駄菓子屋継いだらロリハーレム

樋川カイト

文字の大きさ
上 下
118 / 125

第百十話

しおりを挟む
 俺は今、楽園の真ん中に居る。

 この表現、いつ振りに使うだろうか?

 確かあれは、まだ美海ちゃんとさえ付き合う前だった気がする。

 しかしあの時の俺とは、大きく異なる部分がある。

 それは、周りにいる少女たちだ。

 あの時の俺は不特定多数の服を着た少女たちに囲まれていたけど、それに対して今の俺はどうだろう。

 周りに居るのは、みんな俺の愛する恋人たち。

 そんな彼女たちが、まるで俺を待ち侘びるように服を脱ぎ捨てて裸で俺を囲んでいるのだ。

 果たしてこの世に、これ以上の楽園はあるだろうか。

 いや、ない。



 そんな楽園の中に立っている俺に向かって、唯香はニヤニヤとした視線を向けてくる。

「アニキも早く脱ぎなよ。じゃないと、私たちだけで楽しむよ」

 なんてことを言いながら美海ちゃんの身体に手を伸ばす唯香を見て、俺は慌てて服に手を掛けた。

 一気に服を脱いで素っ裸になった俺は、そのままの勢いで美海ちゃんを毒牙にかけようとしている唯香へと手を伸ばす。

「キャッ!? もう、アニキってば……」

 唯香の胸を手のひらで包むようにして揉むと、文句を言いながらも嬉しそうな彼女は美海ちゃんへと向けていた手を止めた。

「あーっ! 唯香ちゃんだけズルいよ!」

 後ろから抱きしめるように唯香の胸を楽しんでいると、そう叫んだ美海ちゃんが詰め寄ってくる。

「ちょっと待って。順番だから」

「ぶー……。じゃあ、私はこっちね」

 頬を膨らませて怒る美海ちゃんだったけど、すぐに機嫌を直したように俺と唯香の間に入り込んでくる。

 唯香が場所を譲る形で俺の前に座り込んだ美海ちゃんは、すでに勃起しているちんぽの前に蹲った。

「えへへ、おちんちんさん。今日もよろしくね」

 そう言って微笑みながら、美海ちゃんは俺の亀頭に軽くキスを落とした。



「うっ…。美海ちゃん、それ気持ち良いよ……」

 素直な感想を述べると、美海ちゃんは嬉しそうに笑いながらちんぽへのキスを続ける。

 そうやってちんぽからの甘い快感に身を委ねながら唯香の胸を揉んでいると、不意に肩に柔らかい感触を覚えた。

「私は、お兄さんの大好きなおっぱいでお顔をマッサージしてあげます」

 頭越しに聞こえてきた杏里ちゃんの声を皮切りに、肩に乗った二つの柔肉は俺の顔を両側から挟み込む。

 そうして優しく押し付けられると、本当に高級なマッサージを受けているようだ。



 そんな気持ち良さに気を取られていた俺は、だから唯香が残った二人になにかを耳打ちしていることに気付けなかった。

 そして気付いた時には、エルナちゃんと優希はそれぞれ俺の隣に座り込んでいた。

「二人とも、なにを……。うわっ!?」

 俺の質問に答えることなく、二人はゆっくりと俺の胸に顔を寄せて舌を伸ばす。

 その舌は的確に俺の乳首を捉え、柔らかい唇は乳首を吸い上げて舌でちろちろと先端を弄ばれる。

 振り向いて悪戯っぽい表情を浮かべる唯香を見つめながら、俺は今まで感じたことのない未知の快感に混乱するほど感じていた。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ!

コバひろ
大衆娯楽
格闘技を通して、男と女がリングで戦うことの意味、ジェンダー論を描きたく思います。また、それによる両者の苦悩、家族愛、宿命。 性差とは何か?

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

処理中です...