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プロットの話 画像付き

プロットの話 18禁BL11作目 【弾丸ベルガモット】

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 プロット段階で「鱗散れ、角を手折たおる」でした。性的暴力にぼろぼろになった旦那を表す感じで。魚な鱗を剥いで鹿ならボキっと角を折って蝶なら羽根をぎ取る。致命傷ではないが痛いし不便てこともある。鹿の角折って不便とか痛いとかは知らんけど。魚と蝶に痛覚あるのかは知らないです。


 1つ上のテーマ項目に没案になった「地上の金魚は太陽に近付く」というプロットがあるので大体はそこを見ていただけると。
(https://www.alphapolis.co.jp/novel/358420153/532222529/episode/2100011)

 本編あとがきだと畏まって気取ってますからね!ここではこれ作者が言ったら野暮なやつってことも言う。

 正直ハッピーエンドか否かは分からないところです。ラストの解釈でもし嫁さんが目覚めなければこの深秋という人は配偶者でもない家族でもない者の介護にも関わるわけです。ストーリーは生々しさもなくただただ綺麗に理想的に書きましたが実際はそうもいかない。金はあるようなのでホームヘルパーさんを雇うかどうかは分かりませんけれども。
 そしてこの雪也さんという人は肛門の手術をするのかどうかというところで。肛門科か外科か分かりませんけれど医者も何人も人を診ているからといって、信用できますかね?しかもBLというジャンルの世界の人ですからもし医者が男性だった場合は受である以上雪也さんの意図しない誘惑テンプテーションによって手を出さないとは限らないわけです。どんな事情にせよ合意無しに性行為を強いるのは犯罪ですがね!たとえ家族が人質に取られていてもですよ。(その場合は家族に死んでもらうか、自分が舌噛み切るか人質取ってる人をガイサツするかですよ。いうてもそれ一番悪いの人質取ってる人なんだよな)

 ハッピーエンドチックに書きましたがわたくし的にはバッドエンドとも言い切れないがハッピーエンドとも言い切れない、というところです。

 しかし深秋と月島兄弟は山南夫婦を救済するヒーローとして書いてあります。書きたかった、パチカス主人公。(※人をカス呼ばわりしてはいけません)
 ちなみに山南姓はわたくしが新撰組で山南敬介が好きだからです。読みは「ヤマナミ」派。でもこのPCの変換は「サンナン」じゃないと出てこない。花鳥風月っぽく、山→月→火→雪→秋 みたいな感じで。深秋という名前でまさかの7月生まれなのですけれども。前身の水瀬森夜と同じ人だけれど違う人。あとわたくしの創作の名前「深」が付く人多過ぎ問題。


 この創作を書いているちょうど2話目が始まる頃に公共の場所で自殺が起こりまして、その日その場所に1時間遅れでその場にいたんです。それでもそこは普段どおりで、実はその数時間後にそういう出来事があったのだと知りました。行われた場所が行われた場所だけに日付的にも調べればすぐに出てきてしまうのでヒントになりそうなことはそう多くは書きませんが、その件について「死んだら終わり、それが救い以外の何なのか」というコメントをみてまだ曖昧だったプロットにひとつ筋が出来たような気がしました。


 自分で死ぬという点については、わたくしの精神的に一番身近な死が同級生の自殺なもので(伯父のことはよく覚えていない)、訃報は随分後なのですが、わたくしの住む地区には大きな川があり母が買物の途中に通るのですが、彼はその橋にいたそうなのでそれも組み込みました。創作のネタにしちまったわけですよ!人の不幸は全部ネタにしちまうんですよ!!!どうぞ、わたくしの不幸も創作のネタにしてくれ。わたくしとバレないようにね、特定されない程度に。特定されたら家族が可哀想だから。きっと家族の不幸も創作のネタにしちまうんですよ。罪悪感はありますね。なら何故やめないかというと忘れたくないからです。まず未来のわたくし、次に今のわたくしの手慰み、その次の次の次辺りに読む人。何か書くからあわよくば誰か読んでくださいや、と。わいはこんな想いしたんや、わいはこんなことあったんや、こんなこと知らされてもうたんや、ということを創作キャラクターを通して他人語りしているふうで結局は自分語りですよ。


 自殺を決意した人と、知ってしまった以上止めたい人の運命のシーソーゲームですね。損じれば現状より悪化した環境に身を置くことにもなりかねませんし、目の前で死なれたら罪悪感と無力感と胸糞悪さがやってくる。同時に苦界を生きさせるという業まで背負うわけですな。つらまろやんけ。


2020.1.24
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