逆転世界で俺はビッチに成り下がる

第60話

「うぅ、その言い方は卑怯だよぉ……。そりゃあ、私だって、シたいよ……」
「薫ちゃんなら、そう言ってくれると思ってたよ」
　期待通りの答えを返してくれた薫ちゃんを可愛がるように頭を撫でると、そのまま腰を彼女のお尻にゆっくりと押しつけていく。
　そうすると彼女の柔らかい尻肉がズボン越しに俺の愚息を包み込んで、何とも言えない安堵感を覚える。
「こうしてると、なんだか帰るべき場所に帰ってきたみたいだ」
「……なに言ってるの？」
　俺の言葉に白けた表情を浮かべる薫ちゃんを誤魔化すように、俺は彼女を撫でる手を一層強くしていった。
「さて、ずっとこのままでも良いけどそんなに時間もないよね。すぐに脱ぐから、ちょっと待ってて」
　いったん彼女から手を離した俺は、そのままズボンに手を掛けると一気にずり下げる。
　パンツごと脱いだ事によって勢いよく空気に晒されたちんぽがブルっと震え、相変わらず近くにあった薫ちゃんのお尻を軽く叩いた。
「んっ……、熱いの、当たってる」
「当ててるんだよ。それより、もう入れても良いかな？」
　そっと右手の指を彼女の下着の中に差し込むと、その奥からは止め処なく愛液が溢れ出している。
　これなら、もう前戯は必要ないだろう。
「それじゃ、入れるよ」
「うん。来て……」
　脱がす間も待てないと彼女の下着をずらしておまんこを露出させると、俺はそこにゆっくりとちんぽを押し付けていく。
　そうすると、まるで待ってましたとばかりに俺のちんぽの先端を飲み込んだおまんこは、緩やかに蠢きながら奥へ奥へとちんぽを誘っていく。
　そんな感覚を楽しみながらゆっくりと腰を突き入れていくと、やがてちんぽは根元まですっぽりと薫ちゃんの中に飲み込まれてしまった。
「ふぅ……。お腹の中、悠太くんのでいっぱいだよぉ……」
　声を抑える為なのか両手で口元を隠している薫ちゃんがそう呟くと、それに反応した様に彼女のおまんこがキュンッと俺を締め付けてくる。
　そんな事をされたら、我慢ができなくなっちゃうじゃないか。
　本当はもう少し薫ちゃんが落ち着くまで待とうと思っていたけど、もう俺にそんな余裕はない。
　今すぐにでも腰を思いっきり動かして、彼女の極上の身体を堪能したい衝動がふつふつと胸の奥から湧き上がってくる。
「という訳で、動くよ」
「ふぇっ…？ ちょっと、待って……！ ふあぁっ！」
　宣言と同時に腰をいきなり引き、また奥まで押し付ける。
　そのたった一往復だけで、薫ちゃんは声を抑える事も忘れて大きく喘いでしまった。
　幸いマスターには気付かれなかったようで更衣室のドアが開く事はなかったが、もう少し注意しなければ。
「薫ちゃん。見つかったらまずいし、ちゃんと声は抑えてね」
「そんなの…、無理だよぉ……。悠太くんのおちんぽ、気持ち良すぎるもん」
　そう言う事を言われると男として素直に嬉しいけど、しかしそれとこれとは話が別だ。
　俺だってさすがに、彼女の親族に見られながらセックスはしたくない。
　どうしたものかと頭を悩ませていると、不意に天啓が下りてきた。
「そうだ、薫ちゃん。ちょっとこっち向いてくれる？」
「え？ 良いけど、なにを……。んんぅっ!?」
　振り向いた薫ちゃんの唇をキスで強引に塞ぐと、突然の事態に驚いた彼女は小さく暴れる。
　しかし舌を絡めるような深いキスをしているうちに彼女の抵抗も段々と大人しくなっていき、やがて身体の全てを俺に預けるように脱力してしまった。
「んっ…、ちゅっ……。んぁ……、急に、どうしたの？」
「いや、こうすれば声は出せないかなって思って。狙い通りみたいだし、ちょっと激しくいくね」
　あまり長くセックスをしていて怪しまれても困るし、もったいない気もするけど今日はさくっと終わらせてしまおう。
　そう結論付けた俺はもう一度薫ちゃんの唇をキスで塞ぐと、一気に絶頂させる為に激しく腰を動かし始めた。
「んっ、んんぅっ……！ ゆう、たくん…、激しすぎるよぉ……！ んんぁっ！」
「ほら、もっと声を我慢しないとマスターに聞かれちゃうよ」
「そんな事、言われたってぇ……。んぅっ…！ ちゅっ、んむぅ……！」
　声を抑える為に薫ちゃんが重ねてきた唇に吸い付くようにキスを続け、舌を絡めながら腰を激しく揺する。
　そうするとおまんこは、まるで別の生き物のように蠢きながら俺のちんぽを絞り、今にも射精してしまいそうになる。
「んちゅっ、ぅあっ！ おちんぽ、おっきくなったぁ…！ 出そうなの？ ねぇ、出してっ……！」
　そんな射精の前触れを敏感に察知した薫ちゃんに懇願されて我慢できるほど、俺も強くはない。
　まるで熱に浮かされたように潤んだ瞳で見つめられれば、理性などすぐに遥か彼方へと飛んでいってしまう。
「うぁっ、出るよっ！ 薫ちゃんの中、俺の精液でいっぱいにしてやる！」
「うんっ、して！ 悠太くんの精液、欲しいよぉっ！ んっ、ちゅぅ…！」
　止めとばかりに腰を打ちつけながら舌を絡めて、俺は堰き止めていた衝動を一気に解き放った。
　その瞬間に勢いよく迸った精液は薫ちゃんの最奥を叩き、その感覚を喜ぶようにおまんこはキュウキュウと締め付けながら、俺の中に残る精液を一滴残らず搾り取ろうとする。
　永遠に続くかと思うほどの快感の波に呑まれながら彼女と抱きしめあっていると、唐突に薫ちゃんは膝から崩れ落ちる。
　どうやら身体から力が抜けてしまったようで、まるで糸の切れた人形のように床に倒れそうになる彼女を支えきれずに、俺も一緒になって床に座り込んでしまった。
　そうするとヒヤッとした床の感覚が剥き出しの尻から直に伝わり、俺を一瞬で現実世界へと呼び戻してしまった。
「最後は結構声を出しちゃったし、もしかしたらばれちゃったかもね」
「どうしよう……。今日はもう、お祖母ちゃんの顔をまともに見れないかも……」
　頬を押さえながらそう呟く薫ちゃんからそっとちんぽを抜くと、愛液と混ざりあった精液がドロッと溢れて彼女の太ももを汚す。
「とりあえず、溢れないようにしないとね」
　気持ち悪いかもしれないけど、これ以上ばれるリスクを増やす必要はない。
　ずらしていたパンツを元に戻してとりあえずの応急措置を取ってから、二人でせっせと身だしなみを整える。
「うぅ、パンツが気持ち悪い……」
「頼むから我慢して。それじゃ、何か言われる前にさっさと帰ろう」
　お互いにおかしな所がないか確認し合いながら着替え終えた俺たちは、連れだって更衣室から出る。
　そうして、カウンターの中で薫ちゃんに向かって小さくサムズアップするマスターを見ないふりしながら、そそくさと喫茶店を後にするのだった。