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「ねぇ、最近はあまりやる気がないみたいだけどどうしたのかしら?」
ある日の午後、いつも通りブリーフィングルームのソファで寛いでいた俺にサトリが声をかけてきた。
「いや、別になんでもないさ。ただ、次のヒロインを堕とすための作戦を考えていたんだ」
「あら、そうだったの。私はてっきり、もう飽きてしまったのかと思ったわ」
「まさか、そんな訳ないだろ。俺はヒロインを手に入れるためだけにこの組織に居るんだ。自分の存在意義を、簡単に捨てるはずないさ」
実際にはしばらく動くつもりはない。
あんな話を聞かされた後では、ツインクルスターに手を出すことも少し気後れしてしまう。
まぁそれは、すでに妹の佳奈は手中に収めていると言ってもいいし、いつでも堕とせるという余裕があるからかもしれない。
だからしばらくはゆっくりと時間を潰そうと考えているのだけど、それをサトリに正直に言う義理はない。
というより、言えば確実に面倒なことになるだろう。
彼女は明らかに、世界の真実を知っていて俺に黙っていた。
それはクレビスに口止めしていたことからも明らかだ。
だから俺は、彼女に気付かれないように曖昧にごまかす。
そんな俺の心のうちを知らないサトリは、優雅に笑いながらさらに言葉を続ける。
「ふふ、そうね。……それで、次に堕とすヒロインはもう決めているのかしら?」
問われて、俺は顎に手を当てて思考を巡らせる。
「さて、誰にしようかな。候補がありすぎて、なかなか決められないな」
これは本当のことだ。
世界中にはヒロインが溢れていて、その誰もが他にない魅力を持っている。
そんな彼女たちの誰を優先して堕とすべきか、それが今の俺の悩みの種だ。
「だったら、オススメのヒロインが一人いるんだけど、どうかしら?」
「オススメ? いったい誰のことだ?」
サトリの方からそうやって提案してくることは珍しく、なんとなく興味がわく。
俺が興味を持ったことに気を良くしたのか、サトリは微笑みながら話を続ける。
「あなたは、エンジェラインっていうヒロインを知ってるかしら?」
サトリの口から聞かされたのは、ヒロインの中でもトップクラスに有名な名前だった。
と言っても、エンジェラインはそれほど強いヒロインというわけではない。
彼女を知っている人の多くも、エンジェラインと聞いてイメージするのは戦っている姿ではないだろう。
その理由は、彼女のメインとなる活動のせいだ。
「あんなアイドルもどきのヒロインが、どうしてオススメなんだ?」
エンジェラインはヒロインとしてよりも、アイドルとしての側面の方が強い。
ヒロインの地位向上作戦だとか銘打って、彼女はアイドルとしてステージに立っているのだ。
「エンジェラインを倒したからって俺たちの活動がやりやすくなることなんてないだろう。そもそも、彼女が悪の組織と戦ったなんてほとんど聞いたことないぞ」
倒しても意味がないような相手を苦労して堕とすなんて、正直に言って面倒くさい。
そんな俺の言葉を黙って聞いていたサトリは、楽しそうに微笑みながら口を開いた。
「いいえ、彼女を倒すことにはちゃんと意味があるの。それは他のヒロインを堕とすことではなかなか手に入れられない重要な成果よ」
「重要な成果? いったい、なんのことを言っているんだ?」
まったく意味が分からない俺の質問に、サトリは相変わらず微笑みを絶やさずに答える。
「エンジェラインはヒロインにとっていわゆる広告塔のような存在よ。彼女が華やかに活動することによって、同世代の女の子たちにヒロインという使命を広く認知させていく役目があるの。彼女の存在によってヒロインとして戦うことへの忌避感が薄れ、そして新たなヒロインが生まれていくの」
「なるほど。憧れのあの子と同じヒロインになりたいって奴が、少なからず存在するってわけだ」
だとしたら、あのアイドル活動も意味のある行動だったんだな。
「もちろん、彼女自体が目立ちたがりって可能性もあるけど、それでもあれを放置しておくと間接的に私たちの活動が阻害されてしまうの」
「だから、次はエンジェラインを堕とせってことか」
やっとサトリの言っていることが理解できた俺に、彼女はさらに話を続ける。
「それ以外にも、もう一つ大事な成果があるわ。広告塔である彼女を、私たちが逆に利用してあげるの」
「逆に?」
「彼女ほど知名度のあるヒロインが悪の組織に捕らえられたら、見ている人たちはどう思うかしら。さらに彼女が悪に染まってしまえば、あの子のようになりたいと思っていた女の子たちはどんな反応をするのかしら」
「もしも俺だったら、ヒロインになりたいなんて思わなくなるな」
ということは、今回の作戦はそれが目的というわけだ。
「確かにそれも目的のひとつだけど、メリットはそれ以外にもあるわ」
「それ以外? ほかにいったいどんなメリットがあるんだ?」
「エンジェラインは広告塔になるために、いろいろなヒロインと仕事をしているわ。当然、他のヒロインとの繋がりもそれなりに広いはず。上手くいけば、彼女から芋づる式に他のヒロインの正体を探ることもできるかも知れない」
そう言われれば、確かにエンジェラインが複数のヒロインと一緒に活動している動画を見たことがある気がする。
サトリの言う通り、彼女だったらヒロインの正体を知っている可能性は高いだろう。
しかしそれは、ヒロインを堕とすペースが上がってしまうことを意味している。
現状では俺だけがヒロインを悪堕ちさせることに成功しているけど、もしも正体が周知のものになれば他の怪人もヒロインを手に入れるかも知れない。
そうなればガドリンが言っていたように正義と悪のパワーバランスが崩れてしまうし、なにより俺のヒロインを横取りされているみたいで気に食わない。
そうだ、世の中のヒロインは全部俺のものなんだから。
それをいったいどうして、俺は遠慮なんてしていたのだろうか。
「よし、分かった。それじゃ次に狙うのは、エンジェラインで決定だ。サトリはいつも通り、朗報を待っていてくれ」
「ふふ、期待しているわ。もしも手が足りないときは遠慮なく言ってちょうだい。すぐに部下を貸してあげるから」
「まぁ、必要なら声をかけるさ」
「それじゃ、よろしく頼むわね」
手をひらひらと振りながら、サトリは部屋を後にする。
後に残された俺は、緊張して無意識に固まっていた筋肉をほぐすように大きく息を吐いた。
ある日の午後、いつも通りブリーフィングルームのソファで寛いでいた俺にサトリが声をかけてきた。
「いや、別になんでもないさ。ただ、次のヒロインを堕とすための作戦を考えていたんだ」
「あら、そうだったの。私はてっきり、もう飽きてしまったのかと思ったわ」
「まさか、そんな訳ないだろ。俺はヒロインを手に入れるためだけにこの組織に居るんだ。自分の存在意義を、簡単に捨てるはずないさ」
実際にはしばらく動くつもりはない。
あんな話を聞かされた後では、ツインクルスターに手を出すことも少し気後れしてしまう。
まぁそれは、すでに妹の佳奈は手中に収めていると言ってもいいし、いつでも堕とせるという余裕があるからかもしれない。
だからしばらくはゆっくりと時間を潰そうと考えているのだけど、それをサトリに正直に言う義理はない。
というより、言えば確実に面倒なことになるだろう。
彼女は明らかに、世界の真実を知っていて俺に黙っていた。
それはクレビスに口止めしていたことからも明らかだ。
だから俺は、彼女に気付かれないように曖昧にごまかす。
そんな俺の心のうちを知らないサトリは、優雅に笑いながらさらに言葉を続ける。
「ふふ、そうね。……それで、次に堕とすヒロインはもう決めているのかしら?」
問われて、俺は顎に手を当てて思考を巡らせる。
「さて、誰にしようかな。候補がありすぎて、なかなか決められないな」
これは本当のことだ。
世界中にはヒロインが溢れていて、その誰もが他にない魅力を持っている。
そんな彼女たちの誰を優先して堕とすべきか、それが今の俺の悩みの種だ。
「だったら、オススメのヒロインが一人いるんだけど、どうかしら?」
「オススメ? いったい誰のことだ?」
サトリの方からそうやって提案してくることは珍しく、なんとなく興味がわく。
俺が興味を持ったことに気を良くしたのか、サトリは微笑みながら話を続ける。
「あなたは、エンジェラインっていうヒロインを知ってるかしら?」
サトリの口から聞かされたのは、ヒロインの中でもトップクラスに有名な名前だった。
と言っても、エンジェラインはそれほど強いヒロインというわけではない。
彼女を知っている人の多くも、エンジェラインと聞いてイメージするのは戦っている姿ではないだろう。
その理由は、彼女のメインとなる活動のせいだ。
「あんなアイドルもどきのヒロインが、どうしてオススメなんだ?」
エンジェラインはヒロインとしてよりも、アイドルとしての側面の方が強い。
ヒロインの地位向上作戦だとか銘打って、彼女はアイドルとしてステージに立っているのだ。
「エンジェラインを倒したからって俺たちの活動がやりやすくなることなんてないだろう。そもそも、彼女が悪の組織と戦ったなんてほとんど聞いたことないぞ」
倒しても意味がないような相手を苦労して堕とすなんて、正直に言って面倒くさい。
そんな俺の言葉を黙って聞いていたサトリは、楽しそうに微笑みながら口を開いた。
「いいえ、彼女を倒すことにはちゃんと意味があるの。それは他のヒロインを堕とすことではなかなか手に入れられない重要な成果よ」
「重要な成果? いったい、なんのことを言っているんだ?」
まったく意味が分からない俺の質問に、サトリは相変わらず微笑みを絶やさずに答える。
「エンジェラインはヒロインにとっていわゆる広告塔のような存在よ。彼女が華やかに活動することによって、同世代の女の子たちにヒロインという使命を広く認知させていく役目があるの。彼女の存在によってヒロインとして戦うことへの忌避感が薄れ、そして新たなヒロインが生まれていくの」
「なるほど。憧れのあの子と同じヒロインになりたいって奴が、少なからず存在するってわけだ」
だとしたら、あのアイドル活動も意味のある行動だったんだな。
「もちろん、彼女自体が目立ちたがりって可能性もあるけど、それでもあれを放置しておくと間接的に私たちの活動が阻害されてしまうの」
「だから、次はエンジェラインを堕とせってことか」
やっとサトリの言っていることが理解できた俺に、彼女はさらに話を続ける。
「それ以外にも、もう一つ大事な成果があるわ。広告塔である彼女を、私たちが逆に利用してあげるの」
「逆に?」
「彼女ほど知名度のあるヒロインが悪の組織に捕らえられたら、見ている人たちはどう思うかしら。さらに彼女が悪に染まってしまえば、あの子のようになりたいと思っていた女の子たちはどんな反応をするのかしら」
「もしも俺だったら、ヒロインになりたいなんて思わなくなるな」
ということは、今回の作戦はそれが目的というわけだ。
「確かにそれも目的のひとつだけど、メリットはそれ以外にもあるわ」
「それ以外? ほかにいったいどんなメリットがあるんだ?」
「エンジェラインは広告塔になるために、いろいろなヒロインと仕事をしているわ。当然、他のヒロインとの繋がりもそれなりに広いはず。上手くいけば、彼女から芋づる式に他のヒロインの正体を探ることもできるかも知れない」
そう言われれば、確かにエンジェラインが複数のヒロインと一緒に活動している動画を見たことがある気がする。
サトリの言う通り、彼女だったらヒロインの正体を知っている可能性は高いだろう。
しかしそれは、ヒロインを堕とすペースが上がってしまうことを意味している。
現状では俺だけがヒロインを悪堕ちさせることに成功しているけど、もしも正体が周知のものになれば他の怪人もヒロインを手に入れるかも知れない。
そうなればガドリンが言っていたように正義と悪のパワーバランスが崩れてしまうし、なにより俺のヒロインを横取りされているみたいで気に食わない。
そうだ、世の中のヒロインは全部俺のものなんだから。
それをいったいどうして、俺は遠慮なんてしていたのだろうか。
「よし、分かった。それじゃ次に狙うのは、エンジェラインで決定だ。サトリはいつも通り、朗報を待っていてくれ」
「ふふ、期待しているわ。もしも手が足りないときは遠慮なく言ってちょうだい。すぐに部下を貸してあげるから」
「まぁ、必要なら声をかけるさ」
「それじゃ、よろしく頼むわね」
手をひらひらと振りながら、サトリは部屋を後にする。
後に残された俺は、緊張して無意識に固まっていた筋肉をほぐすように大きく息を吐いた。
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