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自創作語りと銘打った自分語り

彩の雫の野郎どもの話(140話まで) ①

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  彩の雫、スーパーダーリン(以降略してスパダリ)がいないって話をずっとしようと思っていて、じゃあどういう要件だっていうともうわたくし的差別指数をカンストしてるので、無難じゃねぇな、と。スーパーダーリンに最も近かったのが紅だったんですけど、舌を抜かれて喋れなくなっているし、片腕だし、背が低い。もうこの肉体的なものでスーパーダーリンにはなれないという、なんというか理不尽なあれがあって、ハラスメント系があれされる昨今ではかなり時代に遅れた要件のような。特に生まれ持ったものにとやかくいうのはナンセンス的な風潮になっているくせに、怠け癖やなかなか成長できない精神についてはもうJISATUに追い込ませたいレベルで叩くじゃん。肉体的な面ばかりじゃないよ、生まれ持ったものって。それはもう恒例の如く本題から逸れるのでここで止めておきますけれども。

 とはいえわたくしの恋愛モノの主人公の本命はスパダリやメンイケじゃないことのほうが多いんですわな。なんでかは分からないけれども。ちょっと彩の雫からは離れてしまうんだが、ひとつの例というか、彩の雫作ったのと同じ頭の過去の産物として少し話題を広げるけれども、Lifriendではクール系美青年でもワンコ系メンイケでもなくちょっと野暮ったさの残る元カレを想い続けたわけで、打ち切りになった同シリーズのものも、帰ってこなくなった背が低くてシジミ目の同棲相手を想っているわけで。なんというか、顔のいい男が意中の女を得られないみたいなのがめちゃくちゃ好きなんですよね。だからどうしてもその相手は醜いというほどではないけれども少し地味であまり端整というほどでもない、みたいな感じになるんですよね。なんかメンイケとか美青年だとこいつはモブじゃねぇ、みたいになってう~ん、と。顔で選ぶのは本能的というか、わたくしがヒロインに据えたがる女が本能とか捨てて何か成さねばならないような女だから。だから本当に平凡な日々の中での恋愛モノっていうのが書けない。


 それでめちゃくちゃ話が逸れたわ。

 とりあえずここではわたくしのいう「スーパーダーリン」がどういうものかは挙げません。定義しない。ただひたすらわたくしが印象を勝手に語っていくだけなのでそこからなんとなくスーパーダーリン像を見出してほしい(わたくしのいうやつでも各々の想像でも)


 まず登場順にいうと朽葉。

 この人は全然死亡フラグ匂わせない感じっていうのがコンセプトだったので底無しに明るめなイメージで作ったんですけど結局は死を前に少し焦燥しているし実際は森の中にワンチャン狙って逃げているわけですわ。これ本編で描写したことか知らないけれども笑笑笑。明るくて優しくて少し幼さに似た無邪気さがあるんですけど、かなり前半(47話まで)でageが激しかっただけにあまりあれなんですけど、正直理想家というか、要領は悪くなってしまう。政治的な面でいえばあまり賢くない。
 わたくしのイメージする理想のダーリンには一番近いかもしれないけれども、それは死んじまったからっていう補正に誤魔化されているかも知れない。本編で明かしたか忘れたけど22歳設定で若いから許される、みたいな無邪気さが少しスーパーダーリンさに欠けるでな。

 
 んで紅は出番少ないので飛ばし、縹。
 
 スーパーダーリンというには家庭に入らなそう。恋人になる前に日和ひよって(日和見すること)
逃げるタイプだと思われるしそういう設定というかコンセプトというか、そういう印象。つまり結婚しないタイプだからおカラダの関係と割り切ればある程度甘い言葉をかけたりはしてくれるだろうけど、家庭を持つとなると逃げるね。意地っ張りで勝気なところを冷静を装って穏やかにしているだけっぽいのでスーパーダーリンとするには壁が出来てしまって多分そこからゆっくりすれ違いとか重さみたいなのが募っていくと思われ、非常に気を遣わせるためにじわじわ相手を内面から壊すだろうな、というのがわたくしの読み。BOOWYという伝説のロックバンドの曲にクラウディハートっていうのがあってだな。その曲をイメージして彼が出たわけではないけれどもふとなんかイメージが重なった。
  健康面で問題があるのであれだわ。



 続いて群青。

 彼はコンセプトが「男から見て甲斐性なしと思われるような男」なので(実際のモチーフはティンカーベルと羊)、顔はいいけれどそのうち嫁さんに飽きられる可能性がめちゃくちゃ高いイメージがありますわ。思い切りがあるので交際の申し込みも求婚も彼からできるだろうけど、そこからはもう平坦って感じで飽きられそうだな。育児にも家事にも積極的だろうけれど仕事先に忠誠誓っている場合は多分ワーホリ(ワーカーホリックのこと)だね。イメージ的には結構早めに離婚突き付けられてそれ以来独身でやっていくと思うな。スーパーダーリンというには決まった場面以外で少し押しが弱いのと素直すぎるきらいがあるかも。何より華奢。
 
