駄菓子屋継いだらロリハーレム

樋川カイト

文字の大きさ
上 下
41 / 125

第三十七話

しおりを挟む
 チュッチュッと何度も軽いキスをしながら唇の柔らかさを味わっていると、最初は緊張していた様子だった杏里ちゃんの身体から力が抜けていく。

「んっ、ちゅっ。……はぁ」

 一度唇を離すと、杏里ちゃんから切なそうな吐息が漏れた。

「私のファーストキス、お兄さんで良かったです」

「そっか。初めてのキスはどうだった?」

「気持ち良かった、です……」

 甘えるような声は、まるで更にキスを求めているように感じた。

 その証拠に、杏里ちゃんはもう一度俺に向かって顔を近づける。



 すぐそこまで迫って止まった杏里ちゃんの唇にキスをすると、今度は離さないでゆっくりと舌を突き出した。

「っ!? んぅ……」

 舌が唇に触れると、ビクッと身体を震わせる杏里ちゃん。

 その身体にはさっきまでよりも緊張で力が入る。

 だけど、その力もすぐに抜けていって、まるで俺に身を預けるようになった。

 杏里ちゃんから緊張が抜けたことを感じた俺は、更に深くキスをする。

 ツンツンと舌で唇を突いていると、それに合わせるように杏里ちゃんの唇もだんだん開いてくる。

 小さくできた隙間に舌を捩じ込むと、拒むことなくむしろ受け入れるように唇がさらに開いていく。

「んっ、ふぅっ、……ぷぁ」

 呼吸も苦しくなってきた頃、長い時間味わっていた杏里ちゃんの唇を解放すると、名残を惜しむように二人の間に銀糸が伸びる。



「わぁ、お兄ちゃんってキス上手だよね」

 しばらく黙って見ていた美海ちゃんに褒められて、まんざらでもない。

「美海ちゃんも、して欲しい?」

「うーん。でも、後で良いや。杏里ちゃんが先だよ」

 確かに、ここでまたお預けをするのは可哀想かもしれない。

 初めてのディープキスでトロトロに蕩けてしまった杏里ちゃんは、身体に力が入らないのか俺にしなだれかかってきた。

 だけどその目はしっかりと俺を見つめていて、更なる快感を求めているようだった。

 その肩を持ってゆっくりと布団に寝かせると、なんの抵抗もなく白い素肌が俺の目の前に晒される。

 改めてじっくりと眺めても、やっぱりシミ一つない肌はとても綺麗で、俺は思わず首筋にキスをしてしまった。

「ひゃっ、くすぐったいです……」

 恥ずかしそうに身を捩る杏里ちゃんを押さえながら、なおもチュッチュッと身体中にキスを降らせていく。



 首、あご、ほっぺた、目尻、おでこ。

 キスをする度に、違った感触が杏里ちゃんの肌から返ってきて面白い。

「お兄さん、もう……」

 夢中になってキスをしていると、大人しい杏里ちゃんから少し責めるように声を掛けられてしまった。

「ごめん、ごめん。じゃあ、次はこっちを触るね」

 にっこりと微笑んで謝ると、杏里ちゃんも微笑んでくれる。

 そんな柔らかい笑顔を見ながら、俺は両手をゆっくりと杏里ちゃんの大きなおっぱいへと伸ばしていった。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ!

コバひろ
大衆娯楽
格闘技を通して、男と女がリングで戦うことの意味、ジェンダー論を描きたく思います。また、それによる両者の苦悩、家族愛、宿命。 性差とは何か?

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

処理中です...