76 / 125
第七十話
しおりを挟む
振り向くと、そこには近くにあった毛布で身体を隠している杏里ちゃんの姿があった。
へぇ、毛布なんてあったんだ。
そんな事を考えていると、杏里ちゃんが声をかけてくる。
「服、あったんですか?」
「え? ああ、うん。とりあえず、これを着てみようか」
その声で我に返った俺は、手に持ったTシャツを杏里ちゃんに手渡す。
「これですか? えっと、分かりました」
何も疑う事なく、杏里ちゃんはそのTシャツを頭からかぶる。
モゾモゾと動きながら着替える杏里ちゃんを眺めていると、やがてすっぽりとTシャツを羽織った杏里ちゃんが出来上がった。
思った通り、サイズの大きいTシャツは小柄な杏里ちゃんが着るとまるでワンピースかチュニックのようになっていた。
これで、『下になにも履いてないように見えるけど、実は本当になにも履いてないスタイル』の出来上がりだ。
これなら、中を見られなければ普通に街を歩けるだろう。
……たぶん。
もちろん、少し屈めばお尻が見えてしまう。
もっと言えば、少し低い所から眺めれば杏里ちゃんの幼い割れ目もばっちりだ。
とりあえず、杏里ちゃんの足元に屈んで服の中を眺めていると、俺を見下ろす杏里ちゃんの瞳と目が合った。
「お兄さん? なにをやってるんですか?」
「いや、ちょっと確認を……」
適当に誤魔化しながら、俺は更に身を低くしていく。
そうすると、おまんこだけじゃなくお尻までがほぼ真下から眺められるようになった。
これは、なんだか妙に興奮するな。
ポケットからスマホを取り出して撮影をしていると、流石に気が付かれてしまったようだ。
「あっ! だめですよッ!!」
そう言って服の裾を押さえる杏里ちゃんの姿もついでに撮っておく。
うん、これはこれで可愛いな。
それらの画像を保存しながら、次の行き先を考える。
流石にこんな格好の杏里ちゃんを人通りの多い所に連れて行くのは駄目だろうし、さらに気を付けて行動しなきゃならない。
そう考えて頭をひねっていると、やがてある考えが浮かんでくる。
うん、我ながら良い考えなんじゃないか?
自画自賛のように頷きながら、俺は再び杏里ちゃんに向き直る。
俺の様子を黙って見ていた杏里ちゃんは、その視線にすぐに気が付いてくれた。
「どうしたんですか?」
「いや、次に行く場所を考えててさ。それで、これからなんだけど……」
勿体ぶるように一度言葉を止めて顔を近づけると、それに合わせて杏里ちゃんも俺に近づいてくる。
そうやって見つめ合っていると、なんだか無性にキスがしたくなってきた。
チュッ。
その思いに逆らうことなくキスをすると、一瞬の後に杏里ちゃんの顔が真っ赤になる。
「お、お兄さんっ!?」
「はは、ごめん。それで、行き先なんだけど」
突然の事態に怒っている杏里ちゃんを誤魔化すように、俺は次の行き先を告げた。
へぇ、毛布なんてあったんだ。
そんな事を考えていると、杏里ちゃんが声をかけてくる。
「服、あったんですか?」
「え? ああ、うん。とりあえず、これを着てみようか」
その声で我に返った俺は、手に持ったTシャツを杏里ちゃんに手渡す。
「これですか? えっと、分かりました」
何も疑う事なく、杏里ちゃんはそのTシャツを頭からかぶる。
モゾモゾと動きながら着替える杏里ちゃんを眺めていると、やがてすっぽりとTシャツを羽織った杏里ちゃんが出来上がった。
思った通り、サイズの大きいTシャツは小柄な杏里ちゃんが着るとまるでワンピースかチュニックのようになっていた。
これで、『下になにも履いてないように見えるけど、実は本当になにも履いてないスタイル』の出来上がりだ。
これなら、中を見られなければ普通に街を歩けるだろう。
……たぶん。
もちろん、少し屈めばお尻が見えてしまう。
もっと言えば、少し低い所から眺めれば杏里ちゃんの幼い割れ目もばっちりだ。
とりあえず、杏里ちゃんの足元に屈んで服の中を眺めていると、俺を見下ろす杏里ちゃんの瞳と目が合った。
「お兄さん? なにをやってるんですか?」
「いや、ちょっと確認を……」
適当に誤魔化しながら、俺は更に身を低くしていく。
そうすると、おまんこだけじゃなくお尻までがほぼ真下から眺められるようになった。
これは、なんだか妙に興奮するな。
ポケットからスマホを取り出して撮影をしていると、流石に気が付かれてしまったようだ。
「あっ! だめですよッ!!」
そう言って服の裾を押さえる杏里ちゃんの姿もついでに撮っておく。
うん、これはこれで可愛いな。
それらの画像を保存しながら、次の行き先を考える。
流石にこんな格好の杏里ちゃんを人通りの多い所に連れて行くのは駄目だろうし、さらに気を付けて行動しなきゃならない。
そう考えて頭をひねっていると、やがてある考えが浮かんでくる。
うん、我ながら良い考えなんじゃないか?
自画自賛のように頷きながら、俺は再び杏里ちゃんに向き直る。
俺の様子を黙って見ていた杏里ちゃんは、その視線にすぐに気が付いてくれた。
「どうしたんですか?」
「いや、次に行く場所を考えててさ。それで、これからなんだけど……」
勿体ぶるように一度言葉を止めて顔を近づけると、それに合わせて杏里ちゃんも俺に近づいてくる。
そうやって見つめ合っていると、なんだか無性にキスがしたくなってきた。
チュッ。
その思いに逆らうことなくキスをすると、一瞬の後に杏里ちゃんの顔が真っ赤になる。
「お、お兄さんっ!?」
「はは、ごめん。それで、行き先なんだけど」
突然の事態に怒っている杏里ちゃんを誤魔化すように、俺は次の行き先を告げた。
0
お気に入りに追加
90
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる