58 / 59
お粥のようだったあの頃(2008~2010) ※非公開・一部公開
節足 (2010.8.21)
しおりを挟む
生まれてきたのは 悪いこと? 生きようと必死だった
濡れた羽根を羽ばたかせ 今日も闇を駆け抜ける
もう見るコトはない 光を せめて最期にまで、、、、
母に想われ この命 父に守られ この命
例え 身体を裂かれても
苦しい毒を噴かれても
優しい逃げ場はありはしない
安らかな眠りはありはしない
生きる希望もありはしない
今日を生きるのは 本能のため
嫌われるのは 生きているため
殺されるのは 何のため?
目の前の光を見つめたまま 朽ちていく 身体
暴れる腕を包む温もりがないことなんてわかっているんだ
濡れた羽根を羽ばたかせ 今日も闇を駆け抜ける
もう見るコトはない 光を せめて最期にまで、、、、
母に想われ この命 父に守られ この命
例え 身体を裂かれても
苦しい毒を噴かれても
優しい逃げ場はありはしない
安らかな眠りはありはしない
生きる希望もありはしない
今日を生きるのは 本能のため
嫌われるのは 生きているため
殺されるのは 何のため?
目の前の光を見つめたまま 朽ちていく 身体
暴れる腕を包む温もりがないことなんてわかっているんだ
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
これも何かの縁(短編連作)
ハヤシ
現代文学
児童養護施設育ちの若夫婦を中心に、日本文化や風習を話題にしながら四季を巡っていく短編連作集。基本コメディ、たまにシリアス。前半はほのぼのハートフルな話が続きますが、所々『人間の悪意』が混ざってます。
テーマは生き方――差別と偏見、家族、夫婦、子育て、恋愛・婚活、イジメ、ぼっち、オタク、コンプレックス、コミュ障――それぞれのキャラが自ら抱えるコンプレックス・呪いからの解放が物語の軸となります。でも、きれいごとはなし。
プロローグ的番外編5編、本編第一部24編、第二部28編の構成で、第二部よりキャラたちの縁が関連し合い、どんどんつながっていきます。
日常のひとコマ
繰奈 -Crina-
現代文学
楽しかったり、嬉しかったり、哀しかったり、憤ったり。
何気ない日常の中にも心が揺れる瞬間があります。
いつもと同じ繰り返しの中にも、その時々の感情があります。
そういったひとコマを切り取ったお話たち。
いろいろな人のいろいろな時間を少しずつ。
電車で隣り合って座った人を思い浮かべたり、横断歩道ですれ違った人を想像したり、自分と照らし合わせて共感したり、大切な人の想いを汲みとったり。
読んだ時間も、あなたの日常のひとコマ。
あなたの気分に合うお話が見つかりますように。
【本当にあった怖い話】
ねこぽて
ホラー
※実話怪談や本当にあった怖い話など、
取材や実体験を元に構成されております。
【ご朗読について】
申請などは特に必要ありませんが、
引用元への記載をお願い致します。
トラロープの絆
深川さだお
現代文学
『トラロープの絆』は、工業都市で生きる人々の現実と内面的な葛藤、そしてその中で見つける本物の絆を描いた心に響く物語です。地元の工場で働く拓次、専門職で都会的な生活を志向する深川、伝統工芸の漆器職人である祐美子――彼らが抱える葛藤と向き合いながら、互いに支え合う姿が描かれています。
物語の中心にいる拓次は、工場での仕事と恋活の現実に向き合う一方で、自然の中での釣りに癒しを求めています。彼が釣り上げるイワナは、日常の喧騒から逃れる瞬間を象徴するものであり、同時に拓次が求める「本物」の象徴でもあります。彼が遭難し、生死の狭間でイワナに出会う場面は、彼の人生観に大きな転機をもたらします。生還を果たした後、彼はそれまで見過ごしていた日常の小さな支えに気づくようになり、トラロープで繋がるかけがえのない人間関係の価値を再認識していきます。
一方、都会的な価値観を持つ深川は、専門職として高い評価を得ているものの、地元の人々との距離感に悩んでいます。アウトドアには疎い深川もまた、拓次との釣りを通して自然や地元への理解を深めていきます。彼は拓次のように日常の中で深くつながることを難しく感じつつも、地元に根ざした人間関係や自然との関わりに共感し、自分の内面を見つめ直すようになります。
物語の中で重要な存在である祐美子は、伝統工芸である漆器作りに心を注いでいます。彼女が手掛ける漆器の器には、日常の中で人々の「心をのせる」ことが大切に込められています。祐美子は、都会的な深川に憧れつつも、工業都市での地道な生活や自らの技術への誇りとの間で葛藤しています。漆器作りに携わりながら、彼女もまた地元や自然、そして自分が守りたいものに気づいていくのです。漆器は彼女にとって、日々の生活に根ざし、人々を支えるための器として、物語の中で「支え合い」や「絆」を象徴するアイテムとなります。
物語のクライマックスでは、拓次が釣り上げたイワナを深川や祐美子とともに食し、さるなし酒を酌み交わすシーンがあります。この場面は、彼らがそれぞれの葛藤を越えて、自然や生活の豊かさを共有し、本物の絆を確かめ合う象徴的な瞬間です。漆器に盛られた料理や、酒を囲む彼らの姿には、日常の中で育まれる支え合いや、自己を超えてつながる人間関係の深さが見事に表現されています。
『トラロープの絆』は、現代の恋愛や人間関係、地方都市に根付く絆の意義について問いかける作品です。恋愛において条件重視の風潮に疑問を抱く方や、自然の中での経験が人の価値観をどう変えるかに興味がある方、また日常にある小さな支えを見つめ直したいと考える方にとって、心に深く響く物語となるでしょう。拓次たちが見つけた「本物の絆」とは何か――釣りや漆器、イワナに象徴される支え合いの精神を知りたい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
詩集『刺繡』
新帯 繭
現代文学
箸休めに、つらつらと書いてみただけの、只何の意味も持たない詩を、集めてみます。
ただ、それでも、誰かの胸に刺されば、それは私や誰かと、その感情を共有出来るのかもしれません。
書き手と読者の箸休めになれば、嬉しい限りです。
ウイスの回顧録 その2
リチャード・ウイス
現代文学
著者のリチャードウイスの回顧録です。 過去における、葉加瀬太郎、JAZZのオスカー・ピーターソン、小説「不毛地帯」モデルの瀬島龍三、ポールとリンダマッカートニー、紺野美沙子、上皇陛下・・・との貴重な接点を通じて、その時々の思い出や時代の回想を著しています。 これら人達とどこで?えっなぜ?という事が読みすすむにつれて解き明かされていきます。
さあ、ウイス ワールドへ、皆さんご一緒に!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる