ぽえマーではなくぽえミットにウィットに富む。

結局は俗物( ◠‿◠ )

文字の大きさ
上 下
48 / 59
会話文

無限なる幻夢

しおりを挟む
死「もうすぐだな」

女「死神さん、来てたんだ」

死「言い残したいことは?書き記しておけばいい。まだ間に合う。長くはないが」

女「ううん。お迎えも来ていることだし、別に誰にも未練はないからね」

死「お前は終われど、遺されたほうはそうもいくまい」

女「あらら?命を持っていくくせに、優しいんだね」

死「泣いて苦しむ家族や友を何度も見てきたからな」

女「死神のお仕事、つらくなっちゃったんだ?」

死「有限の生命しか持てない人間どもと比べれば、容易いもの」

女「ああ、そうだ。残った時間、死神さんにあげる。話してよ、つらかったこと、悲しかったこと」

死「お前の命の残りは、お前のために使え」

女「死神さんと話せるのって、生きてるからでしょ。一番、生きてるって感じがする。ねぇ、だから話してよ」

死「何も話すことはない。仕事どおりお前の命をもらっていくだけだ」

女「それだけ優しいのに、こんな仕事、大変だね」

死「もう少しだぞ」

女「うん。もし父さんとか母さんとかがお世話になったらよろしくね。もっとずっと先だといいんだけど。幸せだったんだよって伝えておいてね、毎日伝えてるつもりだったけど、きっと忘れちゃうから」

死「伝言係など断る……」

死「羨ましいよ、お前らが」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜

月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。 だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。 「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。 私は心を捨てたのに。 あなたはいきなり許しを乞うてきた。 そして優しくしてくるようになった。 ーー私が想いを捨てた後で。 どうして今更なのですかーー。 *この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。

松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。 そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。 しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~

緑谷めい
恋愛
 後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

君は妾の子だから、次男がちょうどいい

月山 歩
恋愛
侯爵家のマリアは婚約中だが、彼は王都に住み、彼女は片田舎で遠いため会ったことはなかった。でもある時、マリアは妾の子であると知られる。そんな娘は大事な子息とは結婚させられないと、病気療養中の次男との婚約に一方的に変えさせられる。そして次の日には、迎えの馬車がやって来た。

処理中です...