18禁ヘテロ恋愛短編集「色逢い色華」-2

結局は俗物( ◠‿◠ )

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マイシュガー 1話完結/俺様…?一人称視点/巨乳ヒロイン/甘々(?)

マイシュガー 【完】 当方の歯科検診記念。

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 壁掛け時計も腕時計もスマホの時計も確認した。どれも同じだ。1分変わった程度。俺様はカノジョが帰ってくるのを首を長くして待っていた。ろくろ首になっちまうかもしれないが、そうしたら仕方がない。あいつはろくろ首になった俺を愛せばいい。俺もあいつの身体に巻き付いて、毎晩寝ることにする。

 あいつの、マイハニーの帰ってくる時間になって、俺様はソファーに座っていた。リビングに姿を現して、俺は投げやりに腕を広げる。
「ただいま、たっちゃん」
 俺様のよめ、マイハニー、カノジョは歯医者で働いている。歯医者のお偉い歯医者じゃなくて、口の中の検査や清掃なんかをするほうの歯医者だ。周りの奴等からは散々に言われたが、俺様はそれを誇りに思っていた。昨日までは。今日は違う。
「ただいま……?たっちゃん?」
 俺様はソファーから動かなかった。いつもなら俺が帰ってきたマイハニー・木葉このはを抱擁しにいく。それが常。木葉は俺様の不機嫌を感じ取ったみたいだった。でも俺は腕を広げてるのだから木葉はここに飛び込んでくるべきだ。
「ん」
 早く飛び込んでこいよ。
「たっちゃん……」
「いいから、来い」
 木葉は狼狽えて遠慮している。なんで俺様が不機嫌なのか、木葉が知るはずはない。
「たっちゃん、何かあった……?怒ってるの?」
 おそるおそる俺様の腕の中に入ってこようとするのが焦ったくて、俺から木葉を引き寄せた。木葉の大きな胸が俺の胸板にゆっさりした。木葉の胸が当たると、俺もふわっふわになる。俺の機嫌が最悪な理由はそこにある。俺の付き合いのある連中が、歯医者に行ったそうだ。女の歯科衛生士の胸が頭に当たっていて幸せだったとほざいていた。奴は俺様のかわいいスウィートハニーが歯科医院勤めなんて知りはしないだろうが、俺は許せなくなった。俺のストロベリーが、他の有象無象の雑魚どもに胸を当てているかも知れないなんて。
「木葉。最近こっちを可愛がってやってなかったな」
 俺様は木葉のエロい匂いを嗅ぎ取って、その都度セックスした。俺様のカラダはデカい。それは全体的にだ。木葉も小さい女じゃないが、快感が拾えなければ女の方がダメージを受ける。だからデキる俺様は木葉の発情に合わせて、それ以外は自家発電。もっぱらそのマイハニーピーチがおかずなワケだが、セックスするにしてもあまり乳にこだわりを見せなかった。木葉がJカップのデカい乳を気にしてるみたいだったから。爆乳はそら男の理想ゆめだが、俺にとっては必須項目ではなかったし、俺が爆乳の木葉を愛しちまった以上は別に爆乳を愛してるわけではないとは言えねぇけど、木葉の爆乳のみを愛してるわけではなかったし、乳に触らないでセックスするってことはできるわけで。
 俺は木葉の胸に触った。こんな大きな脂肪が左右にありながら、俺様のマイスウィスウィハニーの肩や腰ときたら棒切れみたいに細いから、ぽっきり折れそうだと思うことはある。
「たっちゃん、今日、変……」
 そうだよ、ハニー。おまえが俺様をおかしくしたんだ。
「木葉。触らせろよ」
 俺は木葉を捕まえて大きな膨らみに手を乗せた。女の柔らかくて小さくて尖った手が俺様の手を嫌がる。
「たっちゃん……たっちゃん……」
 他の奴等の頭には触らせてんだろ!
