逆転世界で俺はビッチに成り下がる

樋川カイト

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第26話

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「あっ、悠太くん! お待たせー!」
 約束した時の事を思い出していると、不意に背後から声を掛けられる。
 振り返ると、そこでは二人の少女が手を振りながら歩いていた。
 その姿を見つけた俺は、さっきまでの暑さを忘れたように笑顔を浮かべて二人に手を振り返す。
「ごめんね、待たせちゃった?」
 俺のすぐそばまで来た二人のうち、薫ちゃんが申し訳なさそうな表情を浮かべてそう言った。
「いや、大丈夫だよ。俺が勝手に早く来ちゃっただけだから」
「もしかして、楽しみだったからとか?」
 俺の答えに菜々ちゃんがからかうように呟き、俺はその言葉に力強く頷いた。
「もちろん。二人と一緒にプールに行けるなんて、楽しみじゃない訳ないじゃん」
「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいなぁ」
「あの、私も悠太くんと一緒にプールに行くの楽しみだったんだよ」
 そう言って頬を赤く染める二人を改めて眺める。
 そうすると、二人がいかに今日を楽しみにしていたかが何となく分かった。
 二人とも、服装にかなり気合が入っている。
 夏っぽく露出度の高い二人は、あまり詳しくない俺から見てもオシャレだと思う。
 薫ちゃんのショートパンツから覗く足はすべすべとしていて綺麗だし、菜々ちゃんの履いているミニスカートは少し風が吹けばすぐに下着が見えてしまいそうなほど、可愛らしくヒラヒラとしている。
 そんな二人は俺から見ればもったいないくらいの美少女で完全に俺と釣り合っていないのだけど、この世界での認識は逆のようだ。
 その証拠に、さっきから通り過ぎていく人がチラチラと二人をチラ見しては俺と目が合って視線を逸らしていく。
 その視線には明確に、「どうしてこんな二人が美少年と一緒に居るんだ?」といった偏見の意味が込められていて、なんだか非常に気分が悪い。
「悠太くん、どうしたの? 怖い顔してるけど……」
「えっ? あぁ、何でもないよ。二人とも俺にはもったいないくらい可愛いなって思って」
「そ、そんな事ないよ。悠太くんこそ、私たちにはもったいない程カッコいいよ」
「そうそう。その証拠に、さっきから通り過ぎる人もチラチラ見てるし……」
 どうやら、二人も視線には気付いていたようだ。
 そのまま雰囲気が少し暗くなっていると、プールへと向かうバスがやって来た。
「あっ、バス来たよ!」
「そうだね。じゃあ、行こうか」
 努めて明るく声を上げる薫ちゃんの手を握ると、彼女は驚いたような表情で固まってしまう。
「うぇっ⁉ あの、悠太くん……?」
「行こう、薫ちゃん。ほら、菜々ちゃんも」
 バスの前で固まって動かない薫ちゃんを引っ張りながら、空いている手を菜々ちゃんにも差し出す。
 そうすると菜々ちゃんは、おずおずと俺の手を握ってくる。
 そんな菜々ちゃんの手をギュッと握り還すと、彼女はビクッと身体を震わせた。
「ほら、二人とも。早く乗らないと他の人に迷惑だから」
 結局動かなくなってしまった二人を引っ張ってバスの中に入った俺は、そのまま真っ直ぐバスの最後尾まで行く。
 そして一番後ろの席に座ると、俺は美少女に挟まれる形になった。
「あの、もう手を離しても良いんじゃ……」
「ちょっと恥ずかしいんだけど……」
 バスが動き始めると、両隣からそんな声が聞こえてくる。
「なんで? 誰にも見られてないし良いじゃん」
 そう答えながら二人の手をニギニギと弄んでみると、二人はそわそわと落ち着かない様子で身体を揺らしている。
「や、やっぱり恥ずかしいよぉ」
 結局そのまま振り解くように手を離されてしまい、俺の両手は自由になってしまった。
 仕方ない。
 自由になったからには、さらに自由にさせてもらおう。
 空いた両手を二人の方に回すと、そのまま抱き寄せる。
 そうすると二人の頭は俺の肩に寄り添うような形になり、二人の顔は真っ赤に染まる。
「悠太、くん……」
「誰かに見られちゃうよ……」
「大丈夫。二人が静かにしてたら、誰も後ろなんか見ないよ」
 事実、他の乗客はみんな前を向いているし、何もないのにわざわざ背後を振り返る事もないだろう。
 暗に二人に黙るように声を掛けた俺は、そのまま肩に置いていた手を下へと降ろしていく。
 そうすると服の襟元から両手は中へと入っていき、すぐに二人の豊満な胸に触れる。
 こうやって比べると、やっぱりおっぱいはそれぞれ違うんだな。
 見た目からは同じサイズのように見えるけど、菜々ちゃんの方が少し大きい。
 しかし柔らかさは薫ちゃんの方が上で、菜々ちゃんは少しハリがあるような気がする。
 そうやって二人の胸の違いを楽しみながら揉んでいると、二人の身体は時々ピクッと震える。
 それに加えて「んっ……」とか「ぁっ……」とか言った微かな声が聞こえてくると、ズボンの中でマイサンも元気になっていく。
 そうやって俺が二人の胸を弄んでいると、バスはゆっくりと停車する。
「どうやら、着いたみたいだね。じゃあ、続きはプールでやろっか」
 胸から手を離して立ち上がった俺は、二人を連れてバスを降りていく。
 胸を揉まれる快感で少し蕩けてしまった二人は、そのせいで俺の言葉を良く聞いていなかったみたいに小さく頷いていた。
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