ボクの推しアイドルに会える方法

たっぷりチョコ

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「お泊り」ートモセ視点ー

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 いろいろあって、お持ち帰りしてしまった。

 シャワーを浴びて軽く体を拭いて浴室を出る。
 腰にバスタオルを巻いて上半身裸で鏡の前に立つ。
 あのあとジュンがやってきてオレとアキを宮本さんの車に乗せた。
 そして、そのままアキと一緒に事務所のシェアハウスに来て今にいたる。
 さすがに真冬の外で半袖は寒すぎて風邪引きそうだからって風呂場に直行したけど。
 ちなみにアキはオレの部屋にいる。
 
 そう! アキがオレの部屋にいるッッ!!
 
 夢じゃない、生のアキがオレの部屋にッ!

 まだ信じられなくて頬をつねるけど普通に痛い。
 痛いのに、鏡に映るオレの顔はさっきから緩みきっている。

「あーヤバイ、こんな顔でアキに会えないよ」
 落ち着けとばかりに次は頬を叩いて引き締めようとする。
 結局痛いだけだ。

 アキが車の中で話してくれた。
 一緒にクリスマスイベントに来たのは姉だって。
 
 お姉さんッかよ!!

 姉が4人いるのは聞いて知ってたけど、仲良すぎない?!
 オレにも兄弟いるけど、あんなはたからみてカップルみたいなことしない。いや、男同士でしてたらキモい。
 女の兄弟がいないから知らないけど、どこの兄弟もあんなもんなの?
 腕組んでたよね?
 思い出してもモヤっとする。
 でもアキが嘘ついてるなんて思いたくないし、あとでもうちょっと詳しく聞きたい。
 とりあえずアキを待てせるわけにはいかないし、部屋着に着替えて戻ることに。


 フェイスタオルで髪を拭きながら自分の部屋に入ると、アキがベッドの前でちょこんと体育座りをして待っていた。
 ドアを閉める音で、ビクッと大げさに驚くアキ。
「お風呂、入らなくて大丈夫?」
「だ、だだだだだ大丈夫です! お、お構いなくッッ!」
 テンパるアキにクスッと笑みがこぼれる。
「どもりすぎだよ」
「ッッ、き、緊張しちゃって。ラブずのメンバーのみんながここにいると思うと」
「そこ? オレにじゃなくて?」
「そ、あ! も、もちろんッ! トモセくんにもッ!!」
 いっぱいいっぱいのアキがかわいくてついからかいたくなる。
 ていうか、さっきから目が合わない。
 アキの視線はずっとブラウン色のラグマットだ。

 うん、わかるよ、ファンの子にあるあるだ。
 推しを目の前にして顔が見れないって奴だよね。
 わかってるけど、アキにやられると地味に傷つく。

 少し距離をとってアキの横に座る。
 ビクッとまた驚くアキ。(ビビられた)
 見ると、耳まで真っ赤だ。
 本当にオレなんかに緊張してるのが伝わってこっちまで緊張してきた。

 自分の首をかきながら、何か会話を・・・と真っ白になりそうな脳みそを動かす。
「えーと・・・」
 話そうとしたらアキのスマホが鳴った。
 大げさに驚くアキがスマホを見るなり、
「あ、姉から・・・です。家着いたって。ジュンくんとマネージャーさんが運転する車で送ってくれたって」
「そうだったんだ、あれからここに戻ってこないなーと思ってたら」
 そんなこと言ってたらジュンからラインが来た。
『今から戻る』だって。

「姉が・・・家族一同がジュンくんとトモセくんにくれぐれもよろしくお願いしますとッ!」
「あ、うん」
 そういえば勝手にこっちに連れて来ちゃったけど。
「なんかごめんね、こんなところに連れてきて。予定とかあったよね?」
 お姉さんと会話してるのを思い出し聞いてみる。
「ぜ、全然大丈夫です! 毎年クリスマスケーキを家族で食べるくらいで」
「アキが作ったんだよね。話し声聞こえてて」
「はいっ、最初は軽い気持ちで作ってたんですけど気づいたら毎年作ってて」
 ラグマットに向かってヘラッと笑った。
 アキの笑顔を横顔でしか見れず、ついラグマットにモヤッとする。

「アキの手作りケーキ、いいなー」
「トモセくんの口に合うかどうか! 趣味程度なんで」
「絶対うまいよ」
 顔を真っ赤にして黙ってしまった。(やっちまった)

 話題を変えようと、
「夢の中で推し仲間と来るって言ってたけど」
「実は友達が風邪引いちゃって。代わりに希愛ちゃんにお願いして来てもらったんです」
「希愛ちゃん」
「あ、姉の名前です!」
「・・・お姉さんとは仲いいね」
「うちは家族みんな仲良くて。希愛ちゃんは四女でボクと歳が一個違いで。姉の中でなんでも話せて一番仲いいんです」
 えへへと照れながら話してくれるアキが可愛いけど、姉にすらモヤッとするオレは独占欲が強いかもしれない。
「へーそうなんだー。セーターも色違いでおそろいだよね」
「これは希愛ちゃんと父さんからのお土産で」
「お土産?」
「今は休暇で日本に戻ってきてるんですけど、イギリスに転勤中で。希愛ちゃんはイギリスのアイドル追っかけて父さんと一緒にイギリスに住んでるんです」
 これはイギリスのお土産ですと言ってアキが自分が着てるグレーのセーターを引っ張った。
 家族全員分買ってきてみんな色違いだと教えてくれた。
「そうなんだ」
 芸能関係者じゃなかった!
 自分がよく見る願望丸出しの夢での設定が粉々に崩れた。

「あーでも、彼女じゃなくてほんとよかった」
 心底ホッとする。
「か、彼女なんていません!!」
 慌てて否定するアキとようやく目が合う。と、思ったら瞬殺でそらされた。(ムッ)
 
 車の中は宮本さんがいたからはっきり聞かなかったけど、今はアキとふたりっきりだ。
「付き合ってるのは夢の中だけじゃないよね?」
 声のトーンを少し落としてラグマットを見続けるアキの横顔に話しかける。
「へ?!」
「同じ夢を見てるって信じていいんだよね? オレは、最初こそは見てた夢のことは全然覚えてなかったけど、それでもアキのことは心にあった。覚えてなくても目が覚めたらすごく気分が良くてその日は頑張ろうって前向きになれた。辛いことがあってもアキのおかげで頑張れた。夏のコンサートで見かけた時、めちゃくちゃ嬉しくて・・・。でも、ファンレター見つかんないし、うちわに書いてあることが違ってたし。アキは夢でしか会えない存在なんじゃないかって思った時もあったけど」
 アキの視線がラグマットからオレに向いた。
「やっと目があった」
 自然と笑みがこぼれる。
「望んでなったわけじゃなかったアイドルだけど、大げさだって思うかもしれないけど、オレはアキに出会うためにアイドルになったんじゃないかって思う」
「・・・へ?!」
 カッと顔を赤くするアキ。
 まっすぐアキの瞳を見つめ、
「夢でも現実でも変わらない。アキのことが好きだよ。ずっと会いたかった。夢もいいけど、起きてる時にアキとたくさん会いたい。現実でも付き合いたい」
「・・・ッッ」
 耐えられず、アキが腕で顔を隠しながら、
「で、でもお付き合いしてる人がいるんじゃ・・・」
「え」
 予想してなかった言葉が返ってきて目が点になる。
「どういうこと?」
「最近、トモセくんに色気が出てきたのは付き合ってる人がいるんじゃないかってファンの間で噂になってて。それに、三上愛瑠・・・さんとのこともはっきりしてないかなぁと」
 腕の隙間からチラッと覗き見するアキ。(かわいい)
「えー」
 ガクッとラグマットに手をついてうつむく。

 そういえば、アイも彼女ができたとかなんとか言ってたっけ。
 全然気にしてなかったことだけにショックが隠せない。
 まさかファンの間でそんな噂がたっていたなんて。
 アキにもそんなふうに思われていたのは地味にショックだ。
 しかも、三上愛瑠に関しては夢の中ではっきり付き合ってないって言ったのに信じてもらえてなかったことにダブルショックだ。
 いや、確かに、夢のご都合主義だとアキも思っていたらしょうがない。
 現実ではだんまりしてたし。

「と、トモセくん大丈夫?」
「・・・ダイジョブ。ていうか、めちゃくちゃ誤解だから」
 気持ちを立て直して心配してくれるアキに顔を上げる。
「三上愛瑠さんとの報道はデマだから。だんまりしてたのは・・・ここだけの秘密だけど、三上愛瑠さんの社長のやらせっていうか・・・」
 言いずらそうにしてるオレにアキが、
「もしかして、夢で話してくれたとおりってこと?」
 うん、と強く頷く。
「そ、そっかぁ。うん、誰にも話しません」
 ホッとしながら口の前で指をバッテンにクロスした。(かわいい)

「色気はー・・・オレも全然自覚なくて。確かに最近周りによく言われるし、雑誌の仕事増えてるんだよね。でも、誰かと付き合ってるとかじゃ全然ないから!」
「う、うん」
 オレの勢いにおされながら頷くアキ。
「・・・あ、でも、アキと付き合ってるから・・・しいて言うならアキのせい?」
「へ?!」
「アキとキスしてるからかなーって」
 にこーっとアイドルスマイルをしたら、アキの顔がどんどん真っ赤になってかわいい。
 ていうか、仕事中でもアキのこと考えてるからかもしれない。
 アキのことを考えると色気が出るのか・・・。


「あの・・・ちょっと距離が・・・近いかなぁと・・・」
 アキがうつむきながらしどろもどろに教えてくれたおかげで無意識に距離を詰めていたことに気づく。
 肩がくっつきそうだ。
「ごめん」
 最初にいた時の位置に戻ってアキを見ると、首まで赤くなっていた。
 セーターのせいか、首のラインがキレイに見えて・・・エロい。
 ていうか、ムラムラする。
 
 恋人の話を流されちゃったけど、お互いの誤解が解けたんだし、現実でも恋人で問題ないよね?
 ていうか、夢の中ではほとんどくっついてるんだし近いのなんて今更なんじゃ?
 やっと会えたのに、まだハグもキスもしてなくない?

「アキ」
「へ?」
「抱きしめてもいい?」
「へ?! む、無理無理無理!!!」
 めっちゃくちゃ拒否られた。(ショック)
「夢の中ではしてるのに?」
「ゆ、夢は夢だよぉ!! 現実でなんてッッ・・・推しが尊すぎて直視すらできないのにッッ、抱き・・・ッッ。は、はははははハグなんて、そんな大それたことッッ」
 ヤバい、アキが壊れた。

 頭から煙が出るんじゃないかというくらいテンパるアキに諦めるしかなさそうだ。(なんか爆発しそう)
 でも、目の前にアキがいたら触りたい。
「じゃー、手を繋ぐのは? さっき外で握手したじゃん。それくらいなら良くない?」
 あくまでフレンドリーを装って笑顔で右手を差し出す。
「手を・・・繋ぐ・・・」
 オレの手をじっくり観察したあと、「推しの手が尊い」という理由で拒否られた。

 キスなんて絶対無理そうだし、今日は諦めるしかないとアキに触れることは断念した。
 会えただけも十分だ。
 連絡交換して、これからゆっくりオレに慣れてくれれば・・・今のアキを思うとかなり時間がかかりそうで不安しかない。
 顔色を悪くしてるオレにアキが、
「と、トモセくんごめんね。断ってばかりで」
「え、あーいいよ、気にしないで」
「トモセくんと付き合ってるなんてボクの勝手な願望の夢だと思ってたんだ。好きすぎて毎日のように夢で会えるのもボクだけ。オタク仲間のあずくんにも同じ夢ばかり見るからって精神的に不安定なんじゃないかってすっごく心配されたんだよ」
 アキがクスッとおかしそうに笑う。
「それに、夢の中のトモセくんはアイドルのトモセくんとちょっと違うところがいろいろあって」
「違うところ?」
「髪とか」

 そう言ってアキがチラッとオレの髪に視線を向ける。
「夢の中のトモセくんはネコっ毛で毛先が跳ねてて・・・かわいいよね」
「・・・かわいくない。けど、アキが気に入ってくれたからオレも最近は気に入ってるよ」
 洗って乾いた髪はすっかりストレートがとれて毛先が跳ねている。
「本当にネコっ毛なんだね」
 興味津々とばかりに体ごとこっちを向いて毛先をじっと見つめるアキ。
 いつの間にか敬語が取れてるし。
「触ってみる?」
「へ?!」
「地毛を知ってるの、メンバーと家族くらいだよ」
「そんな・・・貴重な地毛をボクが触っても?」
 アキの言い方にブッと思わず吹き出し、笑う。
「アキは特別! どうぞー」
 うつむいて頭を突き出す。
 数秒経ってアキが手を伸ばすのを気配で感じる。
「し、失礼、します」
「礼儀正しい。どうぞー」
 クスクス笑っていたら、アキの手が頭を撫でるように触れていることに髪を伝ってわかる。
 自分から触れることばかり考えていたけど、アキから触れられるのも・・・良い!

「や、柔らかいね」
 優しく触るアキの指先にオレの心臓が早打ちして落ち着かない。
 でも、嫌じゃないっていうか、夢とは違って感触を感じれて嬉しい。
 ていうか、こそばゆい。
 控えめに触っていた手が慣れてきたのか、ただの頭を撫でるのに変わっていた。自分がネコになったみたいで気持ちがいい。
 ヤバい、このままずっと撫でてほしい。

 ふとアキが手を放したのを、思わずつかんで顔を上げる。
 お互いびっくりした顔で目が合う。
「へ?!」
「あ・・・気持ちよかったからつい・・・」
 パッと手を放す。
「夢の中でもよく撫でてくれてたよね。記憶はあるけど感触とかなかったからやっぱり実際してもらうと違うんだね」
「ぼ、ボクも、夢とは全然違う。トモセくんの髪に触れるだけでこんなにドキドキするなんて」
 さっきまですぐ目をそらしていたアキがまっすぐ見つめてくるから期待が高まって、一歩前へ踏み込む。
「アキ」
 手を伸ばそうとしたところで、アキが口を開く。
「それに、と、トモセくん良い匂いがする」
「・・・シャンプーの匂いかなー」

 そう言われるとオレもアキの匂いが嗅ぎたくなってきた。
 身を乗り出してスィッとアキの首の匂いを軽く嗅ぐ。
 ほんのり甘い匂いがした。
「柔軟剤・・・あ、パンケーキの匂いかも!」
 バイトをしてるからパンケーキの匂いが染みついてるとアキが言っていたことを思い出した。
 そのままアキに視線を向けると、アキが態勢を崩して倒れた。
「だ、大丈夫? ごめん、急に近づいたりして」
 床に仰向けで倒れているアキの顔を覗き込むと、顔を真っ赤にして目を丸くしている。(放心状態のハムスターみたい)
「・・・い、いえ」

 起き上がらないアキをいいことに、顔の横に手をついて再びアキの顔を覗き込む。
「夢の中と一緒だね」
 偶然とはいえ、押し倒した時と同じ状態でほぼフリーズしているアキに、ゆっくり顔を近づけていく。
 心臓の音を感じながら、柔らかそうな唇に触れる、その瞬間ーー。

 バンッと勢いよくドアが開いた。
「ともよんッ!! リビングでクリスマスイベントの打ち上げしようってことになってるけど、どうッッ!!」
 息を荒くしているアイに、もう舌打ちしか返すのがない。

 ぜっっったい、ジュンの仕業だ!

 アキとオレの態勢を見て顔色を青くするアイ。
「な、なにしてるの?」
「アキが転んだから起こそうとしただけだけど?」
 しれっと嘘をつきながらアキに手を差し出すけど、アイの突然の登場に完全にフリーズしてる。
 仕方ないから手首をつかんで勢いよく起き上がらせた。
「だ、誰?」と、アイ。
「アキ。今日のクリスマスイベントに来てくれたオレの友達。ていうことで、打ち上げはオレを除いてみんなで楽しんで」
 つーか、邪魔すんな。と心の中で吐きながらにこーっと笑顔を貼り付ける。
「じゃ、じゃーお友達のアキくんも一緒にッ!」
 オレの気持ちをわかっててそれでも食い下がるアイを笑顔のまま廊下に追い出した。

 ヤバい、ジュンが帰ってきたら追い出すだけじゃ絶対防げない。
 ジュンが帰ってくる前にせめてキスはしたいッッッ!!

 一呼吸置いて、クルッと振り返る。
「アキ、さっきの続きをー」
「ヤバイッッ!! アイだぁぁぁぁぁー!! かぁぁぁぁいいい!! 美紀姉、絶対ッ喜ぶッッ!!」
「え」
「トモセくんッッ!! アイのサインてもらえるかなぁ?!!」
「おい」
 鼻息を荒くして大興奮のアキにマジ切れしそうになった。

 

 興奮が落ち着くのをまっていたけどジュンが先に帰ってきて、結局キスはできなかった。
 オレはジュンの部屋に、アキはオレの部屋に泊ってもらうことになった。
 
 
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