29 / 35
White Day 小話 2/2
しおりを挟む
「好きとか嫌いとかは関係ないんです。オレだってチョコ好きじゃないですから」
初音はふぅん、と興味なさそうに空を仰ぐ。曇天だが溶けたような雲の狭間から太陽が見えた。
「でも俺好きなヤツには俺の好きな物渡したい…っつーか、――には、みんなと同じ物渡すのか?」
初音が青年の黒目がちな双眸を捉えるがすぐに顔ごと逸らされる。
「みかんの飴、買ってあるんです。和風な感じの、ホワイトデーとはちょっと外れてるんですけど」
照れているのか少し様子を変えて話す青年をみて初音は笑う。
「ほぉ」
「もっとなんか、ちょっといいケーキとかにしようと思ったんですけど、カレシ居ますし、あまり出過ぎた真似は出来ないし、形に残る物もなぁ、って思って…」
言い訳をするような青年の口調。初音には分からない事情や背景があるのだろう。
「みかんっぽいよな、分かるわ」
青年の俯き気味な頭が上がって初音を見上げる。お仕置きから赦されたような犬を思わせる。
「初音さんは本当にマシュマロ好きなんですか?なんでマシュマロにしようと…」
「他のやつがどうせチョコとか返す仕組みなんだろ?」
説明された内容的にはそういうことだ。それを教えた青年もチョコレートで返すつもりはないようだが。
「渡しに行きましょうか」
「もう?夜の方がこういうのってロマンティックじゃないのか?」
夜空に上がる花火、夜だが明るい地上を歩き回るゾンビやミイラ、雪の中飾られた木や光る装飾が街中を輝かせ夜に盛り上がっていた。その数日後はやはり夜に寺の鐘が鳴り、日の出を迎える。それから少しして、世間はまたピンクの看板や真っ赤なハート形のポスターに浮足立つが、初音はそれを、見ていながら気にはならなかった。大きなイベントだとは思わなかったから。青年は眉間に皺を寄せた。
「ロマンティックってなんですか。おそらく夜は予定あるでしょうし」
青年の声音はどこか低い。気の回らない初音に呆れているのだろうか。
「なんで知ってるんだ?」
「え、多分ですけどカレシがディナーコースとか予約しているんじゃないですか?」
自棄になっている。初音は疑問符が浮かんだまま。青年はそれを説明するつもりはないらしく、ホワイトデーを渡す相手のアパートへ向かっていく。
「あれ?また片岡くんと遊んでたんだ?仲良いね」
アパートの扉が開き、初音の契約相手が出迎える。青年が初音の後ろへ隠れてしまう。
「なぁ、今日ホワイトデーなんだろ?返すわ」
初音は茶色のクマのぬいぐるみが入ったケースを渡す。恐る恐る初音の契約相手は手を伸ばす。
「初音くんホワイトデー知ってるんだ?ありがとう!」
初音の契約相手は驚いたようだ。ケースの中のクマのぬいぐるみに視線が向く。
「オレからも、お返しです」
青年が小さな薄い紙袋を渡す。開けていい?という問いにこくりと頷く。青年が渡したみかんの飴が気になり、初音も黙って凝視した。
「みかんの飴?ありがとう!みかん好きなんだ」
透明なフィルムに数個入った、みかんのひとつひとつをばらばらにしたような形の飴が入っている。和風なシールで留めてあり、レトロな雰囲気を感じさせる。
「それじゃあ、帰りますね」
「もう帰るのかよ?」
青年が初音の腕を引く。初音が青年に訊ねる。
「ごめんね、今度来た時にきちんともてなすから」
初音に言ったのか青年に言ったのか、それとも2人に言ったのかは分からなかった。おそらく青年に、だろう初音は思った。彼女はあまり初音には気を遣わないのだ。青年は初音を当然のように自宅へ通す。そうするのが自然のように。ファミリー向けのアパートなため、部屋数もあり広い。
リビングにべたっと座り込む初音が、ソファの前の床に行儀良く座る青年に問う。