 俺は怒鳴りつけたくなるのを堪えた。この怒りは完全に俺様都合。木葉は悪くねぇ。俺様のマイスウィースウィーハニーは清楚なんだよ。ちょっとドジで、胸を当てちまうという場面は容易く想像できるが……
「揉ませろ」
 俺様は意図せず声が低く出た。俺のハチミツは怯えた顔をして、急にゾクゾクした。自分のキャンディーには笑っていてもらいたい……なんてのは机上の空論だ。好きで好きでかわいい女の恐怖するカオ!俺は腹の奥が熱く煮え滾っていくのが分かった。普段から俺様を立て、持ち上げ、褒めそやしてくれるいシュガーだ。笑っているのが一番いい。穏やかに過ごせるよう立ち回るのがオレさまの義務だ。なのに……とはいえ、こんな怖がってる姿を晒すのは俺様だけにでいい。こんな思いを他にさせる奴があったら必ず殺す。
「たっちゃん……」
「疲れてるだろ?リラックスしてろよ。俺がマッサージしてやる」
 強張ってる俺のクッキーにキスした。かわいい。マスクをする仕事だから安心していたんだ俺は。ピンク色のキラキラした唇は柔らかい。
「でも、」
「掴まってろ。ベッドに行く」
「お、重いから……」
 乳がデカいから木葉は多分、その辺の女より重い。肩や腰や下半身も細いが、背丈はあるし、巷の女は40kgと少ししかないらしいからな。でも俺様には筋肉があって、俺様自体がそこそこもあるから、それは俺が俺のチョコレートを支え、守るためのものなんだろうな。だから俺のケーキも重くなればいい。
「かわいいぜ、木葉……」
 俺様は世にいうモラハラなんだろうか?自分の重さを気にするのがかわいくて、俺はこのプディングを姫様抱っこせずにはいられない。俺様ともなれば背中に乗せて腕立て伏せできるが。
 俺はメープルを抱き上げてベッドに下ろした。まだ警戒している。
「身体から力抜け」
 触れるだけのキスはさっきやった。俺はマシュマロみたいな唇を吸って、口の中に舌を捩じ込んだ。拒んだように当てられる手がかわいい。遠慮しているが、俺様はカスタードから触られるのも嫌いじゃない。
「んっ………ぁふ、」
 いつもは恥じらっているが今日は少し積極的で、俺様の舌に絡んでこようとする。不機嫌さを丸出しにしたのは失敗だと思いながら、物理的には成功なのだから皮肉なものだな。脅して媚びを売らせたいワケじゃなかった。
 木葉は乳のデカさで目立つが、性格的に目立つタイプじゃない。目立つのも苦手らしい。いかに乳を小さく見せるかで苦心さえしていたようだ。俺様の目にも木葉のデカい乳が映っていたから俺もデカ乳に惹かれたわけではないというのは言い訳だ。そこも含めて木葉なワケで。ただそんなデカい乳を認識した途端に木葉を好きになったワケではないから分からんな。俺様が木葉の乳を吸わかったのも、揉みしだかなかったのもちんぽを挟まなかったのも、木葉が傷付くんじゃないかと思ったからだ。でも、なのに、有象無象のモブの雑兵どもが俺の木葉の乳に頭であっても接しているのなら俺様は我慢ならない。俺様も、触る。俺様の、木葉だ……!
「触るぞ、木葉。触るからな。触らせろ」
 木葉は口の端から俺とのが混ざった蜜を溢し頷く。左右に逃げても布を張らせている乳を前に俺は生唾を呑んだ。女版ワイシャツを脱がせて、ピンクともオレンジともいえない紐下着を脱がせる。シャツ越しから透けてて俺様はいつも冷や冷やしていたんだ。それからブラジャー。俺が好きだといった白のふりふりがついてカーネーションみたいだ。かわいすぎる。男にはない肉感!木葉は太っているわけではなくて、首は細い。鎖骨も浮き出ている。なのに豊かすぎるは何度も目にしているはずだが、俺の血潮が沸き立って治まらない。
貴公たかきみくん、今日、何か嫌なコト、あったの?」
 いつもは俺は遠慮している。やっぱり木葉はJカップの爆乳にコンプレックスがあるみたいだったから。俺は別に乳フェチではないという説得力を持たせて、木葉を不安にさせたくなかった。だから俺は木葉を後ろから脱がせたり、まじまじ乳を見たりしなかった。ブラジャー姿は眺めていたかったが……「大き過ぎて可愛くないでしょ」的なことを前に言っていたのでそれからはあまり言及しないことにした。
「ない。俺様はおまえを眺めるのに忙しいんだ。木葉。おまえも俺様だけ見てろ」
「うん……?うん」
 俺様は木葉を抱き締めるようにしてブラジャーの留め具を外した。身体が密着する。鼻先がぶつかりそうだからそのままぶつけた。一度愛しちまうと顔が好きになる。舐め上げたいが堪えた。目蓋にチュウする。目を閉じる仕草までかわいいんだ。ブラジャーの金具が外れて胸がもっと左右に広がる。触りたい。柔らかそうだ。
「触るぞ」
「うん……」
 手を重ねてみたそこは滑らかで、柔らかく、身震いした。感動した。触ったことがないわけではないが、メインにはしていなかった。木葉と合体してがんがん突いているときや、前戯中のキス主体くらいのときだ。つまり木葉を乳に集中させ、俺も乳を意識して触るのは、何十回もセックスしておきながら初めてかもしれなかった。まぁ、先週はほぼ毎日セックスしてたんだけれども……乳、厳密には触ったが、触ってないな。
「柔らかい……柔らかい。木葉……手が吸い付く。木葉……」
 俺は木葉の大きな乳に手が沼みたいに吸い込まれて沈んでいきそうな気がした。弾力もさることながら、肌がなめらかすぎる。
「ごめんね、たっちゃん」
 木葉は急に詫びて、俺は肝を冷やした。キモい、マザコン、おっぱい大魔神と言われて拒否されるのかもしれない。引いた、幻滅した、ドン引きした、やっぱり胸目当てだったんだ、別れてほしいと言われたら?俺は固まった。煮え滾り、漲ってそそり勃ちたいだけ聳り勃ったものが氷水をかけられたみたいに萎んでいく。
「なんだ?なんで謝った……?」
 怖い。木葉。俺様は木葉しかいないんだぞ。俺様は木葉が貧乳でも構わなかった。たまたま木葉が爆乳だっただけで……いいや、俺様は木葉の爆乳が好きなのか?しくじったのか。木葉のコンプレックスを刺激しないようにしてきたのに、俺様というやつはデリカシーがない?木葉!
「前から、触りたかったんでしょ?たっちゃん、優しいから遠慮してたんだね。ありがとう。いっぱい触っていいからね。たっちゃんのおっぱいだもん」
 俺のちんぽに浴びせられた氷水は嘘みたいに、またバッキバキ大きくなった。俺は衝動を我慢できなくなって木葉に抱きつく。胸板にこの大きな乳が当たると俺はやっぱり異様な安堵に包まれる。
「たっちゃん?」
「木葉、愛してる」
 背中に木葉の手が回ってきて、俺は涙が出そうだった。
「うん。わたしが暗いことばっかり言うから、たっちゃんに我慢させちゃったんだね。でもたっちゃんから愛されてるの分かってるから。たっちゃんになら、いっぱい、おっぱい触ってほしい」
 もうそれからのことは覚えてられなかった。俺は木葉の乳を吸った。子供みたいに乳を吸っておきながら、指はあまり弄ってこなかった乳首を捏ねた。
「ぁ……っ、んっ………たっちゃん………」
 木葉は乳首が感じやすいと初めてしった。今まではお座なりになっていた。ダイレクトにその場所を除いては、耳や首筋のほうが感じるくらいに思っていた。俺様は木葉のこんなかわいい声と姿をみすみす逃していたわけだ!
「木葉……愛してる」
「ん……っ、ぁん……」
 舌先で乳首を転がすのも、指先で乳首を擂るのもやめられない。大きな胸に生えた、こんな小さくて薄い色の場所でも木葉は敏感だった。腰を揺らして、俺様の髪を撫でる。変な気持ちになった。
「木葉、木葉………好き、好き好き」
 俺は頭がおかしくなったのかもしれない。キスするのも抱き締めるのも、セックスの流れを決めるのもいつだって俺様からだった。なのに今は木葉に撫でられて、好き好き言われたい。
「たっちゃん、わたしも好き。たっちゃん……」
 柔らかな手が俺の首や肩を撫でていく。俺は木葉の乳や乳首だけじゃ物足りなくて、他のところも吸った。
「わたしも……たっちゃんのこと触っていい?」
 木葉のとろんとした目はハチミツを目玉に注入したみたいだった。
「ああ、触れよ。俺を触れ!木葉!俺を好きにしてくれ!」
 木葉は身体を起こすと、ベッドに腰掛けた。そして俺を膝枕させた。
「木葉……」
「たっちゃんと、してみたかったの。嫌かな?たっちゃんにおっぱい吸われながら、たっちゃんのコト、触りたかったの」
 俺は歓喜に打ち震えた。木葉の乳首を吸いながら、俺は今にも暴発しそうなちんぽを服の上から撫でられる。ちんぽだけではなくて頭まで撫でられているのだから、俺様はもう木葉のモノだった。
「たっちゃん、気持ちいい………たっちゃん、好き」
 好きな女に好きと言われる喜びに加えて、ちんぽは服を剥かれて生のまま扱かれている。木葉が好きだ……木葉が好き……俺様のかわいい木葉……
 俺は木葉の乳首を吸い、もう片方の乳首を捏ね回した。
「んっ……ぁ、んん………」
 ちんぽを扱く手が疎かになることで、木葉の感じているのを知る。それでも声だけで、ちんぽは萎えることを知らない。
「木葉、乳首でイくか?」
 木葉は俯きながら頷いた。俺は起き上がって、木葉を倒した。舐めるのと捏ねるのを左右入れ替える。
「ぁ、っんっ、あっあっ……!」
 下で身体が身悶えていた。俺のちんぽは触られてないのに視覚と聴覚でイっちまいそうだった。
「たっちゃん……好き、大好き、たっちゃ………あ、あ、あああ!」
 木葉の身体ががくがく揺れた。ナカを突いてイかせたのとは違う感慨がある。少しだけ余裕を持って、好きな女のイく姿を眺められることとか。好きな女が乳首でイけるって感動とか、奥ゆかしさとか。
「木葉……かわいいな」
「たっちゃん………」
「愛してる」
 まだ余韻に浸っている木葉にキスした。木葉は俺のバキバキのちんぽに手を添える。
「おっぱいでしてみても、いい?」
「木葉?いいんだぜ、ムリしなくたって」
「してないよ」
 木葉に促されて、今度は俺がベッドに腰掛ける。膝を開かされたのがなんだか恥ずかしい。そこに木葉が屈んで割り入るのはもっと恥ずかしい。フェラチオはしてもらったことがあるが、あまりムリをさせたくないから俺からはさせないけれども、俺が木葉のを舐めたいように、木葉も俺を舐めたいってコトもあるんだろうな。
「木葉……?」
「いつも、わたしのコト気持ちよくしてくれてるところだもん」
 木葉の大きな胸にちんぽが挟まれる。温度差が、柔らかなものに包まれる感じを強めた。ナカとは違う滑らかで平坦な感触だった。肉体よりも視覚による官能。目の前に星が飛ぶようだ。
「ぅ………く、木葉………」
「気持ちいい……?不快ヘンじゃない……?」
 好きな女の健気な姿に、好きな女の肉感!そこにちんぽが挟まっている光景はすぐにイっちまいそうだ。
「気持ち、いい………出ちまいそうだ……」
「好きなときに出していいよ……?」
 木葉は両脇から乳を押さえて上下に動いた。圧がかかったまま上下に動く。手コキとは異質の素朴な刺激だった。精子が上り詰めているのが分かる。
「木葉……木葉………ぁっ!」
 イく、と思った。もったいないと思ったが、どうせ1回では終われない。俺は呆気なく木葉の乳に精液をぶちまけた。最後まで絞り出すように乳が上下する。白い粘液が散らかっていく。
「いっぱい出してくれて嬉しい……」
 止まれない。俺は木葉をひょいと抱き上げてベッドに置いた。
「木葉、木葉………好きだ。絶対に放さない!放さない!結婚しよう、結婚するしかない。俺様の妻になれ。木葉……好き好き」
 俺は野獣になってしまった。木葉をキスしながら正常で合体する。昨日も熱烈なセックスをしたし、さっき乳首でイッたから木葉のそこは濡れていた。でも、俺のはデカいから痛かったかもしれない。クリトリスを扱くと、すぐに反応があった。
「ああんっ」
「木葉、好き………好き好き」
 俺は腰を振った。木葉に抱き締められるのは気持ちがいい。胸板に乳が吸い付くと、木葉を抱いている実感が尚更強く湧くから、正常位が特に好きだった。けれど俺は引き抜いて、後ろから木葉を貫き直す。
「木葉……乳首弄られながらナカ突いたら、どうなっちまうんだ?」
 俺は耳を喰みながら訊いた。木葉はぎゅんぎゅんに俺を締め付けて、ナカは熱く潤った。絶対に結婚する。俺の妻にする。




「悪い。ゴムしてなかった」
 俺様はベッドに腰掛けて、頭を抱えた。後ろから木葉が抱き締めてくれる。こんな失敗するなんて俺も落ちぶれたーもんだな。色呆けして……ああ……
「平気。たっちゃんのこと、好きだから」
「いや……好きでも、マズいだろ」
 ベッドに置いた手に、木葉の柔らかな掌が重なった。
「木葉……順番は逆になっちまったが、俺様と結婚しろ。俺様と……」
 怖くなったが、ここでちゃんと相手のカオみないのはオレさまじゃねぇ。木葉を振り返る。
「無理にとは言えねぇ……言ってなかったケド、俺ん馬喰横山ばくろよこやまっつー財閥でよ……」
 言いたくなかったがこの際、仕方がない。俺様が大金持ちの大富豪の億万長者の家の息子だなんて、重いだろ。俺はもうちょっと遊んでいたかったが、こうなったからには……もし俺の子を、木葉が身籠ったなら、木葉が俺と結婚したくなくても……いいや、妻にしたい!妻にはしたいが、木葉の人生だ。
「そ、そうなんだ……」
「重いと思うんだ。でも、木葉が俺様のコトを愛してんのは分かってる。木葉が俺の家が気に入らねっつーなら、家督は弟たちに譲る……木葉、結婚してくれ。家を捨てても木葉と一緒になりてぇんだ……」
 木葉は俺のベッドに置いた手を拾った。
「ありがとう、貴公たかきみくん。話してくれて嬉しいよ。そのことで、さっき、悩んでたの?」
「違う!それはまた別。生でしちまったから……いいや、本当ならもっと色々プラン組むつもりで……」
「じゃあ、どうして?」
 ここで誤魔化すのは俺様の筋じゃねぇ。
「あれはな……あれは、木葉は歯科衛生士だろ。付き合いのある奴等が、胸が当たったらアタリだとか、胸の大きい女医に当たったらラッキーだとかぬかすから、木葉のコトが心配になって、妬いちまったんだよ」
 そうしたら、俺はめっちゃくちゃ柔らかなものに抱き竦められて、怖くなった。
「前はわたしもそうだったみたいだけれど……ちゃんと指導が入ったから大丈夫。口の中を鏡に映す技術がね、イマイチだったみたい。でももう平気。心配させてごめんね。それとありがとう。たっちゃん、こんなわたしだけど、結婚してくれるの?」
 俺はめっちゃくちゃ頷いた。早く指輪を作って、かわいい俺のキャラメルに悪いムシがつかないようにしなきゃならなかった。

【完】
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