駄菓子屋継いだらロリハーレム

樋川カイト

文字の大きさ
上 下
111 / 125

第百四話

しおりを挟む
 どちらからともなく唇を離した俺たちは、見つめ合いながら互いに微笑みあった。

 そうするとなんとも言えないくすぐったさが二人の間を流れ、それを振り払うように俺は優希の着ているTシャツの裾に手を掛けた。

「ほら、優希。ばんざいして」

「はーい!」

 元気よく返事をして両手を上げる優希に笑いかけながら一気にTシャツを捲ると、健康的な彼女の裸が俺の目の前に現れた。

 さっきも散々風呂場で堪能したとはいえ、こうやって向かい合って眺めると得も言われぬ美しさを感じる。

 杏里ちゃんにはない日焼け跡は、思わず境目を指で撫でてしまいたくなる衝動を俺に与えた。

「ひゃっ!? くすぐったいよ!」

「ああ、ごめん」

 その衝動に耐え切れず、無意識のうちに指が優希の肌をなぞる。



 そうすると彼女はコロコロと笑いながら身を捩り、唇を尖らせて少しだけ非難するように俺に向かって声を発した。

 慌てて謝ると、優希は今まで見たことのない好奇心に満ちた表情を浮かべる。

「良いよ。兄ちゃんがやりたいようにして。……ボクは、どうしたら良いか分かんないし」

 そう言って少しだけ恥ずかしそうにはにかむ優希を見て、俺の心にはなんとも言えない感情が生まれた。

 この子を、もっと気持ち良くさせてあげたい。

 一生で一度の処女喪失を、せめて良い思い出にしてあげたい、と……。

 そんな俺の両手は、自然な速度で優希の首筋をなぞって胸元へと降りていった。

 まだほとんど膨らんでいないそこでは、小さな乳首だけが興奮を主張するように固く尖っていた。

「んっ……、なんか変な感じ……」

 指の腹で、決して痛くないようなソフトタッチでその小さな乳首を転がしていると、やがて優希の口からは少しだけ艶っぽさを帯びた声が聞こえてくる。

 その声に少しだけ乳首への刺激を強くすると、優希の身体が微かにビクッと震えた。

「んゃっ……。兄ちゃん……」

「どうした?」

「なんか、胸がおかしいよぉ……」

 恐らく初めての快感に戸惑っているのであろう。



 そんな優希を優しく諭すように首筋にキスを落とすと、強張っていた彼女の身体から少しずつ力が抜けていく。

 それと同時に快感も素直に受け取れるようになったようで、優希の顔は見る見るうちに真っ赤になって息遣いも荒くなっていった。

「あっ…、兄ちゃん……。にゃんか…、気持ちぃかも……」

 トロッと優希の頬が緩み、声の質も甘えるような猫なで声になる。

 そろそろ、次の段階に移っても良いかも知れないな。

「ぁっ……」

 その為に優希の胸から手を離すと、まるで別れを惜しむような小さな声が漏れて聞こえてきた。

「大丈夫。もっと気持ち良いことをやってあげるから」

 そんな彼女の頭を撫でながら、俺は右手をそっと優希の下半身に向けて伸ばしていった。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ!

コバひろ
大衆娯楽
格闘技を通して、男と女がリングで戦うことの意味、ジェンダー論を描きたく思います。また、それによる両者の苦悩、家族愛、宿命。 性差とは何か?

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

処理中です...