「他の人たちには配りにいかないのか?」
「昼から出勤です、今日は」
青年は立ち上がっていじけたように言ってリビングの横のキッチンへと向かう。
「あ、そうだ。板チョコの破片みたいなのもらったから、返すわ」
テーブルに白いクマのぬいぐるみが入ったケースを置く。
「あれくらいでお返し用意してくださったんですか」
「いや、色々ご馳走してもらってるし」
「ご馳走していたつもりはないんですけどね」
粉のレモンティーを注ぎながら、テレビを点けだす初音の背を見る。ホワイトデー特集だらけの番組も今日からは。
「マシュマロ初めて食わせてもらったし。みかんも。それから柿ピーだろ、それから…」
今日はテーブルの上に縦長の煎餅が盛ってある。
「まどかのですけどね。初めてだったんですか?そんな珍しい物でもないでしょう」
青年の妹とは休日によく遊ぶ。人見知りが激しいことを心配していた青年も、初音と遊ぶことを若干懸念もしつつ受け入れていた。
「あまり物食わないから」
青年の妹とは様々なことを話した。おやつも気前よく分けてくれた。
「そうでしたか。ありがとうございます」
白いクマのぬいぐるみを青年は見つめる。初音はテレビを見つめていた。
「マシュマロはハズレなんだろ」
「諸説あるみたいですけど、柔らかいですからね。柔らかく包んで返す、だから断るの意味になるそうなんです」
青年はぼそぼそと説明した。
「きちんと守るのか、そういうの」
「面倒だとは思いますけど、少し言葉が足りないだけで、言葉でもないメッセージで隔たりが生まれるんですよ、厄介な人間関係この上ないですけど」
初音は青年を年下に見ていたが、どこか老けたように見えた。
「もうホントに嫌になりますよ、誰か終わらせてください、この謎イベント」
「楽しいじゃねぇか、面白いダジャレ考えてキザに返すの」
はぁ?と青年は一度テーブルに寄りかかり項垂れた顔を上げる。
「柔らかく包むねぇ…何を柔らかく包んだんだ。なら黒幕はイチゴジャム、チョコソース、リンゴジャムだな」
初音が初めて食べたというマシュマロは子どもが食べやすいように中にジャムが入っている。青年は、はいはいと雑に返事をする。
「後悔しているんですか?マシュマロ渡したの」
「いや、後悔はしてないけど、気に入らないだけっすわ」
青年が仕事中にいつも着ていた薄いブルーの上下の服がマシュマロに似ている。青年の妹はそう言って笑っていた。
初音はふぅん、と興味なさそうに空を仰ぐ。曇天だが溶けたような雲の狭間から太陽が見えた。
「でも俺好きなヤツには俺の好きな物渡したい…っつーか、――には、みんなと同じ物渡すのか?」
初音が青年の黒目がちな双眸を捉えるがすぐに顔ごと逸らされる。
「みかんの飴、買ってあるんです。和風な感じの、ホワイトデーとはちょっと外れてるんですけど」
照れているのか少し様子を変えて話す青年をみて初音は笑う。
「ほぉ」
「もっとなんか、ちょっといいケーキとかにしようと思ったんですけど、カレシ居ますし、あまり出過ぎた真似は出来ないし、形に残る物もなぁ、って思って…」
言い訳をするような青年の口調。初音には分からない事情や背景があるのだろう。
「みかんっぽいよな、分かるわ」
青年の俯き気味な頭が上がって初音を見上げる。お仕置きから赦されたような犬を思わせる。
「初音さんは本当にマシュマロ好きなんですか?なんでマシュマロにしようと…」
「他のやつがどうせチョコとか返す仕組みなんだろ?」
説明された内容的にはそういうことだ。それを教えた青年もチョコレートで返すつもりはないようだが。
「渡しに行きましょうか」
「もう?夜の方がこういうのってロマンティックじゃないのか?」
夜空に上がる花火、夜だが明るい地上を歩き回るゾンビやミイラ、雪の中飾られた木や光る装飾が街中を輝かせ夜に盛り上がっていた。その数日後はやはり夜に寺の鐘が鳴り、日の出を迎える。それから少しして、世間はまたピンクの看板や真っ赤なハート形のポスターに浮足立つが、初音はそれを、見ていながら気にはならなかった。大きなイベントだとは思わなかったから。青年は眉間に皺を寄せた。
「ロマンティックってなんですか。おそらく夜は予定あるでしょうし」
青年の声音はどこか低い。気の回らない初音に呆れているのだろうか。
「なんで知ってるんだ?」
「え、多分ですけどカレシがディナーコースとか予約しているんじゃないですか?」
自棄になっている。初音は疑問符が浮かんだまま。青年はそれを説明するつもりはないらしく、ホワイトデーを渡す相手のアパートへ向かっていく。
「あれ?また片岡くんと遊んでたんだ?仲良いね」
アパートの扉が開き、初音の契約相手が出迎える。青年が初音の後ろへ隠れてしまう。
「なぁ、今日ホワイトデーなんだろ?返すわ」
初音は茶色のクマのぬいぐるみが入ったケースを渡す。恐る恐る初音の契約相手は手を伸ばす。
「初音くんホワイトデー知ってるんだ?ありがとう!」
初音の契約相手は驚いたようだ。ケースの中のクマのぬいぐるみに視線が向く。
「オレからも、お返しです」
青年が小さな薄い紙袋を渡す。開けていい?という問いにこくりと頷く。青年が渡したみかんの飴が気になり、初音も黙って凝視した。
「みかんの飴?ありがとう!みかん好きなんだ」
透明なフィルムに数個入った、みかんのひとつひとつをばらばらにしたような形の飴が入っている。和風なシールで留めてあり、レトロな雰囲気を感じさせる。
「それじゃあ、帰りますね」
「もう帰るのかよ?」
青年が初音の腕を引く。初音が青年に訊ねる。
「ごめんね、今度来た時にきちんともてなすから」
初音に言ったのか青年に言ったのか、それとも2人に言ったのかは分からなかった。おそらく青年に、だろう初音は思った。彼女はあまり初音には気を遣わないのだ。青年は初音を当然のように自宅へ通す。そうするのが自然のように。ファミリー向けのアパートなため、部屋数もあり広い。
リビングにべたっと座り込む初音が、ソファの前の床に行儀良く座る青年に問う。
「他の人たちには配りにいかないのか?」
「昼から出勤です、今日は」
青年は立ち上がっていじけたように言ってリビングの横のキッチンへと向かう。
「あ、そうだ。板チョコの破片みたいなのもらったから、返すわ」
テーブルに白いクマのぬいぐるみが入ったケースを置く。
「あれくらいでお返し用意してくださったんですか」
「いや、色々ご馳走してもらってるし」
「ご馳走していたつもりはないんですけどね」
粉のレモンティーを注ぎながら、テレビを点けだす初音の背を見る。ホワイトデー特集だらけの番組も今日からは。
「マシュマロ初めて食わせてもらったし。みかんも。それから柿ピーだろ、それから…」
今日はテーブルの上に縦長の煎餅が盛ってある。
「まどかのですけどね。初めてだったんですか?そんな珍しい物でもないでしょう」
青年の妹とは休日によく遊ぶ。人見知りが激しいことを心配していた青年も、初音と遊ぶことを若干懸念もしつつ受け入れていた。
「あまり物食わないから」
青年の妹とは様々なことを話した。おやつも気前よく分けてくれた。
「そうでしたか。ありがとうございます」
白いクマのぬいぐるみを青年は見つめる。初音はテレビを見つめていた。
「マシュマロはハズレなんだろ」
「諸説あるみたいですけど、柔らかいですからね。柔らかく包んで返す、だから断るの意味になるそうなんです」
青年はぼそぼそと説明した。
