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魂の戯れ part.20 後編
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「まず僕は前世はずっと真面目に生きてたから、300年位遊び呆けてたんだよね。
でも、遊び呆けてると、遊園地でも、旅行でも、どこでも働く存在がいることに気付くんだよ。
そこで、この方々は魂になってもどうして働くんだろうって思ってさ。そこから、この仕事に入ったんだよ」
「俺は農業をやってました。
ただ、ここでは気候条件が良すぎて、米なんか簡単に収穫出来ます。つまりお金なんか手に入るのは容易。
また食べなくても死なないし、困る素振りを見せれば見知らぬ人でもご飯を食べさせてくれます。
つまり、お金のために働く必要は無い。
でも、あなたは働いていた。その根本的な動機は何だったんですか? 」
「僕も君と同じだよ。
お金がないのに、どうして働くんだろうって興味を持ったんだ。
今に思えば、人に尽くすこと、つまりお金以上の何かを知りたかったんだろうね」
不意に、窓の外が明るくなった。
外は夜で暗いのだが、そう表現した方がしっくり来るような快さがあった。
「最初は僕もスタッフ、つまり地上ではアルバイトのような立場から入ったんだ。
簡単な案内業務のようなものと思ってもらえばいい。そんな立場でも、とても感謝されるんだ。
来て下さるお客様は地上で頑張った方ばかりだから、ここのアトラクションを体験してもらえると本当に喜んでもらえるんだよ。
で、来て下さる方々がみんなお礼を言ってくれるから、それに応えたいと思って、僕もここの業務に夢中になったんだよ。
ああ、自分は役に立っている、存在している。そんな実感があったんだ。
で、一生懸命やってる内にアイデアも湧きだして、意見を出すようになった。
そこから立場が出来て来たのかな。
それと同時に下の疑似体験アトラクションの管理をまかされるようになったんだ」
不意に窓の外に花火が上がった。
私は一瞬、そちらに目を向けたのだが、ロウはさっきとは反対にアサナギの方を見つめている。
「ホムラ君、君は例のアトラクション、体験したんだろう? どうだった? 」
例のというのは、地上のあらゆる状況、シチュエーションを体験出来るスポットのことだ。
私も前回、他国に囚われたお姫様を奪還するエージェントいうよく分からない役柄をやらせてもらった。
「面白かったですよ。もっとも、体験するシチュエーションをもう少し考えれば良かった、とは思ってますが」
「貴重なご意見ありがとう。あれはこの遊園地一番の人気でね。中には数千年も通ってる方もいるんだ。
アトラクションにはリピーターがいる。それはこの遊園地の存在意義としても結構なことだよ。
ただ、そういう方に限って、段々特別な経験はしなくなってくるんだよね。
世界を救うヒーローになるとか、お姫様になるとかは体験し尽くしているから。
彼らは、何を望みにやって来るんだと思う」
私は黙っていた。これはロウに当てられた質問だろう。
一瞬、相方が私を一瞥する。
その様子を察して、彼は口を開いた。
「敢えてただの何でもない生活を送る、とかですか? 病気もしない。貧乏にもならない、とか」
「冴えてるね。そう、そういった方々ほど、人間でいう『普通の生活』を体験しに来るんだよ。
それで満足そうにするんだけど、何度も来て、似た体験をして帰って行く。
そこから私は初めてここの仕事に違和感を覚えだしたんだ。」
「満足してもらってるのにですか? 」
「だからだよ。
満足したら、今度は別の体験を求めるはずだ。だが、彼らは逆にそれを執拗に繰り返すんだ。
何度も何度も。
一度スタッフたちに意見を聞いたが、疑問を持っていたのは私だけだった。
でも、私はこれは絶対に何か違うと思ったんだ。
ただ、その違和感が何か分からなかったんだ。その時だったよ。
地上への留学の話が来たのはね」
「一つ、質問いいですか?
そういう方は、ここでも日常的にそういう普通の生活を送ってるはずです。
なのに、敢えて体験しに来るんですか? 」
「いい質問だ。
そう、彼らは普段そういう生活を送っている。
ただ、『普通を体験したい』という欲求は彼らが人間だった頃に生じた欲求なんだ。
つまり、ここでは成就させられない欲求なんだよ。
私が感じた違和感の正体もそれだったんだ。
つまり、満たせない欲求がある。ここでは何でも満たせるはずなのにね。
訓練の時には気付かなかったが、地上にその答えがあるんじゃないかと思って頑張った。
そう、君は先回りしてしまったが、それに辿り着いたんだ」
一息付いて彼はホットドッグに口を付けた。
せっかくなのでいただこうと手に取ると、ロウも同じタイミングで手を伸ばしていた。
行動が被るのは何となく気恥かしくて、私はコーヒーを掴んだ。
「私が地上で何を学んだかは、ここでは語る必要がないだろう。
とりあえず、達した結論は、地上で普通の人生を送るには何が必要か、それを学びに行こうと思ったんだ。
ただ何を以て普通というのか、既に悩んでるところだよ。
波乱のない人生、病気のない人生、貧乏にならない人生、それらを総合して『普通の生活』ならそれは今の地上では実質不可能だよ。
だとしたら『普通』というのは、地上の宝くじを当てるより難しい。
多分、それらをいかに上手くやり過ごすか、避けるかというのが多分彼らの欲するところなのだろう、とは思ってるんだが、そんなことが出来るのかどうか」
「そんなことを考えてらっしゃるんですか」
「参考になったかい? 」
「アサナギさんの抱えてる領域までは正直理解が及びません。ただ、ここでも叶わない欲求があるということ。それは、俺自身が知りたかったことです。教えていただいて、本当にありがとうございます」
「ロウ君、君は賢い。そんな君はどうして地上に下りるんだい? 」
「それは未だに分かりません。ただ、人間とは何か、漠然ながらそんな想いを持っています」
「そうか、君もここでは見つからない疑問を見つけてしまったんだな。いや、望みというべきかな」
私はただ二人のやり取りを見守るしか出来なかった。
外では相変わらずピエロが風船で浮かんで風船を配っているが、窓一枚隔てているだけなのに遠い光景に見える。
アナウンスが聴こえて来た。そろそろ地上のようだ。
アサナギの話を聞いていて、帰りの夜景はほとんど目に入っていなかった。
「最後に、先んじて留学した者のアドバイスをしよう。
留学、とは言っても、あれは旅行のようなものだ。
旅行にはトラブルが付いて回ることがある。君も用心してくれ」
「それはどういうことですか? 」
「それは私からは言えない。
ただ、君は賢い。
一を聞いて、十を知るようなところがある。
君なら、そのうち私が何を言いたいか理解するだろう」
前方のゴンドラの扉が開けられた。
下りて来た親子連れは笑っていて、純粋に観覧車を楽しんでいたことが伺えた。
そんなことを思ってる間に、ドアが開いた。
私とロウは立ち上がったが、アサナギは座ったままだった。
「私はもう一周するよ。
君たちと話したことを反芻したいんでね。
ホムラ君、君にも感謝している。
彼を連れて来てくれたことをね。
君はまだ地上には行かないんだろう?
なら、またここにも足を運んでくれ。
姫が喜ぶ」
そう言って、扉が閉まった。
アサナギは私たちが見えなくなるまで、手を振ってくれた。
ふと、ロウが何かを握っているのが目に入った。
「お前、何を持ってるんだ? 」
「ああ、ホットドッグを持って来たんだ。残すのは申し訳ないからな」
「そんなことはないと思うが」
「ああ、きっともう考え方が人間臭くなってるんだろうな」
そう言ってロウが笑った。
それは、私が数百年共にして初めて見る喜びの表情だったように思う。
でも、遊び呆けてると、遊園地でも、旅行でも、どこでも働く存在がいることに気付くんだよ。
そこで、この方々は魂になってもどうして働くんだろうって思ってさ。そこから、この仕事に入ったんだよ」
「俺は農業をやってました。
ただ、ここでは気候条件が良すぎて、米なんか簡単に収穫出来ます。つまりお金なんか手に入るのは容易。
また食べなくても死なないし、困る素振りを見せれば見知らぬ人でもご飯を食べさせてくれます。
つまり、お金のために働く必要は無い。
でも、あなたは働いていた。その根本的な動機は何だったんですか? 」
「僕も君と同じだよ。
お金がないのに、どうして働くんだろうって興味を持ったんだ。
今に思えば、人に尽くすこと、つまりお金以上の何かを知りたかったんだろうね」
不意に、窓の外が明るくなった。
外は夜で暗いのだが、そう表現した方がしっくり来るような快さがあった。
「最初は僕もスタッフ、つまり地上ではアルバイトのような立場から入ったんだ。
簡単な案内業務のようなものと思ってもらえばいい。そんな立場でも、とても感謝されるんだ。
来て下さるお客様は地上で頑張った方ばかりだから、ここのアトラクションを体験してもらえると本当に喜んでもらえるんだよ。
で、来て下さる方々がみんなお礼を言ってくれるから、それに応えたいと思って、僕もここの業務に夢中になったんだよ。
ああ、自分は役に立っている、存在している。そんな実感があったんだ。
で、一生懸命やってる内にアイデアも湧きだして、意見を出すようになった。
そこから立場が出来て来たのかな。
それと同時に下の疑似体験アトラクションの管理をまかされるようになったんだ」
不意に窓の外に花火が上がった。
私は一瞬、そちらに目を向けたのだが、ロウはさっきとは反対にアサナギの方を見つめている。
「ホムラ君、君は例のアトラクション、体験したんだろう? どうだった? 」
例のというのは、地上のあらゆる状況、シチュエーションを体験出来るスポットのことだ。
私も前回、他国に囚われたお姫様を奪還するエージェントいうよく分からない役柄をやらせてもらった。
「面白かったですよ。もっとも、体験するシチュエーションをもう少し考えれば良かった、とは思ってますが」
「貴重なご意見ありがとう。あれはこの遊園地一番の人気でね。中には数千年も通ってる方もいるんだ。
アトラクションにはリピーターがいる。それはこの遊園地の存在意義としても結構なことだよ。
ただ、そういう方に限って、段々特別な経験はしなくなってくるんだよね。
世界を救うヒーローになるとか、お姫様になるとかは体験し尽くしているから。
彼らは、何を望みにやって来るんだと思う」
私は黙っていた。これはロウに当てられた質問だろう。
一瞬、相方が私を一瞥する。
その様子を察して、彼は口を開いた。
「敢えてただの何でもない生活を送る、とかですか? 病気もしない。貧乏にもならない、とか」
「冴えてるね。そう、そういった方々ほど、人間でいう『普通の生活』を体験しに来るんだよ。
それで満足そうにするんだけど、何度も来て、似た体験をして帰って行く。
そこから私は初めてここの仕事に違和感を覚えだしたんだ。」
「満足してもらってるのにですか? 」
「だからだよ。
満足したら、今度は別の体験を求めるはずだ。だが、彼らは逆にそれを執拗に繰り返すんだ。
何度も何度も。
一度スタッフたちに意見を聞いたが、疑問を持っていたのは私だけだった。
でも、私はこれは絶対に何か違うと思ったんだ。
ただ、その違和感が何か分からなかったんだ。その時だったよ。
地上への留学の話が来たのはね」
「一つ、質問いいですか?
そういう方は、ここでも日常的にそういう普通の生活を送ってるはずです。
なのに、敢えて体験しに来るんですか? 」
「いい質問だ。
そう、彼らは普段そういう生活を送っている。
ただ、『普通を体験したい』という欲求は彼らが人間だった頃に生じた欲求なんだ。
つまり、ここでは成就させられない欲求なんだよ。
私が感じた違和感の正体もそれだったんだ。
つまり、満たせない欲求がある。ここでは何でも満たせるはずなのにね。
訓練の時には気付かなかったが、地上にその答えがあるんじゃないかと思って頑張った。
そう、君は先回りしてしまったが、それに辿り着いたんだ」
一息付いて彼はホットドッグに口を付けた。
せっかくなのでいただこうと手に取ると、ロウも同じタイミングで手を伸ばしていた。
行動が被るのは何となく気恥かしくて、私はコーヒーを掴んだ。
「私が地上で何を学んだかは、ここでは語る必要がないだろう。
とりあえず、達した結論は、地上で普通の人生を送るには何が必要か、それを学びに行こうと思ったんだ。
ただ何を以て普通というのか、既に悩んでるところだよ。
波乱のない人生、病気のない人生、貧乏にならない人生、それらを総合して『普通の生活』ならそれは今の地上では実質不可能だよ。
だとしたら『普通』というのは、地上の宝くじを当てるより難しい。
多分、それらをいかに上手くやり過ごすか、避けるかというのが多分彼らの欲するところなのだろう、とは思ってるんだが、そんなことが出来るのかどうか」
「そんなことを考えてらっしゃるんですか」
「参考になったかい? 」
「アサナギさんの抱えてる領域までは正直理解が及びません。ただ、ここでも叶わない欲求があるということ。それは、俺自身が知りたかったことです。教えていただいて、本当にありがとうございます」
「ロウ君、君は賢い。そんな君はどうして地上に下りるんだい? 」
「それは未だに分かりません。ただ、人間とは何か、漠然ながらそんな想いを持っています」
「そうか、君もここでは見つからない疑問を見つけてしまったんだな。いや、望みというべきかな」
私はただ二人のやり取りを見守るしか出来なかった。
外では相変わらずピエロが風船で浮かんで風船を配っているが、窓一枚隔てているだけなのに遠い光景に見える。
アナウンスが聴こえて来た。そろそろ地上のようだ。
アサナギの話を聞いていて、帰りの夜景はほとんど目に入っていなかった。
「最後に、先んじて留学した者のアドバイスをしよう。
留学、とは言っても、あれは旅行のようなものだ。
旅行にはトラブルが付いて回ることがある。君も用心してくれ」
「それはどういうことですか? 」
「それは私からは言えない。
ただ、君は賢い。
一を聞いて、十を知るようなところがある。
君なら、そのうち私が何を言いたいか理解するだろう」
前方のゴンドラの扉が開けられた。
下りて来た親子連れは笑っていて、純粋に観覧車を楽しんでいたことが伺えた。
そんなことを思ってる間に、ドアが開いた。
私とロウは立ち上がったが、アサナギは座ったままだった。
「私はもう一周するよ。
君たちと話したことを反芻したいんでね。
ホムラ君、君にも感謝している。
彼を連れて来てくれたことをね。
君はまだ地上には行かないんだろう?
なら、またここにも足を運んでくれ。
姫が喜ぶ」
そう言って、扉が閉まった。
アサナギは私たちが見えなくなるまで、手を振ってくれた。
ふと、ロウが何かを握っているのが目に入った。
「お前、何を持ってるんだ? 」
「ああ、ホットドッグを持って来たんだ。残すのは申し訳ないからな」
「そんなことはないと思うが」
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