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「ふぅ、これで終わりですね」
残っていた最後の一人を始末して、私は小さく呟いた。
「まったく、最近は弱いくせに数の多い敵ばかりで疲れてしまうわ」
そんな風に愚痴を吐きながらも、周囲に視線を配ることを忘れない。
一般市民はすでに全員が退避を済ませていて、ここに居るのは私と地面に倒れている敵の戦闘員たちだけ。
その戦闘員たちも全て意識を失っているようで、この場で動いているのは私だけだった。
「少しやりすぎたかしら?」
なんて少しだけ考えて、私は口角を少しだけ上げながら首を振った。
「いえ、悪さをしていたんですから自業自得ですね。むしろ、息の根を止められなかっただけ感謝してほしいくらい」
地面に倒れ伏す戦闘員たちを一瞥しながら呟いて、それっきり彼らに興味のなくなった私はその場を後にする。
「あれ? もう終わっちゃったの?」
そのまま歩き去ろうとしていると、背後から聞き覚えのない声が聞こえてくる。
驚いて振り返ると、そこには鮮やかな衣装に身を包んだ一人の少女が立っていた。
「あなた、誰ですか?」
「え? えっと、私は……」
少し困惑している様子の少女は、正面から私に向き直ってにっこりと満面の笑みを浮かべた。
「私の名前はマイティベル。正義の味方やってます!」
「あぁ、あなたが」
「私のことを知ってるんですか? ところで、そう言うあなたのお名前は?」
「そういえば、名乗っていませんでしたね。私はロイヤルフォーチュン。あなたと同じ正義の味方です」
私の名前を聞いて、少女──マイティベルは瞳をキラキラと輝かせながら歩み寄ってくる。
「ロイヤルフォーチュン!? あの有名なロイヤルフォーチュンさんなんですか?」
そのあまりの勢いに少しだけ驚きながら、私は努めて冷静を装って彼女に微笑みを返す。
「ええ、本人です。……有名かどうかは良く知りませんけど」
「とっても有名ですよ! 私、昔からあなたの大ファンなんです! ……あの、握手してもらってもいいですか?」
「ええ、握手くらい構いませんよ」
「わぁ! ありがとうございます!」
差し出した手を両手で大切そうにギュッと握った彼女は、嬉しげに微笑みながら何度もお礼を言ってくる。
「そんなに恐縮しなくても大丈夫ですよ。そもそも私たちは、同じ正義の味方同士じゃないですか」
世界に散らばる無数のヒロインたち。
そこに先輩や後輩だなんて上下関係はなく、みんな等しく正義のために戦う戦友だ。
少なくとも私は、そう思っている。
「だから、もっと普通に接してもらっても構いませんよ」
「……えっと、うん。分かった。でも、あなたのファンであることは変わらないからね」
屈託のない笑顔でそう答えた彼女につられるようにして、私の頬も柔らかく緩んでしまう。
「ところで、ロイヤルフォーチュンさんはこれから暇ですか?」
「え? ええ、予定はないですけど」
「本当にっ? だったら、ちょっとお話したいんだけど、良いかな?」
私の答えに興奮が隠せないという風に、彼女は嬉しそうに私の手を取って飛び跳ねる。
「ちょっと待ってください! お話って……?」
「その強さの秘訣とか、ぜひ教えてください! 私って離れて戦うのがすっごく苦手だから、参考にしたいんです」
「なるほど……。って、まだ私は了承してませんよ」
そんな抗議を聞くこともなく、マイティベルはさっさと変身を解いて繁華街の方へと歩いていこうとする。
「ちょっ、ちょっと待ちなさい!」
力任せに手を振り払うわけにもいかず、かと言ってこのまま街中に出てしまえば目立つことは必至だ。
「はぁ……、仕方ないですね」
小さくため息を吐きながら変身を解いた私は、そのまま彼女に連れられて今度こそ路地を後にするのだった。
────
「まずは改めて自己紹介を。私の名前は鈴原舞歌、高校二年生です」
「鈴原さん、ですね。私は三枝美幸です。よろしくお願いしますね」
腕を引かれて歩くこと数十分。
手ごろな喫茶店のテーブル席に向かい合って座った私たちは、改めてお互いの自己紹介を済ませていた。
「ところで、三枝さん……」
「美幸で結構ですよ」
