悪の怪人になったのでヒロインを堕とすことにしました

樋川カイト

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 俺が再び意識を取り戻したのは、あの戦闘から数時間が経った頃だった。
 すでにすっかり日は暮れてしまっていて、監視カメラの映像にも夜の帳が下りていた。
「おはようございます、アイン様。よくお眠りのご様子でしたが」
「ああ、ゆっくり休めたよ。おかげで、身体も頭もスッキリだ」
 言いながら立ち上がると、俺は身体をほぐすようにゆっくりと伸びをする。
 どうやら寝ている間に手当てをしてくれたらしく、身体にはところどころに包帯が巻かれていた。
「治療は全て終了しています。大きな怪我もありませんでしたので、ご安心ください」
「ありがとう。……それで、彼女の様子はどうだ?」
 軽く礼を言うと、俺は再びソファに腰掛けながら尋ねる。
 俺の言葉に小さく頷いたクレビスは、モニターの一つを操作しながら質問に答える。
「最初は抵抗していましたが、今はこの通り大人しくなっております。媚毒の浸透も、問題なく進行していると思われます」
 説明を受けながらモニターを眺めると、そこに映し出されたのは大量の液体に沈むボンバーラビットの姿だった。
 首元までどっぷりと浸かっている上に、彼女が動くたびに頭にまで液体がかかっていく。
 一応溺れてしまわないように対策はしているが、その姿はとても苦しそうだ。
「さて、それじゃあ次の段階に進むとするか。彼女がどれくらい耐えてくれるか、楽しみだな」
 俺の言葉にクレビスが時空の歪みを生み出し、俺たちはゆっくりとその歪みをくぐる。
 そこはさっきまでモニターに映っていた水槽のある部屋だった。
 中央に置いてある水槽の中では相変わらずボンバーラビットが浮かんでいて、俺の姿を見つけるとキッと睨みつけてくる。
「はぁ、はぁ……。てめぇ、ふざけやがって……。あんな卑怯な手で俺をこんな目に遭わせて、どうなるか分かってるんだろうな!」
「ああ、もちろん分かってるさ。お前はその卑怯な相手に、手も足も出ずに負けるんだよ。そして、身も心も俺の物になるんだ」
「誰が、お前の物になんてなるか……。ふざけたことを抜かしてんじゃねぇぞ!」
 何時間も媚毒の中に浸けられていたはずなのに、彼女の意志はいまだに折れていない。
 その事実に、俺は思わず頬が緩んでしまう。
「お前のその態度がどうやって変わっていくか、楽しみだよ。……クレビス」
「はい、かしこまりました」
 一礼したクレビスが装置を操作すると、水槽の中から媚毒が排出されていく。
 同時にボンバーラビットの身体も水槽の外へと吐き出され、そのまま床へと倒れ込んだ。
 その身体からはすっかり力が抜けてしまっていて、どうやら起き上がることもできないらしい。
 それでもなんとか立ち上がろうとするボンバーラビットを持ち上げると、近くに置かれた拘束椅子の上へと乗せる。
 そのまま拘束を施せば、彼女はもう暴れることはおろか動くことすらできなくなってしまう。
「くそっ……。こんな拘束、普段ならすぐにぶっ壊してやるのに……」
 足をM字に開いた恥ずかしい格好で拘束されている自分の身体を忌々しそうに眺めながら、彼女は小さく呟く。
「いい格好だな。とてもよく似合ってるぞ」
「ふざけんなっ! 絶対にぶっ殺してやるから、覚悟しとけよ!」
 キッと睨みつけてくる視線を受けても、今の俺は危機感など微塵も感じない。
 目の前に居るのはすでに敵ではなく獲物で、獲物に恐怖する捕食者など存在しないだろう。
 だから俺は、無言のまま彼女の元へと近づいていく。
「やめろっ、こっちに来んなっ……!」
 身体をよじって抵抗するしかない彼女の姿を見つめながら、俺はその胸元へと手を伸ばす。
 鍛えられて引き締まった身体とは裏腹に女性らしい柔らかさを持ったおっぱいに指が沈み込み、たったそれだけの接触で彼女の身体はビクッと震える。
「くそっ…! 触んなっ……! んんっ……」
 両手でおっぱいを揉みしだくと、さっきまで凛々しかった彼女の表情が快楽に歪んでいく。
「なんだよ…、これぇ……。嫌なはずなのに、なんで、こんなにっ……。んうぅっ!?」
 自分の身体のありえない反応に戸惑いの声を上げる彼女。
 そんな様子を見て口角を上げながら、俺は彼女のおっぱいの頂点に指を這わせる。
 いつの間にか固く主張している乳首を指で押しつぶすと、彼女は目を見開いて声を上げる。
「そこっ、身体がビクッてしてっ……! おかしいだろっ、こんなの……。ふっ、んぅっ……!」
 戸惑いながらも身体は確実に快感に震えていて、触れば触るほど彼女の口から声が漏れてくる。
「さっきまでの威勢はどうした? こんな風に好き勝手に弄られて感じるなんて、もしかしてマゾなんじゃないか?」
「ふざ、けんなぁっ…! どうせ、さっきの変な水のせい、だろうがっ……! んぁっ、あぁっ……」
 態度とは違い身体は素直に俺の指先に反応し、口からは可愛らしい嬌声が漏れて聞こえてくる。
「はぁ、はぁ……。クソッ…! 好き勝手に障りやがって……。いい加減に、しろっての……」
「なにを言ってるんだ? まだまだ始まったばかりだって言うのに、もしかしてもう興産なのか? だったら、お前も大したことないってことだな」
「はぁっ!? ふざけんなっ! オレはまだ全然平気だっての。お前に触られても、気持ち悪いだけだ」
「そうなのか? その割には、身体は反応してるみたいだけどな」
 乳首はすっかり尖って主張を始めているし、割り開かれた足の間から覗く下着は彼女から溢れた愛液ですっかり透けてしまっている。
 それでも強がる彼女にニヤけた笑みを向けながら、俺はさらに彼女の身体を責め立てるために手を伸ばしていく。
「おい、ちょっと待てって……。いったい今度はどこを触るつもり……、んひゃあっ!?」
 彼女の頭についている特徴的なウサ耳。
 その耳を撫でるように根元から指先でなぞると、さっきまでよりも甲高い声が聞こえてくる。
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