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第三章:歪みの森に梟は哭く
23.交換条件
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日に二度も気絶してしまったフィリアを介抱し、どうにか起こしたあとのこと。
窓際に置いた私たちのバッグの上で、アウスは首から上だけになっても明らかに分かるほどの冷や汗を流していた。
「あ、あのさ、お嬢様がた? そろそろ許してもらえたり――」
「どうするフィリア」
「いいえ、決して許しません!」
きっぱり言い切られて、ますますげっそりした顔になったけど、いい気味だわ。
私は前に警告したはずよ、アウス。
フィリアは気弱な子だけど、本気で怒らせたらフォビアよりよっぽど怖い、と!
「だいたいアウス様は軽薄すぎるのです! 今ご自身がおかれている状況を鑑みればふざけている場合でないことなど明々白々としておりましょう!」
「ま、まあ、そうだね……」
「それが分かっているにも係わらず、イナ様を泣かせるような冗談を――いいえ、死んだふりはもはや冗談とも申せません、悪質な詐欺と呼ぶべき行いです!」
「さ、詐欺は言い過ぎじゃないかなー、とか……」
「お黙り下さい!」
「……へ、へい、すみません」
一時間近く、延々あの調子だものね。お気の毒さま。
フィリアのお説教の何が辛いって、あれだけ激怒してるのに涙目なことなのよ。
おかげで罪悪感が尋常じゃないし、さらに全てが事実に基づいた理詰めだから一つも反撃しようがない。
感情的にまかせて怒鳴り散らされたほうが、こっちも不貞腐れることが出来るだけよっぽどマシかもねぇ……。
「い、イナちゃん、助けて――痛い痛い! ちょっ、枝で突付くのはやめよう!?」
「……ふん!」
手近に落ちていた木の枝でアウスの頬を重点的に責めておいてから、永遠に終わらなそうな小言を繰り出し続けるフィリアの肩を叩く。
「その辺にしといてあげましょ。アウスの無頓着は許しがたいけど、間違いなく私たちを助けてくれたのはこの人なんだから」
「うー……」
恨めしそうな顔をしつつ、不承不承頷いたフィリアだけど、それでも。
「……もう、二度としないで下さいませ!」
最後に一言、きつく言い渡してから立ち上がる。
「ああいう子よ。言ってあったじゃないの」
「……ああうん、キツかった。泣きながら諭されるのは、何度されても心に来る」
そんな経験、何度も持つべきじゃないわよ、全く。
呆れつつ、私も最後に一度ぺちんと枝でアウスの頭を叩き、それから現状考えられる最大の問題に向き合った。
「……話は終わったか?」
「ええ。待たせてしまってごめんなさい」
狩人――夜の梟。
喋る首を持って帰ってきてみれば、それに説教を始める女が二人。
この異常な、まともな人間なら後ろも見ずに逃げ出して当然の事態の中、黙々と自分の仕事に集中していた彼は、本当に何者なのか。
ざんばらに刈った灰色の髪、布で大半を覆われた顔、痩せてはいてもしなやかな身体つき。
やっぱり尋常でない雰囲気を放ちながら、削り出した矢の芯が歪んでいないことを一つひとつ確かめ終えると、それを何本かずつ手際よく束ねていく。
「……聞きたいことがあるなら、偽り無く答えるわよ?」
質問攻めにされることを覚悟してるってのに、まるで何の感動も覚えないかのように静かでいるものだから、なんだか私のほうがジリジリしてきちゃう。
だから仕方なしにこちらから牽制を打ってみても、オウルはただの一瞥もくれずにこう言い放った。
「無い」
「……え?」
「聞きたいことは、特に無い」
いや、答えが聞き取れなかったわけじゃなくてね……?
アウスとは別の意味で無頓着すぎるのか、それとも何かが壊れてしまっているのか――ここまで動じない人間なんて、見たことがないわ。
「分かった。じゃあ質問を変える。私たちが怖くないの?」
「ああ」
「……素性も知れない女二人と、生首男が自宅にいるのに?」
まあ……最後の一つについては、ここまで持ってきている時点で聞くまでもないかもしれないけど……。
この質問に対しても、オウルは私が考えていたのとは全く違う方向性の答えを返してくる。
「この距離なら、瞬き一つの間にお前たち二人を無力化出来る。そっちの男は問題外だろう。ならば怖がる理由がない」
「そ、そういうことじゃなくて! だって喋る首よ、これ!?」
「いやいや、“これ”って君」
アウスは不服そうな顔するけど、客観的に見て妥当な評価じゃないの!
「……俺はこの目で見たものは全て受け入れる。どれだけ不合理であろうとな。こいつが首だけで生きていられるというなら、あえてその事実を否定する意味がない」
唖然とするほどの現実主義者。
それを自称する輩は幾らでもいるけど、このレベルまで冷徹を貫き通せるのはもう、完全な天才か狂人かの二択だわ。
状況を受け入れてなお私たちを叩き出さないというなら、もうこちらからは言うべきことがなくなってしまう。
その先を続けられずに黙った私の顔をじっと見た後、狩人オウルは突如、あまりにも意外な一言を放った。
「一つ、誤りがあったので訂正しておくが」
「……?」
「お前の素性は知っている。フラシア聖国第一王女、イナーシャ・ル・フルシエラ」
「!?」
私は反射的に飛び退り、フィリアが魔法を行使するための形に指を結ぶ。
一瞬で張り詰めた室内の空気に、一人慌てるアウスが声を張り上げた。
「まあまあまあ! 落ち着こうよ、みんな!」
「アウス、何を呑気な――!」
「落ち着こうって、王女様。狩人くんももう少し黙っておけばさぁ……」
「性分だ」
男二人で何をぐちゃぐちゃ喋ってるのよ、こちらはとっくに警戒レベルを最大まで引き上げてるっていうのに!
きりきりするような睨み合い――というか、私たちが一方的に睨みつける一触即発の中、オウルはわずかに目を細めた。
「……大きくなったものだ。前に会った時はまだ小さなレディだったが」
「え……? 会った? 私にはそんな記憶――」
「覚えていないだろう。もう、十年以上前のことだ」
断片的過ぎる会話に混乱が増す。
この人はとにかく、自分だけが納得すればそれ以上を語らないタイプらしい――口下手というか、独りよがりというか、とにかくコミュニケーションが得意じゃないのはわかる。
それが意図的なものかどうかまでは判断がつかないけど、現に今も「これ以上のお喋りはしない」と宣言するようにさっさと私から視線を外してしまった。
「おい、アウスといったか」
「うん。やっとそう呼んでくれたねぇ、三回ぐらい名乗ったんだけど」
「御託はいい。こちらは約束を守った。次はお前の義務を果たしてもらおう」
いつもの軽口を御託扱いされてしょんぼりするアウスはまたしてもいい気味だけど、会話の内容が気にかかる。
「……ちょっと、義務って何のことよ」
アウスの首に問うと、彼は朗らかに笑って――こうなったら絶対にロクでもないことが起こるのが分かってきたわ、最近!
「いやあ、ちょっとした取り引きをしたんだよ、オウル君と」
「取り引き?」
「そ。僕の望みは『仲間のところまで連れて行ってくれ』だ」
「……彼の条件は?」
「『仕事を手伝え』。それだけだよ」
「仕事、って――まさか!?」
もしも想像通りなら、それだけと表現して良いようなことじゃない。
嫌な予感を通り越した私の不信顔とは裏腹に、相変わらず腹立たしいほどにいい笑顔をうかべるアウス。
「狼狩り。僕の身体を美味しく頂いちまってくれた、あのバカでかいヤツがターゲットだそうだ」
彼がそう言った瞬間、ふたたびフィリアから特大の雷が落ちたのは言うまでもないけれど……とりあえず、その詳細は割愛しておくことにする。
窓際に置いた私たちのバッグの上で、アウスは首から上だけになっても明らかに分かるほどの冷や汗を流していた。
「あ、あのさ、お嬢様がた? そろそろ許してもらえたり――」
「どうするフィリア」
「いいえ、決して許しません!」
きっぱり言い切られて、ますますげっそりした顔になったけど、いい気味だわ。
私は前に警告したはずよ、アウス。
フィリアは気弱な子だけど、本気で怒らせたらフォビアよりよっぽど怖い、と!
「だいたいアウス様は軽薄すぎるのです! 今ご自身がおかれている状況を鑑みればふざけている場合でないことなど明々白々としておりましょう!」
「ま、まあ、そうだね……」
「それが分かっているにも係わらず、イナ様を泣かせるような冗談を――いいえ、死んだふりはもはや冗談とも申せません、悪質な詐欺と呼ぶべき行いです!」
「さ、詐欺は言い過ぎじゃないかなー、とか……」
「お黙り下さい!」
「……へ、へい、すみません」
一時間近く、延々あの調子だものね。お気の毒さま。
フィリアのお説教の何が辛いって、あれだけ激怒してるのに涙目なことなのよ。
おかげで罪悪感が尋常じゃないし、さらに全てが事実に基づいた理詰めだから一つも反撃しようがない。
感情的にまかせて怒鳴り散らされたほうが、こっちも不貞腐れることが出来るだけよっぽどマシかもねぇ……。
「い、イナちゃん、助けて――痛い痛い! ちょっ、枝で突付くのはやめよう!?」
「……ふん!」
手近に落ちていた木の枝でアウスの頬を重点的に責めておいてから、永遠に終わらなそうな小言を繰り出し続けるフィリアの肩を叩く。
「その辺にしといてあげましょ。アウスの無頓着は許しがたいけど、間違いなく私たちを助けてくれたのはこの人なんだから」
「うー……」
恨めしそうな顔をしつつ、不承不承頷いたフィリアだけど、それでも。
「……もう、二度としないで下さいませ!」
最後に一言、きつく言い渡してから立ち上がる。
「ああいう子よ。言ってあったじゃないの」
「……ああうん、キツかった。泣きながら諭されるのは、何度されても心に来る」
そんな経験、何度も持つべきじゃないわよ、全く。
呆れつつ、私も最後に一度ぺちんと枝でアウスの頭を叩き、それから現状考えられる最大の問題に向き合った。
「……話は終わったか?」
「ええ。待たせてしまってごめんなさい」
狩人――夜の梟。
喋る首を持って帰ってきてみれば、それに説教を始める女が二人。
この異常な、まともな人間なら後ろも見ずに逃げ出して当然の事態の中、黙々と自分の仕事に集中していた彼は、本当に何者なのか。
ざんばらに刈った灰色の髪、布で大半を覆われた顔、痩せてはいてもしなやかな身体つき。
やっぱり尋常でない雰囲気を放ちながら、削り出した矢の芯が歪んでいないことを一つひとつ確かめ終えると、それを何本かずつ手際よく束ねていく。
「……聞きたいことがあるなら、偽り無く答えるわよ?」
質問攻めにされることを覚悟してるってのに、まるで何の感動も覚えないかのように静かでいるものだから、なんだか私のほうがジリジリしてきちゃう。
だから仕方なしにこちらから牽制を打ってみても、オウルはただの一瞥もくれずにこう言い放った。
「無い」
「……え?」
「聞きたいことは、特に無い」
いや、答えが聞き取れなかったわけじゃなくてね……?
アウスとは別の意味で無頓着すぎるのか、それとも何かが壊れてしまっているのか――ここまで動じない人間なんて、見たことがないわ。
「分かった。じゃあ質問を変える。私たちが怖くないの?」
「ああ」
「……素性も知れない女二人と、生首男が自宅にいるのに?」
まあ……最後の一つについては、ここまで持ってきている時点で聞くまでもないかもしれないけど……。
この質問に対しても、オウルは私が考えていたのとは全く違う方向性の答えを返してくる。
「この距離なら、瞬き一つの間にお前たち二人を無力化出来る。そっちの男は問題外だろう。ならば怖がる理由がない」
「そ、そういうことじゃなくて! だって喋る首よ、これ!?」
「いやいや、“これ”って君」
アウスは不服そうな顔するけど、客観的に見て妥当な評価じゃないの!
「……俺はこの目で見たものは全て受け入れる。どれだけ不合理であろうとな。こいつが首だけで生きていられるというなら、あえてその事実を否定する意味がない」
唖然とするほどの現実主義者。
それを自称する輩は幾らでもいるけど、このレベルまで冷徹を貫き通せるのはもう、完全な天才か狂人かの二択だわ。
状況を受け入れてなお私たちを叩き出さないというなら、もうこちらからは言うべきことがなくなってしまう。
その先を続けられずに黙った私の顔をじっと見た後、狩人オウルは突如、あまりにも意外な一言を放った。
「一つ、誤りがあったので訂正しておくが」
「……?」
「お前の素性は知っている。フラシア聖国第一王女、イナーシャ・ル・フルシエラ」
「!?」
私は反射的に飛び退り、フィリアが魔法を行使するための形に指を結ぶ。
一瞬で張り詰めた室内の空気に、一人慌てるアウスが声を張り上げた。
「まあまあまあ! 落ち着こうよ、みんな!」
「アウス、何を呑気な――!」
「落ち着こうって、王女様。狩人くんももう少し黙っておけばさぁ……」
「性分だ」
男二人で何をぐちゃぐちゃ喋ってるのよ、こちらはとっくに警戒レベルを最大まで引き上げてるっていうのに!
きりきりするような睨み合い――というか、私たちが一方的に睨みつける一触即発の中、オウルはわずかに目を細めた。
「……大きくなったものだ。前に会った時はまだ小さなレディだったが」
「え……? 会った? 私にはそんな記憶――」
「覚えていないだろう。もう、十年以上前のことだ」
断片的過ぎる会話に混乱が増す。
この人はとにかく、自分だけが納得すればそれ以上を語らないタイプらしい――口下手というか、独りよがりというか、とにかくコミュニケーションが得意じゃないのはわかる。
それが意図的なものかどうかまでは判断がつかないけど、現に今も「これ以上のお喋りはしない」と宣言するようにさっさと私から視線を外してしまった。
「おい、アウスといったか」
「うん。やっとそう呼んでくれたねぇ、三回ぐらい名乗ったんだけど」
「御託はいい。こちらは約束を守った。次はお前の義務を果たしてもらおう」
いつもの軽口を御託扱いされてしょんぼりするアウスはまたしてもいい気味だけど、会話の内容が気にかかる。
「……ちょっと、義務って何のことよ」
アウスの首に問うと、彼は朗らかに笑って――こうなったら絶対にロクでもないことが起こるのが分かってきたわ、最近!
「いやあ、ちょっとした取り引きをしたんだよ、オウル君と」
「取り引き?」
「そ。僕の望みは『仲間のところまで連れて行ってくれ』だ」
「……彼の条件は?」
「『仕事を手伝え』。それだけだよ」
「仕事、って――まさか!?」
もしも想像通りなら、それだけと表現して良いようなことじゃない。
嫌な予感を通り越した私の不信顔とは裏腹に、相変わらず腹立たしいほどにいい笑顔をうかべるアウス。
「狼狩り。僕の身体を美味しく頂いちまってくれた、あのバカでかいヤツがターゲットだそうだ」
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