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読むのめんどくせぇやつ

彩の雫140話分読むめんどくせえっ!てヤツのためのまとめ ② 48~90話

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 正直47話まではエピローグなので48話から本編といってもいい感じです。
 なんなら48話の内容から始めて過去編にしてもいいくらいでした。無難なことしかいわない無難なヒロインから毒々しく苛烈な女にどう変わっていくかというのを書きたいのもあるにはあったのと、上手くこの47話とどう繋げるか…というところが悩みどころだったのでこんな構成です、という前置き。


48話から50話
・城に帰った極彩は世話係の少女:紫暗から叔父のはなだから預かった芸妓:花緑青はなろくしょうの簪や手巾を彼女の生まれである洗朱地区へ返しに行く。
★極彩…復讐を誓い城に入った女。本名は「灰白かいはく
★紫暗…極彩の世話係。城に対しての忠誠心は薄いが極彩に対しては親しみがある少女。
★縹…極彩と叔父と姪の関係を偽らせ、城に入れる手引きをした。国に親友を殺された恨みがある。
★花緑青…退廃地区の生まれ。謎の失踪を遂げる。
☆洗朱地区…被差別地域。焼き払われた。モデルは九龍クーロン城塞
・洗朱地区で花緑青の遺品を埋めているとメラニズムと思しき青年:あんずと出会う。彼は頻りにこの地が危ないことを説き、彼女にマスクを強いる。杏は出血しはじめた彼女の傷を気にするが、彼もまた口元に傷痕があり、互いに親近感が湧きはじめる。
・帰宅すると、自害を勧めた群青が極彩の元を訪れ詫びを入れる。


51話から60話
・縹が病に倒れた報せを受け、駆け付けると彼から杉染台にある病棟へ行くことを勧められる。
☆杉染台…看板建築が並ぶ人気ひとけのない町。
・杉染台の病棟には柘榴、杏と快活な少年:銀灰ぎんかいが焼き払われた洗朱地区からの生存者を保護していた。
★柘榴…弁柄という蔵造りが特徴的な地区で宿屋を営む性別不詳の人物。琥珀(珊瑚)の知り合い。
★銀灰…吊り目と八重歯が特徴的な快男児。縹の息子を騙る。
・洗朱地区の生き残りたちの凄惨な状況を目の当たりにして極彩は無力感を知る。
・極彩は城の人間として二公子:天藍てんらんに話をしにいくが、洗朱地区の話はタブーであったため二公子専属の老年世話係:藤黄とうおうの反感を買い、脅迫されるが応えず自ら首を切る。
★天藍…二公子。残虐な一面を持った麗らかな青年。
★藤黄:厳格な雰囲気を持った天藍の側近。極彩とは犬猿の仲。
・極彩は金を稼ぐため色街へ出掛け、身体を売ろうとするが顔面の傷を理由に断られ、紹介された「変態好色館」に向かい、そこで泥酔状態の群青に会い、私邸へ連れ込まれる。
★群青…城の官吏。洗朱地区を焼き払った関係者。極彩に好意的である蛾ならば仕事ならば刃も向ける。
・酔っ払った群青は極彩が帰ることを許さず夜中まで弦楽器を弾いたりして二日酔いになりながら朝に彼女を帰す。
・結局身を売ることが出来なかったため朽葉から贈られた短剣を売ることにし、査定の間、以前群青と共に立ち寄った淡香うすこう寺に寄る。
★朽葉…王位継承権第一位だった公子。死を賜ったため自刃した。
☆淡香寺…せん教という宗教の寺。モデルは神奈川県の長谷寺。
・時間を潰しているとそこの僧侶:翡翠が黄色のスイカを極彩にふるまってくれ、極彩は不安を吐露する。
★翡翠:宗教家の青年。剃髪はしていない。間延びした敬語を話す。
・短剣を預けた質屋に戻ると、高価な短剣に疑心を抱いた店主により極彩は城へ通報され、拘留されてしまう。
・検査のため預けた短剣が盗難に遭ったため担当者が処刑されることを知り、極彩は現場へ向かいまだ若い官吏:桜の身柄を保護する。
★桜:城の新人官吏。群青を尊敬している。


61話から70話
・洗朱地区を支援したいなら山吹との婚約は破棄して結婚しろと天藍に迫られるが保留にしてしまう。
★山吹…実は珊瑚の兄だった公子三兄弟の4人目。極彩の婚約者ということになっている。
・縹と桜の会話を山吹と共に盗み聞きし、珊瑚と山吹から天藍との結婚の話をされるも山吹は歓迎する。
★珊瑚…三公子。兄を恐れているぶっきらぼうな少年。
・縹から手紙を預かり、桜と共に杉染台に行き、その途中で桜はもとは杉染台の住人であったことを告げられる。手紙の内容は小切手と桜の身を案じるもので、彼は官吏になる前はこの地の医業の者だったことが明かされるも助力することを拒否する。
・城に帰り二公子に言い寄られ、桜には顔面の傷の縫合を勧められ、反発される。
・酔っ払った藤黄に悩み相談される。
・紫暗から夏祭りに誘われ、墓参りに行くかどうか迷っている桜から一緒に墓参りに来てほしいと乞われ、了承する。


71話から80話
・桜の母が眠る墓園で突然彼は怯えた様子をみせ、過去に切腹を命じ生き延びたため勘当した家族が来ていることを極彩に告げる。
・桜の実父が墓園で腹切りを命じたため極彩は実父へ決闘を申し込むも妨害が入る。
・生死を分ける直前で彼女を救ったのは淡香寺で出会った僧侶:翡翠で彼は雇われた護衛であったことを知る。
・迎えに来た群青に祭りへ誘われるが紫暗との先約があったため断る。
・脱走癖のある珊瑚を預かることになり監視しながら一夜を過ごす。随分と丸くなったが紫暗は三公子は何も変わっていないと忠言する。
・真夏の夜の夢とばかりにアルビノとも違う前身真っ白な朽葉に会う。
・杉染台に帰ってしまった桜へ会いに行くが、旧病棟には大量の物資と紛失したはずの短剣が送られていた。
・銀灰が極彩の初恋相手である武芸の師匠の息子であることを知らされる。

81話から90話
・紫暗から夏祭りの予定をキャンセルされたので一度断ってしまった群青を誘い直す。
・夜中に紫暗から呼ばれ、地下牢にいくと自分が刺した紅が舌を抜かれ右腕を失いそこにいた。
★紅…四季国で王の護衛を務めていた外見は少年みたいな中年男性。
・杉染台で助力を拒否した桜が重傷者を安楽死させたことを聞かされる。
・夜中に桜と縹が竹林の中で何者かを処分していることを知る。
・自己嫌悪に陥った極彩は群青との夏祭りデートを放棄するつもりでいたが監視役の翡翠がそれを許さず、届けられていた浴衣一式を着付けられ送り出される。
・しかし買い物に行った群青に急用が入り極彩は放置される。
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