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「ボクは構いませんが、紅さんはいいんですか」
「…別室に移動させます」
「余程の事情があるようですね」
極彩は視線を泳がせる。涼しげな黒い瞳に狼狽える。
「まだ決まったわけでもなく…言いづらいことなのですが…もしかすると、明日、求婚されるかも知れないのです。わたしの勘違いでしたら事後に笑ってください。用というのは…菖蒲殿に同席していただきたいのです」
「おや…分かりました。それは忌々しき事態かも知れませんね。お相手はどなたです。ボクも知っている御人なんですか」
躊躇いがちに極彩は頷いた。だが彼は誰かを訊こうとはしなはかった。
「ひとつだけ聞かせてください。極彩さんの中ではもう答えは出ているんです?」
「はい」
「分かりました。そういうことならきっちり務めは果たします」
「おそらく相手はひとりで来ます。卑怯なのは重々承知ですが、優柔不断な自覚もあるものですから…」
もし明日の来訪者が求婚しなければ、ただの近況報告や雑談で済んだなら、一時の恥ずかしさで後の笑い話になるだけだ。
「卑怯だとは思いません。頼りにしてくだすって嬉しいです」
極彩は居間にいる紅の様子を窺った。彼は部屋の隅で急遽泊まることになった不精髭の中年男の姿ばかり追っていた。その落ち着きのない挙動は菖蒲が風呂から上がった頃に明らかになった。腰に布を巻き、牛乳を呷るその背中には左右一対4本の引っ掻き傷が痛々しく描かれていた。生々しい緩やかな曲線は赤みを帯びて腫れている。極彩はすでに布団に入り上体だけを起こしていたためにその背の傷を真正面から認めてしまう。彼女の視線に傷の持主は機敏に振り返った。実際に目にしたことはなかったが知らないわけでもなかった。冷涼な目元が妖しく細まり、極彩は顔を逸らすことも忘れていた。襖の脇に居る紅が腰を上げ、再び2人の間に割り入った。菖蒲は噴き出して笑う。
「失礼しました」
「いいえ…急に泊まるようお願いしたのはわたしですから…ね、紅。こっちにおいで」
紅は従い、極彩の枕元に寄ると書院窓の地袋に背を預ける。
「薬、塗りましょうか」
「いやいや。それは拙いでしょう」
「引っ掻き傷は痕になりやすいですから…」
人の爪は分からないことだったが猫の爪はそうだった。薬箱を手繰り寄せると彼女の腕を少し硬い掌が止め、薬箱を奪っていってしまう。
「ははは、流石に極彩さんにお任せはできませんね」
紅は薬箱を下げ、菖蒲の横につく。膝に挟んで器用に軟膏の蓋を開いた。
「すみませんね。こんなこと、普通は他人に頼みません」
「初めて見たので、驚いてしまって…」
「いえいえ、ボクも迂闊でした。風呂上がりはすぐに服を着るに限りますね」
紅の小さな手が広い背中に薬を塗っていく。
「え…っと、その、銀灰くんのところに…ああ、いいえ、何でもないです」
口にした途端に様々な情報が蘇り、極彩は晒された背から顔を伏せた。銀灰の母親の恋人であることはすでに聞いていることだった。
「見せてしまった以上はきちんと言い訳をさせてください。不快でなければ…ですが」
小さな手が引っ掻き傷から離れた。
「はい…」
「少し話がズレてしまうのですが…単刀直入に言って、銀灰さんのご両親は、互いの合意のもとに契った夫婦ではないんです」
極彩は顔を顰めた。紅は立ち上がり薬箱を戻すと彼女の傍に戻ってきた。極彩は髪を拭いた布の端で薬の付いた彼の小さな硬い指を擦った。
「白い髪、白い肌、紫の目を持つ者の血は水晶になるという言い伝えが風月国にはありましてね。簡単に言うと、ワカメや昆布で髪が増える、というような俗説と同じです。連想や印象による誤解です。ちなみにこの水晶というのも、透き通った石という説もあれば、生米という説もあります」
「…聞いたことがあります。二公子から、直々に」
菖蒲は下着を身に纏いながら話を続けた。
「ちなみにボクの見解どころか、科学的な面からいいましても銀灰さんの父君の髪や肌や目が他の多くの人々と違うのは…遺伝子の疾患です。風月国ではまず育ちません。特に城下では。何故なら殺されるか、献上されるかするからです。かなり珍しいというわけではありませんが、程度によってはその外観から、信仰の対象になってしまうという理由もあります」
寝間着の釦を留ながら彼は刀の手入れよりも冷めた調子で喋り続ける。
「ですから風月国は銀灰さんの父君を保護しました。名目上は保護…ですが目的は違ったんです。目的は個体を増やすこと。人間としては扱われなかった…」
彼は極彩へ向き直った。
「それで生まれたのが、銀灰くん…」
「そうです。城下で一番色が白く髪も赤い娘が選ばれましてね。その方が銀灰さんの母親です。当時はまだ12歳くらいだったそうです。ほぼ軟禁生活だとも聞いています。ボクは銀灰さんの父君が家を空けている間、彼女の監視役でもありました。」
媚びた笑みにいくらか自棄が混じる。
「産まれた子が大きくなっても白い髪に白い肌を持たなかった時…援助がぱたりと止んでしまったそうです。銀灰さんとその母親のほうはもう食う扶持も能力も持たないまま野放しといった具合で。そんな折に…父君に不穏な動きがあったという報告が入りまして…ボクはその一家に近付きました。姿や名を偽って。城からやって来る年上の男はそれなりに魅力的だったんでしょう。ボクも断りませんでした。そのほうが仕事も円滑に進んだからです。時には色恋沙汰を持ちこんで」
「色々あったんですね…色々と…」
どういう言葉を掛けていいのか分からず極彩の声は小さく消えていった。紅はただ無表情に燃えるような色を湛えて菖蒲を凝視していた。
「話してくださってありがとうございます。少しだけ、銀灰くんの母君の見方が変わりました」
「ははは、ボクの見え方だって変わってしまったでしょう。こんな不潔な男を、まだ泊めるというんですか」
「考えてもみませんでした。ただ今から追い返そうという念も不思議と起こりません。不潔かどうかも、わたしには判断のつかないことです」
菖蒲は濡れた黒髪を掻いた。水滴が散った。師が滅多刺しにされない道があったのかもしれないとふと落ちていく水を追っているうちに浮かんだ。
「わたしの口から言うのはおかしいことだと思いますが、銀灰くんのことをこれからもよろしくお願いいたします」
「ええ。そのつもりです」
彼は居間の照明を消して極彩の隣の布団へやってきた。暗くなり、足音だけがした。
「大丈夫です、紅さん。娘くらいの年頃の極彩さんに手を出すわけがありませんが」
極彩には何も見えなかった。
桜は昼過ぎに屋敷を訪れた。大きな風呂敷の包みを携え、服装も平服にしては畏まっている。乾燥していた髪には艶が塗られ丁寧に櫛の跡が通り、日輪が重なっていた。彼を居間に通し、菖蒲が茶を淹れた。極彩の隣に付き添い人が腰を下ろすと桜はその者をいくらか気にした。緊張は見て取れた。互いに無言で長いこと沈黙が流れていたが誰も口を開かなかった。紅は隣室に移り、おそらく普段と同じように部屋の隅で小さく項垂れているのだろう。
「御主人…」
所在なく庭の実桜をぼんやり眺めていると桜は漸く言葉を発した。目を合わせて応答する。
「…別室に移動させます」
「余程の事情があるようですね」
極彩は視線を泳がせる。涼しげな黒い瞳に狼狽える。
「まだ決まったわけでもなく…言いづらいことなのですが…もしかすると、明日、求婚されるかも知れないのです。わたしの勘違いでしたら事後に笑ってください。用というのは…菖蒲殿に同席していただきたいのです」
「おや…分かりました。それは忌々しき事態かも知れませんね。お相手はどなたです。ボクも知っている御人なんですか」
躊躇いがちに極彩は頷いた。だが彼は誰かを訊こうとはしなはかった。
「ひとつだけ聞かせてください。極彩さんの中ではもう答えは出ているんです?」
「はい」
「分かりました。そういうことならきっちり務めは果たします」
「おそらく相手はひとりで来ます。卑怯なのは重々承知ですが、優柔不断な自覚もあるものですから…」
もし明日の来訪者が求婚しなければ、ただの近況報告や雑談で済んだなら、一時の恥ずかしさで後の笑い話になるだけだ。
「卑怯だとは思いません。頼りにしてくだすって嬉しいです」
極彩は居間にいる紅の様子を窺った。彼は部屋の隅で急遽泊まることになった不精髭の中年男の姿ばかり追っていた。その落ち着きのない挙動は菖蒲が風呂から上がった頃に明らかになった。腰に布を巻き、牛乳を呷るその背中には左右一対4本の引っ掻き傷が痛々しく描かれていた。生々しい緩やかな曲線は赤みを帯びて腫れている。極彩はすでに布団に入り上体だけを起こしていたためにその背の傷を真正面から認めてしまう。彼女の視線に傷の持主は機敏に振り返った。実際に目にしたことはなかったが知らないわけでもなかった。冷涼な目元が妖しく細まり、極彩は顔を逸らすことも忘れていた。襖の脇に居る紅が腰を上げ、再び2人の間に割り入った。菖蒲は噴き出して笑う。
「失礼しました」
「いいえ…急に泊まるようお願いしたのはわたしですから…ね、紅。こっちにおいで」
紅は従い、極彩の枕元に寄ると書院窓の地袋に背を預ける。
「薬、塗りましょうか」
「いやいや。それは拙いでしょう」
「引っ掻き傷は痕になりやすいですから…」
人の爪は分からないことだったが猫の爪はそうだった。薬箱を手繰り寄せると彼女の腕を少し硬い掌が止め、薬箱を奪っていってしまう。
「ははは、流石に極彩さんにお任せはできませんね」
紅は薬箱を下げ、菖蒲の横につく。膝に挟んで器用に軟膏の蓋を開いた。
「すみませんね。こんなこと、普通は他人に頼みません」
「初めて見たので、驚いてしまって…」
「いえいえ、ボクも迂闊でした。風呂上がりはすぐに服を着るに限りますね」
紅の小さな手が広い背中に薬を塗っていく。
「え…っと、その、銀灰くんのところに…ああ、いいえ、何でもないです」
口にした途端に様々な情報が蘇り、極彩は晒された背から顔を伏せた。銀灰の母親の恋人であることはすでに聞いていることだった。
「見せてしまった以上はきちんと言い訳をさせてください。不快でなければ…ですが」
小さな手が引っ掻き傷から離れた。
「はい…」
「少し話がズレてしまうのですが…単刀直入に言って、銀灰さんのご両親は、互いの合意のもとに契った夫婦ではないんです」
極彩は顔を顰めた。紅は立ち上がり薬箱を戻すと彼女の傍に戻ってきた。極彩は髪を拭いた布の端で薬の付いた彼の小さな硬い指を擦った。
「白い髪、白い肌、紫の目を持つ者の血は水晶になるという言い伝えが風月国にはありましてね。簡単に言うと、ワカメや昆布で髪が増える、というような俗説と同じです。連想や印象による誤解です。ちなみにこの水晶というのも、透き通った石という説もあれば、生米という説もあります」
「…聞いたことがあります。二公子から、直々に」
菖蒲は下着を身に纏いながら話を続けた。
「ちなみにボクの見解どころか、科学的な面からいいましても銀灰さんの父君の髪や肌や目が他の多くの人々と違うのは…遺伝子の疾患です。風月国ではまず育ちません。特に城下では。何故なら殺されるか、献上されるかするからです。かなり珍しいというわけではありませんが、程度によってはその外観から、信仰の対象になってしまうという理由もあります」
寝間着の釦を留ながら彼は刀の手入れよりも冷めた調子で喋り続ける。
「ですから風月国は銀灰さんの父君を保護しました。名目上は保護…ですが目的は違ったんです。目的は個体を増やすこと。人間としては扱われなかった…」
彼は極彩へ向き直った。
「それで生まれたのが、銀灰くん…」
「そうです。城下で一番色が白く髪も赤い娘が選ばれましてね。その方が銀灰さんの母親です。当時はまだ12歳くらいだったそうです。ほぼ軟禁生活だとも聞いています。ボクは銀灰さんの父君が家を空けている間、彼女の監視役でもありました。」
媚びた笑みにいくらか自棄が混じる。
「産まれた子が大きくなっても白い髪に白い肌を持たなかった時…援助がぱたりと止んでしまったそうです。銀灰さんとその母親のほうはもう食う扶持も能力も持たないまま野放しといった具合で。そんな折に…父君に不穏な動きがあったという報告が入りまして…ボクはその一家に近付きました。姿や名を偽って。城からやって来る年上の男はそれなりに魅力的だったんでしょう。ボクも断りませんでした。そのほうが仕事も円滑に進んだからです。時には色恋沙汰を持ちこんで」
「色々あったんですね…色々と…」
どういう言葉を掛けていいのか分からず極彩の声は小さく消えていった。紅はただ無表情に燃えるような色を湛えて菖蒲を凝視していた。
「話してくださってありがとうございます。少しだけ、銀灰くんの母君の見方が変わりました」
「ははは、ボクの見え方だって変わってしまったでしょう。こんな不潔な男を、まだ泊めるというんですか」
「考えてもみませんでした。ただ今から追い返そうという念も不思議と起こりません。不潔かどうかも、わたしには判断のつかないことです」
菖蒲は濡れた黒髪を掻いた。水滴が散った。師が滅多刺しにされない道があったのかもしれないとふと落ちていく水を追っているうちに浮かんだ。
「わたしの口から言うのはおかしいことだと思いますが、銀灰くんのことをこれからもよろしくお願いいたします」
「ええ。そのつもりです」
彼は居間の照明を消して極彩の隣の布団へやってきた。暗くなり、足音だけがした。
「大丈夫です、紅さん。娘くらいの年頃の極彩さんに手を出すわけがありませんが」
極彩には何も見えなかった。
桜は昼過ぎに屋敷を訪れた。大きな風呂敷の包みを携え、服装も平服にしては畏まっている。乾燥していた髪には艶が塗られ丁寧に櫛の跡が通り、日輪が重なっていた。彼を居間に通し、菖蒲が茶を淹れた。極彩の隣に付き添い人が腰を下ろすと桜はその者をいくらか気にした。緊張は見て取れた。互いに無言で長いこと沈黙が流れていたが誰も口を開かなかった。紅は隣室に移り、おそらく普段と同じように部屋の隅で小さく項垂れているのだろう。
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