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<大正:英国大使館の悪魔事件 後編>
眷属トラップ
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「そうでっか……大熊はん、殺害されはったんでっか……」
諏訪さんから、大熊さんの事件に付いて一通り聞いた後、玉山さんは、さっき迄のハイテンションとは打って変わって、大分落ち込んでらっしゃるよう。
「ワシもこんな年に成りましたから、友人、知人がポツポツ亡くなっていくのは、まあ、しゃぁ無い事や思っとるんやけど、殺害されるちゅうんは……無念やったんやろうなぁ……。さっき大金持って夜遅く脅される様に出かけた言うてましたけど、恐らく義弟はんの事ですわ。大熊はんの義弟はん、二ヶ月ほど前に行方不明になりましてん。それで、身代金でも要求する形で、呼び出されたんちゃうかな。清廉潔白な方やったさかい、それ以外では思いつきませんな……」
土手瓦さんの事件もだけど、行方不明事件と殺人事件……絡み合っている様な印象だわ。
「ところで玉山さん、お気持ちの整理は未だ付か無いとは思うのですけれど……、先ほど襲われた状況を教えて頂けませんか?」
そう、言い難そうに聞く諏訪さんに、玉山さんがゆっくりと、先ほどの状況を話し始める。
「昼過ぎやったかな、お得意さんから電話が有りましてな。どうしても、急遽茶会開かなあかん言うて、それで、茶道具一式届けて欲しいと。今日は、午後から人と会う約束が有るから言うて、断ろう思たんでっけどな、どうしても言われて。まあ、茶道具運ぶだけやし、車で片道一時間ぐらいやから、行って帰って来るだけやったら、小町ちゃんが店に来るまでに、どうにか間に合うかと、行って来たんでっけど……。そんで、お得意さん所着いたら、そんなもん注文して無い言われましてな。タチの悪いイタズラちゃうかっちゅう事で、急いで帰って来たんですわ。そしたら、店のカギが壊されてましてな、こら、やられた!!思て、取られたもんを確認しとったんです。どうやら、一階は取られた商品は無かった様やさかい、二階の商品を確認しに行きましたんや……そしたら、目隠しされた男の人が柱に縛り付けられとりましてな。ワシびっくりしましてな。取り合えず様分からんけど、その男の人の所行って、目隠しを取ってやりましたんですわ。ほな、急にウーウー唸り始めましてな、そんで、暴れ始めて……ワシ、どうしたらええか、分からんかったさかい、人を呼びに行こうとした時ですわ。ブチッ!って、その男が縛られてた紐を引き千切って、そんで……ワシを襲ってきはったんや!最初は、気が狂って襲って来たんやと思ったんでっけどな。手にエライ鍵爪みたいなモン有って、それでバケモンやと気付いたんですわ。その後は無我夢中で……気付いたら、二階の窓突き破って……なんか、ぷにぷにしたモンの上に……」
「と、すると、その侵入者は、盗みに入られたというより、眷属……さっきの男を縛り上げて、店舗の二階に放置するのが目的だったと?」
「それは、分かりまへんけど、見た感じ二階の商品も、取られた様な形跡は無かったんちゃうかな……ちゅうても、メチャメチャ暴れたさかい、貴重な茶器やら箪笥やら壊れてもうて、エライい損害ですわ。ハハハ……はぁ~」
「私からも、一つ良いかしら?」
「ええ、何でも聞いて下さい。小町ちゃん」
「柱に縛られていた男性の目隠しを取った途端、男が暴れ出したと仰いましたけれど、その目隠しに、何か不審な点とかは御座いませんでしたの?」
玉山さんは顎に手を当て、「うーーん」と暫く考えて、ポンと手を叩く。
「そや、なんぞ、図形みたいなもんが描いとりましたわ……でも、そんだけですな。他には特になんも無かったと思います」
図形!それって、もしや……。
「玉山さん、その目隠しにされていた布は、御座いますの?」
「襲われた時に、投げ捨てましたさかい、多分二階のどっかに転がっとるんちゃうかな……。ちょっと見てくるさかい、待っとって下さい」
玉山さんは、そう言うと二階へ。
「小町ちゃん、何か気になる事が有るの?」
「ええ、諏訪さん。覚えてらっしゃるかしら。公使閣下が持ってらした木像を包んでいた、魔法陣の様な物が描かれていた布の事」
「ええ、確か上村さんが回収した?」
「そう言えば、有りましたな。確かあの時、小町ちゃんにお預けしたと記憶しています」
「ええ、それですわ。私はあれは元来、例の木像の魔力を封じる魔法陣か何かだったと思いますの。ですけれど、何者かの策略で魔力の込められてい無い偽物と、すり替えられたのでは無いかしら」
「では、小町ちゃんは公使は何者かに嵌められたと?」
「ええ、その通りですわ」
あの時……ウルタールが書庫で見た光景は、まさに公使がはめられた光景だったわ。
「そして、大熊さんが眷属の男に殺害され、そしてまた、玉山さんが襲われた……先ほど、目隠しの布には図形が描かれていたと伺いましたけれど。例えば今回は、公使の時とは逆に、眷属の魔力を抑え込む魔法陣が施されていたとすれば……」
「眷属に玉山さんを襲わせる為の罠と云う事ね!」
「ええ、恐らくですけれど、大熊さんも同様の罠で殺害されたのではないかしら?多分探せば、工場の何処かにその魔法陣が描かれた布が有るかもですわ」
「エライお待たせしました」
二階から降りて来た玉山さんが席に着き、布をテーブルに広げる。
「さっきの男が目隠しされとったんは、この布ですわ」
ロココ調のテーブルの上に広げられた、その布には見覚えのある魔法陣。
「大使館の裏庭で、上村さんから受け取った布に描かれていたのと、ほぼ同じ図形……ですわね。ですけれど、決定的に違う事が御座いますわ。この魔法陣には、魔力が込められておりますわ」
「では、先ほど小町ちゃんが推理した通りの魔法がここに……?」
「ええ、上村さん。特殊な魔法陣ですから、詳しく調べて観なくては分かりませんけれど、恐らくは」
一見、真逆の手口ですけれど、公使を嵌めた時とやり口は同じだわ。
それにしても……裏で暗躍されている誰かさんは、小細工がお好きな方ですわね……。
諏訪さんから、大熊さんの事件に付いて一通り聞いた後、玉山さんは、さっき迄のハイテンションとは打って変わって、大分落ち込んでらっしゃるよう。
「ワシもこんな年に成りましたから、友人、知人がポツポツ亡くなっていくのは、まあ、しゃぁ無い事や思っとるんやけど、殺害されるちゅうんは……無念やったんやろうなぁ……。さっき大金持って夜遅く脅される様に出かけた言うてましたけど、恐らく義弟はんの事ですわ。大熊はんの義弟はん、二ヶ月ほど前に行方不明になりましてん。それで、身代金でも要求する形で、呼び出されたんちゃうかな。清廉潔白な方やったさかい、それ以外では思いつきませんな……」
土手瓦さんの事件もだけど、行方不明事件と殺人事件……絡み合っている様な印象だわ。
「ところで玉山さん、お気持ちの整理は未だ付か無いとは思うのですけれど……、先ほど襲われた状況を教えて頂けませんか?」
そう、言い難そうに聞く諏訪さんに、玉山さんがゆっくりと、先ほどの状況を話し始める。
「昼過ぎやったかな、お得意さんから電話が有りましてな。どうしても、急遽茶会開かなあかん言うて、それで、茶道具一式届けて欲しいと。今日は、午後から人と会う約束が有るから言うて、断ろう思たんでっけどな、どうしても言われて。まあ、茶道具運ぶだけやし、車で片道一時間ぐらいやから、行って帰って来るだけやったら、小町ちゃんが店に来るまでに、どうにか間に合うかと、行って来たんでっけど……。そんで、お得意さん所着いたら、そんなもん注文して無い言われましてな。タチの悪いイタズラちゃうかっちゅう事で、急いで帰って来たんですわ。そしたら、店のカギが壊されてましてな、こら、やられた!!思て、取られたもんを確認しとったんです。どうやら、一階は取られた商品は無かった様やさかい、二階の商品を確認しに行きましたんや……そしたら、目隠しされた男の人が柱に縛り付けられとりましてな。ワシびっくりしましてな。取り合えず様分からんけど、その男の人の所行って、目隠しを取ってやりましたんですわ。ほな、急にウーウー唸り始めましてな、そんで、暴れ始めて……ワシ、どうしたらええか、分からんかったさかい、人を呼びに行こうとした時ですわ。ブチッ!って、その男が縛られてた紐を引き千切って、そんで……ワシを襲ってきはったんや!最初は、気が狂って襲って来たんやと思ったんでっけどな。手にエライ鍵爪みたいなモン有って、それでバケモンやと気付いたんですわ。その後は無我夢中で……気付いたら、二階の窓突き破って……なんか、ぷにぷにしたモンの上に……」
「と、すると、その侵入者は、盗みに入られたというより、眷属……さっきの男を縛り上げて、店舗の二階に放置するのが目的だったと?」
「それは、分かりまへんけど、見た感じ二階の商品も、取られた様な形跡は無かったんちゃうかな……ちゅうても、メチャメチャ暴れたさかい、貴重な茶器やら箪笥やら壊れてもうて、エライい損害ですわ。ハハハ……はぁ~」
「私からも、一つ良いかしら?」
「ええ、何でも聞いて下さい。小町ちゃん」
「柱に縛られていた男性の目隠しを取った途端、男が暴れ出したと仰いましたけれど、その目隠しに、何か不審な点とかは御座いませんでしたの?」
玉山さんは顎に手を当て、「うーーん」と暫く考えて、ポンと手を叩く。
「そや、なんぞ、図形みたいなもんが描いとりましたわ……でも、そんだけですな。他には特になんも無かったと思います」
図形!それって、もしや……。
「玉山さん、その目隠しにされていた布は、御座いますの?」
「襲われた時に、投げ捨てましたさかい、多分二階のどっかに転がっとるんちゃうかな……。ちょっと見てくるさかい、待っとって下さい」
玉山さんは、そう言うと二階へ。
「小町ちゃん、何か気になる事が有るの?」
「ええ、諏訪さん。覚えてらっしゃるかしら。公使閣下が持ってらした木像を包んでいた、魔法陣の様な物が描かれていた布の事」
「ええ、確か上村さんが回収した?」
「そう言えば、有りましたな。確かあの時、小町ちゃんにお預けしたと記憶しています」
「ええ、それですわ。私はあれは元来、例の木像の魔力を封じる魔法陣か何かだったと思いますの。ですけれど、何者かの策略で魔力の込められてい無い偽物と、すり替えられたのでは無いかしら」
「では、小町ちゃんは公使は何者かに嵌められたと?」
「ええ、その通りですわ」
あの時……ウルタールが書庫で見た光景は、まさに公使がはめられた光景だったわ。
「そして、大熊さんが眷属の男に殺害され、そしてまた、玉山さんが襲われた……先ほど、目隠しの布には図形が描かれていたと伺いましたけれど。例えば今回は、公使の時とは逆に、眷属の魔力を抑え込む魔法陣が施されていたとすれば……」
「眷属に玉山さんを襲わせる為の罠と云う事ね!」
「ええ、恐らくですけれど、大熊さんも同様の罠で殺害されたのではないかしら?多分探せば、工場の何処かにその魔法陣が描かれた布が有るかもですわ」
「エライお待たせしました」
二階から降りて来た玉山さんが席に着き、布をテーブルに広げる。
「さっきの男が目隠しされとったんは、この布ですわ」
ロココ調のテーブルの上に広げられた、その布には見覚えのある魔法陣。
「大使館の裏庭で、上村さんから受け取った布に描かれていたのと、ほぼ同じ図形……ですわね。ですけれど、決定的に違う事が御座いますわ。この魔法陣には、魔力が込められておりますわ」
「では、先ほど小町ちゃんが推理した通りの魔法がここに……?」
「ええ、上村さん。特殊な魔法陣ですから、詳しく調べて観なくては分かりませんけれど、恐らくは」
一見、真逆の手口ですけれど、公使を嵌めた時とやり口は同じだわ。
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