 次。

 山吹な。
 
 これは非常にデリケートな話になるのとちょっと150話まで今書けてるんですけど、まだ触れられない部分に迫ってしまうので略。ただ前者でいうと「知能に著しい遅れがみられる」らしい人物がスーパーダーリンになり得るのか問題というわたくしが手前のありもしない名誉のためだけに危惧していた生々しい箇所に触れるわけでして。遠回しに何言ってるのかって感じなので露骨にいえばつまり、障害者はスーパーダーリンになり得るのかということですな。スーパーダーリンという一種都合のいい理想像に、なり得るのかという身も蓋もない話ですわ。紅のところで覚えていたら綴る。

そろそろ登場順忘れてきたけど多分珊瑚。紫暗が一応攻略対象なんですけど、どうするかって話。少女はスーパーダーリンになり得るのだろうか?珊瑚の前に紫暗で。

 彼女もまだ150話近辺ではあまり多く語れないのですが、彼女はスーパーダーリンになるにはやはり腕力がない。どうしても守られる存在になってしまう。性差の問題にせよ、彼女の肉体の問題にせよ。「良妻」というやつにはなれるかも知れないが「スーパーダーリン」にはなれないと思われる。今のわたくしの固定観念と差別意識の凝り固まった頭ではそれが答えになってしまいますわ。

  もうすぐで彩の雫1話分の文字数になってしまう。

 珊瑚。

 彼はなんとなくわたくしのイメージでいえば15歳設定なんですけど市井の15歳男性らと比べると幼いし、何ならわたくしも12歳少年くらいのイメージなので、成長しきれていないという点で可能性だけをみればワンチャンあるけれど世間を知らないところと、過去のヤンチャってのがついて回るから上手く立ち回る器用さみたいなのが問われてくるわけで、それが彼に可能かというと、簡単ではなさそう。立場的にも少し神経質げでヤキモチ焼きなっぽい性分的にも。やっと少しずつ世間が拓けていっているので、或いは、って感じですな。ただスーパーダーリンになるには柔軟さ(筋肉ではなく)が必要かもな、って思うな。


  この辺りでやっと1話分で草。


 次、花緑青なんですけど、この人はわたくしもきちんとキャラクター把握できてないんですよ。イメージモデルが貂蝉ってことと、コンセプトとしては「ちょっと芸妓として見映えを求められるには背丈が低い」ってことくらい。こういう若干生々しい設定は性癖ですね。俗にいうあらあら系(≠オラオラ系)なんですけど特にお姉さんって感じもなく。


 そしてとうとう次誰が登場したか忘れた。

 確か月白。読みはゲッパクです。作中明言してないしちょっとネタバレになりそうなものですが、極彩(=灰白)を方言・訛り萌えの性癖に陥らせた張本人。
 スパダリ度は高いです。ただどうしても右耳を削がれてしまった、右目が弱視になったという肉体的欠損があり、先述の通り「障害者はスパダリになり得るのか」という非常に難しい問題になるわけで、右耳が欠けても耳孔はあるわけで聴覚もあり、視力もあるにはあるので、これは障害者に当て嵌るのかという問題にもなる。この世界観には眼鏡があるので一応広義でいば視力障害に文明文化が付いていけていることで社会的には視力低下が克服されているわけですが、視力いくつまではスパダリになれる・なれないというのも妙な話で、人類皆ハゲ理論にすらなりかねない。
 ただスパダリと言い切れないひとつに、ええかっこしさ故に口数が少ないという。砕けていて同年代くらいの女性でもないとカッコつけてというか方言とか訛りを恥じて喋らないという。喋らない相手はつらい。沈黙が苦痛とか気拙いというわけではなく、忖度ですよ。忖度しなければならない。沈黙という情報のない情報から深読みしてしまう。これは気苦労の種ですわ。よってこいつはスパダリにはなれないかも知れない。
 白磁としてべらべらよく喋るキャラクターもいるわけですが、かなりスパダリに近い。しかし方言と訛りが激しい故に相手には言葉が通じていない。わたくしは白磁が喋る方言・訛りのベースになっている上州弁の使い手でもあるんですが、もうこれはなかなか直せねんさ。特に瞬発力で喋る人なんかはそうなんじゃねん。わたくしは人間関係の軋轢がなっから面倒臭いので発言は少し気を付けてしまう節があるんですが、多分白磁はそういうタイプじゃねんさ。つまり瞬発力で方言の形式になっている言葉をサッと言ってしまうんだいな。ただやっぱり極彩に限らず、メインキャラクターの初恋相手という立ち位置は強ぇんね。


 次は天藍かな。

 立ちはだかる壁はスパダリにしか出来ないだろうな、という感じなんですが段々と演説家になっている…先述と反対なこというんですけど多弁はスパダリとは言えないので…何よりパワハラ・モラハラがひどい。極彩を無理矢理アレした(明言を避ける)辺りはもうスパダリとは程遠いですね。あとまだ明かされてないんですけど現実でやったらドン引きされるやつね。もうドン引きされてるかもだけど。
 ちなみに当初のコンセプトは朽葉のコンパチ(互換のこと)だったので主義主張以外は朽葉そのままってはずだったんですけどね。
 ここでもうひとつ。宗教家はスパダリになり得るかということですわ。天藍はそう敬虔な信者というわけではないのだけれども。これは世界観によるわな。ただこの創作の宗教観はまじで添える程度って感じなので、若干胡散臭さがあるんだよ。
 

 前半こんな感じかな。

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