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第38話
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「そうと決まれば、まずは証拠だよな」
後から「そんな事はなかった」なんて開き直られないためにも、しっかりと証拠を押さえておかなければ。
運良く持っていたスマホを取り出すと、俺は再び扉を少しだけ開けてレンズを部屋の中に向ける。
そうするとカメラを起動しているスマホの画面には更衣室の中の映像がはっきりと写り、俺はばれてしまわないように素早くシャッターを切った。
カシャッと微かなシャッター音と共に画像はスマホの中に保存され、念のために俺はすぐにバックアップを自宅のパソコンに送った。
「よし、これで良い」
証拠を押さえて油断してしまった一瞬。
その一瞬で、俺は中に居た少女と目が合ってしまった。
「ヤバッ……」
俺と目が合った少女は驚いて固まる。
しかしそれも一瞬の事で、彼女は俺の制服を握ったまま立ち上がり、窓から逃げようと駆けだした。
その行動の早さに一瞬だけ怯んでしまうものの、ここで逃がしてしまっては元も子もない。
決定的な証拠は押さえているものの、どこの誰かも分からない女生徒を全校生徒の中から探すのはいささか骨が折れる。
それにそのまま制服を持っていかれると、俺は体操服のまま下校しなければいけなくなってしまう。
「待てっ! 証拠は押さえてるぞっ!」
勢い良くドアを開いて叫ぶと、彼女の動きがほんの少しの間だけ止まる。
その隙を見逃さずに彼女に飛びかかった俺は、そのまま少女を押し倒すようにして捕獲する事に成功した。
「ふぅ、捕まえた」
「ご、ごめんなさいっ! ごめんなさいっ!」
彼女に馬乗りになったまま一息ついていると、俺の下に組み伏されている少女は両手で顔を隠しながら謝罪の言葉を呟き続けている。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいぃ……」
「いや、そんなに怒ってないから。……いったん落ち着こうよ」
なんとなく気の毒になってきてしまい、気が付くと俺は彼女の上から退き彼女の手を握っていた。
そのまま抱き起こすようにして座らせると、彼女が握りっぱなしだった制服をそっと取り返す。
とりあえず、これで目的の一つは達成したぞ。
あとは脅迫するだけなんだけど、相変わらずブツブツと謝り続けている彼女を脅すのはなんだか心が痛む。
しかし、こうやって見るとやっぱりこの子は可愛いんじゃないか?
両手で隠されているから顔は分からないけど、身体つきと言い声と言い俺の好みのタイプだ。
ほんのりむちっとした運動不足な感じの太ももなんかが、見ていてとても興奮する。
そして興奮すれば自然と愚息も顔を上げる訳で……。
気が付くと膨らんでしまったズボンを、少女の視線が捉えた。
「あの、えっと……。それって……」
「とりあえず、俺の状態の事はどうでも良いんだよ。それよりも大切なのは、これからの君の処遇についてだ。今のところ、君の今後の高校生活は俺が握ってるも同然なんだよ」
そう言いながらスマホを操作すると、ちょうど彼女のオナニーが写ったベストショットを彼女に示す。
「あっ⁉ あのっ、スイマセンでしたっ! この事は、誰にも言わないで……」
「さぁ、それは君の今後の態度次第だよ」
勃起を誤魔化すためとはいえ、あまりに強引過ぎた脅迫だ。
失敗したらどうしようかとヒヤヒヤしたけど、どうやら彼女は混乱していて頭が上手く回っていないようだ。
それならば、このまま押し切ってしまえ。
「とりあえず、君の名前を教えてよ」
「……風岡菫です」
「菫ちゃんね。それで、菫ちゃんはどうしてほしいんだっけ?」
意地悪く聞くと、彼女は暗い表情で俯いてしまう。
「あの……。この事は、誰にも言わないでください……」
「良いけど、だけどこっちの条件も呑んでもらうよ」
「条件が、あるんですか?」
