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14 さらばブレスト
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「さあて、弾を撃ち尽くしてはお役御免だ。クレナイ中隊は空域を離脱する。降りるとしようか」
そう云って中隊を集合させて編隊を整える。
「あの、本当にやるんですか?」
つい洋一は口を挟んでしまう。打ち合わせ通りとは云え、随分と無茶なのではないだろうか。
「気にしないでいいよ、向こうさんだってきっと喜ぶ」
そう云うと綺羅は高度を下げ始めた。眼下にブレスト港が広がり、多くの船が脱出のため動き回っていた。
ちょうど海峡の辺りに大型艦2隻が4隻の駆逐艦を伴って航行していた。先ほど見た〈プレジデント・オブ・ウィンザー〉と〈ヴィクトリアス〉だった。綺羅は更に高度を下げる。
2隻の真横を、十式艦戦の中隊が通過した。合図とばかりに綺羅機が翼を振る。向こうは汽笛でそれに応えた。
海峡を抜けて外洋に出たところで中隊は大きく旋回する。待ち構えていると通過した艦隊のうち、空母〈ヴィクトリアス〉が駆逐艦2隻を伴って転舵した。蹴立てる波も少し大きくなる。速度を上げた証しだ。
そして艦橋の後ろに追加の旗が揚がる。
「ではお邪魔しよう。クレナイ中隊、着艦」
そう云うと翼を翻して綺羅機は高度を下げた。少し間隔を空けて、洋一もそれに続いた。引き込み脚を降ろして、確認のために翼も振る。艦の後方を回り込んでから綺羅機は最後の旋回をして〈ヴィクトリアス〉に向かった。フラップを下げ着艦フックを降ろし、滑るように降下していく。翼端を切った二号は速度と引き換えに着艦速度が速いのだが、そんなことは関係ないような見事な進入だった。艦尾を過ぎた瞬間に少しだけ紅い尾翼を下に突き出す。それで制動索を捉えると、紅い尾翼の十式艦戦は見事に着艦した。
ノルマン海軍期待の新鋭空母〈ヴィクトリアス〉。真新しいその艦に初めて降り立ったのは紅宮綺羅となった。
良いのかなあと思いながらも、洋一の順番はその後ろだった。後ろがつかえているのでモタモタしては居られない。
最終進入に入って、秋津式とノルマン式の着艦誘導の違いに洋一は面食らった。秋津式は2つの旗や明かりが並ぶように見えれば進入角度が合っている事になるが、ノルマンの空母にはそれがない。代わりに艦尾に誘導員が立っていて、進入角度が合っているかを旗で教えてくれる。
親切なようだがいざやってみるとどうにも信用できない。誘導員の癖なのか傾きは細かく指示してくるくせに上下の指示がどうも遅い。洋一としては上下角が一番知りたいのにこれでは安心して着艦できない。
これは誘導員と信頼関係ができないとしんどいのではないかな。向こうも初めての着艦に異国の機体だから難しいだろうが。
自分の今までの勘で微妙に修正しながら洋一は艦尾を通過した。首根っこを掴まれるような衝撃と共に身体が前に引っ張られる。着艦の衝撃は秋津もノルマンもさして変わらなかった。
無事に機体が止まると甲板員が走ってきて制動索を外す。別の甲板員が機の前に立って大きく手を振り上げる。彼の誘導に従って少しだけスロットルを前進させて機体を進ませ、綺羅機の隣に並べる。
スイッチを切ってエンジンを止めると途端に静かになる。だが降りる頃になると耳が慣れてきて周囲の喧噪が聞こえてくる。もちろん飛び交っている怒号はノルマン語だった。
整備員が主翼の辺りに取り付いているがなんだかまごついている。どうやら折り畳み機構がよく判らないらしい。洋一はそばによって固定金具の外し方を教えてやった。
整備員には感謝されたが、「サンキュウーボーイ」はないだろうボーイは。そして頭を撫でるな。洋一はどうにも面白くなかった。
また誰かが頭を撫でる。今度こそきっぱり云ってやろうと振り返ったら、そこに居たのは紅宮綺羅だった。
「ハイお疲れさん」
異国の艦を慣れた足取りで艦橋脇に向かうので、洋一も仕方なく付いていく。振り返ると第一中隊の十式艦戦が次から次へと着艦していく。そして上空には麻倉大尉の率いる第二中隊も旋回し始めた。
「これからちょっとの間、第一中隊と第二中隊はこの〈ヴィクトリアス〉にご厄介になる」
ノルマン海軍の新鋭艦に秋津の飛行機が並ぶ姿はなんとも異様ではあった。
「ノルマンは載せる戦闘機の生産目処が立ってないらしくてね、ちょうど良いつなぎって訳だ」
国土の大半を奪われ、陸上で使う航空機の生産も追いついていないのに、海に回す余裕はないらしい。
「ちなみに〈翔覽〉には、十四空の長距離飛行に適さない機体を載せるそうだ」
「それはまあ、無駄に捨てなくて良かったですね」
飛行機を置いてくるのは気分の良いものではない。自分も危うくやりかけた。
「それにしても、この空母に初めて降りる飛行機が異国のもので良かったんですかね」
「いやぁ、初めての体験だけど、なかなか気持の良いものだよ。まったく跡の付いていない甲板に降りるってのは」
そりゃ貴女は楽しいでしょうけど。呆れた気持で洋一は上官を見上げた。
「それに我々が選ばれたのにも理由があって、ほら」
指し示した先では、紅い尾翼の機体がエレベータに載せられたところだった。半分に畳まれた十式艦戦が音と共に下がってゆく。エレベータはその畳まれた十式艦戦と同じぐらいの大きさしかなかった。
「この艦、エレベータが〈翔覽〉の半分しかないんだよ。翼を畳める二号艦戦なら行けるはずだから売り込んできてくれって塚越さんに頼まれてね」
「まあ菱崎としてはお客さんが増えるかもしれませんが」
もしかして6mまで折り畳みサイズを小さくしたのはこのためだったのではなかろうか。
そうこうしているうちに池永中尉がやってきた。
「中隊長、どうやら梶三飛曹は救助されてこちらに向かってるそうです」
「それは良かった」
先ほど着水したのは今年の春から補充で来ていた洋一の同期だったらしい。無事で本当に良かった。
そのうちに第二中隊の収容も終わり、〈ヴィクトリアス〉は針路を変える。まずはこのブレストを脱出して、それから、それからどうするのだろう? 大西洋におけるノルマン最大の軍港を、彼らは喪ってしまったのである。
振り返ると、欧州大陸も随分と小さくなってしまった。あと数日で脱出作戦は終わり、ほどなくそこはブランドルの占領する地となるだろう。ノルマンは大西洋側をすべて喪い、残された地はマルセイユなどの地中海側のみとなってしまった。
このままでは済ませるわけにはいかない。だがこれからどうするのだろう。この艦の進むべき先も、この未曾有の大戦の行方も、ついでに自分の未来も、何もかもが戦場を覆う霞のように判らない。
「さあどうなるかねぇ。異国の新鋭艦に新しい飛行機。なかなか面白い事ができそうだ」
なのにこの人はただの一時的な居候で終わらせるつもりはないらしい。
「明日には朱音ちゃんや槙さん達も来るから、みんなで艦内探検してみようか」
彼女にとって、見通せない未来こそ、可能性の塊なのだ。そして自分はそんな人の二番機なのだ。
「さらばブレスト、さらばブリタニー。さらば欧州。しばしの別れだ」
紅宮綺羅が飛行帽を掲げたのを見て、いつの間にか隣に来ていた麻倉大尉が声を張り上げていた。
「秋津海軍搭乗員、整列!」
そして去りゆく欧州に向けて敬礼した。周囲にはノルマンの水兵達も並んでいる。彼らの敬礼は、さらに力がこもっていた。
きっと必ず帰ってくる。洋一の頭の中にはあのカフェにノルマンの三色旗が翻っているのがはっきりと浮かんでいた。
どうやって取り戻すかは皆目見当が付かない。しかし自分にはこの人がいる。洋一は隣に立つ上官を見上げた。
紅宮綺羅。亜麻色の髪を輝かせた女神は、幾つもの不可能を可能にしてきた。これからだってきっとそうだろう。
それを見るために、どこまでもどこまでも付いていこう。何しろ自分はこの人の二番機なのだから。
なるほど、まったく見通せない未来が、なんだかすごく楽しみになってきた。大陸は霞んでゆくのに、洋一は心が躍っていくのを感じていた。
蒼穹に紅 五の巻 完
そう云って中隊を集合させて編隊を整える。
「あの、本当にやるんですか?」
つい洋一は口を挟んでしまう。打ち合わせ通りとは云え、随分と無茶なのではないだろうか。
「気にしないでいいよ、向こうさんだってきっと喜ぶ」
そう云うと綺羅は高度を下げ始めた。眼下にブレスト港が広がり、多くの船が脱出のため動き回っていた。
ちょうど海峡の辺りに大型艦2隻が4隻の駆逐艦を伴って航行していた。先ほど見た〈プレジデント・オブ・ウィンザー〉と〈ヴィクトリアス〉だった。綺羅は更に高度を下げる。
2隻の真横を、十式艦戦の中隊が通過した。合図とばかりに綺羅機が翼を振る。向こうは汽笛でそれに応えた。
海峡を抜けて外洋に出たところで中隊は大きく旋回する。待ち構えていると通過した艦隊のうち、空母〈ヴィクトリアス〉が駆逐艦2隻を伴って転舵した。蹴立てる波も少し大きくなる。速度を上げた証しだ。
そして艦橋の後ろに追加の旗が揚がる。
「ではお邪魔しよう。クレナイ中隊、着艦」
そう云うと翼を翻して綺羅機は高度を下げた。少し間隔を空けて、洋一もそれに続いた。引き込み脚を降ろして、確認のために翼も振る。艦の後方を回り込んでから綺羅機は最後の旋回をして〈ヴィクトリアス〉に向かった。フラップを下げ着艦フックを降ろし、滑るように降下していく。翼端を切った二号は速度と引き換えに着艦速度が速いのだが、そんなことは関係ないような見事な進入だった。艦尾を過ぎた瞬間に少しだけ紅い尾翼を下に突き出す。それで制動索を捉えると、紅い尾翼の十式艦戦は見事に着艦した。
ノルマン海軍期待の新鋭空母〈ヴィクトリアス〉。真新しいその艦に初めて降り立ったのは紅宮綺羅となった。
良いのかなあと思いながらも、洋一の順番はその後ろだった。後ろがつかえているのでモタモタしては居られない。
最終進入に入って、秋津式とノルマン式の着艦誘導の違いに洋一は面食らった。秋津式は2つの旗や明かりが並ぶように見えれば進入角度が合っている事になるが、ノルマンの空母にはそれがない。代わりに艦尾に誘導員が立っていて、進入角度が合っているかを旗で教えてくれる。
親切なようだがいざやってみるとどうにも信用できない。誘導員の癖なのか傾きは細かく指示してくるくせに上下の指示がどうも遅い。洋一としては上下角が一番知りたいのにこれでは安心して着艦できない。
これは誘導員と信頼関係ができないとしんどいのではないかな。向こうも初めての着艦に異国の機体だから難しいだろうが。
自分の今までの勘で微妙に修正しながら洋一は艦尾を通過した。首根っこを掴まれるような衝撃と共に身体が前に引っ張られる。着艦の衝撃は秋津もノルマンもさして変わらなかった。
無事に機体が止まると甲板員が走ってきて制動索を外す。別の甲板員が機の前に立って大きく手を振り上げる。彼の誘導に従って少しだけスロットルを前進させて機体を進ませ、綺羅機の隣に並べる。
スイッチを切ってエンジンを止めると途端に静かになる。だが降りる頃になると耳が慣れてきて周囲の喧噪が聞こえてくる。もちろん飛び交っている怒号はノルマン語だった。
整備員が主翼の辺りに取り付いているがなんだかまごついている。どうやら折り畳み機構がよく判らないらしい。洋一はそばによって固定金具の外し方を教えてやった。
整備員には感謝されたが、「サンキュウーボーイ」はないだろうボーイは。そして頭を撫でるな。洋一はどうにも面白くなかった。
また誰かが頭を撫でる。今度こそきっぱり云ってやろうと振り返ったら、そこに居たのは紅宮綺羅だった。
「ハイお疲れさん」
異国の艦を慣れた足取りで艦橋脇に向かうので、洋一も仕方なく付いていく。振り返ると第一中隊の十式艦戦が次から次へと着艦していく。そして上空には麻倉大尉の率いる第二中隊も旋回し始めた。
「これからちょっとの間、第一中隊と第二中隊はこの〈ヴィクトリアス〉にご厄介になる」
ノルマン海軍の新鋭艦に秋津の飛行機が並ぶ姿はなんとも異様ではあった。
「ノルマンは載せる戦闘機の生産目処が立ってないらしくてね、ちょうど良いつなぎって訳だ」
国土の大半を奪われ、陸上で使う航空機の生産も追いついていないのに、海に回す余裕はないらしい。
「ちなみに〈翔覽〉には、十四空の長距離飛行に適さない機体を載せるそうだ」
「それはまあ、無駄に捨てなくて良かったですね」
飛行機を置いてくるのは気分の良いものではない。自分も危うくやりかけた。
「それにしても、この空母に初めて降りる飛行機が異国のもので良かったんですかね」
「いやぁ、初めての体験だけど、なかなか気持の良いものだよ。まったく跡の付いていない甲板に降りるってのは」
そりゃ貴女は楽しいでしょうけど。呆れた気持で洋一は上官を見上げた。
「それに我々が選ばれたのにも理由があって、ほら」
指し示した先では、紅い尾翼の機体がエレベータに載せられたところだった。半分に畳まれた十式艦戦が音と共に下がってゆく。エレベータはその畳まれた十式艦戦と同じぐらいの大きさしかなかった。
「この艦、エレベータが〈翔覽〉の半分しかないんだよ。翼を畳める二号艦戦なら行けるはずだから売り込んできてくれって塚越さんに頼まれてね」
「まあ菱崎としてはお客さんが増えるかもしれませんが」
もしかして6mまで折り畳みサイズを小さくしたのはこのためだったのではなかろうか。
そうこうしているうちに池永中尉がやってきた。
「中隊長、どうやら梶三飛曹は救助されてこちらに向かってるそうです」
「それは良かった」
先ほど着水したのは今年の春から補充で来ていた洋一の同期だったらしい。無事で本当に良かった。
そのうちに第二中隊の収容も終わり、〈ヴィクトリアス〉は針路を変える。まずはこのブレストを脱出して、それから、それからどうするのだろう? 大西洋におけるノルマン最大の軍港を、彼らは喪ってしまったのである。
振り返ると、欧州大陸も随分と小さくなってしまった。あと数日で脱出作戦は終わり、ほどなくそこはブランドルの占領する地となるだろう。ノルマンは大西洋側をすべて喪い、残された地はマルセイユなどの地中海側のみとなってしまった。
このままでは済ませるわけにはいかない。だがこれからどうするのだろう。この艦の進むべき先も、この未曾有の大戦の行方も、ついでに自分の未来も、何もかもが戦場を覆う霞のように判らない。
「さあどうなるかねぇ。異国の新鋭艦に新しい飛行機。なかなか面白い事ができそうだ」
なのにこの人はただの一時的な居候で終わらせるつもりはないらしい。
「明日には朱音ちゃんや槙さん達も来るから、みんなで艦内探検してみようか」
彼女にとって、見通せない未来こそ、可能性の塊なのだ。そして自分はそんな人の二番機なのだ。
「さらばブレスト、さらばブリタニー。さらば欧州。しばしの別れだ」
紅宮綺羅が飛行帽を掲げたのを見て、いつの間にか隣に来ていた麻倉大尉が声を張り上げていた。
「秋津海軍搭乗員、整列!」
そして去りゆく欧州に向けて敬礼した。周囲にはノルマンの水兵達も並んでいる。彼らの敬礼は、さらに力がこもっていた。
きっと必ず帰ってくる。洋一の頭の中にはあのカフェにノルマンの三色旗が翻っているのがはっきりと浮かんでいた。
どうやって取り戻すかは皆目見当が付かない。しかし自分にはこの人がいる。洋一は隣に立つ上官を見上げた。
紅宮綺羅。亜麻色の髪を輝かせた女神は、幾つもの不可能を可能にしてきた。これからだってきっとそうだろう。
それを見るために、どこまでもどこまでも付いていこう。何しろ自分はこの人の二番機なのだから。
なるほど、まったく見通せない未来が、なんだかすごく楽しみになってきた。大陸は霞んでゆくのに、洋一は心が躍っていくのを感じていた。
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