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「希望のストラップ」ートモセ視点ー
しおりを挟む「こんにちはー」
学校が終わった足で制服のまま芸能事務所のシェアハウスにやってきた。
管理人に挨拶してからリビングへ向かうと、約束したはずのジュンではなくアイがソファに座っていた。
気づかれないように後ろに立ち、ソファに肘をつきながらひょっこり顔を覗かせる。
「アーイ! 今日は仕事ないの?」
突然のオレの登場に驚くアイにいつもの反応とばかりにクスクスと笑う。
「ともよんっ! もーうびっくりしたっ! 収録があったんだけど飛んだ。ロケ場所が確保できなかったんだって」
むすっと頬を膨らますアイ。
「ともよんは?」
「ジュンに用があって。あ、ここに来る前にコンビニ寄ったんだ。アイも食べる?」
持っていたコンビニの袋を見えるようにかかげる。
「お菓子? ボク太っちゃうからやめとく」
「ダイエット中?」
「違うけど、食べると太るから」
「ふーん。アイは太ってもかわいいから大丈夫だよ」(顔が)
いつものように言ったつもりだったけど、アイの大きな目が一層大きくなったと思ったらなぜか拳がオレの腕に飛んできた。
「ななななに言ってんの!」
「痛いって・・・顔赤いけど大丈夫? もしかして体調悪い?」
「あ、赤くないよ! リビングの日当たりが良すぎるだけだよ!」
「そ、そう・・・」
なんだろう。
いつもみたいに冗談で返ってこない。
マジで痛む腕をさすっているとアイが部屋に戻ると言ってリビングを出て行ってしまった。
「彼女とケンカでもしたとか?」
意味がわからんと首をかしげているとジュンがリビングに来た。
「悪い、待たせた?」
「全然。今来たとこ。ていうか、今アイと喋ってたんだけどなんかおかしいんだよね。ノリが悪い」
眉間にしわを寄せるオレに、ジュンがうつろな目で、
「・・・まぁ、気にすんな」
「ロケが中止になったから機嫌悪かったのかな? やる気になってるのに仕事が流れると萎えるよね」
わかるわかるとアイに共感するオレにジュンはあくまでも「気にすんな」の一点張り。
「ジュンてアイには冷たいよね。なんで?」
「はぁ? あんな奴どうでもいいからだわ」
「メンバーなのにそれはひどくない?」
「ひどいのはどっちだよ、気ぃ持たせるような態度とっておいて・・・」
ハッとしてジュンが手で自分の口を塞いだ。
「気を持たせる? なんのこと? 誰のこと?」
目を丸くすると、ジュンが面倒くさそうに自分の髪をワシャワシャとかき混ぜた。
「お前最近、アイに絡みすぎだったろ?」
「絡みすぎ?」
言われて最近の行動を思い出し、
「え? 普通じゃん? アイとはよくじゃれ合う仲っていうか。アイだってオレによく抱きついたり頬とかもちもちしてくるじゃん」
「いーや! お前のはマジでバグってた! つーか、首の匂いかいだり後ろから抱きついたり仲いいメンバーでするか? 他にもまだあるぜ? 思い出せ。友情の域を超えたお前の言動をっ! 付き合ってんのかって他の奴が聞いてくるレベルだわ」
勘弁してくれとばかりにジュンがソファにドカッと座った。
「首の匂い・・・付き合う・・・」
よくよく思い出してみると確かにやってた。
やってたけど・・・。
無意識に近いアイに対しての行動の理由に、恥ずかしくて顔が熱くなってきた。
「うわーやべー、アイに謝らないと」
「あ?」
「アイってアキに背格好が似てるから・・・多分、無意識に夢でアキにしてることしてた。うわーめっちゃ恥ずいっ!」
「トモ、それ、アイに言うなよ」
「え? なんで? 冗談言えないくらい嫌だったってことでしょ? アイに彼女いるのに悪いことしたなー」
反省とばかりにしゅんとする。
そんなオレを見てジュンがため息をついて呆れ顔だ。
「アイ、哀れな奴」
「・・・なんで?」
いまいち理解できないでいるとジュンはオレの手からコンビニ袋を奪い取った。
「お、甘いもんめっけ」
ポッキーの箱を引っこ抜いて開ける。
アキには匂いがない。
というか、あると思うけど、夢の中ではいくら鼻を近づけても匂わない。
触ったとか痛いとかは覚えてるけど、その感触までは夢の中では存在しない。
だからってアイで代用してたとか・・・オレ、最低か。
やっぱりちゃんとアイにあとで謝ろう。
ソファに座って買ってきたポテトチップスの口を開けながらまた反省。
「で? アキを探す気になったか」
ジュンが本題を切り出した。
「なった!」
ポテトチップスの袋をテーブルに置き、制服のズボンのポケットからプリンのストラップを取り出す。
「剣道の試合を見に行った高校の廊下で拾ったんだ」
「アキを見つけたって言ってたよな」
「うん、人が多くて結局見失ったけど」
「マジで?」
疑うジュンの目を力強く睨みつける。
「マジ! 今日見た夢でもアキが試合に参加したって言ってたし、ストラップは大事に持ってるって言ってたけど、なんか態度がよそよそしかったから失くしたことを言えなかったか、失くしたことにまだ気づいてないか」
「・・・でもよー」
ポッキーをひとかじりしながらジュンが納得いかない顔をする。
「夢ってご都合主義なところあるからいまいち信用できないっつーか。気にしてることほど・・・な?」
「オレがいいように夢の中でアキに言わせてるって?」
「・・・」
何も言わないけどポッキーを食べながら無言の圧をかけてくる。
「じゃーどうしろって? 言っとくけど、試合会場で会ったのは絶対アキだ。見間違いするわけない」
それがたとえ後ろ姿だろうと、距離が離れていようと、好きな人を間違えない自信がある。
「じゃートモの目を信じるとして・・・それどうすんだよ」
ポッキーでストラップを指す、ジュン。
「そこなんだよね」
「ドヤ顔で言うなよ」
ふたりして真顔で見つめ合う。
フッとジュンが鼻で笑った。
バカにしてるというより、どこか楽しそうだ。
「もういいって言うから話さなかったけど・・・つーか、聞く耳も持たなかったもんな」
「なんだよ、しょうがないだろ。欲張ってまたアキに会えなくなったら嫌だ」
もったいぶるジュンにちょっとイラっとする。
「それさー、たまたまとかじゃね? アキに聞いたか?」
「また夢のご都合主義とか言うだろ?」
「はは、まーな」
おかしそうに笑うジュン。
「もう一度調べ直してみたんだわ。コンサート会場の監視カメラに映ってるアキを」
「え?!」
思わず持ってるポテトチップスを落としそうになる。
「オレがトモに見せた映像の後に映ってたアキが持っていたうちわが変わってた」
「ん? どういうこと?」
「まぁ、ぶっちゃけ誤解だった。アキの隣にいた奴のうちわだったみたいで、そいつの推しがカイだった」
「はぁぁ?!!」
驚きすぎてポテトチップスの袋を床に落として中身をぶちまけた。
ジュンに怒られながら全部拾って、もったいないけどゴミ箱に捨てた。
気を取り直して厚切りポテトチップスの袋を開ける。
「じゃー、オレがうちわを見て投げキッスとキュンサインをしたのはー」
「間違いだな」
「だよね!!!」
次はこぼさないようにポテトチップスの袋をテーブルに置いてソファに突っ伏す。
数秒して顔を上げながら、
「でも、アキは喜んでくれたし、何も言ってなかったけど」
「だからご都合主義なんだって」
「えぇー!」
ショックの事実だ。
それを言われると夢の中で起きてることが全部嘘になる。いや、あながち間違ってないのかも?
