上 下
65 / 95

第65話

しおりを挟む
「それじゃ、そろそろ入れるよ」
 菫ちゃんの腰をしっかりと掴んだ俺がそう宣言すると、彼女の身体は緊張したように少しだけ力がこもった。
 それでも期待に濡れているおまんこは俺を迎え入れるように柔らかく亀頭に吸い付いてきて、そのまま滑るようにちんぽは奥へとドンドンと飲み込まれていく。
「んっ…、んんぅ……」
 押し殺すような声を上げる菫ちゃんを見つめながら腰を更に奥へと進めていくと、やがてちんぽは根元までしっかりと飲み込まれてしまった。
「ふぅ……、全部入ったよ」
「うん、分かるよ。悠太くんので、お腹の中がいっぱいだもん……」
 振り向きざまに嬉しそうに微笑んだ菫ちゃんの幸せそうな表情に、俺の心にもなんだか幸せが溢れてくるような気がする。
 そんな幸せを噛みしめるようにジッと身を寄せ合っていると、目の前にある彼女の身体が小さく揺れ始めた。
「ねぇ、そろそろ動いても良いよ。……ううん、動いて欲しいの。こんな状態で焦らされたら、変になっちゃいそう……」
 そんな事を可愛くおねだりされてしまえば、俺に選択肢は一つしかない。
 彼女の言葉に無言で頷いた俺は、腰を掴む腕に少しだけ力を込めながらゆっくりと腰を引いていく。
「んっ……。あぁ……」
 ゆっくりと外に出て行くちんぽを離すまいとおまんこが柔らかく絡み付き、その摩擦は二人の中の理性を少しずつ侵食していく。
「んあぁ……、これ、気持ち良い……。やっぱり、悠太くんのおちんぽ最高だよぉ……」
「菫ちゃんのおまんこも、熱くってすごく気持ち良いよ。それに、ちょっと前まで処女だったから、すごくキツいし……」
 処女と言う言葉でこの間のセックスを思い出したのだろう。
 菫ちゃんのおまんこは更に締め付けをキツくして俺を責め立ててくる。
「んっ、んんぅ……。やだっ…、悠太くんのおちんぽさっきよりもおっきくなってる……?」
「いや、菫ちゃんが締め付けてるからだよ。もしかして、この前の事を思い出して感じちゃったの?」
 そんなおまんこの奥へとちんぽを押し込みながら尋ねると、菫ちゃんは耳まで真っ赤にして黙り込んでしまう。
 この反応は、どうやら図星のようだ。
 可愛らしい反応を返してくれる菫ちゃんはどこまでも愛おしくて、俺は思わず彼女の頭をワシワシと撫でまわしてしまう。
「んひっ!? な、なに?」
「いやぁ、可愛いなって思ったらつい。……嫌だった?」
「嫌じゃ、ないけど……。でも、ちょっとびっくりした」
「あはは、ごめんね。それじゃ、びっくりさせたお詫びにもっと気持ち良くしてあげるね」
「ふぇ……? んあぁっ!」
 おかしな声を上げる菫ちゃんを気にすることなく腰をグラインドさせていくと、彼女の口から漏れる嬌声は次第に大きくなっていく。
「んっ、あぁっ…! あっ……、んんぅっ!」
「ほら、菫ちゃん。そんなに大きな声を出したら外に聞こえちゃうよ?」
「だって…、んんぁ……! こんなに激しく、されたら。我慢できないよぉ……。んあぁっ…!」
 どうにか声を抑えようと口元に手を当てる菫ちゃんだったけど、しかしそんな指の隙間からもくぐもった声が漏れてしまっている。
「はぁ、う、んんっ……! んっ…、あ、あふっ、ふうぅっ!」
 それでも必死に我慢しようとしている菫ちゃんの努力を試すかのように腰の動きを少し変化させてみる。
 そうするとさっきまで擦りつけていた場所とは違う所がちんぽに当たり、そこを突くだけで菫ちゃんの反応は目に見えて変わっていった。
「んくぅっ……! そ、そこ……、すご――……、あっ、ふあぁっ!」
 さっきまでよりも明らかに反応が良くなった菫ちゃんを見て、俺はここぞとばかりにちんぽを擦りつける。
 そうすると彼女の中から溢れ出してきた愛液が太ももを伝い、彼女の膝は快感に必死に耐えるようにプルプルと小刻みに震え始める。
 その身体が倒れてしまわないように腰を持つ手に更に力を込めて支えながら、俺は彼女の耳元へそっと口を寄せた。
「もしかして、ここが弱いの? さっきまでよりも反応が良いみたいだけど」
「そ、そんなこと……、んんぅ……。んっ、あううぅ……」
「へぇ、違うんだ。……じゃあ、もう少し激しくしても大丈夫だね」
「えっ? だ、だめっ……。あっ! ひああっ、きゃううぅ……!」
 わざとらしく耳元で囁きながら腰の動きを深く大きくしていくと、焦ったような声と共に首をふるふると左右に振るすみれちゃん。
 もはや声を抑える事などできないほどの気持ち良さなのか、両手は口を押さえる役割をほとんど果たしておらず、だらしなく蕩けた表情からは甘い嬌声がとめどなく漏れ出している。
 それと同時におまんこからも愛液がしとどに溢れ、膝のあたりに丸まって止まっている下着はもはや役目を果たせないほどに濡れてしまっている。
「はっ、あうぅ……、やぁっ……! だ、だめぇ……。だめなのぉ……」
「なにが駄目なの? もっと強くしないと気持ち良くない?」
「違うのぉっ…! そこ、気持ち良すぎてぇ……。頭が、おかしくなっちゃいそうなのぉ……」
 潤んだ瞳で俺を見つめながら甘い声を上げる菫ちゃんを見ていると、なんとなくもっと虐めてしまいたい衝動に駆られる。
 まるで俺の中に隠されたS心が刺激されているようで、彼女の懇願を無視するようにして俺は更に腰の動きを早めていった。
「うぐぅっ、くうぅん……! あっ、あっ…、す、すごいの……んくっ、はああっ……!」
 そんな腰の動きに合わせるように喘ぐ菫ちゃんのおまんこは俺を抱きしめるように締まり、その柔らかい刺激に俺の性感もどんどんと高められていく。
「あっ! ひあぁっ、きゅううぅ……。あっ、あっ…。だ、だめぇ……、どんどん、気持ち良くなってるのぉ……」
「俺も、気持ち良いよ……。このままじゃ、すぐにイっちゃいそうだ」
「わ、わたしも、もうイきそう……。あっ、あふっ、ふあぁっ……!」
 耳朶を打つ甘い喘ぎ声と締め付けで我慢の限界を迎えた俺がラストスパートとばかりに腰を激しく打ち付けると、菫ちゃんは今日一番の反応で身体を震わせた。
「ふあっ…! あっ、ひあっ、ああぁっ……! だめぇ、奥、突かれたら――ふあっ、ああぁっ! イっくうううぅっ!!」
 絶頂と同時に痛いほどにちんぽを締め付けられ、その絞られるような快感に俺の理性は完全に消失してしまう。
「くっ、出るっ! このまま、中に出すよっ!」
「うん、出してぇっ! んあぁっ、熱いのがビュクビュクって、いっぱいきてるぅ……!」
 吐き出すような長い射精は濁流となってすみれちゃんの中へと流れ込んでいき、永遠にも思えるような快感が俺の頭をゆっくりと蕩けさせていく。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