「そりゃあそうだよ。俺は君のお願いを聞いてあげるんだから、もちろん君も俺のお願いを聞いてくれなくちゃ」
それが世の中の常識って奴だ。
本当にそうなのかは知らないけれど、少なくとも今この場ではそれが俺たちの常識だ。
そして、圧倒的な弱みをすでに握られてしまっている菫ちゃんは俺の条件を呑むしか選択肢はない。
結局菫ちゃんは、快く俺の提案を受け入れてくれた。
「わ、分かりました。でも、なにをすれば……」
「そうだなぁ……。とりあえず、これから菫ちゃんは俺の言う事に絶対服従ね」
「絶対、服従……?」
「そう、絶対服従。俺がやれって言った事はどんな事でもやって、禁止した事は俺の許可を得るまで絶対にやらない、いわゆる奴隷だね」
俺の言葉に、菫ちゃんはビクッと身体を震わせる。
そりゃあ、見知らぬ奴から急にそんな命令をされては怯えてしまうのも当然だろう。
しかし彼女の怯える様子を見るのが楽しくなってきている俺は、そんな事で両親の呵責を感じたりはしなくなっていた。
「まぁ、可哀想だから無理難題を押し付けたりはしないよ。その代わり、ちゃんと従順になってね」
そう言いながらスマホを彼女の目の前まで持っていくと、菫ちゃんはゆっくりとスマホから視線を逸らしてしまう。
どうやら「逆らったらこの写真の事をばらすよ」という無言の圧力は通じたようだ。
「察しが良くて助かるよ。それで、菫ちゃんはどうするの? 俺の奴隷になる? それとも、ならない?」
「……なり、ます」
観念した様子の菫ちゃんに微笑みながら、俺は晴れて奴隷になった彼女に最初の命令を彼女に与えた。
「それじゃ、まずは服を脱いで」
「えっ……?」
俺の言葉を聞いた彼女は、まるで意味が分からない言語を聞いたかのように俺の顔を見つめて固まってしまった。
後から「そんな事はなかった」なんて開き直られないためにも、しっかりと証拠を押さえておかなければ。
運良く持っていたスマホを取り出すと、俺は再び扉を少しだけ開けてレンズを部屋の中に向ける。
そうするとカメラを起動しているスマホの画面には更衣室の中の映像がはっきりと写り、俺はばれてしまわないように素早くシャッターを切った。
カシャッと微かなシャッター音と共に画像はスマホの中に保存され、念のために俺はすぐにバックアップを自宅のパソコンに送った。
「よし、これで良い」
証拠を押さえて油断してしまった一瞬。
その一瞬で、俺は中に居た少女と目が合ってしまった。
「ヤバッ……」
俺と目が合った少女は驚いて固まる。
しかしそれも一瞬の事で、彼女は俺の制服を握ったまま立ち上がり、窓から逃げようと駆けだした。
その行動の早さに一瞬だけ怯んでしまうものの、ここで逃がしてしまっては元も子もない。
決定的な証拠は押さえているものの、どこの誰かも分からない女生徒を全校生徒の中から探すのはいささか骨が折れる。
それにそのまま制服を持っていかれると、俺は体操服のまま下校しなければいけなくなってしまう。
「待てっ! 証拠は押さえてるぞっ!」
勢い良くドアを開いて叫ぶと、彼女の動きがほんの少しの間だけ止まる。
その隙を見逃さずに彼女に飛びかかった俺は、そのまま少女を押し倒すようにして捕獲する事に成功した。
「ふぅ、捕まえた」
「ご、ごめんなさいっ! ごめんなさいっ!」
彼女に馬乗りになったまま一息ついていると、俺の下に組み伏されている少女は両手で顔を隠しながら謝罪の言葉を呟き続けている。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいぃ……」
「いや、そんなに怒ってないから。……いったん落ち着こうよ」
なんとなく気の毒になってきてしまい、気が付くと俺は彼女の上から退き彼女の手を握っていた。
そのまま抱き起こすようにして座らせると、彼女が握りっぱなしだった制服をそっと取り返す。
とりあえず、これで目的の一つは達成したぞ。
あとは脅迫するだけなんだけど、相変わらずブツブツと謝り続けている彼女を脅すのはなんだか心が痛む。
しかし、こうやって見るとやっぱりこの子は可愛いんじゃないか?
両手で隠されているから顔は分からないけど、身体つきと言い声と言い俺の好みのタイプだ。
ほんのりむちっとした運動不足な感じの太ももなんかが、見ていてとても興奮する。
そして興奮すれば自然と愚息も顔を上げる訳で……。
気が付くと膨らんでしまったズボンを、少女の視線が捉えた。
「あの、えっと……。それって……」
「とりあえず、俺の状態の事はどうでも良いんだよ。それよりも大切なのは、これからの君の処遇についてだ。今のところ、君の今後の高校生活は俺が握ってるも同然なんだよ」
そう言いながらスマホを操作すると、ちょうど彼女のオナニーが写ったベストショットを彼女に示す。
「あっ⁉ あのっ、スイマセンでしたっ! この事は、誰にも言わないで……」
「さぁ、それは君の今後の態度次第だよ」
勃起を誤魔化すためとはいえ、あまりに強引過ぎた脅迫だ。
失敗したらどうしようかとヒヤヒヤしたけど、どうやら彼女は混乱していて頭が上手く回っていないようだ。
それならば、このまま押し切ってしまえ。
「とりあえず、君の名前を教えてよ」
「……風岡菫です」
「菫ちゃんね。それで、菫ちゃんはどうしてほしいんだっけ?」
意地悪く聞くと、彼女は暗い表情で俯いてしまう。
「あの……。この事は、誰にも言わないでください……」
「良いけど、だけどこっちの条件も呑んでもらうよ」
「条件が、あるんですか?」
「そりゃあそうだよ。俺は君のお願いを聞いてあげるんだから、もちろん君も俺のお願いを聞いてくれなくちゃ」
それが世の中の常識って奴だ。
本当にそうなのかは知らないけれど、少なくとも今この場ではそれが俺たちの常識だ。
そして、圧倒的な弱みをすでに握られてしまっている菫ちゃんは俺の条件を呑むしか選択肢はない。
結局菫ちゃんは、快く俺の提案を受け入れてくれた。
「わ、分かりました。でも、なにをすれば……」
「そうだなぁ……。とりあえず、これから菫ちゃんは俺の言う事に絶対服従ね」
「絶対、服従……?」
「そう、絶対服従。俺がやれって言った事はどんな事でもやって、禁止した事は俺の許可を得るまで絶対にやらない、いわゆる奴隷だね」
俺の言葉に、菫ちゃんはビクッと身体を震わせる。
そりゃあ、見知らぬ奴から急にそんな命令をされては怯えてしまうのも当然だろう。
しかし彼女の怯える様子を見るのが楽しくなってきている俺は、そんな事で両親の呵責を感じたりはしなくなっていた。
「まぁ、可哀想だから無理難題を押し付けたりはしないよ。その代わり、ちゃんと従順になってね」
そう言いながらスマホを彼女の目の前まで持っていくと、菫ちゃんはゆっくりとスマホから視線を逸らしてしまう。
どうやら「逆らったらこの写真の事をばらすよ」という無言の圧力は通じたようだ。
「察しが良くて助かるよ。それで、菫ちゃんはどうするの? 俺の奴隷になる? それとも、ならない?」
「……なり、ます」
観念した様子の菫ちゃんに微笑みながら、俺は晴れて奴隷になった彼女に最初の命令を彼女に与えた。
「それじゃ、まずは服を脱いで」
「えっ……?」
俺の言葉を聞いた彼女は、まるで意味が分からない言語を聞いたかのように俺の顔を見つめて固まってしまった。
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