306 / 338
306
しおりを挟む
「手前味噌ですが、素敵です」
「ありがとうございます。たまにはこういうのもいいですね。着飾ってみるのも。誰が見ていなくたって……」
「着飾るなんてほどの物ではございませんけれど、誰も見ていなくとも、ご自分が見ていますから、暗い心地がするときは楽しんでください」
彼はにこりと笑った。極彩はたじろぐ。切れの長い、初対面の人からすると冷酷で薄情そうな印象を与えてしまう目は彼女の首ばかり見つめて、それからにこにこと不細工な顔をした。
「そう見つめられては……恥ずかしいです」
「首飾りを見ていたんです」
「承知しています。けれど、付けているのはわたしです」
「ふふふ、よくお似合いです。良い色合いだ」
まだ淡藤の眼差しは極彩の首に注がれていた。やがてその双眸が彼女の目元まで辿った。彼はすっと立ち上がる。
「そろそろ帰ります。お邪魔しました」
調子が狂う。極彩は淡藤の後を追い、玄関まで見送った。そこで待つ彼女に焦ることもなくゆっくりと帰る支度を整えている。
「また来ます。姫様、事を急いてはいけません。貴方は強いです。だからといって、姫様は強いからと放ってもおけない。ですから、私がこうしてたびたび参上することをお許しください」
「はい。けれど、強く在ります」
艶のない抱擁を交わした。極彩からだったのか、淡藤からだったのかは定かでない。親子や同胞が交わすような、雑で加減がない。しかし誰もがそう断じられるわけではなかった。淡藤と入れ違うように菖蒲が帰ってくる。折り合いの悪い2人が庭で顔を合わせた可能性が高い。
「お帰りなさいまし……」
「ただいま帰りましたよ」
菖蒲は顎を撫で、気拙げに極彩を見ていた。野良猫が入ってくる前に後ろ手に玄関戸を閉め、彼は目を合わせようとしなかった。
「紅さんはいますか」
この問いの意味も分からない。用がある感じでもなかった。
「奥の部屋に」
「そうですか」
中年男はいつもの様子とは違い、無遠慮に居間へ入った。紅がいるのを確認すると、脱力したように縁側に座る。
「その……ごめんなさい」
「何がです?」
菖蒲の振り返った笑みは固い。いつもの媚びはなく、繕ったものが窺えた。彼なりに自分の感情、機嫌と折り合いを付けようとしているのだから極彩も下手な態度はとれなかった。それが却って腫物に触れるようなことになる。
「あまり……その、仲が良くないことを知っていたのに……淡藤殿を中へ入れてしまって…………」
「ああ、いいんですよ、そのことなら」
やはり不自然な笑みだった。
「それは極彩さんが気を遣うことではなく、こちらの問題ですからね」
優しい応答で、さらに極彩は自らを咎めた。気付かぬふりをしておけばよかったのだ。後ろめたさが菖蒲に対して違う見方を要求している。進むことも退くこともできず、その場に立ち尽くす。
「申し訳ない。極彩さんに気を遣わせるつもりはありませんでした。笑ってください。この年になって、息子くらいの人を相手に機嫌を損ねて、娘と大して変わらないような貴方に気を遣わせているんですから」
「い、いいえ……」
「ボク個人として、ムシが好かないんです。冷静な見方をすれば彼は何も悪くないのです。ただ、一個人的な身勝手な理由です。ボクがおかしいのですから、極彩さんは気にすることなく彼との交友関係を続けてください」
「はい」
中年男は笑みを崩さない。それが不気味だった。媚びた微笑の安心感を知る。
「それから、あの……わたしは淡藤殿と、そういう間柄ではありません。ですから心配なさらないでください」
乾いた苦笑を返される。
「―失礼しました」
譫言のように彼は呟いた。一瞬だけその目が虚ろになる。
「群青さんの近況はお聞きになりましたか」
「いいえ」
急な話題の転換だった。極彩は眉を顰めてしまう。菖蒲は群青の話をするのが好きなようだ。
「銀灰さんは山籠もりをしているそうです。だから銀灰さんに会う前に、会いませんか。群青さんと」
「銀灰くんには会います。ですが、群青殿に会う必要性はこれといってありません」
「そうでしたか。極彩さんに、群青殿と会う利はありませんでしたか。これはボクのとんだ見当違いです」
いくらか平生の菖蒲に戻っていた。極彩はこの男の前で群青を気に掛ける素振りをした覚えはない。
「既婚者に、そう何度も用なく会いにいくのは拙いです」
「それが……極彩さん。今、群青さんがどこにいるかご存知ですか」
「いいえ。知りません」
不穏な確認だ。妻とよろしくやっているのではないのか。身構えてしまう。
「懲罰房にいるんです。驚きです。何故群青さんが懲罰房行きになったのか……」
「まだそこにいるんですか」
「そうです。極彩さんに会わせろとそればかりで」
極彩は黙っていた。中年男はへらへらと笑っている。
「大衆の面前で辱めましたからお怒りになるのも無理はありません。分かりました。会いましょう」
その譴責は当然の罰として受けねばならない。
「誤解していませんか……?」
「していません。然るべき咎を受けてから、銀灰くんに会います」
勝鬨桜花を愛でる会の話はこれで決着するだろう。
「ご存知かも分かりませんが。あの人は気が狂ってしまったんです」
群青はもとから気が狂っている。いつ頃からか極彩には見当もつかない。しかし初めて会ったときはまだそこまで気が狂っているとは思わなかった。
群青との面会は翌日だった。懲罰房に案内される。城は静まり返っていた。人気があまりないのは一部の官吏が自粛し、二公子とその世話係や天晴組も活動を休止しているためだ。菖蒲はそう語った。
目的の人物は両腕を開かされ、壁に吊られていた。ぶつぶつと何か言っているのが通路まで聞こえる。極彩は顔を顰めた。群青の声で呪詛のような呟きが響いている。近付くにつれて内容がはっきりしてきた。女の名を繰り返している。菖蒲が微苦笑を浮かべ極彩の顔色を窺った。名を紡がれていたのは極彩だった。息切れのように掠れて消えていく。
「群青さん」
反応はない。鞭に打たれた痕が赤黒く白い肌に刻まれている。
「群青さん。極彩さんをお連れしました」
ひび割れた唇が止まる。垂れた頭を持ち上げ、乱れた前髪の下から昏い眼が現れた。よりいっそう痩せこけている。
「極彩さま……」
鎖が軋る。群青は手枷で皮膚を削った。耳障りなほど金属が鳴る。暴れはじめ、鉄の縛めを引き千切ろうとする。
「極彩さま……極彩さま、極彩さま…………」
「気が狂ってしまったんです」
「懲罰だなんてものがあるからです」
「今回は厳重注意と拘禁だけでした。鞭で打たれたのはこの有様だからです。彼は気が違ってしまった。治せるのは極彩さんだけです」
彼女は首を振った。菖蒲は勝手に檻の錠を外してしまう。格子扉を開け、中へ促す。
「菖蒲殿……」
「大丈夫です。飲まず食わずなんですよ。このままでは死んでしまいます」
台に置かれた器には粥らしきものが入っていた。
「極彩さんにこんなことを頼むのは心苦しいですが、どうか群青さんを労わってください」
渋々と彼女は器を受け取った。
「極彩さま……」
粥を掬う。匙を乾いて鱗のようになった唇へ運んだ。荒れた肌が一筋濡れていく。
「食べなさい」
「ありがとうございます。たまにはこういうのもいいですね。着飾ってみるのも。誰が見ていなくたって……」
「着飾るなんてほどの物ではございませんけれど、誰も見ていなくとも、ご自分が見ていますから、暗い心地がするときは楽しんでください」
彼はにこりと笑った。極彩はたじろぐ。切れの長い、初対面の人からすると冷酷で薄情そうな印象を与えてしまう目は彼女の首ばかり見つめて、それからにこにこと不細工な顔をした。
「そう見つめられては……恥ずかしいです」
「首飾りを見ていたんです」
「承知しています。けれど、付けているのはわたしです」
「ふふふ、よくお似合いです。良い色合いだ」
まだ淡藤の眼差しは極彩の首に注がれていた。やがてその双眸が彼女の目元まで辿った。彼はすっと立ち上がる。