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「今日話すことはそこじゃなくて、現実のアキにどう会うか、だ!」
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「じゃーそいつだ」
「え?」
「そのあずって奴なら会えるかも」
「え・・・え?! マジ?!」
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覗いてみると、以前見せてもらったコンサート会場の客席の画像だ。
今回は動画じゃなくて、映像のワンカットを撮ったものだ。
見てすぐにわかる。
画像は荒いけど、水色のスカーフをうちわの持ち手に付けているのがアキ。
「わかるか? アキの隣にいるのがあずとかいう奴」
そう言われてこくんと頷く。
アキよりちょっと身長の低い子がすぐ隣にいる。アキと同じようにうちわにスカーフを付けている。
色は青だ。
画像が荒くてもわかるくらい美人だ。
「・・・女の、子?」
一瞬、目を疑いたい気持ちになる。
「言っとくけど、そいつ男だぜ」
「だよねっっ!!」
ホッとして声がつい大きくなる。
「えーそれにしてもキレイすぎじゃない?! 一般人に見えない」
よく見ると、やたらアキと距離が近い。
近いというかバグってる。
男でもモヤッとする。
「そいつ、誰かに似てね?」
ジュンがやたらもったいぶる。
「誰か? 誰だ?」
しょうがないからつきあってやるけど美人以外特に心当たりがない。
でも見続けていたら頭の片隅にぼや~と誰かが浮かぶ。
「・・・なんか知ってるような、知らないような? え? 似てるって芸能人てこと? 同じ事務所の人とか? アイドル?」
「最近CMでよく見るモデル」
「モデル?! うーーーーーーん」
じーーーーっと目を凝らす。
「時間切れ。モデルのエミリの弟だって」
「エミリ? え! あのモデルのエミリ?! マジで?! そう・・・言われると!」
そう言われると似てる気がする。
「なんでエミリの弟とアキがラブずファン仲間なの?」
「知るか。そのエミリのマネージャーがコンサートのチケットを欲しがってたって知り合いから聞いた」
「CAだっけ?」
「そいつじゃない、他の奴」
「え。他にいるの?」
「で、その知り合いから詳しく他の奴に聞いてもらったら、エミリの弟がラブずのファンだって話。ゲスト用に確保してるチケットだと勘ぐる奴もいるから一般用のチケットを取るのにちょっと苦労したって」
「エミリの弟は一般人てこと?」
「らしいぜ。エミリって同じ事務所だっけ?」
「コンサートの関係者にエミリのマネの後輩がいてそのコネってやつ」
「なるほど」
「で、そのエミリのマネの後輩とかいう奴と会えないか今、交渉中」
「・・・ジュン、お前ってすげーな。ていうか、え? なんでそこまでしてくれるの?」
「言ったろ? 乗っかった船だって。一度やると決めたらやんないと気がすまねータチなんだよ」
「・・・ジュン、いい奴っていうか、逆にあとでゆすられそうで怖いッ!」
「おい」
ギロッとジュンに睨まれる。
「でもまさかそんな繋がりが」
「ま、うまくいけばその後輩にエミリの弟の連絡聞いてアキに会わせてもらうって計画。悪くないだろ?」
自分の計画に酔いしれるような笑みを浮かべるジュン。
「うん・・・本当にうまくいったらすごい、ね」
「なんだよ、気に入らねーって?」
「そんなことないよ。ただ、あのモデルの弟だよ? 簡単にいくかな」
「ラブずのファンならいくだろ」
「でも、推しはカイみたいだよ」
「・・・」
「・・・」
なんか、分厚そうな壁を感じる。
「そこは、カイだって騙して・・・」
「ダメだろ、それ」
「んじゃ、アキには会えなくていいってか」
「よし、騙そう」
でも、本当にうまくいけばアキに会えるかもしれない。そう思うとストラップが希望のアイテムに見えてくる。
「じゃー、アキにあずくんのこと聞いてみようかな」
「待て。計画邪魔すんな」
「え」
「またトモがぶっ倒れるのはメンバー全員望んでねーからな。ここは慎重にいこうぜ。せっかくの人質もあるんだしよ」
ニヤッと悪い笑みを浮かべるジュン。
「人質ってストラップのこと? え? なんかするの?」
「計画は入念にってな」
なんかさっきからチラチラと元ヤンがチラついて見えるのはオレだけ?(ほんとにただの元ヤンだったか怪しい)
カラになったポッキーの箱を片手でベコッと潰すジュンはソファからスクッと立ち上がった。
「話はこれくらいにして、せっかくここに来たんだから新曲の振り付けの練習していくだろ?」
「え? あぁ・・・そっか」
日曜の振り付けの練習の時にだいたい覚えたから別にいいんだけど・・・と思うけど、それを口にしたら絶対ジュンに怒られそうだし。
「うん、家に帰ったらどうせ受験勉強で座りっぱなしになるし、運動がてらやってく」
「なんかそれ、ムカつくな」
「なんでだよ」
「まぁいいや、俺着替えてくっから地下の練習室に先行ってろ」
「わかった」
歩き出したところでジュンが振り返り、
「そーいや、新曲のお披露目と俺らが出演するドラマ、クリスマスイベントに告知すんのが決まったって」
「毎年恒例のファンクラブ限定のイベントにかー。いいね、それ!」
「いいけど、またいろいろと忙しくなるな」
「だねー」
休みが減るとかいいながらジュンがリビングから出て行った。
クリスマスイベントかー。
リーダーの発案で始まった企画だけど、今年で4年目になるかなー。
抽選で200人のファンのためのイベントだから会場も通常のコンサートと違って狭いからファンとの距離が近いんだよね。
「・・・」
クリスマスイベントのことを思い出していたらハッと良い案がひらめく。
アキもファンクラブに入ってるはずだから応募するかもしれない。
「でも、当たらなきゃ行けないのかー・・・て当たらなくても行けるようにすればいいんだ!」
コンサートと違ってゲスト席はないけど、宮本さんをなんとか言いくるめてひと枠確保してもらえばいいんだ!!
いつだったか、カイがわがまま言って付き合ってた自分のファンの彼女を招待したことあったし。
11月だからもう抽選結果が出てると思うからアキに聞いてみよう。
そうだよ、これだ!
ジュンの計画が成功するとは限らないんだし、オレはクリスマスイベントに賭ける!
問題はチケットを渡すことだけど、コンサートと違って少人数だし、下手したらチケットなしで入れるようにすれば。名前パスとか。
もし抽選に当たってたら席の番号を聞いて・・・いや、夢だし、ジュンが言うようにご都合主義とかだったら・・・うーん、でも大丈夫か? いやいや・・・。
振り付けの練習をすっぽかしてソファに座りながらしばらくあれこれ考え込む。
「よし! アキだってわかるようになにか目印になるものを身に着けてもらおう!」
誰もいないリビングにオレの気合の入った声が響く。
うちわみたいなことがないようにイベントアイテムは絶対ダメ。
アキとオレだけがわかるもの・・・。
数分考えたあと、ハッとひらめく。
「プリンだ! しかもとろりプリン! 夢の中で最初にアキと会った時もプリンの話が出たし、アキがオレのファンになったのもとろりプリンがきっかけだったし。これしかない!!」
会場にプリンを持ってきてもらうのはちょっとアキに恥ずかしい思いをさせちゃうかもしれないけど、これしかない気がする。
自分のひらめきにドヤ顔が光る。
クリスマスイベント後にアキと会ってこのストラップを渡せたら。
ずっと握りしめていたプリンのストラップを眺める。
袴姿の横顔のアキを思い出し、胸が高鳴る。
「アキに会える」
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