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アシャはバスローブに袖を通したまま、前をくつろげて生白い痩躯をさらけ出す。
位置に困り、裾を掴んでいた手にランバートの手が重なった。
粘性のある香油をまとった指が意味深に絡みつき、表裏どちらにも塗りつけられる。
「触り心地の良い柔肌ですね」
専門家の施術のように指圧をかけて、アシャの手首から前腕、二の腕を伝って丸い肩へ。
手の平はそのまま、血液の流れを辿るように胸元まで至った。仰向けでいると起伏の乏しさが目立ち、いっそ中性的ですらある。
「少し冷たいですよ」
「えっ……あ、んんっ!」
ランバートは香油を小ぶりな膨らみに垂らし、塗り広げながら柔く揉んだ。
腕よりもぬるつきを鋭敏に感じ取り、血色の先端がつんと硬くなる。
だが彼はそれ以上性感を高めようとはせず、素知らぬ顔で腰へと施術を進めた。
乳房だけでなく呼吸のたび上下する腹部まで光沢を帯び、陰影が強調された様は見る者の劣情を大いに煽る。
「……脚を開いて頂いても?」
ランバートの手が太ももに置かれ、アシャは頬を朱に染めた。
全ては前戯の一環なのだ。
「は、はい……」
小さく頷き、言われた通りに下肢を広げると、眼前でまた香油の瓶が開いた。
魔術や呪術の類は感じ取れないのに、薫香が鼻腔を満たす度、身に力が入らなくなる。
エルフ独自の知識を活かした、天然の薬草のみで精製された性交用の品である可能性を見出したが、既に真偽を問える状態ではない。
「では、解していきますね」
「ひっ……!」
下腹から股へ向けてこぼれ落ちていく液体の冷たさに、アシャは喉奥で悲鳴をあげた。
薄い下の毛が濡れそぼり、日頃は見る機会もない秘裂の形があらわになる。
水気をたたえた恥丘の下の花芯を、ランバートはすかさず弄り始めた。
「あ、あぁっ、や……んっ、あ……っ」
じっくりと円を描くように捏ねられて、抑えようとしても声が漏れてしまう。
強い刺激で昂り、膨らんだ尖りを指の腹で押し潰されるたび大げさに腰が跳ねた。
「やはり、甘い匂いがしますよ。ご自分では、お気づきになりませんか……?」
ランバートは深く息を吸い、興奮した口調で語り聞かせてくる。事実として知らしめ、煽る言い方にアシャの胸が騒いだ。
「特に、ここから……誘われる」
男らしくも細長い指先を曲げ、しとどに濡れた肉襞を愛でる。
ひとしきり複雑な形状を確かめた後、開きかけの秘部へ最も長い指が潜り込んできた。
「ん、く……うぅっ」
違和感はありつつ、どうすれば受け入れやすくなるか知っていたお陰で初回ほどの苦労はなかった。
まぶされた香油と奥から染み出した蜜が、摩擦を軽くしてくれた。
アシャをじっと見下ろしていたランバートは意味深に目を細める。
「ええ。浅く息をした方が、楽になります」
独特な物言いにアシャは少しだけゾッとした。経験豊富な男は、相手が全くの初心ではないと見抜いたのだ。
だからと言って謝罪するのは間違っている気がするし、今更、演技をしても意味がない。
対応に困り、まごついているアシャを見てランバートは愉しそうにほくそ笑んだ。
秘裂から指を抜き、自身の唇を舐めると、不意にアシャの脚の間へ顔を寄せた。
「ひぁあっ!?」
腫れた花芯が生暖かい粘膜で包まれ、強く吸い付かれる。肉厚な舌で、飴を転がすように舐め回してくる。
じゅる、ずちゅ、とわざとらしいまでに派手な水音が耳を犯し、羞恥心までも煽った。
「や、やめ、止めてくだ……あっ、んぅうっ」
敏感な箇所をなぶられ、辛うじて聞き取れる程度の声しかあげられなかったが、ランバートは動きを止めた。
