大丈夫?」
「どうして…夕灯君は、いつもそんなに一生懸命になってくれるの…?」
プリントを届けに来たあの時から。
教室でも、図書室でも。
顔が見えないのに、彼がふわりと微笑んだ様なそんな気がした。
「……ねぇ、観覧車に乗らない?」
「え…?うん、わかった」
くいと手を引かれると、とても大きいカラフルな観覧車を目指して歩き始める。
温かい手の平が私の手を離さないようにちゃんと握っていて、その体温が妙にくすぐったくて顔が赤くなってしまう。
「ここ…かな…?」
「あ、音々子ちゃん高い所大丈夫?」
「大丈夫だよ」
高い所は怖くない。
街全体を見渡す事が出来て、むしろ好きだ。
観覧車の前の入り口に立っていたお姉さんが、優しく「どうぞ」と笑うと、赤いドアが開いた。
乗るとゆっくりと動き出す。
空はもうオレンジ色に染まり始めている。
「わぁ…綺麗…!」
「本当だ、綺麗だね」
統矢が座る。
私も向かい合わせに座ると、うっすらと笑みを浮かべ彼が言う。
「じゃあ、昔話でもしよっか」
「──その子は自分と両親の3人家族で、幸せに暮らしていた。だけど、突如事件が起こった」
「女が両親を刺殺した、子供の前で。子供には目もくれず、女は恍惚と刺した包丁を見つめた」
「それ以来、その子供は女性やら女の子やらが怖くて近寄れなかった」
ぽつぽつと溢す様に、統矢はそう話を続けた。
それは痛くて、恐ろしい、彼を縛る呪縛の様でもあった。
「……でも、私は…」
「そう、なのに桜舞う空の下の綺麗な姿に、一目惚れをしてしまった」
「俺が音々子ちゃんに"いつも一生懸命"なのは、こんなにも恋してるから、だよ。トラウマなんか忘れてしまうくらいに、音々子ちゃんを好きになってしまったから」
そういえば、舞と一緒に居た事はあっても、直接触れていた事は無かった。
凛とは普通に触れ合っていたから、全く気付かなかった。
「もう少しで…下に着いちゃう…」
「でも、音々子ちゃんにちゃんと言えて良かった」
明るくそう笑うと、彼は下に着くなり私の手を取り歩き出した。
「今日は、ありがとう」
「私の方こそありがとう、あの、私初めて友達とお出かけしたの。とっても楽しかった!」
言いたい事が溢れて止まらない私に、彼はそっかと言って笑いながら私の頭を撫でる。
(それに、助けてくれて嬉しかった)
一人だったら、きっとそのまま泣いていた。
どうしようも無くて立ち尽くしていた。
「帰ろっか」
「……うん」
久し振りに"この時間が止まればいいのに"と思った。
おばあちゃんの映像や音楽に浸っている間はそう思った事が幾度となくあったけれど、おばあちゃんが居なくなってからは全く無かった。
それどころか、"早くこの時間が終わればいいのに"と思う事の方が多くなっていった。
(──帰りたくない)
家に帰ったらきっと一人だ。
現実を見つめなきゃいけない。
でも、頑張らなきゃ。
それはきっと、いつかしなくてはいけない事だから。
私一人だけが立ち止まっていては駄目なんだ。
「──それじゃあ、また月曜日」
「…うん、またね」
そうして一人になって見た空は、まだ明るかった。
「んー?左だろ」
ピンク色のふんわりしたブラウスと、白色のフリルが可憐なトップス。
両手に抱えたまま意見を聞くと、茜先生は少しだけ悩んで左のブラウスを指差した。
買い過ぎた食材を消費するべく、作り置きカレーを作りに来た先生は、作り終わった後も帰る気は無さそうだった。
「ってか、なんでまた急にそんな事始めたんだ?」
「明日…ね……、夕灯君に、デート誘われたから…」
「なに!?恋人か!?」
「ち、違うもん……友達、だよ…?」
「……友達なのにデートすんのか」
ちょっと意地になった私の答えに、呆れた様に茜先生が笑う。
まだ"友達"。
告白はされたけど、友達のラインで保ったままなのは私のせい。
今はまだ友達だけれど、それでも、いつかは恋人になる──?
