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第17話

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 結衣さんに案内されるまま部屋に入った俺は、その部屋の立派な造りにもう一度驚く事になった。
 ホテルなんてほとんど泊まった事がない俺でも一目で分かる高そうな造りの部屋は、こういう場所に慣れていない俺に、何とも言えない居心地の悪さを感じさせてくる。
 部屋の隅々まで掃除が行き届いているし、ベッドは二人が寝ても十分余裕のある広さを誇っている。
 果たして、本当にこんな所でセックスなんてして良いのだろうか?
 もしかして俺は、かなり場違いなところに来てしまったのではないか。
 そんな思いが頭の中で急速に渦を巻いていく。
「と言うか、結衣さんってもしかしてお金持ち?」
「ううん、違うよ。今日はちょっと奮発しちゃっただけ」
 なんて言っているけど、結衣さんはなんだか慣れた様子で部屋の中をウロウロしている。
 やっぱり、大人は一味違うな。
 結衣さんだってまだまだ若いはずなのに、社会に出てるってだけでなんだか比べ物にならないくらいにしっかりしている。
 なんだかさっきまでの少し抜けた雰囲気も消えてしまったみたいで、軽い尊敬の念さえ抱いてしまう。
 なんて事を考えていると、俺の視線に気付いた結衣さんは振り向いて首を傾げた。
「どうしたの?」
「ううん、何でもないよ」
 慌てて首を振って誤魔化すと、結衣さんは不思議そうな表情を浮かべながらも納得してくれた。
 こういう包容力のあるのも、大人のお姉さんの特権だよな。
「じゃあ、どっちが先にお風呂に入る?」
「結衣さんからでいいよ」
「分かった。じゃあ、綺麗にしてくるね」
 と、結衣さんはバスルームに向かったのだが。
「結衣さん。たぶんソッチはトイレだよ」
「え? あっ……」
 結衣さんが空けた扉の先には、脱衣所ではなくトイレがあった。
「えへへ、間違えちゃった……」
 恥ずかしそうに舌をペロッと出した結衣さんは、少し慌てるようにしながら今度こそバスルームに入っていった。
「せっかく尊敬したところだったのに、やっぱり結衣さんって天然だよなぁ」
 こうして俺の中で、カッコ可愛いお姉さんな結衣さん像は脆く崩れ落ちていった。

 ────
「お待たせ。……って、なんて恰好してるのさ」
 あの後、結衣さんと代わるようにお風呂に入った俺が出て行くと、そこにはすでにショーツ一枚の姿になっている結衣さんの姿があった。
「だって、どうせすぐに脱いじゃうし良いでしょ」
「そう言う問題なのかなぁ?」
 まぁ、それでも全裸でなかっただけ常識があるのか?
 正直に言って判断しかねるけど、俺としても別にこういうのは嫌いではないし良いか。
 つまり結衣さんは、俺とのこれからを楽しみにしてくれてたって事だもんね。
「そうそう、そう言う事よ。じゃあ、ユウくんももう脱いじゃおっか」
「分かったよ。ちょっと待ってね」
 ここで恥じらう姿を見せるのもまた一興なのだろうけど、俺としても結衣さんの色っぽい姿を見せられて我慢の限界を迎えそうだ。
 という訳で俺は、着ていたバスローブを一気に脱ぎ捨て生まれたままの姿になった。
 そうすると空気に晒されたちんぽが一度だけピクッと震え、結衣さんの視線はそれに釘付けになってしまう。
 ベッドに座ったままの体勢だったせいか、ちょうどちんぽは彼女の鼻先にあり、少しでも動かせば頬擦りができてしまいそうだ。
「すごい……。こんなに大きいの、初めて見た……」
 自慢の息子を見つめた結衣さんの呟きに、俺はなんだか誇らしい気持ちになる。
「もっと近くで見ても良いし、触ったりしてみても良いよ」
「良いの? ……じゃあ、お言葉に甘えて」
 少し興奮した様に目を輝かせた結衣さんは、そう言いながら更に顔を俺のちんぽに近づけてくる。
 そうすると荒くなった鼻息が俺のちんぽを刺激して、まだ触られてもいないのにピクピクと震えてしまう。
 そんな俺の姿を珍しそうに見つめた結衣さんは、やがてその細い指先をゆっくりと亀頭に触れさせる。
「うっ……」
「えっ、なに? もしかして痛かった?」
「いや、大丈夫。ちょっとびっくりしただけだから」
 少しひんやりした結衣さんの指の温度に驚いて声を上げると、彼女は心配そうな瞳で俺を見上げてくる。
 そんな彼女を安心させる為に微笑むと、結衣さんはほっとしたように胸を撫で下ろしてもう一度ちんぽに指を絡める。
「気持ち良いんなら、もっとしても良いよね」
「うん、良いよ。結衣さんの好きにしてみて」
 今までの二人はどちらかと言うと俺の方がリードしてたから、女の子からリードされるのは初めての体験だ。
 なんだか逆レイプされてるみたいで、ちょっと興奮してしまう。
 その興奮で更にちんぽを大きくしていると、結衣さんは絡めた指をゆっくりと動かし始める。
 シュッシュッと微かな音が聞こえるたびに、自分でするのとは全く違った快感が俺を襲ってくる。
「うっ、結衣さん……」
 そのあまりの気持ち良さに声を漏らすと、にっこりと満面の笑みを浮かべた結衣さんは指の動きを弱める。
 亀頭を弄るように優しく触られる快感はなかなか気持ち良いけど、それでは到底イけそうにない。
「あの、結衣さん……」
「どうしたの? もうイきそう?」
 声をかけるとからかうように見つめられて、そこで俺は自分が焦らされている事に気付いた。
「その、むしろイけそうにないんだけど……」
「ユウくんはイきたいの?」
 そりゃあ、イきたい。
 しかしそれを正面から言うのは、なんだか恥ずかしい。
 そんな俺の葛藤も、絶妙な力加減で快感を与えてくる結衣さんの前では脆く崩れ去ってしまった。
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