喘ぎ声フェチ。

結局は俗物( ◠‿◠ )

文字の大きさ
上 下
13 / 174

嵐(某J事務所の)「Love Situation」と母の話

しおりを挟む
 某J事務所のアイドルグループ嵐の曲に「Love Situation」というのがありまして、権利の問題で歌詞書けないのでなんとなく流れだけ書くと、好きな子からデート誘われて舞い上がってHIGHになってしまう人の歌なんですけど、まぁかわいいんですよ。他の曲より没入感あるというか地に足ついているというか、派手さはないけれども堅実な感じのある歌です。

 今から4、5年ほど前に一時期母が車内で嵐の曲をよく聴いていまして。ファンってほどではないです。どちらかというとdisり愛という感じでした。相葉ちゃん以外は。相葉ちゃんのことは好意的だったみたいです。
 嵐は父もよく聴いていたし、嵐の出ている番組を観ていることも多かったです。


 「Love Situation」は普通に曲調も可愛らしくて穏やかに明るくて好きなんですけれども、歌詞ですね。以前母からなんとなくこの曲が好きだと聞きまして。わたくしは今から5年前の夏に教習所に(結局居心地がよく感じてしまった)いたのですけれどもその期間中に母の送迎車の中で嵐のウェルカムなんちゃらパーティーという曲が印象的であれを聞くとクーラーの効いた車内とカンカン照りで眩しい地元ってイメージが脳裏を過るのですが、もう「Love Situation」が上回りましたね。一番好きなのは「きっと大丈夫」とか「Step and Go」なんですけれども、思い入れでいえば「Love Situation」です。

 わたくしの兄は障害者でして。精神障害者です。発達障害でアスペルガー症候群です。この辺りのカテゴリ分けは何度繰り返されてもわたくしは結局把握しきれませんでした。
 母はそういう子を持つ親たちのサークルみたいなのにも入っていまして。ただ知的障害はないので、そのサークルではそれは少数派だったらしく当たり風が強かったりはしたみたいです。そんなようなことは聞きました。とはいえ知的障害がなかったために、「この子は変だ」と思い始めた母の懸念は無視されたというと聞こえが悪いですが、特別支援学級に入れるつもりがあったにもかかわらず、結局は教室に入ったわけです。(普通と書くと角が立ちますかね?)しかし結局いじめに遭うわけです。一部の男子から。骨折したこともありました。おっかないですね。
 少しずつ、なんというかこれも角が立つ書き方ですが行動というか動作というか仕草は少なくなっているのですが、酷い時にはもうただ笑うしかないということもありました。本当にもうおかしくて笑ってしまうんですよ、諦めの草(wwwのこと)を生やすしかないんです。

 という話が大前提にありまして。不幸という不幸はわたくしありませんでした。不満はあれども。だから不幸自慢だとか波乱万丈アピがしたいわけでもなく。なんなら平々凡々な特筆することがないくらいの日常を送っていたくらいです。

 話を戻します。

 母がこの「Love Situation」に、の日常を馳せていたのですわ。平々凡々な男の子というやつです。以前、母は息子の(つまりわいのお兄やん)ことを「自分の罪」みたいなふうに言っていました。それは兄を罪だとか障害を罪だと言っているのではなくもっと比喩的なものというか。鏡像みたいな感じですね。自分に似ているとかそんな感じの意味合いです。かなり語弊があるでしょうけれど、こういうのは上手く読み取らないと…額面通りに読み取ったほうがダルかったりしますからね。

 3年くらい前に障害者施設で大量殺人が起こりました。障害者は社会にとって必要ないと。それに賛同する者の多いことが社会の闇だと論ずるツイーヨも目にしました。

 腹の中にいる段階で重い障害が分かっているのなら産まないことに肯定的だという意向を何度かこのエッセイでも示してきましたが、生まれてきた・すでに生まれている命に関してはまったく別の意見ですよ。
 それにここで大切なのは現段階ではそういった重度の障害を持っていないわたくしの立場からいって、注目すべきは障害者か否かではなく家族か否かです。わたくしは兄が兄でなかったなら関わりを持とうだなんて思いません。話も合わない空気も読めないうだうだうだうだ弱音ばかり垂れて口を開けばでも・でも・でも・できない・やれない・無理の人と、そもそも別個体と積極的に関わり合いたくないわたくしが上手く釣り合うはずがないんですよ。でも兄だからですよ。兄だから、家族だから私物全部捨てられても結局許せなくても一定の距離感を保つしかないし、帰省すれば他人行儀とはまた別としてそれなりの気を遣うわけです。先行するカテゴリが「障害者」というよりまず「兄」になってしまうわけです。結局兄でしかないので、わたくしの気分次第で、兄の症状次第でいつでもこの先行するカテゴリは移り替わるわけですが。

 話を戻すんですが、この「Love Situation」に母はもしかしたら、障害者ではない兄の日常を馳せていたのかと思うわけです。「障害者でない兄」をわたくしは想像できないのですけれどもね。兄の障害が明確になったのはいつかは分からないのですが、わたくしは小さい頃から自分のことしか見えていなかったので、兄妹で互いに一人っ子とひとりっこという感じだったのだと思います。兄が「兄妹」というものの認識を持ったのも最近なんじゃないかと思いますわ。大学卒業のはがきを送ってきたり(郵送親に代わってもらった時に住所把握されたのが嫌)、買い物帰りに寄った喫茶店のコーヒーゼリー土産にしてきたり(コーヒー摂ると寝られない)、発狂してたのにわいの風邪気味の姿見た途端に母親に「わいがヤバい」って鬼LINEしたとかなんとかで(適当に風邪といっただけで片頭痛)。空回っているから完全な感謝とは言い難いんですけれども。

 
 語弊や誤解や曲解はあるかもしれませんけれどもね。差別的であるといわれたなら否定できません。自身の差別意識と戦うのは楽ではありませんし簡単に決着するものでもない。



2019.5.26 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

.とろゝそば。

結局は俗物( ◠‿◠ )
エッセイ・ノンフィクション
画像上限200枚を越えたので完結です。要するに雑談付きイラストブック。一時期絵本作家になりたかったからそれのアレとか文章創作のイメージイラストとか。需要がなくても供給は過剰にするからすまんな。メイキングとかではないけれど画材とか書いたり書かなかったり。タイトルは「お絵かき→好き→とろろそば」+夏目漱石「こゝろ」リスペクトから。 文章創作のキャラクターイメージは作者個人のもので読んだ人々の中で各々に持っていただけたら幸い。話題脱線は恒例なので許してくれ…※批評・異見・反論・アドバイス・感想怖いのでコメント欄閉じてます。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ガチの落書き帳「愛庭館」

結局は俗物( ◠‿◠ )
エッセイ・ノンフィクション
読みは「めいていかん」エッセイやイラストブックに綴るでもない気軽い雑記とともにらくがきや打切り放置絵を載せる。ここでいう「らくがき」→計画性も意図も無く衝動に任せた絵。異見、叱咤、説教、アドバイス()が憎悪&恐怖なのでコメント欄閉じてます。※スマヒョ更新だと全角スペースないのと画像サイズでかみちゃん

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

クルマでソロキャンプ🏕

アーエル
エッセイ・ノンフィクション
日常の柵(しがらみ)から離れて過ごすキャンプ。 仲間で 家族で 恋人で そして……ひとりで 誰にも気兼ねなく それでいて「不便を感じない」キャンプを楽しむ 「普通ではない」私の ゆるりとしたリアル(離れした)キャンプ記録です。 他社でも公開☆

処理中です...