「そろそろ帰ります。お邪魔しました」
調子が狂う。極彩は淡藤の後を追い、玄関まで見送った。そこで待つ彼女に焦ることもなくゆっくりと帰る支度を整えている。
「また来ます。姫様、事を急いてはいけません。貴方は強いです。だからといって、姫様は強いからと放ってもおけない。ですから、私がこうしてたびたび参上することをお許しください」
「はい。けれど、強く在ります」
艶のない抱擁を交わした。極彩からだったのか、淡藤からだったのかは定かでない。親子や同胞が交わすような、雑で加減がない。しかし誰もがそう断じられるわけではなかった。淡藤と入れ違うように菖蒲が帰ってくる。折り合いの悪い2人が庭で顔を合わせた可能性が高い。
「お帰りなさいまし……」
「ただいま帰りましたよ」
菖蒲は顎を撫で、気拙げに極彩を見ていた。野良猫が入ってくる前に後ろ手に玄関戸を閉め、彼は目を合わせようとしなかった。
「紅さんはいますか」
この問いの意味も分からない。用がある感じでもなかった。
「奥の部屋に」
「そうですか」
中年男はいつもの様子とは違い、無遠慮に居間へ入った。紅がいるのを確認すると、脱力したように縁側に座る。
「その……ごめんなさい」
「何がです?」
菖蒲の振り返った笑みは固い。いつもの媚びはなく、繕ったものが窺えた。彼なりに自分の感情、機嫌と折り合いを付けようとしているのだから極彩も下手な態度はとれなかった。それが却って腫物に触れるようなことになる。
「あまり……その、仲が良くないことを知っていたのに……淡藤殿を中へ入れてしまって…………」
「ああ、いいんですよ、そのことなら」
やはり不自然な笑みだった。
「それは極彩さんが気を遣うことではなく、こちらの問題ですからね」
優しい応答で、さらに極彩は自らを咎めた。気付かぬふりをしておけばよかったのだ。後ろめたさが菖蒲に対して違う見方を要求している。進むことも退くこともできず、その場に立ち尽くす。
「申し訳ない。極彩さんに気を遣わせるつもりはありませんでした。笑ってください。この年になって、息子くらいの人を相手に機嫌を損ねて、娘と大して変わらないような貴方に気を遣わせているんですから」
「い、いいえ……」
「ボク個人として、ムシが好かないんです。冷静な見方をすれば彼は何も悪くないのです。ただ、一個人的な身勝手な理由です。ボクがおかしいのですから、極彩さんは気にすることなく彼との交友関係を続けてください」
「はい」
中年男は笑みを崩さない。それが不気味だった。媚びた微笑の安心感を知る。
「それから、あの……わたしは淡藤殿と、そういう間柄ではありません。ですから心配なさらないでください」
乾いた苦笑を返される。
「―失礼しました」
譫言のように彼は呟いた。一瞬だけその目が虚ろになる。
「群青さんの近況はお聞きになりましたか」
「いいえ」
急な話題の転換だった。極彩は眉を顰めてしまう。菖蒲は群青の話をするのが好きなようだ。
「銀灰さんは山籠もりをしているそうです。だから銀灰さんに会う前に、会いませんか。群青さんと」
「銀灰くんには会います。ですが、群青殿に会う必要性はこれといってありません」
「そうでしたか。極彩さんに、群青殿と会う利はありませんでしたか。これはボクのとんだ見当違いです」
いくらか平生の菖蒲に戻っていた。極彩はこの男の前で群青を気に掛ける素振りをした覚えはない。
「既婚者に、そう何度も用なく会いにいくのは拙いです」
「それが……極彩さん。今、群青さんがどこにいるかご存知ですか」
「いいえ。知りません」
不穏な確認だ。妻とよろしくやっているのではないのか。身構えてしまう。
「懲罰房にいるんです。驚きです。何故群青さんが懲罰房行きになったのか……」
「まだそこにいるんですか」
「そうです。極彩さんに会わせろとそればかりで」
極彩は黙っていた。中年男はへらへらと笑っている。
「大衆の面前で辱めましたからお怒りになるのも無理はありません。分かりました。会いましょう」
その譴責は当然の罰として受けねばならない。
「誤解していませんか……?」
「していません。然るべき咎を受けてから、銀灰くんに会います」
勝鬨桜花を愛でる会の話はこれで決着するだろう。
「ご存知かも分かりませんが。あの人は気が狂ってしまったんです」
群青はもとから気が狂っている。いつ頃からか極彩には見当もつかない。しかし初めて会ったときはまだそこまで気が狂っているとは思わなかった。
群青との面会は翌日だった。懲罰房に案内される。城は静まり返っていた。人気があまりないのは一部の官吏が自粛し、二公子とその世話係や天晴組も活動を休止しているためだ。菖蒲はそう語った。
目的の人物は両腕を開かされ、壁に吊られていた。ぶつぶつと何か言っているのが通路まで聞こえる。極彩は顔を顰めた。群青の声で呪詛のような呟きが響いている。近付くにつれて内容がはっきりしてきた。女の名を繰り返している。菖蒲が微苦笑を浮かべ極彩の顔色を窺った。名を紡がれていたのは極彩だった。息切れのように掠れて消えていく。
「群青さん」
反応はない。鞭に打たれた痕が赤黒く白い肌に刻まれている。
「群青さん。極彩さんをお連れしました」
ひび割れた唇が止まる。垂れた頭を持ち上げ、乱れた前髪の下から昏い眼が現れた。よりいっそう痩せこけている。
「極彩さま……」
鎖が軋る。群青は手枷で皮膚を削った。耳障りなほど金属が鳴る。暴れはじめ、鉄の縛めを引き千切ろうとする。
「極彩さま……極彩さま、極彩さま…………」
「気が狂ってしまったんです」
「懲罰だなんてものがあるからです」
「今回は厳重注意と拘禁だけでした。鞭で打たれたのはこの有様だからです。彼は気が違ってしまった。治せるのは極彩さんだけです」
彼女は首を振った。菖蒲は勝手に檻の錠を外してしまう。格子扉を開け、中へ促す。
「菖蒲殿……」
「大丈夫です。飲まず食わずなんですよ。このままでは死んでしまいます」
台に置かれた器には粥らしきものが入っていた。
「極彩さんにこんなことを頼むのは心苦しいですが、どうか群青さんを労わってください」
渋々と彼女は器を受け取った。
「極彩さま……」
粥を掬う。匙を乾いて鱗のようになった唇へ運んだ。荒れた肌が一筋濡れていく。
「食べなさい」
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

交換された花嫁
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
「お姉さんなんだから我慢なさい」
お姉さんなんだから…お姉さんなんだから…
我儘で自由奔放な妹の所為で昔からそればかり言われ続けてきた。ずっと我慢してきたが。公爵令嬢のヒロインは16歳になり婚約者が妹と共に出来きたが…まさかの展開が。
「お姉様の婚約者頂戴」
妹がヒロインの婚約者を寝取ってしまい、終いには頂戴と言う始末。両親に話すが…。
「お姉さんなのだから、交換して上げなさい」
流石に婚約者を交換するのは…不味いのでは…。
結局ヒロインは妹の要求通りに婚約者を交換した。
そしてヒロインは仕方無しに嫁いで行くが、夫である第2王子にはどうやら想い人がいるらしく…。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
女性が全く生まれない世界とか嘘ですよね?
青海 兎稀
恋愛
ただの一般人である主人公・ユヅキは、知らぬうちに全く知らない街の中にいた。ここがどこだかも分からず、ただ当てもなく歩いていた時、誰かにぶつかってしまい、そのまま意識を失う。
そして、意識を取り戻し、助けてくれたイケメンにこの世界には全く女性がいないことを知らされる。
そんなユヅキの逆ハーレムのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる