悪の怪人になったのでヒロインを堕とすことにしました

樋川カイト

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「キャアァァッ!!」
 予想外の出来事に思わず悲鳴を上げてしまう私。
 あっという間に下着姿にされてしまった私を、アインはまるで周囲に見せつけるかのように抱え上げる。
 外気に触れた胸がプルンと揺れ、無理やり足を開かされれば衣装と同じ純白の下着が露わになってしまう。
「キスだけでこんなに濡らしてしまうなんて、やっぱりお前は淫乱な女なんだな」
 彼の言葉通り、私の下着は漏れ出した愛液で透けるほど濡れてしまっている。
「やめ、なさい……! こんな辱め、卑怯です!」
「卑怯で結構。それより周りをよく見てみろ。みんなお前の身体に釘付けになっているぞ」
「え……?」
 言われて初めて、私たちの周囲に人だかりができていることに気が付いた。
 その瞬間突き刺さる、たくさんの視線。
 ある人は好奇の、ある人は侮蔑の、そしてある人はイヤらしい視線で私を見つめている。
「いやっ! 見ないでっ!!」
 必死に身体を隠そうとしても、しっかりと抱えられた身体はびくともしない。
 隠すこともできずに裸体を衆目に晒されて、顔から火が出そうなほど熱い。
 瞼をギュッと閉じて恥ずかしさを耐えていると、私の胸に誰かが触れる。
「やめてっ! 触らないで!」
 抵抗空しく胸を鷲掴みにされて、そんな乱暴な手つきでも私の身体は感じてしまう。
「んっ、やぁっ……。こんなの、おかしいよぉ……」
 普段なら絶対に感じないような快感に、私の頭は混乱する。
 いつの間にか乳首はピンと尖り、股間からは愛液が溢れて下着を汚す。
 そんな私の姿を見て、周囲の人たちがざわつく気配を感じる。
「ほら、お前が感じてる姿がみんなに見られてるぞ。こんなに乳首をビンビンにして、正義のヒロインが聞いて呆れるな」
「感じてなんてっ……! んきゅうぅぅっ!?」
 乳首をギュッと摘ままれて、弾けるような快感に身体がビクッと震える。
 クリクリと乳首を弄られるたびに腰が跳ね、全身から抵抗する意思が抜けていく。
「やっ、あぁっ…! んんっ、うぅぅっ……。乳首、弄らないでぇ……」
「遠慮するな。もっと無様な姿を見物人たちに見せてやれ」
「だめっ、だめぇっ! これ、以上は……! んあぁあっ!」
 これ以上弄られたら、頭がおかしくなってしまう。
 快感から逃れるようにもがいても、その動きだけで敏感になった身体に快感が走る。
 そして、不意に限界が訪れた。
「あっ、あぁあっ! だめっ! だめなのぉっ!! もうっ、イくっ……! んんんぅぅっ!!」
 ビクンッと身体が大きく跳ね、股間からはプシッと愛液が噴き出す。
「なんだ。乳首を弄られただけで絶頂するなんて、堪え性のない奴だ。こんな大勢の前で絶頂して、恥ずかしくないのか?」
「いや……、なんで……。こんなの、ウソだよ……」
 怪人の手で絶頂してしまった。
 そしてその姿を、大勢の人たちに見られてしまった。
 その事実だけで、私の心が折れるには充分すぎるほどだった。
 瞳からは涙が溢れ、身体は絶頂の余韻で小刻みに震える。
 もう、全てを終わりにしてしまいたい。
 しかし本当の地獄は、ここからだった。
「では、メインイベントを始めるとしよう。……放心している暇はないぞ」
 言葉とともに最後に残った下着まで奪われて、私はついに生まれたままの姿にされてしまう。
 愛液でヌラヌラと光る股間に視線が集まり、その突き刺さるような視線でさらに愛液が溢れてくる。
「すっかり見られることが快感になったみたいだな。なら、これからもっと気持ちよくしてやろう」
 クチュッと淫らな水音が聞こえ、そして股間に熱くて固い感触が伝わる。
「さぁ、正義のヒロインのレイプショーを始めよう!」
 ズンッと鈍い感触とともに、私の身体が貫かれる。
 一瞬遅れて快感が背筋を駆けのぼってきて、まるで頭を殴られたかのようにクラクラとの脳が揺れる。
 犯されていると自覚した時、私の口からは情けない悲鳴が漏れ出していた。
「ぁ……。いやああぁぁぁっ!」
 貫かれた股間から熱い快感がこみ上げ、頭の中でバチバチと火花が散る。
 蕩けそうになる表情を必死に引き締めながら、私はアインをキッと睨みつける。