「あっ、だったら私のことも舞歌でいいですよ。それで、美幸さんに質問があるんですけど」
「なんでしょう? 私に応えられることなら、なんでも聞いてくださいな」
「じゃあ、遠慮なく。美幸さんって、もしかして年上だったりします?」
「ええ、そうですね。私は三年生ですから、あなたの一つ上の学年です」
「やっぱり、なんだかそうじゃないかと思ってました。だって、美幸さんってすごく大人っぽいし」
「ふふ、ありがとう」
舞歌さんが楽しそうに笑い、それにつられるように私も自然と笑みがこぼれる。
そうやって朗らかに言葉を交わしながら、私は少し疑問に思ったことを聞いてみることにした。
「ところで、少し質問してもいいかしら?」
「なんですか?」
そんなつもりはないのだけど、少しだけ真剣な口調になった私の雰囲気を敏感に察して、舞歌さんも笑みを引き締めて首を傾げる。
「そんなに改まらなくても大丈夫よ。ただ、どうしてしばらく活動を休止していたのかが聞きたいだけだから」
マイティベルは今日私の前に姿を現すまでの数週間、活動を休止していた。
それまではむしろ精力的に活動していた彼女が突如として姿を消したことに、私も少しばかり困惑したものだ。
そして、たまたま生活範囲が近かった私が代わりを務めることにしたのだ。
結果として私の仕事が増えたことになるけど、それはどうでもいい。
それよりも、どうして彼女が姿を消していたのかが知りたいのだ。
もしも何かトラブルに巻き込まれているのだとしたら、私にも何か手伝えることがあるかもしれない。
「えっと、それは……」
私の質問に、舞歌さんは話しづらそうに唇をもごもごと動かす。
「言いづらいことなの? だったら、無理にとは言わないけど」
「いえ、そうじゃないんです。ただ……」
「ただ?」
「えっと、ちょっとだけ言いにくいと言うか……」
そう言って逡巡した舞歌さんは、やがて覚悟を決めたように小さく口を開いた。
「実は、ちょっとだけ成績が落ちてしまって。それでしばらく、勉強の方に集中していたんです」
なんて、正義のヒロイン失格ですよね。
照れくさそうに頬を掻きながら笑う舞歌さんに向けて、私は少し拍子抜けしたように微笑みを向ける。
残っていた最後の一人を始末して、私は小さく呟いた。
「まったく、最近は弱いくせに数の多い敵ばかりで疲れてしまうわ」
そんな風に愚痴を吐きながらも、周囲に視線を配ることを忘れない。
一般市民はすでに全員が退避を済ませていて、ここに居るのは私と地面に倒れている敵の戦闘員たちだけ。
その戦闘員たちも全て意識を失っているようで、この場で動いているのは私だけだった。
「少しやりすぎたかしら?」
なんて少しだけ考えて、私は口角を少しだけ上げながら首を振った。
「いえ、悪さをしていたんですから自業自得ですね。むしろ、息の根を止められなかっただけ感謝してほしいくらい」
地面に倒れ伏す戦闘員たちを一瞥しながら呟いて、それっきり彼らに興味のなくなった私はその場を後にする。
「あれ? もう終わっちゃったの?」
そのまま歩き去ろうとしていると、背後から聞き覚えのない声が聞こえてくる。
驚いて振り返ると、そこには鮮やかな衣装に身を包んだ一人の少女が立っていた。
「あなた、誰ですか?」
「え? えっと、私は……」
少し困惑している様子の少女は、正面から私に向き直ってにっこりと満面の笑みを浮かべた。
「私の名前はマイティベル。正義の味方やってます!」
「あぁ、あなたが」
「私のことを知ってるんですか? ところで、そう言うあなたのお名前は?」
「そういえば、名乗っていませんでしたね。私はロイヤルフォーチュン。あなたと同じ正義の味方です」
私の名前を聞いて、少女──マイティベルは瞳をキラキラと輝かせながら歩み寄ってくる。
「ロイヤルフォーチュン!? あの有名なロイヤルフォーチュンさんなんですか?」
そのあまりの勢いに少しだけ驚きながら、私は努めて冷静を装って彼女に微笑みを返す。
「ええ、本人です。……有名かどうかは良く知りませんけど」
「とっても有名ですよ! 私、昔からあなたの大ファンなんです! ……あの、握手してもらってもいいですか?」
「ええ、握手くらい構いませんよ」
「わぁ! ありがとうございます!」