「きちんと守るのか、そういうの」
「面倒だとは思いますけど、少し言葉が足りないだけで、言葉でもないメッセージで隔たりが生まれるんですよ、厄介な人間関係この上ないですけど」
初音は青年を年下に見ていたが、どこか老けたように見えた。
「もうホントに嫌になりますよ、誰か終わらせてください、この謎イベント」
「楽しいじゃねぇか、面白いダジャレ考えてキザに返すの」
はぁ?と青年は一度テーブルに寄りかかり項垂れた顔を上げる。
「柔らかく包むねぇ…何を柔らかく包んだんだ。なら黒幕はイチゴジャム、チョコソース、リンゴジャムだな」
初音が初めて食べたというマシュマロは子どもが食べやすいように中にジャムが入っている。青年は、はいはいと雑に返事をする。
「後悔しているんですか?マシュマロ渡したの」
「いや、後悔はしてないけど、気に入らないだけっすわ」
青年が仕事中にいつも着ていた薄いブルーの上下の服がマシュマロに似ている。青年の妹はそう言って笑っていた。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
年下男子に追いかけられて極甘求婚されています
あさの紅茶
恋愛
◆結婚破棄され憂さ晴らしのために京都一人旅へ出かけた大野なぎさ(25)
「どいつもこいつもイチャイチャしやがって!ムカつくわー!お前ら全員幸せになりやがれ!」
◆年下幼なじみで今は京都の大学にいる富田潤(20)
「京都案内しようか?今どこ?」
再会した幼なじみである潤は実は子どもの頃からなぎさのことが好きで、このチャンスを逃すまいと猛アプローチをかける。
「俺はもう子供じゃない。俺についてきて、なぎ」
「そんなこと言って、後悔しても知らないよ?」
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
オ ト ナ の事情。~人気アイドル × 人気モデル、今日から “ワケあり” な同棲始めます!~
月野アナ
恋愛
【”スキ” と言えない距離が切ない、ワケあり同棲ラブコメディー】
オトナの恋は、複雑な事情で溢れてる──それは甘くて、切なくて、誰にも秘密の期限付きの恋
***
人気アイドルグループ BLUE のボーカルとして活躍する向坂宏之(コウサカ ヒロユキ)は、ひょんなことからドラマの共演者である狭間ルナ(ハザマ ルナ)と同棲することになってしまう。しかし、7つも年下のルナは、28歳の宏之にはとても理解のできない超自由人!
最初はそんなルナのマイペースに戸惑いを隠せず調子を狂わされているばかりの宏之だったけれど、ぎこちない同棲生活の中でその飾らない素顔とミステリアスな過去に触れ、次第に惹かれていってしまう。ところが、通い合い始める二人の心とは裏腹に、実はルナにはあるタイムリミットが迫っていて……?!
本当のことなんて誰も知らない。日本中が見守ったビッグ・カップルの、切なすぎる恋の始まり。
***
人気アイドル × 人気モデル、今日から “ワケあり” な同棲始めます!
《明るい君が 困ったように笑うから、俺は好きなんて言わないと決めた》
粗暴で優しい幼馴染彼氏はおっとり系彼女を好きすぎる
春音優月
恋愛
おっとりふわふわ大学生の一色のどかは、中学生の時から付き合っている幼馴染彼氏の黒瀬逸希と同棲中。態度や口は荒っぽい逸希だけど、のどかへの愛は大きすぎるほど。
幸せいっぱいなはずなのに、逸希から一度も「好き」と言われてないことに気がついてしまって……?
幼馴染大学生の糖度高めなショートストーリー。
2024.03.06
イラスト:雪緒さま
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる