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創作リアタイgoo.ブログからの転載

【さいしず】あかの他人への面影萌え 2021.12.19

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転載につき一部ルビ化。

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行動とか、容貌がそこそこ良いから隠れるけど、それとはまた別にあるときふと気付いてしまう気色悪さがあるわけよな。

 今回矢面に立たせるのははなださんです。
 どうせ読まんだろお前ら、という侮りがあり、多分読まないよなだってそういう長さでそういう内容なんだもんなという妥協もあるし、わたくしが長たらしく好き勝手語るには知らないていのほうが楽という。

 この縹さんは故郷を襲撃されて襲撃してきた国に逃げた主人公を友人(死亡)に頼まれてその国の住人として偽り、かくまうんですな。叔父と姪として世間を欺くワケです(欺けていないw
 それから裏であれこれ阿漕なことやるんですけど、花を吐く肺病に侵されるんですな。花が周りにあると反応起こして咳するし、花柄の裂傷もできるという。ただ血肉が万病の薬になるとかいうね。
 主人公さんは背中から斬られて死にかけるのを、この人から輸血されて一命を取り留めるものの、外傷負うとめちゃくちゃフローラル臭くなって傷が閉じるという体質になってしまったわけですが。




 ときにわたくし、血縁関係もなく、他人の空似とか、または容貌ではなく雰囲気や所作なんかの面影萌えなのですが、縹さんがそれ。

 主人公のサポートとして傍につけた女装した主人公の護衛を、縹さんは自分が昔好きだった幼馴染の女と同じ匂いつけて、似た装いをさせるんですな。
 それだけでなく、花を吐く肺病を患ってからは時折意識混濁を起こして主人公にその幼馴染の女性と同一視していたようなことをこぼすんですわな。しかも主人公に渡した浴衣もその幼馴染女性の遺品だったり……

 わたくしはもろに面影萌えなので、こういうのがエモいだろ!って思うのですが、ツイッターの恋愛界隈や婚活界隈なんかではたぶんこういうの、キモいヤツ扱いなのかも分からんね。キモいというかキショい。つまり気持ちが悪いという嫌悪感よりも気色悪いという不安感というか恐怖ですか。多分、キモいとキショいに大した差はないと思うのですが。キショいのほうがガチ感ありますね。

 縹さんも主人公を主人公として見つつ前に好きだった女と重ねてしまう、みたいなところあるのですが、もっと本格的に主人公を別の女性と同一視しているのが、翡翠というキャラクターです。縹さんの幼馴染の女性というのがこいつの姉なのですが、こっちはもう完全に主人公を姉だと思い込んでいる率が高いです。

 縹さんはその女性に求婚していて、その女性側も縹さんに求婚されて満更ではなかった様子なので(フられたがw)翡翠さんはワンチャン縹さんの義弟になっていたのかも分かりませんね。
 翡翠さんのほうが縹さんより2コ上なので年上義弟ですね。


 どうすか。男側でも女側でも、故人とかほぼほぼ故人みたいな認識の人と重ねてしまう……みたいなのが大好きなんですよ。代わりを欲していたワケでもないのに、重ねて馳せて過去に生きている気になって今は過去からみた仮想未来だ~みたいな。それは行き過ぎだな。

 似ている様を眺めながら理性の部分で違う人間だと自分に言い聞かせているのかも知れませんね。

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2021.12.19
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