「……口でされるのは、お嫌いでしたか?」
荒れた呼吸が秘部に吹きかかるだけで鳥肌が立つ。上目遣いの美貌に悪気は見られなかった。
女性客の大多数が求める方法で、自分も愛撫されているに過ぎない。
性交において陰裂は下の用を果たす不浄な場所ではなく、肉欲を晴らすための蜜壺なのだ。
「い、嫌じゃありませんが……あまり丁寧にされたら、本当の恋人が出来た時に不満を抱いてしまいそうで」
心の中に残る抵抗を何とか伝えようと、アシャはしどろもどろに言葉を連ねる。
彼のような風俗店の従業員なら、内心はどうあれ客の望む行動を取ってくれる。
しかし、それはあくまでも接客に過ぎない。通常の性交においても奉仕されるのが当たり前だと勘違いしては、本来の目的を果たせなくなってしまう。
「普通どおりというか、多少荒っぽくされた方が慣れるのかも、なんて……」
ひどく身勝手なことを喋っている自覚はあった。夢の一夜を提供する店で、現実に即した行為を求めるなど矛盾している。
しかし、ランバートは怒るでもなく首を横に振ってみせた。
「恋人への気遣いよりも性欲を優先する男など、ろくなものではありませんよ」
妙に実感のこもった断言と共に下着を脱ぎ落とし、両手でアシャの太ももを抱える。
左右に大きく割り開いた股の間に、張り出した陰茎を当てがった。
「えっ……」
初めて目にするそれにアシャは度肝を抜かれた。発達した雁首は段差が高く、幹もずんぐりと太い。
華やかな顔立ちからはとても想像し得ない、肉塊めいた形に本能的な怖気が走る。
けれど、もう逃れる術はない。
「貴方の身体中に口付け、嫌と言うほど解し、腰砕けになるまで抱いて介抱してくれる。そんな男を探して下さい」
嬉しいはずの親身な台詞さえ頭に入ってこなかった。
血管の浮き出た凶器が膣口にめり込み、肉の輪を裂かれるような鈍痛が襲う。
「忘れられなくしてあげましょう、可愛い方」
位置に困り、裾を掴んでいた手にランバートの手が重なった。
粘性のある香油をまとった指が意味深に絡みつき、表裏どちらにも塗りつけられる。
「触り心地の良い柔肌ですね」
専門家の施術のように指圧をかけて、アシャの手首から前腕、二の腕を伝って丸い肩へ。
手の平はそのまま、血液の流れを辿るように胸元まで至った。仰向けでいると起伏の乏しさが目立ち、いっそ中性的ですらある。
「少し冷たいですよ」
「えっ……あ、んんっ!」
ランバートは香油を小ぶりな膨らみに垂らし、塗り広げながら柔く揉んだ。
腕よりもぬるつきを鋭敏に感じ取り、血色の先端がつんと硬くなる。
だが彼はそれ以上性感を高めようとはせず、素知らぬ顔で腰へと施術を進めた。
乳房だけでなく呼吸のたび上下する腹部まで光沢を帯び、陰影が強調された様は見る者の劣情を大いに煽る。
「……脚を開いて頂いても?」
ランバートの手が太ももに置かれ、アシャは頬を朱に染めた。
全ては前戯の一環なのだ。
「は、はい……」
小さく頷き、言われた通りに下肢を広げると、眼前でまた香油の瓶が開いた。
魔術や呪術の類は感じ取れないのに、薫香が鼻腔を満たす度、身に力が入らなくなる。
エルフ独自の知識を活かした、天然の薬草のみで精製された性交用の品である可能性を見出したが、既に真偽を問える状態ではない。
「では、解していきますね」
「ひっ……!」
下腹から股へ向けてこぼれ落ちていく液体の冷たさに、アシャは喉奥で悲鳴をあげた。
薄い下の毛が濡れそぼり、日頃は見る機会もない秘裂の形があらわになる。
水気をたたえた恥丘の下の花芯を、ランバートはすかさず弄り始めた。
「あ、あぁっ、や……んっ、あ……っ」
じっくりと円を描くように捏ねられて、抑えようとしても声が漏れてしまう。
強い刺激で昂り、膨らんだ尖りを指の腹で押し潰されるたび大げさに腰が跳ねた。
「やはり、甘い匂いがしますよ。ご自分では、お気づきになりませんか……?」
ランバートは深く息を吸い、興奮した口調で語り聞かせてくる。事実として知らしめ、煽る言い方にアシャの胸が騒いだ。
「特に、ここから……誘われる」
男らしくも細長い指先を曲げ、しとどに濡れた肉襞を愛でる。
ひとしきり複雑な形状を確かめた後、開きかけの秘部へ最も長い指が潜り込んできた。
「ん、く……うぅっ」
違和感はありつつ、どうすれば受け入れやすくなるか知っていたお陰で初回ほどの苦労はなかった。
まぶされた香油と奥から染み出した蜜が、摩擦を軽くしてくれた。
アシャをじっと見下ろしていたランバートは意味深に目を細める。
「ええ。浅く息をした方が、楽になります」
独特な物言いにアシャは少しだけゾッとした。経験豊富な男は、相手が全くの初心ではないと見抜いたのだ。
だからと言って謝罪するのは間違っている気がするし、今更、演技をしても意味がない。
対応に困り、まごついているアシャを見てランバートは愉しそうにほくそ笑んだ。
秘裂から指を抜き、自身の唇を舐めると、不意にアシャの脚の間へ顔を寄せた。
「ひぁあっ!?」
腫れた花芯が生暖かい粘膜で包まれ、強く吸い付かれる。肉厚な舌で、飴を転がすように舐め回してくる。
じゅる、ずちゅ、とわざとらしいまでに派手な水音が耳を犯し、羞恥心までも煽った。
「や、やめ、止めてくだ……あっ、んぅうっ」
敏感な箇所をなぶられ、辛うじて聞き取れる程度の声しかあげられなかったが、ランバートは動きを止めた。
「……口でされるのは、お嫌いでしたか?」
荒れた呼吸が秘部に吹きかかるだけで鳥肌が立つ。上目遣いの美貌に悪気は見られなかった。
女性客の大多数が求める方法で、自分も愛撫されているに過ぎない。
性交において陰裂は下の用を果たす不浄な場所ではなく、肉欲を晴らすための蜜壺なのだ。
「い、嫌じゃありませんが……あまり丁寧にされたら、本当の恋人が出来た時に不満を抱いてしまいそうで」
心の中に残る抵抗を何とか伝えようと、アシャはしどろもどろに言葉を連ねる。
彼のような風俗店の従業員なら、内心はどうあれ客の望む行動を取ってくれる。
しかし、それはあくまでも接客に過ぎない。通常の性交においても奉仕されるのが当たり前だと勘違いしては、本来の目的を果たせなくなってしまう。
「普通どおりというか、多少荒っぽくされた方が慣れるのかも、なんて……」
ひどく身勝手なことを喋っている自覚はあった。夢の一夜を提供する店で、現実に即した行為を求めるなど矛盾している。
しかし、ランバートは怒るでもなく首を横に振ってみせた。
「恋人への気遣いよりも性欲を優先する男など、ろくなものではありませんよ」
妙に実感のこもった断言と共に下着を脱ぎ落とし、両手でアシャの太ももを抱える。
左右に大きく割り開いた股の間に、張り出した陰茎を当てがった。
「えっ……」
初めて目にするそれにアシャは度肝を抜かれた。発達した雁首は段差が高く、幹もずんぐりと太い。
華やかな顔立ちからはとても想像し得ない、肉塊めいた形に本能的な怖気が走る。
けれど、もう逃れる術はない。
「貴方の身体中に口付け、嫌と言うほど解し、腰砕けになるまで抱いて介抱してくれる。そんな男を探して下さい」
嬉しいはずの親身な台詞さえ頭に入ってこなかった。
血管の浮き出た凶器が膣口にめり込み、肉の輪を裂かれるような鈍痛が襲う。
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