彼の事は嫌いじゃない。
むしろ普通に好意的だと、やっと気づけた。
けれど、恋人の"好き"かどうかはまた違う。
茜先生はソファにぐったりともたれかかった格好のままで、綺麗な微笑みを浮かべた。
「──まぁでも、今の音々子、すごい良い顔してるよ」
「良い、顔…?」
「あのババァが死んでから、一切する事の無くなった幸せそうな顔」
幸せそうな、顔。
私今、そんな顔しているの?
洋服を選ぶ為に向き合っていた姿見を慌てて見ると、私の口角が嬉しそうにほんの少しだけ上がっていた。
「ねぇ、茜先生…ババァは良くない」
「別にいーだろー、私はあんまり好きじゃなかったし」
子供が拗ねる様に彼女はそう呟く。
確かに私はおばあちゃんが大好きだったけど、おばあちゃんが生きている間はこうやって茜先生がちょくちょく家に来ることは無かった。
「先生、ありがとう…」
「……明日楽しんでこいよ」
◇
「少し、早いかな…?」
スマホをちらりと見ると、時刻は待ち合わせ10分前の8時20分。
待ち合わせ場所に歩いて向かっているが、少々早いだろうかと思ってしまう。
だけどそんな気持ちとは逆に、足の早さは緩くなる事はなくむしろ少しだけ早くなっていく。
待ち合わせ場所の綺麗な噴水が見えてくると同時に、スマホを見つめている背の高い彼がいるのを見つける。
(──夕灯君だ)
駆け寄ろうとした私にちょうど顔を上げて気付いた統矢は、淡く微笑んでひらひらと右手を振る。
「あの、もしかして…待ってた?」
「楽しみで、少しだけ早く来ちゃった」
悪戯っぽく笑う彼の、普段は見ない私服姿に目が行くと、彼も同じ事を思ったのか、私に言う。
「音々子ちゃんの私服、とっても可愛い」
「あ、ぅ、あり…がと……」
今日の格好を褒めてもらえたのはすごく嬉しい。
夜に一生懸命悩んだ甲斐があった。
茜先生に選んでもらったピンク色のブラウスと、両脇にあるリボンの編み上げが可愛いスカート。
統矢の服装もとても似合っているけれど、シンプルなシルバーネックレスのぶら下がる首元や鎖骨のラインがいつもより鮮明に見えて、何だかすごく目の毒だ。
ドキドキしてしまうから、極力見ない様に…。
「じゃあ、行こっか」
「うん」
◇
「あ、お手洗い行ってくるね」
「じゃあ俺はここで待ってるから」
近くのベンチに統矢が座ると、私は彼にそう言って公衆トイレに向かう。
(夕灯君と居ると、楽しいな……)
自然と頬が緩んでしまう。
今のこの顔を見たら、きっとまた茜先生が良い顔してるって言うんだろうな。
初めて遊園地なんて所に来たけれど、ずっとわくわくしっぱなしだ。
だけど、聞いた事のある声が近くに急に近付いてきた。
その瞬間に私の顔は、きっと凍りついた様に強張っただろう。
「誰かと思ったら白井じゃん」
「ほんとだー!きもちわるー!」
中学生の時の、典型的ないじめっ子みたいな男子三人組だ。
ある事ない事を言いふらしたり、人を馬鹿にするのが大好きで、元々居場所が無かった私の入る隙間すらも奪った。
1番背が高くてうるさいのが高根。
陰険な嫌がらせをしては人を見下すという愚かな行為しかしない、早見。
見た目だけなら女子に人気の佐野次。
「何してんだよ、こんなとこで」
「あ、俺さっき男と歩いてんの見た!背が高ぇ、こんなやつに似合わないイケメン!」
(──やっぱり)
(私は、夕灯君の傍に…いちゃいけない……?)
それは最初から分かっていたはず。
私なんかが他人と仲良くしちゃいけない、私だけじゃなくてその人も悪く言われてしまうのが目に見えているから。
なのに。
(自惚れてた、私……)
そう思うと何だか急に悔しくて、涙が出そうになる。
私はあれからずっと変わってない。
弱い私のままだ。
(駄目、今泣いちゃ駄目。また馬鹿にされる)
我慢してるはずなのに、涙はそれと反する様に溢れる。
"出ないで"ってそう焦っているのに、もう自力で止める事は不可能そうだった。
不意にぐいっと後ろから抱き寄せられた。
温かい体温に包まれた瞬間、上から優しい低い声が怒った様にあの三人に向けられた。
「──この子は俺の大事な子だから、いじめないでくれる?」
「夕灯、くん…?」
微かに息を切らしている。
まさか、走って来てくれたのだろうか。
背が高い高根の更に上をいく統矢にびびったのか、三人は口々に言い訳を重ねると、この場から逃げ出した。
「俺は何にもしてねぇからなっ!」
「じゃ、じゃあまたな白井!」
「"またな"と言わずに一生目の前に現れないでほしい…」
走っていく三人の後ろ姿を見つめて、ぼそりと統矢がそう呟く。
いつもは言わない様な真っ黒い発言に、何か危機的なものを感じざるを得ない。
彼は私を後ろから抱きしめたままの状態で、涙が止まる事の無い私に、そっと声をかけた。
「怪我とかしてない?大丈夫?」
「どうして…夕灯君は、いつもそんなに一生懸命になってくれるの…?」
プリントを届けに来たあの時から。
教室でも、図書室でも。
顔が見えないのに、彼がふわりと微笑んだ様なそんな気がした。
「……ねぇ、観覧車に乗らない?」
「え…?うん、わかった」
くいと手を引かれると、とても大きいカラフルな観覧車を目指して歩き始める。
温かい手の平が私の手を離さないようにちゃんと握っていて、その体温が妙にくすぐったくて顔が赤くなってしまう。
「ここ…かな…?」
「あ、音々子ちゃん高い所大丈夫?」
「大丈夫だよ」
高い所は怖くない。
街全体を見渡す事が出来て、むしろ好きだ。
観覧車の前の入り口に立っていたお姉さんが、優しく「どうぞ」と笑うと、赤いドアが開いた。
乗るとゆっくりと動き出す。
空はもうオレンジ色に染まり始めている。
「わぁ…綺麗…!」
「本当だ、綺麗だね」
統矢が座る。
私も向かい合わせに座ると、うっすらと笑みを浮かべ彼が言う。
「じゃあ、昔話でもしよっか」
「──その子は自分と両親の3人家族で、幸せに暮らしていた。だけど、突如事件が起こった」
「女が両親を刺殺した、子供の前で。子供には目もくれず、女は恍惚と刺した包丁を見つめた」
「それ以来、その子供は女性やら女の子やらが怖くて近寄れなかった」
ぽつぽつと溢す様に、統矢はそう話を続けた。
それは痛くて、恐ろしい、彼を縛る呪縛の様でもあった。
「……でも、私は…」
「そう、なのに桜舞う空の下の綺麗な姿に、一目惚れをしてしまった」
「俺が音々子ちゃんに"いつも一生懸命"なのは、こんなにも恋してるから、だよ。トラウマなんか忘れてしまうくらいに、音々子ちゃんを好きになってしまったから」
そういえば、舞と一緒に居た事はあっても、直接触れていた事は無かった。
凛とは普通に触れ合っていたから、全く気付かなかった。
「もう少しで…下に着いちゃう…」
「でも、音々子ちゃんにちゃんと言えて良かった」
明るくそう笑うと、彼は下に着くなり私の手を取り歩き出した。
「今日は、ありがとう」
「私の方こそありがとう、あの、私初めて友達とお出かけしたの。とっても楽しかった!」
言いたい事が溢れて止まらない私に、彼はそっかと言って笑いながら私の頭を撫でる。
(それに、助けてくれて嬉しかった)
一人だったら、きっとそのまま泣いていた。
どうしようも無くて立ち尽くしていた。
「帰ろっか」
「……うん」
久し振りに"この時間が止まればいいのに"と思った。
おばあちゃんの映像や音楽に浸っている間はそう思った事が幾度となくあったけれど、おばあちゃんが居なくなってからは全く無かった。
それどころか、"早くこの時間が終わればいいのに"と思う事の方が多くなっていった。
(──帰りたくない)
家に帰ったらきっと一人だ。
現実を見つめなきゃいけない。
でも、頑張らなきゃ。
それはきっと、いつかしなくてはいけない事だから。
私一人だけが立ち止まっていては駄目なんだ。
「──それじゃあ、また月曜日」
「…うん、またね」
そうして一人になって見た空は、まだ明るかった。
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