転生したら美醜逆転世界だったので、人生イージーモードです

狼蝶
恋愛
 転生したらそこは、美醜が逆転していて顔が良ければ待遇最高の世界だった!?侯爵令嬢と婚約し人生イージーモードじゃんと思っていたら、人生はそれほど甘くはない・・・・?  学校に入ったら、ここはまさかの美醜逆転世界の乙女ゲームの中だということがわかり、さらに自分の婚約者はなんとそのゲームの悪役令嬢で!!!?

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

私が美女??美醜逆転世界に転移した私

恋愛
私の名前は如月美夕。 27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。 私は都内で独り暮らし。 風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。 転移した世界は美醜逆転?? こんな地味な丸顔が絶世の美女。 私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。 このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。 ※ゆるゆるな設定です ※ご都合主義 ※感想欄はほとんど公開してます。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美醜逆転世界で治療師やってます

猫丸
恋愛
異世界へとやってきて半年。 トーワは女神さまから貰った能力でヒーラーとして治療院を開いていた。 しかし、やってくるのは容姿の整った卑屈気味な美人ばかり。なぜならその世界は美醜の価値観が逆転した世界だったからだ。 どんな不細工(トーワから見た美人)にも優しくする彼は、その世界の不細工美人の心を掴んでいくのだった。 ※重複投稿してます。内容に違いはありません。

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...