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第四話「救出」
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ルーナが病床に伏してから、季節は初冬から厳寒の頃へと移り変わっていた。
当然ながらその間は貴族の勉強も中断し、ルーナ付きのメイド以外とは殆ど誰とも接触もない。それゆえ言葉の暴力を浴びる事もなかったようだ。
とはいえ地獄を味わったこの場所で養生していても、病の快復は見込められまい。快復したところでまたその地獄へと戻るだけなのだから。
一体何を希望にして快復すればいいのか分からないルーナは、ただ絶望を見続けているしか出来ないでいた──
黒装束に身を包みブロッド卿の屋敷の天井裏に潜り込んでいたオリガは、ダミアンが三名の友人たちと一緒にだらしなく酒を飲んでいるのを監視している。
しばしば漏れ聴こえてくるルーナについての話題は、どれも性的で不愉快なものばかりだ。
(ゲス野郎ども……)
オリガが女性でもあるがゆえ嫌悪を一層強く感じたのもあるだろうが、それにしても度が過ぎている様にも思えた。
こう言う時の若い男たちは得てして悪ふざけをするものである。そして彼らはまさにその通りの事をした。
「さあ見るがいい! これが俺の愛する婚約者ルーナだ」
突然部屋のドアを開け三人の男を引き連れて入ってきたダミアンに、ルーナは心臓が止まるかと思うほど驚く。
恐怖と緊張に喉を詰まらせたのだろう、声を出すことも出来ぬまま、ただ目だけを大きく見開いている。
「おっと、大声を上げるのは勘弁してくれよ。俺たちはただお前への見舞いに来ただけだからな、礼をもって迎えてくれたまえ」
ダミアンがルーナの機先を制しながら近づくと、友人の一人がベッドから上半身だけ起こしているルーナの顔を覗き込んだ。
「おいダミアン、部屋が暗くて婚約者殿の顔がよく見えんぞ」
部屋には月明かりの薄い光しかない。するとダミアンが演技がかった身振りをしながら、その友人に応えた。
「おお我が友よ、僅かでも慈悲を持ち合わせておるのなら許してやって欲しい。明るい光に晒すにはルーナの顔は醜くすぎる!」
ルーナとて己の容姿に無関心ではいられない年頃の娘である。思わず両の手で顔を隠すと俯いて「イヤっ」と小さな声を漏らした。
「見るなと言われると見たくなる」そう舌舐りをした別の友人が、何やら呪文を唱えだし指先に光を作りだした。いわゆる魔法というものである。
顔を覆っていたルーナの手をダミアンが無理やりに剥がすと、彼女のその顔が魔法の光で浮き上がった。
「これは確かに醜いな! ガリガリに痩せ細っていて、まるで髑髏の様じゃないか」
ルーナから手を放したダミアンは「まあそう言うな」と、汚いものでも見るような視線をルーナに浴びせて続ける。
「これでも政治的利用価値のある娘だ。特に国王は勇者に恩義を感じているからな、政争においては悪くない手駒になるのだよ」
そして、まだ本物の髑髏になってもらっては困ると嗤いながら、余興はこれくらいにしておこうと言って部屋から出て行ったのだった。
ぐったりと枕に顔を埋めたルーナの瞳からは、止めどもなく涙が流れている。その涙が恐怖からなのか、それとも悔しいからなのかはルーナ自身にも分からない。
ただ、自分が消えて何もかもが終わってしまえばいいなと思った。
(お父さん……どうして死んじゃったの? 何で勇者になんかになって魔人と戦ったの? この世界はこんなに残酷なのに、どうして命と引き換えにしてまで救ったの?)
とうとう嗚咽を漏らしはじめたルーナは、こんな世界なんか滅んでしまえば良かったんだ! と小さく呟く。
しかしそんな暗くて息苦しい考えに満たされていると言うのに……
何故かいま思い浮かんでくる記憶は、死んだ父と母と共に過ごした幸せな日々のことばかりだった。
世界は確かに残酷なことばかりだけど、でも優しくて愛しいものも沢山あったのかな? と、ルーナはその記憶に問いかける。
すると記憶の中の父と母が、ルーナに笑いかけた様な気がした。
(ごめんね……お父さん、お母さん)
いま自分と関わっている人たちが残酷だからといって、世界を恨んじゃいけない。
そう思って俯いていた顔を上げた時、女性の静かな声がルーナに語りかけた。
「驚かしてごめんなさい。私の名はオリガ、貴女の味方です」
ルーナは確かにその声に驚いたが、不思議と緊張が走らない。だから何故か不安を感ぜずにその声のする方に振り向くと、暗闇の中から一人の女性が姿を現した。
「あなたは、誰?」
「はじめましてルーナ様。私はある人物に貴女の身の安全を守るよう命じられ、屋敷の者には覚られぬよう監視している密偵です」
余りにも唐突な話すぎて、ルーナは理解が追いつかずに少し戸惑いを見せる。
そんなルーナに微笑んだオリガは、ゆっくりと言葉を続けた。
「今もあの馬鹿者たちがもし貴女に危害を加えたなら、ただでは置かないところでした。しかし暴言を許す事となったのは悔やまれます。申し訳ありません」
「い、いえ、そんな……」
「しかしこれだけは言わせて下さい。貴女は決して醜くなんかは無い、むしろとても可愛らしいと思います」
ルーナは思いがけない事を言われて狼狽したが、何だかオリガという存在自体が現実のようには思えなくて少し呆然ともしていた。
「ルーナ様、間もなく貴女をここから助けにやって来る者が現れます。その日までどうかご辛抱を──」
そう言いながら再び暗闇に溶け込む様に去っていったオリガを見て、ルーナは幻でも見ているのかしらと呟くのであった。
オリガの言ったその日がルーナに訪れたのは、それから五日後の事だった。
ブロッド侯爵邸に王都から国王の使者がやって来きたのだ。その使者もただの使者ではなく、上級貴族の宮中伯が直々に来たのをみても事の重大さが感じとれる。
むろん領境にある関所からあらかじめ報告を受けていたブロッド卿は、国王の使者による不意な訪問にも取り乱す事なく準備を整え終えていた。
用件の見当はつかないが、持て成しておいて損はない。ブロッド卿は自ら使者を慇懃に出迎えた。
「ようこそ御出下されました。さあさあ、先ずは旅の埃などをご用意したお部屋にてお払い下されませ」
「御厚情痛み入る。しかし早速、国王陛下からの勅書をお伝えさせて頂きたい」
にべもなくそう断ってきた使者の態度に不審を覚えたブロッド卿は、その使者一行の中にソレイユの姿を見つける。
護衛任務かと思ったブロッド卿であったが、何故かソレイユの目が不敵に笑っている様な気がして、妙な胸騒ぎを覚えるのだった。
「畏まりました……では、客間の方へご案内いたしましょう」
客間には使者である宮廷伯とその従者、それにブロッド卿だけが入室を許されて国王からの勅書が下達された。
その内容は王国の庇護下にあるはずのルーナが、心身の衰弱状態にある事への不満と叱責であった。また今後の方針としてルーナに対する保護能力の欠如を理由に、その保護を一時的にソレイユ辺境伯へと託され、婚約に関しても保留とすると伝えられる。
「お、お待ち下さいっ! ルーナはただ風邪を拗らせただけで、決して我々の保護責任を問われるほどの重大事ではありません!」
顔色を変えブロッド卿が慌てふためくのも無理はない。この国王の決定は侯爵家の面目を完全に潰すものであったのだから。
それゆえブロッド卿は執拗に使者へと食い下がったのだが。
「見苦しいですぞブロッド卿。貴殿にはルーナ嬢虐待の疑いさえかかっており、その証言も揃っている。これを見なされ!」
使者は駄目を押すとばかりに、ブロッド侯爵家への糾弾を記した多くの貴族の連名による訴状を見せた。
言うまでもなく訴状に連ねた名は、その殆どが軍閥貴族たちによるものである。
「この貴族たちは軍閥の……そ、そうか! ソレイユの仕業だなっ。あの日奴が儂に会いに来たのは、この為だったと言う訳か!」
おのれえ──と、歯軋りをするブロッド卿を軽蔑の色の混じった目で見ながら、国王の使者たちはもはや用は無いとばかりに客間を退室した。
それを待ち構えていたダミアンが、入れ替わりで部屋へと飛び込んで来る。
「ち、父上ッ! ルーナの奴がソレイユによって連れ出されようとしていますっ。国王陛下の命とか訳の分からんことを──」
「この馬鹿者めッ! お前がやり過ぎたせいだッ!」
ダミアンは言葉を口中に残したまま、ブロッド卿に殴り飛ばされる。
「とにかくソレイユの奴を止めるのだッ! そして何としてでも使者殿を言いくるめるぞっ」
慌てふためくこの親子は転がる様にして部屋を飛び出していく。
こうしてルーナの運命は再び動き始めたのであった。
当然ながらその間は貴族の勉強も中断し、ルーナ付きのメイド以外とは殆ど誰とも接触もない。それゆえ言葉の暴力を浴びる事もなかったようだ。
とはいえ地獄を味わったこの場所で養生していても、病の快復は見込められまい。快復したところでまたその地獄へと戻るだけなのだから。
一体何を希望にして快復すればいいのか分からないルーナは、ただ絶望を見続けているしか出来ないでいた──
黒装束に身を包みブロッド卿の屋敷の天井裏に潜り込んでいたオリガは、ダミアンが三名の友人たちと一緒にだらしなく酒を飲んでいるのを監視している。
しばしば漏れ聴こえてくるルーナについての話題は、どれも性的で不愉快なものばかりだ。
(ゲス野郎ども……)
オリガが女性でもあるがゆえ嫌悪を一層強く感じたのもあるだろうが、それにしても度が過ぎている様にも思えた。
こう言う時の若い男たちは得てして悪ふざけをするものである。そして彼らはまさにその通りの事をした。
「さあ見るがいい! これが俺の愛する婚約者ルーナだ」
突然部屋のドアを開け三人の男を引き連れて入ってきたダミアンに、ルーナは心臓が止まるかと思うほど驚く。
恐怖と緊張に喉を詰まらせたのだろう、声を出すことも出来ぬまま、ただ目だけを大きく見開いている。
「おっと、大声を上げるのは勘弁してくれよ。俺たちはただお前への見舞いに来ただけだからな、礼をもって迎えてくれたまえ」
ダミアンがルーナの機先を制しながら近づくと、友人の一人がベッドから上半身だけ起こしているルーナの顔を覗き込んだ。
「おいダミアン、部屋が暗くて婚約者殿の顔がよく見えんぞ」
部屋には月明かりの薄い光しかない。するとダミアンが演技がかった身振りをしながら、その友人に応えた。
「おお我が友よ、僅かでも慈悲を持ち合わせておるのなら許してやって欲しい。明るい光に晒すにはルーナの顔は醜くすぎる!」
ルーナとて己の容姿に無関心ではいられない年頃の娘である。思わず両の手で顔を隠すと俯いて「イヤっ」と小さな声を漏らした。
「見るなと言われると見たくなる」そう舌舐りをした別の友人が、何やら呪文を唱えだし指先に光を作りだした。いわゆる魔法というものである。
顔を覆っていたルーナの手をダミアンが無理やりに剥がすと、彼女のその顔が魔法の光で浮き上がった。
「これは確かに醜いな! ガリガリに痩せ細っていて、まるで髑髏の様じゃないか」
ルーナから手を放したダミアンは「まあそう言うな」と、汚いものでも見るような視線をルーナに浴びせて続ける。
「これでも政治的利用価値のある娘だ。特に国王は勇者に恩義を感じているからな、政争においては悪くない手駒になるのだよ」
そして、まだ本物の髑髏になってもらっては困ると嗤いながら、余興はこれくらいにしておこうと言って部屋から出て行ったのだった。
ぐったりと枕に顔を埋めたルーナの瞳からは、止めどもなく涙が流れている。その涙が恐怖からなのか、それとも悔しいからなのかはルーナ自身にも分からない。
ただ、自分が消えて何もかもが終わってしまえばいいなと思った。
(お父さん……どうして死んじゃったの? 何で勇者になんかになって魔人と戦ったの? この世界はこんなに残酷なのに、どうして命と引き換えにしてまで救ったの?)
とうとう嗚咽を漏らしはじめたルーナは、こんな世界なんか滅んでしまえば良かったんだ! と小さく呟く。
しかしそんな暗くて息苦しい考えに満たされていると言うのに……
何故かいま思い浮かんでくる記憶は、死んだ父と母と共に過ごした幸せな日々のことばかりだった。
世界は確かに残酷なことばかりだけど、でも優しくて愛しいものも沢山あったのかな? と、ルーナはその記憶に問いかける。
すると記憶の中の父と母が、ルーナに笑いかけた様な気がした。
(ごめんね……お父さん、お母さん)
いま自分と関わっている人たちが残酷だからといって、世界を恨んじゃいけない。
そう思って俯いていた顔を上げた時、女性の静かな声がルーナに語りかけた。
「驚かしてごめんなさい。私の名はオリガ、貴女の味方です」
ルーナは確かにその声に驚いたが、不思議と緊張が走らない。だから何故か不安を感ぜずにその声のする方に振り向くと、暗闇の中から一人の女性が姿を現した。
「あなたは、誰?」
「はじめましてルーナ様。私はある人物に貴女の身の安全を守るよう命じられ、屋敷の者には覚られぬよう監視している密偵です」
余りにも唐突な話すぎて、ルーナは理解が追いつかずに少し戸惑いを見せる。
そんなルーナに微笑んだオリガは、ゆっくりと言葉を続けた。
「今もあの馬鹿者たちがもし貴女に危害を加えたなら、ただでは置かないところでした。しかし暴言を許す事となったのは悔やまれます。申し訳ありません」
「い、いえ、そんな……」
「しかしこれだけは言わせて下さい。貴女は決して醜くなんかは無い、むしろとても可愛らしいと思います」
ルーナは思いがけない事を言われて狼狽したが、何だかオリガという存在自体が現実のようには思えなくて少し呆然ともしていた。
「ルーナ様、間もなく貴女をここから助けにやって来る者が現れます。その日までどうかご辛抱を──」
そう言いながら再び暗闇に溶け込む様に去っていったオリガを見て、ルーナは幻でも見ているのかしらと呟くのであった。
オリガの言ったその日がルーナに訪れたのは、それから五日後の事だった。
ブロッド侯爵邸に王都から国王の使者がやって来きたのだ。その使者もただの使者ではなく、上級貴族の宮中伯が直々に来たのをみても事の重大さが感じとれる。
むろん領境にある関所からあらかじめ報告を受けていたブロッド卿は、国王の使者による不意な訪問にも取り乱す事なく準備を整え終えていた。
用件の見当はつかないが、持て成しておいて損はない。ブロッド卿は自ら使者を慇懃に出迎えた。
「ようこそ御出下されました。さあさあ、先ずは旅の埃などをご用意したお部屋にてお払い下されませ」
「御厚情痛み入る。しかし早速、国王陛下からの勅書をお伝えさせて頂きたい」
にべもなくそう断ってきた使者の態度に不審を覚えたブロッド卿は、その使者一行の中にソレイユの姿を見つける。
護衛任務かと思ったブロッド卿であったが、何故かソレイユの目が不敵に笑っている様な気がして、妙な胸騒ぎを覚えるのだった。
「畏まりました……では、客間の方へご案内いたしましょう」
客間には使者である宮廷伯とその従者、それにブロッド卿だけが入室を許されて国王からの勅書が下達された。
その内容は王国の庇護下にあるはずのルーナが、心身の衰弱状態にある事への不満と叱責であった。また今後の方針としてルーナに対する保護能力の欠如を理由に、その保護を一時的にソレイユ辺境伯へと託され、婚約に関しても保留とすると伝えられる。
「お、お待ち下さいっ! ルーナはただ風邪を拗らせただけで、決して我々の保護責任を問われるほどの重大事ではありません!」
顔色を変えブロッド卿が慌てふためくのも無理はない。この国王の決定は侯爵家の面目を完全に潰すものであったのだから。
それゆえブロッド卿は執拗に使者へと食い下がったのだが。
「見苦しいですぞブロッド卿。貴殿にはルーナ嬢虐待の疑いさえかかっており、その証言も揃っている。これを見なされ!」
使者は駄目を押すとばかりに、ブロッド侯爵家への糾弾を記した多くの貴族の連名による訴状を見せた。
言うまでもなく訴状に連ねた名は、その殆どが軍閥貴族たちによるものである。
「この貴族たちは軍閥の……そ、そうか! ソレイユの仕業だなっ。あの日奴が儂に会いに来たのは、この為だったと言う訳か!」
おのれえ──と、歯軋りをするブロッド卿を軽蔑の色の混じった目で見ながら、国王の使者たちはもはや用は無いとばかりに客間を退室した。
それを待ち構えていたダミアンが、入れ替わりで部屋へと飛び込んで来る。
「ち、父上ッ! ルーナの奴がソレイユによって連れ出されようとしていますっ。国王陛下の命とか訳の分からんことを──」
「この馬鹿者めッ! お前がやり過ぎたせいだッ!」
ダミアンは言葉を口中に残したまま、ブロッド卿に殴り飛ばされる。
「とにかくソレイユの奴を止めるのだッ! そして何としてでも使者殿を言いくるめるぞっ」
慌てふためくこの親子は転がる様にして部屋を飛び出していく。
こうしてルーナの運命は再び動き始めたのであった。
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