逆転世界で俺はビッチに成り下がる

樋川カイト

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第73話

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 ちゅっちゅっと軽い音を立てながら遥花ちゃんは何度も俺のちんぽにキスを落とし、それに反応するように俺は微かに身体を震わせる。
「どう? 女の子におちんぽキスされるの、気持ち良いでしょ?」
「あぁ、最高だよ……」
 そのあまりの気持ち良さに思わず本音を漏らしてしまうと、遥花ちゃんは一瞬だけ目を丸くした後で嬉しそうに微笑んだ。
「……やっぱり、噂は本当だったんだね」
「噂って……?」
「実は、私たちの間でちょっとした噂があったんだ。『二年生の長瀬悠太くんは、大人しそうな見た目をしながら実は隠れビッチだ』って」
「えっ!? 本当にっ? それ、もしかしてみんな知ってるの?」
 だとしたら、俺の学園生活はとんだハードモードに突入してしまう気がする。
 と言うか、ビッチな事は必死に隠してたはずなのに、じつはバレてないと思っていたのは俺だけだったなんて恥ずかしくて死にそうだ。
 しかし、どうやら俺はこのままここで悶死しなくても良かったみたいだ。
 相変わらず嬉しそうな微笑みを浮かべたままの遥花ちゃんは、まるで俺を安心させるように言葉を続けた。
「心配しなくても、そんな事を言ってるのは一部の人だけだよ。女子だって、どうせ嫉妬した男の子が適当に流したデマだって思ってるし。こんな噂を本気にするほど、女子も馬鹿じゃないよ」
 まぁ実際には、噂は真実だったんだけどね。
 そう言って笑いながら、遥花ちゃんはもう一度俺のちんぽに軽く口付けをした。
 そのまま俺を見上げてきた遥花ちゃんは、煽るような口調で俺に声を掛ける。
「ねぇ、どうして欲しい? このまま手でシコシコする? それとも、お口の方が良いかな?」
「……是非とも、お口でお願いします」
 彼女の柔らかい唇の感触を頭の中で反芻しながら、気付けば俺はそうお願いしてしまっていた。
「ふふっ、りょーかい。それじゃ、私のお口でいっぱい気持ち良くしてあげるね」
 言うが早いか、遥花ちゃんは俺のちんぽの先端をそっと口に含んだ。
「んちゅっ、ちゅっ…、ちゅぅ……」
 柔らかい唇で亀頭を包まれて、そのまま舌で先端を刺激される。
 そうすると俺の腰は無意識のうちに震えてしまう。
「じゅるっ、れろぉ……。ほぉら、こうやって裏筋を舐められるのも、気持ち良いでしょ。……ちゅっ、ちゅぱっ」
「くぅ、遥花ちゃん……。それ、気持ち良いよ」
「そっか。じゃあ、こういうのはどう? じゅるるっ、ちゅっ、ちゅぅ……。んっ、んちゅうぅ……」
 喘ぐ俺に気を良くした遥花ちゃんが更に大きな音を立ててちんぽをしゃぶり、その快感はダイレクトに俺の背筋を駆けあがって脳へと伝わる。
「んふっ、きもひいい? もっと、してあげる……。じゅるるるっ…、ちゅっ、ちゅうぅっ……」
 唇全体で亀頭を刺激したかと思えば、舌で裏筋を舐め上げてちんぽ全体に何度もキスをする遥花ちゃん。
 そんな彼女の奔放な愛撫に振り回されるように、俺はただ快感に耐えるしかなかった。
「んちゅっ。なになに? 切なそうな顔になってるよ。そんなに私のお口は気持ち良い?」
「ああ、最高だよ。このままじゃ、すぐにイっちゃいそうだ」
「そっかぁ。男の子はあんまりフェラとかされたがらない子も多いのに、さすが悠太くんは隠れビッチくんだね」
「その、隠れビッチって言うの止めてくれないかな? 俺はただ、可愛い女の子とセックスを楽しんでいるだけだよ」
 誰でも良い訳ではないし、無理やり女の子を襲う訳でもない。
 こんなに善良な一般男子を捕まえてビッチなんて、いったい誰がそんな根も葉もないうわさを流したのだろうか。
 ……言ってて虚しくなってきたぞ。
 そんなどうでも良い事を考えて気を抜いていた俺は、だから薫ちゃんが俺の下半身の当たりでゴソゴソしている事に気付くのが遅れてしまった。
「んんっ、ちゅっ……」
「んおぉっ!?」
 突然今まで感じた事のない部分から快感が走り、俺は思わず大きな喘ぎ声を上げてしまった。
「んなっ!? なにしてるのっ?」
「なにって、こっちも気持ち良くしてあげようと思って。ふふっ、悠太くんのたまたま、すっごく可愛い……。ちゅっ、れろぉ……」
 慌てる俺を見て可笑しそうに微笑んだ遥花ちゃんは、更に舌を俺の玉袋へ這わせていく。
 そうすると大事なところを握られてしまっている不安や続々とした奇妙な感触で、なんだか気持ち良いのか悪いのか分からなくなってくる。
「駄目だよ、遥花ちゃん。そこ、そんなにしないで……」
 気付けば俺は女の子のようなセリフを吐いていて、それを聞いた遥花ちゃんは俺の下でクツクツと笑う。
「大丈夫、心配しなくても痛い事なんてしないよ。……でも、そんなに嫌ならもう止めるね」
 少し残念そうにしながらも俺の玉袋から離れた遥花ちゃんは、そのまま立ち上がると俺の目の前に顔を近づけてくる。
「ねぇ、そろそろ……。私も、欲しくなっちゃった」
 そう言って俺の太ももに擦りつけられた遥花ちゃんの下着はすでに愛液で湿っていて、それが彼女の興奮を如実に物語っていた。
「まさか、ここまで来て嫌だなんて言わないよね。まぁ、拒否されても逃がす気なんかないんだけど」
 イタズラっぽく笑った遥花ちゃんは俺の胸元に指を這わせて、そんな欲望まみれの彼女に苦笑いを浮かべながらも俺はしっかりと頷いた。
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