差し出した手を両手で大切そうにギュッと握った彼女は、嬉しげに微笑みながら何度もお礼を言ってくる。
「そんなに恐縮しなくても大丈夫ですよ。そもそも私たちは、同じ正義の味方同士じゃないですか」
世界に散らばる無数のヒロインたち。
そこに先輩や後輩だなんて上下関係はなく、みんな等しく正義のために戦う戦友だ。
少なくとも私は、そう思っている。
「だから、もっと普通に接してもらっても構いませんよ」
「……えっと、うん。分かった。でも、あなたのファンであることは変わらないからね」
屈託のない笑顔でそう答えた彼女につられるようにして、私の頬も柔らかく緩んでしまう。
「ところで、ロイヤルフォーチュンさんはこれから暇ですか?」
「え? ええ、予定はないですけど」
「本当にっ? だったら、ちょっとお話したいんだけど、良いかな?」
私の答えに興奮が隠せないという風に、彼女は嬉しそうに私の手を取って飛び跳ねる。
「ちょっと待ってください! お話って……?」
「その強さの秘訣とか、ぜひ教えてください! 私って離れて戦うのがすっごく苦手だから、参考にしたいんです」
「なるほど……。って、まだ私は了承してませんよ」
そんな抗議を聞くこともなく、マイティベルはさっさと変身を解いて繁華街の方へと歩いていこうとする。
「ちょっ、ちょっと待ちなさい!」
力任せに手を振り払うわけにもいかず、かと言ってこのまま街中に出てしまえば目立つことは必至だ。
「はぁ……、仕方ないですね」
小さくため息を吐きながら変身を解いた私は、そのまま彼女に連れられて今度こそ路地を後にするのだった。
────
「まずは改めて自己紹介を。私の名前は鈴原舞歌、高校二年生です」
「鈴原さん、ですね。私は三枝美幸です。よろしくお願いしますね」
腕を引かれて歩くこと数十分。
手ごろな喫茶店のテーブル席に向かい合って座った私たちは、改めてお互いの自己紹介を済ませていた。
「ところで、三枝さん……」
「美幸で結構ですよ」
「あっ、だったら私のことも舞歌でいいですよ。それで、美幸さんに質問があるんですけど」
「なんでしょう? 私に応えられることなら、なんでも聞いてくださいな」
「じゃあ、遠慮なく。美幸さんって、もしかして年上だったりします?」
「ええ、そうですね。私は三年生ですから、あなたの一つ上の学年です」
「やっぱり、なんだかそうじゃないかと思ってました。だって、美幸さんってすごく大人っぽいし」
「ふふ、ありがとう」
舞歌さんが楽しそうに笑い、それにつられるように私も自然と笑みがこぼれる。
そうやって朗らかに言葉を交わしながら、私は少し疑問に思ったことを聞いてみることにした。
「ところで、少し質問してもいいかしら?」
「なんですか?」
そんなつもりはないのだけど、少しだけ真剣な口調になった私の雰囲気を敏感に察して、舞歌さんも笑みを引き締めて首を傾げる。
「そんなに改まらなくても大丈夫よ。ただ、どうしてしばらく活動を休止していたのかが聞きたいだけだから」
マイティベルは今日私の前に姿を現すまでの数週間、活動を休止していた。
それまではむしろ精力的に活動していた彼女が突如として姿を消したことに、私も少しばかり困惑したものだ。
そして、たまたま生活範囲が近かった私が代わりを務めることにしたのだ。
結果として私の仕事が増えたことになるけど、それはどうでもいい。
それよりも、どうして彼女が姿を消していたのかが知りたいのだ。
もしも何かトラブルに巻き込まれているのだとしたら、私にも何か手伝えることがあるかもしれない。
「えっと、それは……」
私の質問に、舞歌さんは話しづらそうに唇をもごもごと動かす。
「言いづらいことなの? だったら、無理にとは言わないけど」
「いえ、そうじゃないんです。ただ……」
「ただ?」
「えっと、ちょっとだけ言いにくいと言うか……」
そう言って逡巡した舞歌さんは、やがて覚悟を決めたように小さく口を開いた。
「実は、ちょっとだけ成績が落ちてしまって。それでしばらく、勉強の方に集中していたんです」
なんて、正義のヒロイン失格ですよね。
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