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第七十一話
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車を走らせること、小一時間。
俺たちは、杏里ちゃんと初めて知り合った神社へと続く山道のある公園に来ていた。
その公園はさっきまでよりも人通りが多くて、それぞれが思い思いの休日の楽しみ方をしている。
そんな公園の駐車場に車を止める。
降りる時には服の中を見られないように気を付けていたけど、どうやら誰にも気が付かれていないようでホッとする。
まぁ、普通は下に短パンかなにかを履いていると思うよな。
改めて杏里ちゃんの姿を眺めながらその服の下を想像していると、無意識のうちにズボンが膨らむ。
慌ててそれを隠したから、杏里ちゃんには気付かれずに済んだみたいだ。
ホッと胸を撫で下ろした後、俺は促すように杏里ちゃんの背中に手を添える。
「さぁ、じゃあ行こうか」
「はいっ」
元気よく頷いた杏里ちゃんと並んで、俺たちは遊歩道へと歩き始める。
途中で遊具のある場所の近くを通った時、ここであるハプニングが起きた。
テンッ、テンッと軽い音を立てて俺たちの前にサッカーボールが転がってくる。
少し離れたところでは、持ち主であろう男の子が数人こちらに向かって手を振っていた。
「すいませーんっ! ボール、取ってください!」
その中の一人が、大きな声でお願いしてくる。
子どもたちの中でも一際元気そうだし、その子がリーダー格なのかも知れない。
「そうだ……」
そんなどうでも良いことを考えていると、俺の頭に意地悪な考えが浮かんだ。
「杏里ちゃん、取ってあげなよ」
「えぇっ!? でも、見えちゃう……」
俺が耳元で囁くと、杏里ちゃんは顔を真っ赤にしながら俯いてしまう。
その手は服の裾を押さえるように降ろされていて、その姿はなんだかそそられる。
「良いじゃん、取ってあげないと可哀想だよ」
わざとらしく言い放つと、俺は背中側から杏里ちゃんの服の裾を摘まむ。
「ほら、早くしないと捲っちゃうよ」
スルスルと、脅すように少しだけ手を動かす。
そうすると杏里ちゃんの可愛らしいお尻が少しずつ外気に晒されていく。
「やっ! 駄目ですよ……」
「だったらボールを蹴ってあげなきゃ。じゃないといろんな人に見られちゃうよ」
すでにお尻の半分が出てしまっている杏里ちゃんには、もう考える余裕なんてなかったんだろう。
一瞬だけ俺の顔をちらっと見た後に、意を決したようにボールと男の子を見つめる。
「うぅ……。えいっ!」
顔を真っ赤にして唸った後、杏里ちゃんは思いっきりボールを蹴り上げた。
勢いのまま振り上げられた足は服の裾を跳ねあげて、たぶん真正面から見ればその中身が見えてしまった事だろう。
だけど、幸いなことに男の子たちは高く上がったボールに気を取られて気が付いていない。
さらにお尻側は、俺が押さえているおかげもあってそれほど捲れたりはしなかった。
どうやら、誰にも見られずに済んだらしい。
それでも恥ずかしかったのか杏里ちゃんはしばらくその場で蹲ってしまい、結局俺はそんな彼女を抱っこしながら運ぶことになってしまった。
俺たちは、杏里ちゃんと初めて知り合った神社へと続く山道のある公園に来ていた。
その公園はさっきまでよりも人通りが多くて、それぞれが思い思いの休日の楽しみ方をしている。
そんな公園の駐車場に車を止める。
降りる時には服の中を見られないように気を付けていたけど、どうやら誰にも気が付かれていないようでホッとする。
まぁ、普通は下に短パンかなにかを履いていると思うよな。
改めて杏里ちゃんの姿を眺めながらその服の下を想像していると、無意識のうちにズボンが膨らむ。
慌ててそれを隠したから、杏里ちゃんには気付かれずに済んだみたいだ。
ホッと胸を撫で下ろした後、俺は促すように杏里ちゃんの背中に手を添える。
「さぁ、じゃあ行こうか」
「はいっ」
元気よく頷いた杏里ちゃんと並んで、俺たちは遊歩道へと歩き始める。
途中で遊具のある場所の近くを通った時、ここであるハプニングが起きた。
テンッ、テンッと軽い音を立てて俺たちの前にサッカーボールが転がってくる。
少し離れたところでは、持ち主であろう男の子が数人こちらに向かって手を振っていた。
「すいませーんっ! ボール、取ってください!」
その中の一人が、大きな声でお願いしてくる。
子どもたちの中でも一際元気そうだし、その子がリーダー格なのかも知れない。
「そうだ……」
そんなどうでも良いことを考えていると、俺の頭に意地悪な考えが浮かんだ。
「杏里ちゃん、取ってあげなよ」
「えぇっ!? でも、見えちゃう……」
俺が耳元で囁くと、杏里ちゃんは顔を真っ赤にしながら俯いてしまう。
その手は服の裾を押さえるように降ろされていて、その姿はなんだかそそられる。
「良いじゃん、取ってあげないと可哀想だよ」
わざとらしく言い放つと、俺は背中側から杏里ちゃんの服の裾を摘まむ。
「ほら、早くしないと捲っちゃうよ」
スルスルと、脅すように少しだけ手を動かす。
そうすると杏里ちゃんの可愛らしいお尻が少しずつ外気に晒されていく。
「やっ! 駄目ですよ……」
「だったらボールを蹴ってあげなきゃ。じゃないといろんな人に見られちゃうよ」
すでにお尻の半分が出てしまっている杏里ちゃんには、もう考える余裕なんてなかったんだろう。
一瞬だけ俺の顔をちらっと見た後に、意を決したようにボールと男の子を見つめる。
「うぅ……。えいっ!」
顔を真っ赤にして唸った後、杏里ちゃんは思いっきりボールを蹴り上げた。
勢いのまま振り上げられた足は服の裾を跳ねあげて、たぶん真正面から見ればその中身が見えてしまった事だろう。
だけど、幸いなことに男の子たちは高く上がったボールに気を取られて気が付いていない。
さらにお尻側は、俺が押さえているおかげもあってそれほど捲れたりはしなかった。
どうやら、誰にも見られずに済んだらしい。
それでも恥ずかしかったのか杏里ちゃんはしばらくその場で蹲ってしまい、結局俺はそんな彼女を抱っこしながら運ぶことになってしまった。
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