「いい加減に、しなさい! 私は、こんなことでは屈しないわ!」
「ははっ、いいぞ。それでこそ正義のヒロインだ。その顔が快楽に歪む瞬間が、今から楽しみだな」
 その言葉とともに、私の股間に突き刺さった肉棒が前後に動き始める。
「やっ、あぁっ! んああぁあっ!!」
 抜けるギリギリの所から、一気に奥まで。
 バチュッバチュッと激しい音を立てながら行われる激しいストロークに、私の敏感な身体はガクガクと大きく震える。
「くっ、あぁっ…! んんっ、んぅああっ……!」
 もはや声を抑えることもできず、唇を噛みしめながら与えられる快感に耐えるほかない。
「やぁ、あぁあっ、んっ……! もうっ、やめてっ……!」
 ついに弱音が漏れてしまうと、そんな私をあざ笑うかのように肉棒の動きはさらに激しくなっていく。
「やぁあっ! あぁあっ、んんぅっ! もうやだっ! 動かないでぇっ!」
 一度漏れてしまえば、後は堰を切ったように次から次へと声が漏れてしまう。
 気が付けば私は少女のようにイヤイヤと首を振りながら、ただ悲鳴のような嬌声を発することしかできなくなっていた。
「さっきまでの威勢はどうしたんだ? こんなことでは屈しないんじゃなかったのか?」
「やっ、んはぁっ…! わたしは、屈しない、んだからぁっ……! 屈しない、けど……。んんぅううっ! んああぁあっ……!」
「けど、なんだ? 見物人にも聞こえるように言ってみろ!」
 その言葉で、私は自分の痴態が見られていることを思い出した。
 見渡せば大勢の人の視線が肌に突き刺さり、その侮蔑や好奇の入り混じった視線は私の心を折るのに十分すぎるほどだった。
「こんなに、見られて……。もう、無理だよぉ……」
 全てを諦めた瞬間、頭をよぎったのは最愛の彼の顔だった。
 彼以外に犯されて、堕とされてしまうなんて絶対に嫌だ。
 しかしそんな感情も、与えられる大きな快感によって押し流されてしまう。
「あっ、あぁあっ! だめぇっ…! こんなの、気持ちよすぎるのぉっ!」
 必死に耐えていた快感に屈してしまえば、後は楽だった。
 表情は一気に蕩け、たくさんの人に見られているにも関わらず媚びたような甘い声を漏らす。
 むしろ視線が快楽のスパイスのようで、ビクビクと震える身体は更なる快感を求めるように自ら腰を動かし始める。
「ずいぶんと素直になったな。そんなに俺の沈歩が気持ちいいのか?」
「はいっ、気持ちいいですっ! んあっ、あぁああっ…! もっと、おちんちんくださいぃ……!」
 イヤらしい言葉を発するほどに、私の身体は気持ちよくなってくる。
 まるで熱に浮かされたように荒い息を吐きながら、私はただ快感に身を任せていた。
「さて、そろそろ終わりにしようか。最後に何が欲しいか、ここに居る全員に言ってみろ」
「んっ、んうぅ……! 私、欲しいの……」
 これを言ってしまえば全てが終わってしまう。
 それでも、私はそれを我慢することができなかった。
「欲しい……。おちんちんから、精液だしてくださいぃ……! 私に、精液いっぱい出してくださいっ!」
 あぁ、言ってしまった。
 その瞬間突き刺さる視線に身体が震え、おまんこは求めるようにおちんちんをギュッと締め付ける。
「いいぞ、出してやるっ! 子宮全部で受け取れっ!!」
 言葉とともにおまんこの最奥を叩かれ、私は絶頂してしまう。
 そんな私に合わせるようにおちんちんからも熱い精液が流れ込み、私はさらに深い絶頂を極めてしまった。
「んあっ、ああぁああっ!! イくっ、イくううぅぅうっ!!」
 バチバチと脳内で火花が弾け、目の前がチカチカと点滅する。
 身体はのけぞりながら大きく震え、口からは悲鳴のような嬌声が溢れる。
「さて、それじゃあ最後の仕上げだ」
 なかなか絶頂から降りてこれない私の胸に、不意に何かが触れる。
 そこから流れ込んでくるのは、今まで感じたことのないような黒い感情だった。
 まるで自分が書き換えられるような奇妙な感覚とともに、私の意識はゆっくりと闇に染められていく。
「秋野くん、ごめんなさい……」
 それが、正義のヒロインとしての私の最後の一言だった……。
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